血液・造血

看護師が知っておくべき移植片対宿主病の基礎知識

移植片対宿主病(GVHD)とは、造血幹細胞移植後の合併症の一つで、ドナー由来の免疫担当細胞が患者の組織を攻撃することで起こる免疫反応です。GVHDは、急性GVHDと慢性GVHDの2つに分類されます。急性GVHDは、移植後100日以内に発症し、皮膚、消化管、肝臓、肺などの臓器を攻撃します。慢性GVHDは、移植後100日以降に発症し、皮膚、粘膜、関節、肺、肝臓などの臓器を攻撃します。 GVHDの症状は、攻撃される臓器によって異なります。急性GVHDの症状には、皮膚の発疹、下痢、吐き気、嘔吐、黄疸、呼吸困難などがあります。慢性GVHDの症状には、皮膚の硬化、口腔粘膜のびらん、関節の痛み、肺の線維化、肝硬変などがあります。 GVHDの治療法は、GVHDの重症度や攻撃される臓器によって異なります。急性GVHDの治療には、ステロイド薬、免疫抑制剤、抗体療法などが用いられます。慢性GVHDの治療には、ステロイド薬、免疫抑制剤、抗体療法、光線療法などが用いられます。 GVHDは、造血幹細胞移植後の合併症の一つであり、重症化すると死に至ることもあります。GVHDの早期発見と適切な治療が重要です。
消化器

知っておきたい!看護師に必須の用語『セロトニン』

セロトニンの働きとは? セロトニンは、別名5-ヒドロキシトリプタミン(5-HT)とも呼ばれる神経伝達物質です。セロトニンは、気分、睡眠、食欲、記憶、学習など、さまざまな機能に関与しています。 セロトニンが不足すると、気分が落ち込んだり、不眠症になったり、食欲が低下したりするなどの症状が現れます。また、セロトニンは、痛みを軽減する働きもあるため、セロトニンが不足すると、痛みを感じやすくなることもあります。 セロトニンの分泌量を増やすためには、規則正しい生活を送ったり、適度な運動をしたり、バランスのとれた食事を摂ったりすることが大切です。また、日光を浴びることで、セロトニンの分泌量を増やすことができます。 セロトニンは、私たちの健康に欠かせない神経伝達物質です。セロトニンの分泌量を増やすことで、気分を改善したり、睡眠の質を高めたり、食欲を正常化したりすることができます。
検査・診断

遺伝子変異とは?看護師に必要な知識を解説

遺伝子変異とは、細胞が発がん物質や変異原物質にさらされることで、遺伝子の塩基配列に変化が起きることである。遺伝子変異は、ゲノムのDNA塩基配列に変化をもたらし、タンパク質の構造や機能に影響を与える可能性がある。遺伝子変異は、体細胞変異と生殖細胞変異の2つの主要な種類に分類される。体細胞変異は、皮膚や筋肉などの体細胞に起こる変異であり、生殖細胞変異は、精子や卵子などの生殖細胞に起こる変異である。生殖細胞変異は、子孫に遺伝するため、体細胞変異よりも深刻な結果をもたらす可能性がある。 遺伝子変異は、様々な原因で引き起こされる可能性がある。最も一般的な原因は、発がん物質や変異原物質への暴露である。発がん物質は、タバコ、紫外線、X線などの物質であり、変異原物質は、化学物質、放射線、ウイルスなどの物質である。また、遺伝子変異は、自然に起こることもある。自然に起こる遺伝子変異は、DNAの複製エラーや、DNAを修復する酵素のエラーが原因で引き起こされる。 遺伝子変異は、様々な健康上の問題を引き起こす可能性がある。遺伝子変異は、癌、遺伝性疾患、発達障害など様々な病気の原因となる可能性がある。また、遺伝子変異は、老化プロセスにも関与していると考えられている。
呼吸器

看護師必須『気管支炎』とは?

気管支炎とは、気管や気管支の炎症であり、ウイルスや細菌の感染、またはその他の刺激物質への反応として発生します。気管は、肺につながる気道です。気管支は、気管から肺の内部に向かって分岐する気道の細い管です。気管支炎になると、気管や気管支が炎症を起こして腫れ、粘液の分泌が増加します。粘液は、気道の壁に付着し、呼吸を困難にします。 気管支炎は、急性気管支炎と慢性気管支炎の2種類に分類されます。急性気管支炎は、通常ウイルス感染によって引き起こされる短期的な病気です。慢性気管支炎は、通常喫煙やその他の慢性刺激への曝露によって引き起こされる長期的な病気です。 急性気管支炎の症状としては、咳、痰、息切れ、胸の痛みなどがあります。慢性気管支炎の症状としては、咳、痰、息切れ、疲労、体重減少などがあります。
産婦人科

TORCH症候群とは~胎児に奇形を引き起こす感染症の総称~

TORCH症候群の原因となる主な感染症は、以下の通りです。 サイトメガロウイルス (CMV) CMVは、ヘルペスウイルス科サイトメガロウイルス属に属するウイルスの名称です。感染しても、無症状で経過することが多いですが、免疫不全者では重症化することがあります。妊婦が初感染すると、胎児や新生児に感染し、奇形や発育遅延を引き起こすことがあります。 トキソプラズマ症 トキソプラズマ症は、原虫であるトキソプラズマ・ゴンディを原因とする感染症です。猫の糞便中に排出されるオーシストを介して感染することが多く、妊婦が感染すると、胎児や新生児に感染して、奇形や発育遅延を引き起こすことがあります。 風疹 風疹は、風疹ウイルスを原因とする感染症です。感染すると、発疹、発熱、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。妊婦が感染すると、胎児や新生児に感染して、先天性風疹症候群を引き起こすことがあります。先天性風疹症候群は、白内障、緑内障、心臓病、難聴などの重篤な障害を引き起こす可能性があります。 ヘルペスウイルス ヘルペスウイルスは、ヘルペスウイルス科に属するウイルスの総称です。ヘルペスウイルスには、単純ヘルペスウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルス、サイトメガロウイルスなどがあります。妊婦がヘルペスウイルスに感染すると、胎児や新生児に感染して、奇形や発育遅延を引き起こすことがあります。 梅毒 梅毒は、梅毒トレポネーマを原因とする性感染症です。感染すると、初期には、硬性下疳と呼ばれる潰瘍が陰部や肛門に現れます。その後、皮膚や粘膜に発疹が現れ、全身に広がります。妊婦が感染すると、胎児や新生児に感染して、奇形や発育遅延を引き起こすことがあります。
小児科

看護師に必須の用語『原始姿勢反射』

原始姿勢反射とは、乳児特有の反射機能の総称です。原始反射とも呼ばれ、生後すぐに出現し、月齢の経過に従って次第に消えていきます。原始姿勢反射には、哺乳反射、モロー反射、把握反射などがあります。哺乳反射は、乳幼児が母親の乳首や哺乳瓶に触れると、自動的に吸い始める反射です。モロー反射は、乳幼児が突然大きな音や動きを感知すると、両手を広げて体を伸ばす反射です。把握反射は、乳幼児が物に触れると、自動的につかむ反射です。原始姿勢反射は、乳幼児の生存に欠かせない反射であり、乳幼児の成長発達を促す役割を果たしています。
血液・造血

看護師に必須の用語『ビタミンB12欠乏症』について

ビタミンB12欠乏症とは、ビタミンB12の摂取不足、吸収障害、あるいは両方の組み合わせによって生じる病気である。ビタミンB12は、健康な神経と赤血球を産生するのに必要な栄養素である。ビタミンB12が不足すると、貧血や神経障害を引き起こす可能性がある。 ビタミンB12は、肉、魚、卵、牛乳などの動物性食品に多く含まれる。また、強化シリアルや栄養酵母など、いくつかの植物性食品にも含まれる。ビタミンB12は水溶性であり、人体は余分なビタミンB12を蓄えることができないため、定期的に摂取する必要がある。 ビタミンB12欠乏症は、以下の原因で起こる可能性がある。 * ヴィーガンやベジタリアンなど、動物性食品をほとんどまたはまったく摂取しない食事をしている。 * 胃酸分泌が低下する疾患(胃炎や萎縮性胃炎など)や、胃を部分的に切除している。 * 小腸の病気(クローン病やセリアック病など)がある。 * 腸内細菌がビタミンB12を産生できない。 * ビタミンB12を吸収するのに必要なタンパク質(内因子)を産生できない。 * メトホルミンなどの特定の薬を服用している。 ビタミンB12欠乏症の症状は、以下の通りである。 * 貧血 * 神経障害(手や足のしびれや痛み、筋肉の衰えなど) * 記憶障害 * 認知症 * 気分障害 * 疲労 * 食欲不振 * 体重減少 ビタミンB12欠乏症は、血液検査で診断する。治療は、ビタミンB12の注射剤または経口薬による投与である。ビタミンB12欠乏症が重症の場合は、入院して治療する必要があるかもしれない。
アレルギー・膠原病

看護師に必須の用語『側頭動脈炎』とは?

側頭動脈炎は、大血管を主体とした血管炎です。大動脈と主要分岐動脈に病変を呈するが、特に外頸動脈に頻度が高いため側頭動脈炎と呼ばれてきました。現在では巨細胞性血管炎(giant cell arteritis〈GCA〉)に呼称が統一されています。 側頭動脈炎は、50歳以上の高齢者に多く発症します。男女比は12で、女性に多い傾向があります。この病気の原因は不明ですが、遺伝的要因や感染症との関連が疑われています。 側頭動脈炎の主な症状は、頭痛、側頭部の動脈の拍動、顎の痛みです。その他、発熱、全身倦怠感、体重減少、視覚障害などの症状が現れることもあります。 側頭動脈炎の診断は、血液検査や画像検査によって行われます。血液検査では、炎症反応の上昇や赤血球沈降速度の亢進などがみられます。画像検査では、大動脈や主要分岐動脈の壁の肥厚や狭窄などがみられます。 側頭動脈炎の治療は、ステロイド薬を使用します。ステロイド薬は、炎症を抑えて血管の壁の肥厚や狭窄を改善する効果があります。治療期間は、通常数カ月から1年以上です。 側頭動脈炎は、早期に診断・治療を開始すれば、予後は良好です。しかし、治療が遅れると、動脈瘤や脳梗塞などの重篤な合併症を引き起こすことがあります。
医療機器・設備・器具

世界精神保健連盟とは?役割と活動を紹介

世界精神保健連盟(WFMH)とは、世界規模の精神医学団体のことである。その設立は1948年であり、国際連合(国連)、WHO(世界保健機関)、ユニセフなどの国際機関に対して、精神保健分野の助言を行う役割を担っている。 WFMHは、精神保健に関する研究や教育、訓練を推進し、精神保健の向上を目的とした活動を行っている。また、精神疾患の予防や治療、リハビリテーション、社会復帰などの支援も行っている。WFMHは、精神保健分野の世界的なリーダーとして、精神保健の向上に貢献している。 WFMHは、世界各国に支部を持ち、精神保健の専門家や団体が連携している。日本支部は、1951年に設立され、精神保健に関する研究や教育、訓練などの活動を行っている。また、精神疾患の予防や治療、リハビリテーション、社会復帰などの支援も行っている。日本支部は、WFMHの一員として、精神保健の向上に貢献している。
医療機器・設備・器具

看護師必須!鼻カニューレってなに?

鼻カニューレとは、鼻腔を通じて酸素を供給する装置のことです。両側鼻腔から酸素を送り込むことで、呼吸困難の緩和や身体各器官の機能の酸素供給を正常に保つことを目的として使用されます。通常、鼻カニューレは、3~5mmほどの内径のカニューレが使用されます。酸素流量は、目安として5L/分までで、吸入酸素濃度は約40%までとなります。また、鼻カニューレは、長時間使用しても不快感が少なく、患者の負担が少ないという特徴があります。
消化器

看護師に必須の用語「低残渣食」とは何か?

低残渣食は、消化管への負担を軽減させるために、食物繊維の少ない食事のことです。消化管手術後や消化管疾患などの場合に、食事療法の一環として用いられます。消化管への負担を軽減するため、低残渣食では食物繊維を多く含む食品や消化しにくい食品は避け、食物繊維が少なく、消化しやすい食品を摂取します。食物繊維は、消化管の運動を促進したり、便の量を増やしたりする働きがあるため、低残渣食では食物繊維の摂取量を制限する必要があります。また、消化管疾患によっては、特定の食品を避ける必要がある場合もあります。低残渣食は、消化管の負担を軽減し、消化器症状の改善や回復を促進する効果が期待できます。
循環器

看護師に必須の用語『サイナス』

サイナスとは、心臓の洞房結節で発生した電気的興奮が正しく反復され、心臓の拍動が一定のリズムに保たれている状態のことである。洞調律や基本洞調律、またはサイナスリズムともいう。サイナスは、心臓の正常なリズムであり、心臓が規則正しく拍動している状態である。サイナスは、心臓の洞房結節で発生した電気的興奮が、心房から心室へと伝わることで、心臓が収縮して拍動する。サイナスは、心臓の健康状態を知る上で重要な指標であり、サイナスの乱れは、心臓病のサインとなることもある。
眼科

結膜下出血とは?症状と対処法を解説

結膜下出血とは、眼球の表面を覆う薄い膜である結膜に起こる出血のことです。白目の部分が赤くなるのが特徴で、痛みや違和感などの症状を伴うことがあります。結膜下出血の原因は様々ですが、外傷、感染症、アレルギー、高血圧、糖尿病などが挙げられます。また、抗凝固薬を服用している場合や、目の手術を受けた後に結膜下出血が起こることもあります。結膜下出血は、多くの場合1~2週間で自然に吸収されます。しかし、出血がひどい場合や、症状が長引く場合は、医師の診察を受ける必要があります。
脳・神経

看護師に必須の用語『灰白質』

灰白質とは、神経細胞の細胞体が集合している領域のことです。脊髄の断面を見ると、脳室につながる中心管が中央に存在し、その周囲を囲んでいる「H」の形をした部分が灰白質です。大脳皮質や小脳皮質、脳幹、脊髄など、中枢神経系のさまざまな部分に存在しています。灰白質は、神経細胞の細胞体や樹状突起、シナプスなどの神経細胞の構造に加えて、毛細血管やグリア細胞など、神経細胞をサポートする細胞も含まれています。灰白質は、脳や脊髄の中で情報を処理する重要な役割を果たしています。
耳鼻咽喉科

急性中耳炎の基礎知識

急性中耳炎とは、主に細菌による中耳の急性感染症である。中耳は鼓膜の奥に見える鼓室、鼓室と上咽頭をつなぐ耳管、鼓室の後方に連続する乳突蜂巣からなる。急性中耳炎は上咽頭の炎症が耳管を逆行して起きるものであり、多くは細菌による感染症である。肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリスが三大起因菌である。多くは上咽頭や副鼻腔の感染に引き続き起こるため、感冒罹患の多い冬によくみられる。また、小児は耳管機能が未完成であることから、小児によくみられる。
その他

看護師に必須の用語『ステーブル』について

-ステーブルとは何か- ステーブルとは、患者の状態が安定していることを意味する看護師に必須の用語です。患者のバイタルサインが正常範囲内で、呼吸や循環が安定し、痛みやその他の不快症状がない状態です。ステーブルな患者は、通常、入院治療の必要がなく、自宅でケアを受けることができます。 ステーブルな患者になるためには、以下のことに注意することが大切です。 * 健康的な食生活を心がける * 定期的に運動をする * 十分な睡眠をとる * ストレスを管理する * 定期的に健康診断を受ける これらのことに注意することで、患者の状態を安定させ、入院治療の必要性を減らすことができます。
整形外科

先天性股関節脱臼とは?原因や症状、治療法を解説

先天性股関節脱臼とは、新生児期の股関節脱臼を指します。発育性股関節形成不全(deveiopmental dyspissia of the hip;DDH)とも呼ばれることがあります。股関節は、大腿骨の先端にある球状の骨頭と骨盤のくぼみにある臼蓋で構成されています。先天性股関節脱臼は、股関節の骨頭が臼蓋からずれてしまう状態です。 先天性股関節脱臼は、女児に多くみられ、男児の7~8倍の頻度で発症します。また、左側に多くみられます。先天性股関節脱臼の原因は、明らかになっていませんが、おむつなどによる不良肢位が原因となることもあります。 先天性股関節脱臼の症状としては、大腿皮溝の非対称や股関節の開排制限などがみられます。大腿皮溝の非対称とは、片方の股関節の皮溝がもう一方の股関節の皮溝よりも深く、幅が広い状態です。股関節の開排制限とは、股関節を完全に開くことができない状態です。 先天性股関節脱臼の診断は、臨床症状とX線検査、超音波検査によって行われます。X線検査では、股関節の骨頭の位置を確認することができます。超音波検査では、股関節の軟部組織の状態を確認することができます。 先天性股関節脱臼の治療は、生後3ヶ月以内であれば、一般的に積極的な治療介入は行わず、生活指導で様子をみることが多いです。それ以降に診断された場合には、整復治療が必要になります。整復治療には、リーメンビューゲルの装具が最も普及しています。リーメンビューゲルの装具は、股関節を正しい位置に固定する装具です。装具で整復できない場合は、牽引や手術によって整復します。
産婦人科

看護師に必須の用語~着床とは?~

着床とは、受精卵が子宮内膜に付着し、妊娠が成立するプロセスです。受精が起こると、受精卵は卵管を通って子宮に移動します。移動中に、受精卵は細胞分裂を繰り返し、胚盤胞と呼ばれる構造になります。胚盤胞は、外胚葉、内胚葉、中胚葉の3つの胚葉で構成されています。外胚葉は、皮膚、神経系、感覚器官を形成します。中胚葉は、骨、筋肉、心臓、血管を形成します。内胚葉は、消化器系、呼吸器系、泌尿器系を形成します。 胚盤胞が子宮に到着すると、内膜に付着します。このプロセスを着床といいます。着床は、胚盤胞が内膜に侵入し、栄養素や酸素を受け取ることで行われます。着床が成功すると、妊娠が成立します。
整形外科

看護師に必須の用語『強直性脊椎炎』

強直性脊椎炎は、脊椎が硬く一本の骨のようになって動かなくなる非感染性の自己免疫疾患です。指定難病であり、日本人ではまれですが、10~20歳台の男性に好発し、家族歴を有することが多いです。強直※は通常、仙腸関節から始まって上行し、脊椎の椎間関節に及ぶため、腰や背中の痛み、こわばり、動きにくさなどの症状が現れます。同時に、椎体に付着する靭帯や骨膜も骨化し、体幹の動きが制限されていきます。単純X線で、四角い椎体が竹節状に並ぶように見える所見を「竹様脊柱(bamboo spine)」と呼びます。
医療機器・設備・器具

看護師に役立つフットポンプガイド

フットポンプとは、足部や下腿を間欠的に圧迫することで下肢の静脈血の還流を手助けする医療機器です。手術後など臥床を要する患者の静脈血栓塞栓症を予防することを目的としています。間欠的空気圧迫装置、IPCポンプとも呼ばれます。 フットポンプは、下腿(膝から足首までの部位)を中心に圧迫するカーフポンプと、足底部を圧迫するフットポンプがよく用いられます。それぞれ手術の種類や患者の状態などにより使い分けられています。
腎・泌尿器

看護師に必須の用語『出血性膀胱炎』とは

出血性膀胱炎は、出血を伴って発症する膀胱の炎症です。出血(血尿)を伴って発症する膀胱の炎症である。症状としては血尿、頻尿、排尿時痛である。膀胱炎の原因は、細菌感染症、ウイルス感染症、外傷、薬剤、腫瘍など様々である。出血性膀胱炎を発症した場合、早期に治療することが重要である。治療は原因に応じて行われるが、通常は抗菌薬や抗ウイルス薬などが用いられる。出血性膀胱炎は、適切な治療を受ければ、多くの場合治癒する。
その他

3-3-9度方式で意識レベルを正しく評価

3-3-9度方式とは、意識障害の程度を評価するための日本の方法であり、ジャパンコーマスケール(JCS)とも呼ばれます。この尺度は、主に外傷後の意識障害の評価に使用されますが、他の原因による意識障害の評価にも使用できます。 3-3-9度方式は、患者の意識レベルを3つの領域(眼を開ける能力、音に対する反応、痛み刺激に対する反応)で評価します。それぞれの領域は、0点から3点までの4段階で評価され、合計点が患者の意識レベルを表します。 3-3-9度方式の評価結果は、患者の意識障害の程度と回復の見通しを予測するために使用されます。また、治療のモニタリングと患者の状態の変化の早期検出にも使用されます。
略語

看護師に必須の用語『ALS』について

ALSとは、筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう、amyotrophic lateral sclerosis)の略語で、神経細胞(上位および下位の運動ニューロン)が障害されて、四肢脱力のほかに呼吸筋を含めた全身の筋肉の萎縮・脱力をきたす疾患群の総称である。 運動ニューロンは、大脳皮質から末梢の筋肉まで走行する神経細胞であり、運動神経や感覚神経とは異なる。ALSでは、この運動ニューロンが障害され、筋肉にうまく指令が伝わらなくなるため、筋肉が萎縮して脱力してしまう。 ALSは、原因不明の難病であり、治療法も確立していない。しかし、進行を遅らせたり、症状を緩和したりする薬物療法やリハビリテーション、介護などによって、患者のQOL(生活の質)を向上させることは可能である。
その他

看護師に必須!中枢性免疫寛容とは

-中枢性免疫寛容とは?- 中枢性免疫寛容とは、免疫寛容の一種であり、自己抗原を異物として認識しない能力を獲得するしくみのことです。自己抗原とは、自己の組織や細胞に存在する抗原のことです。免疫システムは、異物を認識すると攻撃して排除する機能を持っていますが、自己抗原を攻撃すると自己免疫疾患を引き起こしてしまいます。そのため、免疫システムは、自己抗原を認識しないようにする仕組みを備えています。これが中枢性免疫寛容です。 中枢性免疫寛容は、主に胸腺で行われます。胸腺は、胸腔内にあるリンパ器官で、T細胞が成熟する場所です。T細胞は、免疫細胞の一種で、異物を認識して攻撃する役割を担っています。胸腺では、T細胞が自己抗原と接触し、自己抗原を認識しないように教育されます。この教育を受けたT細胞は、自己抗原を攻撃しないように抑制された状態になります。これが中枢性免疫寛容です。 中枢性免疫寛容は、自己免疫疾患を防ぐために重要な役割を果たしています。中枢性免疫寛容がうまく働かないと、自己抗原を攻撃するT細胞が産生され、自己免疫疾患を引き起こしてしまいます。