内分泌・代謝・栄養

顕微鏡的多発血管炎のすべて

顕微鏡的多発血管炎(micorscopic polyangiitis〈MPA〉)とは、小血管を主体とした血管炎の一つである。ANCA関連血管炎に分類され、肺、腎臓、皮膚、神経などを侵す。好発年齢は40~60歳代で、男性にやや多い。原因は不明だが、免疫異常が関係していると考えられている。 顕微鏡的多発血管炎の主な症状は、発熱、倦怠感、関節痛、筋肉痛、皮疹、腎障害、肺障害、神経障害などである。腎障害では、血尿、蛋白尿、腎機能障害などがみられる。肺障害では、咳、息切れ、胸痛などがみられる。神経障害では、末梢神経障害によるしびれや痛み、中枢神経障害による意識障害やけいれん発作などがみられる。 顕微鏡的多発血管炎の診断は、血液検査、尿検査、画像検査、病理検査などで行われる。血液検査では、ANCA陽性、CRP上昇、血小板減少などがみられる。尿検査では、血尿、蛋白尿、円柱尿などがみられる。画像検査では、肺の浸潤影、腎臓の腫大や萎縮、神経の異常などがみられる。病理検査では、小血管の炎症や壊死がみられる。 顕微鏡的多発血管炎の治療は、ステロイド薬や免疫抑制剤、血漿交換療法などで行われる。ステロイド薬は、炎症を抑える効果がある。免疫抑制剤は、免疫機能を抑える効果がある。血漿交換療法は、血液中の有害物質を除去する効果がある。
その他

看護師に欠かせない用語『バランススコアカード』

バランススコアカードとは、病院のミッション(理念、行動規範)やビジョン(長期計画)を達成するための戦略プランを、より具体的な業務スケジュールに落とし込むためのツールです。BSC(Balanced scorecard)。バランストスコアカードともいう。 バランススコアカードは、1990年代初頭にハーバード・ビジネス・スクールのロバート・S・キャプランとデビッド・P・ノートンによって開発されました。バランススコアカードは、病院の財務的パフォーマンスだけでなく、顧客満足度、プロセス改善、イノベーションなどの非財務的なパフォーマンスも測定する包括的なパフォーマンス測定システムです。 バランススコアカードは、病院が以下のことを行うのに役立ちます。 * ミッションとビジョンの明確化 * 戦略プランの策定 * 戦略プランの実施とモニタリング * パフォーマンスの評価と改善 バランススコアカードは、病院がパフォーマンスを改善し、長期的な成功を達成するための貴重なツールです。
消化器

看護師に知っておいてほしい!血便とは?

血便の原因はさまざまです。最も一般的な原因のひとつは、痔です。痔は、肛門の静脈が腫れて炎症を起こす病気で、排便時に刺激を受けて出血することがあります。大腸炎や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患も、血便の原因となる可能性があります。これらの疾患は、腸の粘膜に炎症を起こし、出血につながることがあります。また、憩室炎や大腸ポリープなどの大腸の病気が原因となる場合もあります。 血便の症状は、出血の量や原因によって異なります。少量の出血では、便に血が混じっていることに気付かない場合もあります。大量の出血では、便が血のように見えることがあり、腹痛、下痢、嘔吐などの症状を伴うこともあります。痔が原因の血便は、通常は痛みを伴いませんが、他の疾患が原因の血便は、痛みを伴うことがあります。
検査・診断

看護師に必須の用語『TNM分類』とは?

TNM分類は、がんの病期を分類するためによく使用される方法です。個々の患者のがんの特徴を記述し、進行の程度を判断することができます。この情報は、治療計画や予後の推定に役立ちます。 TNM分類は、腫瘍のサイズ(T)、リンパ節への転移(N)、遠隔転移(M)の3つの主要な部分で構成されています。各部分は0から4までの段階に分かれており、0はがんがないことを意味し、4はがんが最も進行していることを意味します。 TNM分類は、医師が患者の状態を把握し、治療法を選択するのに役立ちます。また、患者が自分の病気について理解し、予後を推定するのに役立ちます。
循環器

看護師必携!心筋梗塞の基礎知識

心筋梗塞とは、心臓の筋肉(心筋)に酸素や栄養を供給している血管(冠動脈)が血栓やプラークなどで閉塞して血流が低下した結果、心筋が虚血に陥り壊死した病態である。虚血性心疾患の一種であり、心疾患の中でも最も重篤な疾患の一つである。 心筋梗塞は、冠動脈の閉塞部位や程度によって、いくつかのタイプに分類される。最も一般的なのは、冠動脈の一部分が完全に閉塞するST上昇型心筋梗塞(STEMI)である。また、冠動脈の一部が部分的に狭窄して血流が低下する非ST上昇型心筋梗塞(NSTEMI)もある。 心筋梗塞の症状は、胸の痛み、息切れ、吐き気、嘔吐、冷や汗などである。症状は突然現れることが多く、数分間から数時間続く。心筋梗塞が疑われる場合は、すぐに救急車を呼んで病院に搬送される必要がある。 心筋梗塞の治療には、冠動脈の閉塞を解除する薬物療法や手術療法などがある。また、心筋梗塞後の心臓機能を維持するためには、食事療法や運動療法などの生活習慣の改善も重要である。
消化器

看護師に必須の用語 排泄障害

-排泄障害とは?- 排泄障害とは、尿や便の貯留や排泄に問題があることをいいます。尿や便をうまく貯められない、排泄できない、排泄をコントロールできないなどの症状が出ます。排泄障害は、患者本人だけではなく、介護者のQOLも著しく損ねる可能性があります。 排泄障害の原因は、泌尿器や直腸、肛門の疾患だけではなく、脳や脊髄の疾患、認知症、高血圧、糖尿病、四肢の運動機能障害や睡眠障害など、多岐にわたります。これらの原因が複雑に絡み合っていることも多くあります。 排泄障害は大別すると、排尿障害、畜尿障害、排便障害、畜便障害の4つに分類できます。 -排尿障害- 排尿障害とは、尿をうまく排泄できない状態のことです。軽度や中等度の排尿障害では、残尿量が増加することがあります。高度な排尿障害では、尿閉や溢流性尿失禁(横溢性尿失禁)が起こることがあります。 -畜尿障害- 畜尿障害とは、尿をうまく貯められない状態のことです。軽度の畜尿障害では、頻尿や軽度の尿失禁が起こることがあります。高度な畜尿障害では、切迫性尿失禁、無抑制尿失禁、反射性尿失禁が起こることがあります。 -排便障害- 排便障害とは、便をうまく排泄できない状態のことです。軽度や中等度の排便障害では、便秘や周期性下痢が起こることがあります。高度な排便障害では、慢性便秘やイレウスが起こることがあります。 -畜便障害- 畜便障害とは、便をうまく貯められない状態のことです。軽度の畜便障害では、頻便や過敏性大腸症候群が起こることがあります。高度な畜便障害では、頻便や持続性便失禁が起こることがあります。
腎・泌尿器

看護師必須の用語『尿道カテーテル』とは

尿道カテーテルとは、尿道からカテーテルを挿入し、生成された尿を体外に排泄させる役割を果たす医療器具のことである。導尿目的に使用されるものと、留置目的に使用されるものがある。导尿カテーテルは、膀胱に尿が溜まった状態を解消するために一時的に使用される。留置カテーテルは、長期にわたって膀胱に尿を溜められない場合に使用される。尿道カテーテルは、様々な形状やサイズがあり、患者さんの状態に合わせて選択される。尿道カテーテルの使用には、感染症のリスクや尿道損傷のリスクなどがあるため、適切な管理とケアが必要である。
医療機器・設備・器具

看護師必携!陰圧室とは?

陰圧室とは、室内の空気や空気感染する可能性のある細菌が外部に流出しないように、気圧を低くしてある病室のことである。空気感染隔離室とも呼ばれる。主に、空気感染力が高い疾患(結核やSARS、水痘、麻疹)の治療室として使用される。陰圧室自体が設置されていない病院もあるが、院内の感染防止のため、すべての病棟に設けることが望ましい。 陰圧室は、空気感染する疾患の患者を他の患者や医療従事者から隔離するために使用される。陰圧室は、通常、他の病室よりも気圧が低くされており、これにより、空気感染する病原体が部屋から外部に流出するのを防ぐことができる。陰圧室には、専用の換気システムが設置されており、このシステムは、病室内から空気を排出し、外気に放出する。陰圧室は、空気感染する疾患の患者を治療するための安全な環境を提供することができる。
看護技術

看護師のための「半側臥位」の豆知識

半側臥位とは、仰臥位から左右どちらかに体幹を45度程度ひねった体位のことです。仰臥位と側臥位の中間の姿勢であり、大転子部や仙骨部への圧迫を防止することができます。半側臥位は、さまざまな状況で使用されます。例えば、手術後や怪我をした後の患者さんのケア、妊娠中の女性のケア、呼吸器疾患のある患者のケアなどです。また、半側臥位は、長時間同じ姿勢でいることで起こる圧迫性褥瘡の予防にも役立ちます。 半側臥位には、いくつかの種類があります。最も一般的なのは、患者の顔を上にして、上側の腕を体の横に伸ばし、下側の腕を体に沿わせて曲げた姿勢です。もう一つの種類は、患者の顔を下にして、上側の腕を体の横に伸ばし、下側の腕を体に沿わせて曲げた姿勢です。どちらの姿勢も、大転子部や仙骨部への圧迫を防止することができます。 半側臥位にする際には、患者の安全と快適性に注意することが重要です。患者さんの頭は、水平またはわずかに低く保つ必要があります。また、患者の膝は曲げて、足は床またはベッドの縁に置いておく必要があります。患者の体には、柔らかい枕やブランケットを置いて、快適性を高めることができます。 半側臥位は、患者のケアに欠かせない体位です。看護師は、半側臥位の種類や使用方法を理解し、患者の安全と快適性に注意しながら、適切な半側臥位にする必要があります。
略語

医療現場の略語『包交(ホウコウ)』とは?

包交(ホウコウ)とは、包帯交換の略語です。包帯に限らず、術後などにドレッシング材を新しいものに交換する行為を総称してこう呼ぶことが多いです。医療現場で用いられる略語には、他にアンプタ、プンク、デクビなどがあります。 包交(ホウコウ)は、患者さんの傷を保護し、感染を防ぐために重要な処置です。また、患部の状態を把握し、適切な治療を行うためにも必要です。包交(ホウコウ)は、看護師が行う基本的な処置の一つなので、正確かつ安全に行う必要があります。 包交(ホウコウ)を行う際には、まず患者の状態を確認し、その状態に合ったドレッシング材を選択します。次に、傷口を洗浄し、消毒します。その後、ドレッシング材を患部に当て、包帯で固定します。包帯は、患部をしっかりと保護し、ずれにくいように巻くことが大切です。 包交(ホウコウ)を行った後は、患者の状態を定期的に観察し、ドレッシング材が汚れていたり、傷口から出血や膿が出ている場合は、すぐに交換する必要があります。また、患者の訴えをしっかりと聞き、適切な処置を行うことも大切です。
呼吸器

肺炎球菌ワクチンについて

肺炎球菌ワクチンとは、肺炎球菌による感染症の予防や重症化防止を目的として投与されるワクチンである。肺炎球菌は、肺炎、髄膜炎、中耳炎などの感染症を引き起こす細菌で、特に高齢者や乳幼児に重症化しやすい。肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌の莢膜多糖体という成分から作られており、体内に投与されると、肺炎球菌に対する抗体が産生され、感染症の発症を予防したり、重症化を防いだりする。肺炎球菌ワクチンは、定期予防接種として、生後2か月から5か月、1歳、3歳、65歳以上の高齢者に接種が推奨されている。
組織・制度

リンクナースの役割と必要性

リンクナースは、医療施設内の専門チームや委員会と病棟看護師をつなぐ役割を持つ看護師です。各病棟から1名ないし複数名がリンクナースとして、専門チームや委員会と連携します。また、看護師と他職種をつなぐ役割も持ちます。 リンクナースの主な役割は、専門チームや委員会の活動内容を病棟看護師に周知し、病棟看護師からの意見や要望を専門チームや委員会に伝えることです。また、専門チームや委員会が行う教育や研修に参加し、病棟看護師にその内容を伝達することも重要な役割です。 リンクナースは、病棟看護師と専門チームや委員会をつなぐ重要な役割を果たしています。リンクナースが機能することで、医療施設内の連携が強化され、医療の質の向上が図られます。
脳・神経

看護師に必須の用語『下顎反射』

下顎反射とは 下顎反射は、腱反射の一種で、外側翼突筋と内側翼突筋の筋伸張反射である。筋伸張反射とは、筋肉を伸ばすことで引き起こされる反射のことである。下顎反射の場合、下顎が下方へ向けて引っ張られることによって咬筋と側頭筋が収縮し、下顎が元の位置に戻る。 この反射は、咀嚼や発音などの動作を制御するのに役立っている。また、下顎の痛みや炎症などの異常を検出するのにも役立っている。 下顎反射は、下顎骨に直接打撃を与えることで引き起こすことができる。口を開いていて、顎の下にハンマーなどで軽く叩くと、下顎が素早く閉じてしまう反射が下顎反射である。 反射の検査は、下顎反射検査と呼ばれ、下顎の異常を検出するために使用される。下顎反射検査では、医師が患者の下顎にハンマーで軽く叩いて、下顎が素早く閉じてしまうかどうかを確認する。下顎反射が正常であれば、下顎は素早く閉じてしまう。しかし、下顎の異常がある場合は、下顎反射が遅くなったり、消失したりすることがある。
アレルギー・膠原病

看護師の必須用語:CCL2とは何か?

CCL2(しーしーえるつー)は、ケモカインの一種です。ケモカインとは、Gタンパク質共役受容体を介して作用発現をするタンパク質で、白血球などの遊走に関与しています。走化性(chemotactic)に関わるサイトカイン(cytokine)なので、ケモカインと呼ばれています。CCL2は、マクロファージや樹状細胞などの免疫細胞によって産生されるケモカインです。CCL2は、白血球の遊走を促進し、炎症反応に関与しています。また、CCL2は、腫瘍細胞の増殖や転移に関与していることが報告されています。
その他

看護師に必須の用語「ボディメカニクス」とは?

看護や介護現場では、重たい患者を移動させたり、長時間同じ姿勢で作業をしたりすることが多いため、腰痛や肩こりなどの身体的負担が大きく、重労働になりがちです。そのため、看護師や介護士は、身体への負担を軽減し、安全に作業を行うためにボディメカニクスを身につけることが必要です。 ボディメカニクスを取り入れることで、無駄な力を使わずに効率的に作業を行うことができます。また、身体への負担を軽減することで、腰痛や肩こりなどの身体的トラブルを防ぐことができます。さらに、安全に作業を行うことで、患者や利用者への事故を防ぐことができます。
精神科

看護師に必須の用語『自己愛・ナルシシズム』とは?

自己愛・ナルシシズムとは? 自己愛(じこあい)・ナルシシズムとは、本来の意味は自分自身を性愛の対象とすることです。疼痛や危険を避けようとすることや、ありのままの自分を受け入れることも自己愛の一種と考えられます。 自己愛は、健康的なものと病的なものの2つに分けられます。健康的な自己愛は、自分の価値観や目標を知り、それに向かって努力することです。また、自分のことを大切にし、自分を尊重することでもあります。病的な自己愛は、自分のことを過大評価し、他人を軽視することです。また、常に賞賛を求め、批判に耐えられないことも特徴です。
産婦人科

看護師が知っておきたい『梅毒検査法:STS』

STS(えすてぃーえす、Serologic Test for Syphilis)とは、梅毒検査法の一つで、カルジオピリン、レシチンなどのリン脂質を抗原とする脂質抗原を用いて感染の有無を診断する方法である。脂質抗原法ともいう。 STSは、梅毒感染による抗体の有無を調べる検査である。梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌によって引き起こされる性感染症である。梅毒は、初期の段階では、痛みを伴わない潰瘍として現れる。その後、皮膚の発疹、リンパ節の腫れ、発熱、疲労などの症状が現れる。梅毒が進行すると、心血管系、神経系、眼などに障害が出ることもある。 STSは、梅毒の初期段階でも感染を検出することができる。そのため、梅毒の早期診断と治療に役立つ検査である。STSは、血液検査で行う。血液中に梅毒抗体が含まれている場合、STSの結果は陽性となる。STSの結果が陽性の場合、梅毒の治療を行う必要がある。
医療機器・設備・器具

看護師に必須の用語『救命救急室』

救命救急室とは、救急患者を受け入れて治療するための設備がある施設・部門のことです。救急治療室、緊急救命室ともいう。ER(Emergency Room)と略す場合もある。救急救急室は、24時間365日体制で患者を受け入れており、救急車の要請を受けて出動したり、患者が直接来院したりして処置を行っている。 救急救急室では、救急患者の初期治療が行われる。初期治療とは、患者の生命を維持するための処置であり、止血、気道確保、心肺蘇生などが含まれる。また、救急救急室では、患者の状態を安定させるための処置も行われる。状態を安定させる処置とは、患者の呼吸や血圧を安定させるための処置であり、酸素投与、輸液、投薬などが含まれる。 救急救急室では、患者の容態に応じて、他の医療機関への搬送も行われる。搬送先としては、総合病院、専門病院、療養病院などがある。救急救急室は、救急患者の命を救うための重要な役割を果たしている。
感染

看護師の知っておくべきゲンタマイシンに関する基礎知識

ゲンタマイシンとは、アミノグリコシド系に分類される抗菌薬のひとつです。細菌のタンパク質合成を阻害し、細菌を死滅させる効果があります。そのため、さまざまな感染症の治療に使用されています。 ゲンタマイシンは、1957年に発見されました。以来、世界中で広く使用されている抗菌薬のひとつです。ゲンタマイシンは、注射剤、点滴剤、軟膏剤、点眼剤などの形態で販売されています。 ゲンタマイシンは、多くの細菌に対して有効です。主な対象となる細菌は、ブドウ球菌、連鎖球菌、大腸菌、仮性結核菌、緑膿菌などです。ゲンタマイシンは、これらの細菌による感染症の治療に使用されます。 ゲンタマイシンは、強力な抗菌薬ですが、副作用も報告されています。主な副作用には、聴力障害、腎障害、神経障害などがあります。そのため、ゲンタマイシンを使用する際には、医師の指示に従い、定期的に検査を受けることが大切です。
産婦人科

看護師に必須!乳腺炎の症状や原因をサクッと解説

乳腺炎とは、乳房を形成する組織の炎症で、乳腺の炎症と周囲の肉芽組織の炎症がある状態です。授乳中の女性に多く発症し、乳首の亀裂や乳管の詰まりをきっかけに細菌が侵入して起こります。初期症状は乳房の腫れ、痛み、熱感ですが、進行すると乳腺が固くなり、膿が出ることもあります。乳腺炎は、早期に適切な治療を受ければ治癒しますが、悪化すると敗血症や乳房切除に至ることもあります。乳腺炎の予防のためには、授乳中は乳房を清潔に保ち、乳首に亀裂ができてしまったらすぐに治療を受けることが大切です。また、授乳を定期的に行い、乳腺が詰まらないようにすることも大切です。
脳・神経

看護師に必須の用語『ジスキネジア』

-ジスキネジアの症状- ジスキネジアは、自分の意志に関係なく身体が動いてしまう不随意運動の一種です。ジスキネジーともいいます。疾患の一症状として表れることもあれば、投薬の副作用として表れることもあります。 ジスキネジアの症状は、身体のどの部位に現れるかによって異なります。口周囲・舌(口舌ジスキネジア)、顔、頸部で起きる動きの例としては、舌の突出、捻転、舌打ち、舌なめずり、咀嚼、開口などの反復、口すぼめ、口唇振戦(唇の細かな震え)、歯を食いしばる、顔をしかめる、首が勝手に片側を向くなどがあります。 四肢、体幹で起こる動きの例としては、指を繰り返し曲げ伸ばしする、手をねじるような動きをする、立ったり座ったりなど同じ動きを繰り返さす、足や膝がくねくね動いてじっとしていられないなどがあります。 ジスキネジアの症状は、気にならない程度の動きであれば放置して構いませんが、激しい動きが長時間続くと体は疲労し、動きを抑えようとすればするほど悪化する傾向にあります。痛みを伴ったりと、日常生活にも大きな支障をきたすものは、適切な治療・対処が必要となります。
循環器

知っておきたい看護用語『ばち状指』とは?

-ばち状指とは?- ばち状指とは、爪の付け根が肥大し、爪の先が手の平側に曲がって大きくなる状態のことである。ばち指ともいう。名称の由来は、肥厚した指が太鼓のバチのようであることから。 ばち状指は、単独の疾患ではなく、他の疾患の症状として現れることが多い。その疾患には、肺疾患(気管支炎、肺炎、肺がん、肺結核など)、心疾患(先天性心疾患、心不全など)、肝硬変、慢性呼吸疾患(慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息など)などがある。 ばち状指は、その疾患が進行すると現れることが多いため、注意が必要である。ばち状指を認めた場合には、すぐに医療機関を受診し、その原因となっている疾患の治療を受ける必要がある。
耳鼻咽喉科

看護師必須!耳垢とは

耳垢(じこう、cerumen)とは、外耳道の外側1/3の表皮に存在する耳垢腺から分泌される淡黄色で粘稠性のある物質です。耳垢は、剥がれ落ちた表皮細胞、毛髪、ほこりなどの汚れを絡め取り、外耳道を清潔に保ち、細菌の侵入を防ぐ働きをしています。 耳垢の量は人によって異なりますが、一般的には、1週間に約0.8ミリほど分泌されると言われています。通常、耳垢は自然に外耳道の外に排出されますが、何らかの原因で耳垢が詰まってしまうと、耳の痛み、耳鳴り、難聴などの症状を引き起こすことがあります。 耳垢の種類は大きく分けて3つあります。 * -乾性耳垢-乾燥していて粉状の耳垢で、最も一般的なタイプです。 * -湿性耳垢-湿っていて粘着性のある耳垢で、黒褐色をしています。 * -混合性耳垢-乾性耳垢と湿性耳垢が混ざったタイプです。 耳垢の種類は、遺伝や人種、食事内容、耳垢腺の活動状態などによって異なります。
略語

看護師に必須の用語『BMI』について

BMIとは、国際的に肥満度を表す体格指数である。体重(kg)を身長(m)の2乗で割って算出される。BMIは18.5~25未満が普通体重、25~30未満が肥満、30以上が高度肥満と定義されている。BMIは肥満度のスクリーニングや、肥満関連疾患のリスク評価に用いられる。 BMIが18.5未満の低体重は、栄養失調や摂食障害などの原因となる可能性がある。BMIが25~30未満の肥満は、心臓病、脳卒中、糖尿病、がんのリスクが高まる。BMIが30以上の高度肥満は、命に関わる健康上の問題を引き起こす可能性がある。 BMIは肥満度のスクリーニングに有用だが、必ずしも正確ではないことに注意が必要である。例えば、筋肉量が多い人や、妊娠している人は、BMIが高くても肥満ではない場合がある。逆に、筋肉量が少なく、脂肪が多い人は、BMIが低くても肥満である場合がある。そのため、BMIが高い場合は、体脂肪率やウエスト周囲径などの他の指標も合わせて評価することが重要である。