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看護師に必須の用語『輻輳反射』

輻輳反射とは、瞳孔反射の一つであり、近くの物を見るときに焦点を合わせるために起こる一連の反応です。輻輳反射は、両側の内直筋が収縮し、両眼が内側へ向くように内転する(輻輳運動)ことから始まり、この内直筋への刺激によって瞳孔が小さくなります。輻輳反射は、目の調節や協調を維持するために重要な役割を果たしています。 輻輳反射は、主に内直筋によって制御されています。内直筋は、目の内側にある筋肉で、眼球を内側に回転させます。輻輳反射が起こると、内直筋が収縮し、両眼が内側へ向くように内転します。 輻輳反射は、瞳孔を小さくすることによっても視覚を調節しています。瞳孔が小さくなると、目のに入る光の量を減らすことができます。これにより、目の調節が容易になり、近くの物に焦点を合わせやすくなります。 輻輳反射は、目の調節や協調を維持するために重要な役割を果たしています。輻輳反射が正常に働かないと、近くの物に焦点を合わせることが難しくなり、視覚に問題が生じることがあります。
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看護師に必須の用語『下顎反射』

下顎反射とは 下顎反射は、腱反射の一種で、外側翼突筋と内側翼突筋の筋伸張反射である。筋伸張反射とは、筋肉を伸ばすことで引き起こされる反射のことである。下顎反射の場合、下顎が下方へ向けて引っ張られることによって咬筋と側頭筋が収縮し、下顎が元の位置に戻る。 この反射は、咀嚼や発音などの動作を制御するのに役立っている。また、下顎の痛みや炎症などの異常を検出するのにも役立っている。 下顎反射は、下顎骨に直接打撃を与えることで引き起こすことができる。口を開いていて、顎の下にハンマーなどで軽く叩くと、下顎が素早く閉じてしまう反射が下顎反射である。 反射の検査は、下顎反射検査と呼ばれ、下顎の異常を検出するために使用される。下顎反射検査では、医師が患者の下顎にハンマーで軽く叩いて、下顎が素早く閉じてしまうかどうかを確認する。下顎反射が正常であれば、下顎は素早く閉じてしまう。しかし、下顎の異常がある場合は、下顎反射が遅くなったり、消失したりすることがある。
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看護師に必須の用語『カタプレキシー』とは何か?

カタプレキシーとは、喜怒哀楽、恐れや羞恥といった過度の感情の高ぶりによって、全身あるいは膝や腰、あご、まぶたなどの筋力が抜けてしまう発作である。情動脱力発作とも呼ばれる。 カタプレキシーは、ナルコレプシーに伴って併発するケースが多い。オレキシン神経が失われているために扁桃体の活動が過剰になり、脱力を起こす。 発作中、意識はしっかり保たれており、しばらくすると元に戻って、自然に力が入るようになる。 カタプレキシーは、日常生活に支障をきたすことが多く、転倒やけがのリスクが高くなる。また、人前で発作を起こすと、恥ずかしい思いをしたり、周囲に迷惑をかけてしまうことがある。 カタプレキシーの治療法は、ナルコレプシーの治療法と同じく、オレキシン神経の働きを高める薬物を使用する。また、生活習慣を改善することで、発作の頻度や重症度を軽減できる。
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看護師のためのシャント機能不全の解説

シャント機能不全とは、シャント術後、患者の血管や体液を流すチューブがつまったり漏れたりして、適切に機能しなくなった状態を指す。シャント術は、血液透析患者や水頭症患者など、何らかの理由で必要な治療を受けるために、手術で人工的な血流路を確保する処置のことである。シャント機能不全は、シャント術を受けた患者の10~20%に起こると言われている。 シャント機能不全には、閉塞性シャント機能不全と漏出性シャント機能不全の2種類がある。閉塞性シャント機能不全は、シャントのチューブが狭くなったり、完全に閉塞したりして、血液や体液の流れが滞ってしまう状態である。漏出性シャント機能不全は、シャントのチューブの接続部分から血液や体液が漏れてしまう状態である。 シャント機能不全になると、以下の症状が現れることがある。 ・シャントの周囲の痛みや腫れ ・シャントから血液や体液が漏れる ・むくみ ・息切れ ・疲労感 ・吐き気や嘔吐 シャント機能不全が疑われる場合は、医師の診察を受ける必要がある。医師は、患者の症状や病歴を問診し、身体診察や血液検査、画像検査などを行う。シャント機能不全が確認された場合は、シャントの再建や除去などの治療が行われる。
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項部硬直とは?原因や症状、治療法を解説

項部硬直とは、仰臥位の患者の頭部を持ち上げると抵抗がある診察所見を指す。髄膜刺激症状の一つで、髄膜炎などの診断に用いる。 項部硬直は、髄膜が炎症を起こしているときに起こる。髄膜は、脳と脊髄を覆う膜で、脳脊髄液で満たされている。脳脊髄液は、脳と脊髄を保護する役割をしている。 髄膜炎になると、髄膜が炎症を起こして腫脹する。腫脹した髄膜は、脳脊髄液の流れを妨げるため、脳脊髄液が脳や脊髄に貯留する。この状態を髄膜炎と呼ぶ。 髄膜炎の症状には、頭痛、発熱、悪心、嘔吐、意識障害などがある。項部硬直は、髄膜炎の初期症状の一つで、髄膜炎の診断に用いられる。 項部硬直は、髄膜炎以外にも、脳腫瘍、脳出血、脳梗塞などの疾患でも起こりうる。そのため、項部硬直が認められた場合は、髄膜炎以外の疾患も考慮して診断を行う必要がある。
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看護師必須用語『脊椎麻酔』とは

脊椎麻酔とは、局所麻酔のひとつで、局所麻酔薬を脊椎くも膜下腔に注入し、脊髄が支配する神経を麻痺させる方法である。正式には「脊髄くも膜下麻酔」という。下半身の手術の際に行われることが多いが、帝王切開や下半身の整容術などにも用いられる。脊椎麻酔は、全身麻酔に比べて、合併症が少なく、術後の回復が早いというメリットがある。しかし、下半身の感覚がなくなるため、排尿や排便が困難になることがある。また、頭痛や吐き気などの副作用が起こることもある。
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看護師が知っておきたい『滑車神経』

滑車神経は、脳神経の中で最も細い神経で、第Ⅳ脳神経とも呼ばれています。脳の背側から走行している唯一の脳神経であり、滑車神経核は中脳の下丘下部にあります。滑車神経は、中脳の背側を交差し、中脳外側面を回って左右の神経が交叉した後、脳外に出て背面から腹側に向かい、前方の上眼窩裂より眼窩に入って、上斜筋を支配しています。 上斜筋は、眼球の内側上方にあり、眼球運動を司る外眼筋の一つです。眼球運動のなかでも眼球を内側に回転させることによって、内側(鼻側)や下向きに動かす働きがあります。
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知って得する!看護師に必須の用語『前頭葉(ぜんとうよう)』とは

前頭葉とは、脳の前部にある重要な器官です。前頭葉は、運動、言語、感情をつかさどっています。前頭葉は、司る領域によってさらに「前頭連合野」「ブローカ野」「運動前野」「補足運動野」「前頭眼野」「一次運動野」に分けられます。各領域は担っている機能が異なるため、障害によって引き起こされる症状も異なります。例えば、「前頭連合野」は、複雑な思考や判断をつかさどっています。「ブローカ野」は、言語の理解や発話を司っています。「運動前野」は、随意運動を計画して実行する役割を果たしています。また、「補足運動野」は、運動の協調やバランスを保つ働きをしています。「前頭眼野」は、眼球の動きをコントロールしています。「一次運動野」は、筋肉の動きを直接制御しています。前頭葉は、脳の他の領域と密接に関連しており、脳全体の働きを調節する重要な役割を果たしています。
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看護師に必須!多臓器不全とは?

多臓器不全とは、心臓、腎臓、肺、肝臓、中枢神経などの生命維持臓器が同時に機能不全に陥る状態のことです。重症感染症、外傷、手術、薬剤の副作用など、さまざまな原因で起こり得ます。多臓器不全は、生命を脅かす非常に深刻な状態であり、早期診断と治療が重要です。 多臓器不全の症状は、臓器によって異なります。心臓の機能不全では、息切れ、動悸、胸痛、疲労感などがみられます。腎臓の機能不全では、尿量減少、浮腫、むくみなどがみられます。肺の機能不全では、息切れ、喀痰、呼吸困難などがみられます。肝臓の機能不全では、黄疸、腹水、肝硬変などがみられます。中枢神経の機能不全では、意識障害、けいれん、昏睡などがみられます。
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看護師必須の用語:緊張型頭痛

緊張型頭痛は、頭痛の中で最も多くみられるタイプで、一次性頭痛に分類されます。一次性頭痛とは、他の疾患が原因ではなく、頭痛そのものが病気である状態です。緊張型頭痛は、頭の両側を締め付けるような痛みを特徴とし、拍動性ではありません。頻度によって、稀発反復性緊張型頭痛、頻発反復性緊張型頭痛、慢性緊張型頭痛の3つに分類されます。稀発反復性緊張型頭痛は、1ヶ月に1日程度発現し、頻発反復性緊張型頭痛は、3ヶ月を超えて1か月に1~14日発現します。慢性緊張型頭痛は、3ヶ月を超えて1ヶか月に15日以上発現します。
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看護師に必須の用語『橋』

橋(橋(きょう、pons)とは、中脳と延髄に挟まれた、脳幹の一部である。腹側から脳幹を観察すると、小脳の腹側から生じた線維束(中小脳脚)が、脳幹の一部を乗り越え、包むように盛り上がって見える。この部位が小脳から出た「橋」に見えることから、橋と命名された。)の構造と機能 橋は、脳幹の腹側に位置し、中脳と延髄をつないでいます。橋の表面には、多くの神経線維が走っており、これらの神経線維は、脳と小脳、延髄をつないでいます。橋の内部には、多くの神経核があり、これらの神経核は、脳や小脳、延髄に指令を送ったり、脳や小脳、延髄から指令を受け取ったりしています。 橋は、呼吸、睡眠、覚醒、意識などの重要な生命活動を制御しています。また、橋は、運動、感覚、平衡などの機能にも関与しています。
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看護師必見!反射の意味と重要性

反射とは、刺激に対して起きる不随意の筋収縮である。反射は、脊髄や脳幹などの神経系の中枢部で起こり、末梢神経を通じて筋肉に伝わって起こる。反射は、身体を保護したり、姿勢を維持したり、運動を円滑に行ったりするのに役立っている。反射は、客観性があるため、反射所見を正確に取ることは、神経疾患の局在診断につながる。 反射には、いくつかの種類がある。最も基本的な反射は、腱反射である。腱反射は、腱をハンマーなどで叩くと、筋肉が収縮して反射が起こる。腱反射は、脊髄の特定の神経節で起こる。反射には、他にも、皮膚反射、粘膜反射、深部反射などがある。 反射は、神経疾患の診断に役立つ。反射が亢進している場合は、その神経節に障害がある可能性がある。反射が低下している場合は、その神経節や末梢神経に障害がある可能性がある。反射が消失している場合は、その神経節や末梢神経に完全な障害がある可能性がある。反射所見は、神経疾患の局在診断を行う上で重要な情報となる。
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看護師に必須の用語『硬膜外腔』

硬膜外腔とは、脊髄を覆う硬膜と、その外側を囲む脊柱管の間にある空間のことである。脊髄は、脳から仙骨まで伸びる神経の束であり、身体の感覚や運動を制御している。硬膜外腔は、脊髄を保護し、栄養を供給している。また、硬膜外腔には、神経根や血管が通っている。 硬膜外腔は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの病気によって圧迫されることがある。硬膜外腔が圧迫されると、脊髄や神経根が損傷し、痛みや麻痺などの症状が出現する。 硬膜外腔は、麻酔の際に薬を注入する場所としても使用される。硬膜外腔に麻酔薬を注入すると、脊髄や神経根に作用して、痛みをブロックすることができる。硬膜外麻酔は、帝王切開や下半身の手術などの際に、よく使用される。
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看護師が知っておくべき失神について

失神は、脳への血流が一時的に減少することで起こる一過性の意識喪失です。失神には、いくつかのメカニズムや原因が考えられます。 最も一般的な失神のメカニズムは、血圧の低下です。これは、脱水症状、出血、心臓の不整脈、一部の薬剤などによって起こる可能性があります。血圧が低下すると、脳への血流が減少し、失神に至ります。 もう一つの失神のメカニズムは、脳の酸素不足です。これは、呼吸器疾患、心疾患、一酸化炭素中毒などによって起こる可能性があります。脳の酸素不足になると、脳細胞が正常に機能することができなくなり、失神に至ります。 また、特定の神経系の状態が失神を引き起こすこともあります。例えば、てんかんや失神性発作は、脳の異常な電気的活動によって引き起こされる失神のタイプです。 失神の最も一般的な原因は、立ちくらみです。これは、立ち上がったときに血圧が低下するために起こります。立ちくらみは、特に、脱水症状、低血圧、貧血、糖尿病などの病気がある人に起こりやすいです。 失神の他の一般的な原因としては、以下のものが挙げられます。 * 心疾患 * 脳卒中 * 一過性脳虚血発作(TIA) * 薬剤の副作用 * アルコール中毒 * 薬物乱用 * 頭部外傷 * 過度な運動 * 妊娠 * 極度のストレス 失神を経験した場合は、すぐに医師の診察を受けることが大切です。失神は、重大な病気の兆候である可能性があるため、原因を特定し、適切な治療を受ける必要があります。
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看護師に必須の用語『ケルニッヒ徴候』

ケルニッヒ徴候とは、髄膜刺激症状のひとつであり、髄膜炎や脳膜炎などの中枢神経系の炎症によって起こります。髄膜は脳と脊髄を覆っている膜であり、炎症が起こると刺激を受けて痛みや硬直が生じます。ケルニッヒ徴候は、髄膜炎や脳膜炎などの病気を診断するための重要な徴候のひとつであり、医師によって検査されます。 ケルニッヒ徴候は、患者を仰向けの姿勢にして、片方の足を引き上げ、反対側の膝を曲げます。このとき、痛みや抵抗感があれば、ケルニッヒ徴候が陽性となります。ケルニッヒ徴候は、髄膜炎や脳膜炎などの病気の重症度を判断するためにも使用されます。
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看護師が知っておくべき『肋間神経痛』のすべて

肋間神経痛とは、肋間神経が何らかの原因で障害されて生じる突発性の痛みのことをさす症状名である(疾患名ではない)。肋間神経は、胸髄から出て、12対の肋骨に沿って走行する神経である。 肋間神経痛は、肋骨の間に鋭い痛みや灼熱痛、刺すような痛み、締め付けられるような痛みなどの症状を引き起こす。また、痛みは呼吸や咳、くしゃみ、運動などの動作によっても誘発される。 肋間神経痛の原因は、外傷、肋骨の骨折、ヘルニア、腫瘍、ウイルス感染症などさまざまである。また、原因不明の肋間神経痛もある。 肋間神経痛の診断は、医師による問診と身体診察、レントゲン検査やCT検査、MRI検査などによって行われる。 肋間神経痛の治療は、原因に応じて行われる。例えば、外傷による肋間神経痛の場合は、患部の安静と鎮痛剤の服用などが行われる。ウイルス感染症による肋間神経痛の場合は、抗ウイルス薬の服用などが行われる。 肋間神経痛は、適切な治療を受ければ、多くの場合、数週間から数カ月で回復する。しかし、中には、慢性化して長期間にわたって痛みが続くケースもある。
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看護師に必須!スパスムとは?

スパスムとは、筋肉が意図せずに収縮することである。攣縮(れんしゅく)とも呼ばれる。スパスムは、脳血管スパスム、冠動脈スパスム、筋スパスムなど、痙攣する部位によってさまざまな種類がある。脳血管スパスムは、脳の血管が収縮して血流が減少する状態である。冠動脈スパスムは、心臓の冠動脈が収縮して血流が減少する状態である。筋スパスムは、筋肉が収縮して痛みやこわばりを引き起こす状態である。 スパスムは、さまざまな原因で起こり得る。脳血管スパスムは、くも膜下出血や脳梗塞などの脳卒中後に起こりやすい。冠動脈スパスムは、冠動脈の動脈硬化や冠動脈解離などの疾患によって起こりやすい。筋スパスムは、筋肉の疲労や脱水症、電解質の異常などが原因で起こりやすい。 スパスムは、さまざまな症状を引き起こす。脳血管スパスムは、頭痛、吐き気、嘔吐、意識障害などの症状を引き起こす。冠動脈スパスムは、胸痛、息切れ、動悸などの症状を引き起こす。筋スパスムは、筋肉の痛み、こわばり、腫れなどの症状を引き起こす。 スパスムの治療法は、原因によって異なる。脳血管スパスムは、血管を拡張するための薬剤や、脳の血流を改善するための処置が行われる。冠動脈スパスムは、血管を拡張するための薬剤や、冠動脈の動脈硬化を改善するための処置が行われる。筋スパスムは、筋肉をリラックスさせるための薬剤や、マッサージ、温熱療法などが行われる。
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看護師に必須!『球麻痺』を理解しよう

球麻痺とは、脳幹の下部にある延髄と呼ばれる部分に位置する脳神経核が障害される病気です。この障害により、口、舌、喉の運動が困難になり、構音障害(呂律が回らない)や嚥下障害(食べ物を飲み込むのが困難になる)などの症状が現れます。また、呼吸や循環が困難になることもあります。球麻痺は、脳卒中、外傷、腫瘍、感染症などが原因で起こることがあります。球麻痺の症状は、その原因や重症度によってさまざまです。構音障害や嚥下障害は、比較的軽度の症状ですが、呼吸や循環の障害は、生命を脅かす可能性があります。球麻痺の治療法は、その原因によって異なります。脳卒中が原因の場合、血栓を溶解する薬剤や血圧を下げる薬剤などが用いられます。外傷が原因の場合、外科手術が必要になることがあります。腫瘍が原因の場合、放射線療法や抗がん剤治療が行われます。感染症が原因の場合、抗菌薬や抗ウイルス薬などが用いられます。球麻痺は、早期に発見され適切な治療を受ければ、症状が改善したり、進行を遅らせることができる病気です。
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看護師に必須の用語『ホムンクルス』とは

ホムンクルスとは、脳の部位と身体の機能の対応関係をまとめた図のことである。ホムンクルスは、19世紀にドイツの神経学者であるコルフによって考案された。コルフは、脳の各部位が体の特定の部位を制御しており、その部位の大きさや重要性に応じて、脳の対応する部位の大きさも変化すると考えた。例えば、手や足などの重要な部位は、脳の対応する部位が大きく、顔や腹などのさほど重要ではない部位は、脳の対応する部位が小さい。 ホムンクルスは、脳の構造と機能を理解するために役立つモデルである。また、脳卒中やその他の神経疾患の治療にも役立つ。例えば、脳卒中によって脳の特定の部位が損傷すると、その部位に対応する身体の機能が障害される。ホムンクルスを用いることで、損傷した脳の部位を特定し、適切な治療を行うことができる。
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看護師が知っておくべき観念運動失行

観念運動失行とは、自発的な運動であれば可能であるが、口頭指示や模倣による習慣的な運動や簡単な動作(身振りなど)が再現できないことを指す。すでに習得されている動作が障害される「失行」の一つである。具体的には、「さようならと手を振ってください」「歯を磨くまねをして下さい」といった指示に対して、頭では理解しているのに実行できないことが挙げられる。左縁上回の障害によって起こる(高次脳機能障害)。観念失行と合わせて検査が必要である。
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看護師が知っておきたい『嗜眠』とは?

嗜眠とは、意識障害(意識混濁)の程度の一つである。放っておくと眠り続け、強い刺激を与えないと覚醒し反応しない状態であり、覚醒してもまたすぐに眠ってしまう。傾眠とほぼ同様の意味を持つが、傾眠と昏迷の間を指す意味として用いられることもある。 嗜眠は、睡眠障害や薬物の影響、脳の損傷など、さまざまな原因で起こる可能性がある。一般的な原因としては、睡眠不足、薬の副作用、アルコールや薬物の乱用、うつ病、不安障害などがあげられる。また、脳卒中、脳腫瘍、外傷性脳損傷、感染症、低血糖症なども嗜眠を引き起こす可能性がある。 嗜眠は、軽度から重度までさまざまな程度がある。軽度の嗜眠では、単に眠気を感じたり、集中力が低下したりする程度である。中等度の嗜眠では、覚醒し続けることが困難になり、強い刺激を与えても反応しないことがある。重度の嗜眠では、覚醒することができず、強い刺激を与えても反応しないことがある。 嗜眠は、意識障害の一種であるため、放置すると生命に関わる可能性がある。嗜眠が疑われる場合は、すぐに医師の診察を受ける必要がある。
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看護師に必須の用語『アーガイル=ロバートソン瞳孔』について

アーガイル=ロバートソン瞳孔とは、瞳孔異常の一種で、対光反応がない状態のことです。対光反応とは、光を当てたときに瞳孔が縮小する反応のことです。アーガイル=ロバートソン瞳孔では、光を当てても瞳孔が縮小しません。この症状は、主に神経梅毒で起こります。神経梅毒とは、梅毒菌が脳や脊髄に感染した状態のことです。梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌によって引き起こされる感染症です。梅毒は、主に性行為によって感染します。梅毒に感染すると、皮膚や粘膜に発疹や潰瘍などの症状が現れます。梅毒を治療せずに放置すると、神経梅毒を発症することがあります。神経梅毒は、脳や脊髄を損傷し、様々な症状を引き起こす可能性があります。アーガイル=ロバートソン瞳孔は、神経梅毒の症状の一つです。
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看護師が知っておくべき記憶障害の基礎知識

記憶障害とは、何らかの要因により記憶のメカニズムに障害が生じたものである。記憶障害は、多くの場合、脳の損傷によって引き起こされるが、薬物やアルコールの乱用、電気ショック療法、ストレス、精神障害などによっても引き起こされることがある。 記憶障害には、さまざまな種類がある。最も一般的なのは、短期記憶障害である。短期記憶障害とは、数秒から数分間の記憶を保持することができなくなる障害である。短期記憶障害は、脳の海馬という部分が損傷したときに起こることが多い。 もう一つの一般的な記憶障害は、長期記憶障害である。長期記憶障害とは、数ヶ月から数年間の記憶を保持することができなくなる障害である。長期記憶障害は、脳の側頭葉という部分が損傷したときに起こることが多い。 記憶障害は、日常生活に大きな影響を与える可能性がある。記憶障害のある人は、約束を忘れたり、道を間違えたり、新しいことを学ぶことが困難になったりする。また、記憶障害のある人は、集中力や注意力が低下したり、イライラしたり、うつ病になったりする可能性もある。
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看護師が知っておきたい用語『JCS』について

JCSとは、ジャパン・コーマ・スケール(Japan Coma Scale)の略です。意識障害の分類の仕方から、3-3-9度方式とも呼ばれています。日本では、意識障害の指標として広く使用されています。 JCSは、意識レベルを3つのカテゴリーに分類します。 1. 清醒(E) 2. 昏睡(S) 3. 中等度昏睡(S1) さらに、各カテゴリーは3つのサブカテゴリーに分類されます。 1. 清醒(E) * 完全覚醒(E1) * 呼びかけに対する反応(E2) * 痛み刺激に対する反応(E3) 2. 昏睡(S) * 自発的開口(S1) * 呼びかけに対する反応(S2) * 痛み刺激に対する反応(S3) 3. 中等度昏睡(S1) * 自発的開口(S1-1) * 呼びかけに対する反応(S1-2) * 痛み刺激に対する反応(S1-3) JCSは、意識障害の程度を評価するために役立ちます。また、意識障害の原因を診断するためにも使用されます。