精神科

看護師に不可欠な用語『デブリーフィング』

デブリーフィングとは、災害や精神的ショックを経験した人々に対して行われる、急性期(体験後2、3日~数週間)の支援方法のことです。心理的デブリーフィング(psychological debriefing、PD)とも言われます。デブリーフィングは元来、軍隊用語で「状況報告、事実確認」を意味し、前線から帰還した兵に任務や戦況を質問し、報告させることを指していました。転じて、大規模災害や悲惨な死傷事故を目の当たりにした人々が、自身が体験した状況を正しく認識することが、ストレスによって引き起こされている自身の異常反応(不安感、抑うつ感など)が正常な反応なのだと認識することにつながり、ひいては回復へとつながってゆく。これを目指して行われることをデブリーフィング(心理的デブリーフィング)といいます。デブリーフィングでは、トラウマとなるような出来事を体験した人がグループで2~3時間話し合い、互いを理解しあう雰囲気のなかで心に溜まったストレスを処理することを目指します。また、チーム医療の視点から、事前の手順をチーム全員で確認するために行われる「ブリーフィング」に対して、チームで事後に振り返り、話し合うことなどを意味する言葉でもあります。
検査・診断

ブルンベルグ徴候とは?その症状や検査方法について

ブルンベルグ徴候とは、患者の腹壁を手で垂直に圧迫し、その手を急に離すと鋭い痛みを感じる症状である。腹膜に炎症があると起こる腹膜刺激症状の一つで、反跳痛(rebound tenderness)または反動痛とも呼ばれる。ブルンベルグ徴候は、急性虫垂炎、穿孔性腹膜炎、腸閉塞などの腹膜炎を疑う際に用いられる重要な身体所見である。ブルンベルグ徴候陽性の場合、腹膜に炎症がある可能性が高く、さらなる検査や治療が必要となる。ブルンベルグ徴候は、腹膜炎の診断に有用な身体所見であるが、特異性が高くないことに注意が必要である。他の疾患でもブルンベルグ徴候陽性となることがあり、腹膜炎以外の疾患も鑑別する必要がある。
眼科

看護師に必須の用語『アウゲ』とは?

アウゲとは、眼科のことである。ドイツ語のAuge(目)に由来する。科目を意味する医療用語には他に、プシコやデルマ、ウロなどがある。 アウゲは、眼の病気やけがの診断、治療を行う診療科である。白内障、緑内障、近視、遠視、乱視などの治療を行う。また、眼の腫瘍や外傷の治療も行う。 アウゲの医師は、眼科医と呼ばれる。眼科医は、眼の構造や機能、病気について専門的に学んだ医師である。アウゲで診察を受けるときは、眼科医に症状を詳しく伝えることが大切である。
医療機器・設備・器具

CCUとは?冠状動脈疾患集中治療室の役割

冠状動脈疾患集中治療室(CCU)は、心臓疾患の患者を専門に管理する集中治療室です。急性心筋梗塞や急性心不全など、急変する疾患が多いため、緊急手術や緊急心臓カテーテル治療など、すぐに対処できる体制がとられています。 CCUの目的は、心臓疾患患者の生命を救い、合併症を防ぐことです。具体的には、以下の役割を担っています。 * 心電図や血圧などのバイタルサインをモニターし、異常があればすぐに対応する。 * 酸素や薬剤を投与し、患者の状態を安定させる。 * 緊急手術や心臓カテーテル治療が必要な場合は、迅速に実施する。 * 患者の家族や友人に対して、病状や治療方針について説明し、サポートする。 CCUは、心臓疾患の患者にとって、命を救う重要な場所です。CCUのスタッフは、24時間体制で患者の状態を監視し、緊急事態にも迅速に対応できるよう訓練されています。
皮膚科

看護師必須用語『偽膜』について

偽膜とは、びらんが生じている粘膜表面に血漿が滲み出し、凝固壊死した結果、形成される膜状物のことです。構成物質は痂皮と同じですが、痂皮に比べて病変部が広く浅いのが特徴です。偽膜を形成する代表的な原因としては、カンジダ、ジフテリア、細菌性赤痢、クロストリディオイデス・ディフィシルなどがあります。偽膜は様々な部位に生じることがあります。例えば、口腔、咽頭、食道、胃、腸、膣などです。偽膜が形成されると、その部位の粘膜が損傷し、出血や痛みを伴うこともあります。また、偽膜が剥がれ落ちると、二次感染を起こすこともあります。偽膜の治療は、原因となっている疾患を治療することが基本です。例えば、カンジダが原因であれば抗真菌薬を投与し、ジフテリアが原因であれば抗菌薬を投与します。また、偽膜による症状を緩和するために、痛み止めや抗炎症薬を投与することもあります。
循環器

看護師に必要な用語解説:心臓胸郭比(CTR)とは?

心臓胸郭比(CTR)とは、胸部X線画像において、胸郭(胸)で最も幅の広い部分の長さと、心陰影(心臓)の最も幅のある部分の長さの比のことである。心胸郭比と呼ばれることもある。心臓の拡大の程度を簡単に知ることができる便宜的な方法である。心臓胸郭比は、健康な成人では0.5未満である。0.5以上になると心臓の拡大が疑われる。心臓の拡大は、心不全、弁膜症、心筋症などの心臓疾患によって起こることが多い。透析患者では、心臓胸郭比は基準体重(ドライウエイト、DW)を決める指標になる。基準体重は、透析患者の適正な体重であり、透析治療の目標体重である。心臓胸郭比が0.5以上の場合、基準体重は心臓胸郭比×理想体重で計算される。
その他

看護師必見!『ゼク』って何?

ゼクとは、解剖、剖検、病理解剖のことである。解剖を意味するドイツ語Sektionに由来する。医療現場で使われる業界用語である。処置を表す同様の用語にはカットダウン、ラパコレ、パンペリなどがある。 ゼクは、医学部や大学病院の解剖実習室で行われることが多い。解剖実習は、人体を詳しく知るために欠かせないものであり、医学部生や研修医が必ず受けることになっている。ゼクは、解剖実習だけでなく、病理解剖や剖検でも行われる。
その他

看護師に必須!『抗がん剤治療レジメン』を詳しく解説

抗がん剤治療レジメンとは、がん治療において、投与する薬剤の種類や量・投与速度・期間・投与順などを時系列で示した計画書のことである。抗がん剤治療レジメンは、がんのタイプ、進行度、患者の年齢や健康状態など、さまざまな要因を考慮して作成される。抗がん剤治療レジメンは、がんの治療計画において重要な役割を果たしており、適切な抗がん剤治療レジメンを作成することで、がんの治療効果を高め、副作用を軽減することができる。 抗がん剤治療レジメンは、通常、主治医の指示のもと、看護師が作成する。看護師は、抗がん剤治療レジメンを作成するにあたって、患者の病歴、検査結果、治療歴などを考慮する。また、看護師は、抗がん剤治療の副作用について患者に説明し、患者の同意を得たうえで、抗がん剤治療レジメンを作成する。
精神科

看護師に必須の用語『二次妄想』ってなに?

二次妄想とは、心理的背景から発生機序を理解することができる妄想のことです。妄想様観念ともいいます。妄想とは、現実の基礎がなく、その人の文化や教育的背景と調和しない固定観念のことです。二次妄想は、妄想に似た思考の異常ですが、それが心的外傷やストレスなどの心理的要因によって引き起こされるものであることが特徴です。 二次妄想は、さまざまな要因によって引き起こされます。最も一般的な要因は、心的外傷やストレスです。心的外傷とは、トラウマとも呼ばれ、人が人生の間に経験する、肉体的、精神的、感情的なダメージのことであり、戦争体験、性暴力、事故、虐待などを経験した人は、二次妄想を発症しやすいことがわかっています。また、双極性障害や統合失調症などの精神疾患のある人も、二次妄想を発症しやすい傾向にあります。 二次妄想は、さまざまな症状を引き起こします。最も一般的な症状は、被害妄想です。被害妄想とは、自分が他の人から迫害されている、攻撃されているという考えのことです。また、陰謀論や宗教的妄想、誇大妄想などの症状を引き起こすこともあります。二次妄想は、患者の日常生活に大きな影響を与える可能性があります。被害妄想を抱いている人は、外出することをためらったり、他の人との接触を避けたりする傾向にあります。また、陰謀論や宗教的妄想を抱いている人は、それが現実であると信じ込み、それによって行動することがあります。 二次妄想の治療法は、その原因によって異なります。心的外傷やストレスが原因であれば、トラウマセラピーやカウンセリングなどの心理療法が行われます。精神疾患が原因であれば、薬物療法が行われます。二次妄想は、適切な治療を受ければ、症状が改善する可能性があります。
小児科

看護師に必須の用語『熱中症』

熱中症とは、暑熱暴露、身体運動による体熱産生増加を契機として引き起こされる全身の諸症状である。発症の特徴は年代によって異なるが、小児では温度・湿度がいずれも高い場所での運動活動が熱中症発症に強く関与するとされる。 熱中症の原因は、暑さや湿度の高い環境に長時間いること、または激しい運動をすることなどによって、体内の熱がうまく放出されず、体温が上昇することである。体温が上昇すると、体内の水分や電解質のバランスが崩れて、さまざまな症状が現れる。 熱中症の症状は、軽症から重症までさまざまだ。軽症の場合には、めまい、頭痛、吐き気、嘔吐、下痢などの症状が現れる。重症の場合には、意識障害、痙攣、呼吸困難などの症状が現れ、最悪の場合には死に至ることもある。
呼吸器

看護師必見!スクイージング徹底解説

スクイージングとは、気道に溜まった喀痰をスムーズに出すための呼吸理学療法のひとつです。呼気時(息を吐くとき)に、両手でしっかりと胸を絞り込むように押すことにより、肺の容積変化と気流の変動に合わせて痰の排出を促します。スクイージングは、気道に溜まった喀痰を排出することが困難な患者さんに行われます。例えば、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や気管支拡張症、肺炎などの患者さんです。スクイージングは、患者さんの状態に合わせて、座位または仰臥位で行われます。座位の場合は、患者さんに前傾姿勢を取ってもらい、仰臥位の場合は、患者さんを仰臥位にして、膝を立ててもらいます。スクイージングを行うときは、患者の胸部をしっかりと押さえることが大切です。また、患者の呼吸に合わせて、スクイージングのタイミングを調整することも大切です。スクイージングは、喀痰の排出を促すことで、患者の呼吸を楽にすることができます。また、スクイージングは、肺炎などの感染症を予防する効果もあります。
医療機器・設備・器具

看護師に必要な専門用語『ファイバースコープ』

ファイバースコープは、一般に内視鏡のことを指す用語であり、人体内部の観察のために使用される医療機器です。柔軟性のある細いガラス繊維からできており、先端にレンズが取り付けてあるため、体内に挿入後、先端の向きを変えるなどして人体内を比較的自由に見ることができるのが特徴です。 ファイバースコープの構造は、先端部分、操作部、電源部、モニター部の4つから構成されています。先端部分は、レンズやライト、生検用の鉗子などが取り付けられた部分で、体内に挿入されます。操作部は、先端部分の向きを変えたり、生検用の鉗子などを操作したりする部分です。電源部は、ファイバースコープに電力を供給する部分です。モニター部は、ファイバースコープの先端部分から送られてきた映像を映し出す部分です。 ファイバースコープの機能は、人体内部を画像として映し出すことです。ファイバースコープの先端部分にあるレンズが、人体内部の映像を捉え、その映像が光ファイバーケーブルを通じてモニター部に送られます。モニター部で映像を確認することで、医師は人体内部の状態を診断することができます。ファイバースコープは、胃カメラや大腸カメラ、気管支鏡など、さまざまな種類があり、それぞれ使用される部位や目的に応じて形状や機能が異なります。
その他

看護師に欠かせない用語『バランススコアカード』

バランススコアカードとは、病院のミッション(理念、行動規範)やビジョン(長期計画)を達成するための戦略プランを、より具体的な業務スケジュールに落とし込むためのツールです。BSC(Balanced scorecard)。バランストスコアカードともいう。 バランススコアカードは、1990年代初頭にハーバード・ビジネス・スクールのロバート・S・キャプランとデビッド・P・ノートンによって開発されました。バランススコアカードは、病院の財務的パフォーマンスだけでなく、顧客満足度、プロセス改善、イノベーションなどの非財務的なパフォーマンスも測定する包括的なパフォーマンス測定システムです。 バランススコアカードは、病院が以下のことを行うのに役立ちます。 * ミッションとビジョンの明確化 * 戦略プランの策定 * 戦略プランの実施とモニタリング * パフォーマンスの評価と改善 バランススコアカードは、病院がパフォーマンスを改善し、長期的な成功を達成するための貴重なツールです。
産婦人科

看護師が知っておくべき子宮内膜症の知識

子宮内膜症とは、子宮腔内面以外の場所で子宮内膜様組織が発生し、疼痛や不妊等の症状を引き起こす疾患である。子宮内膜症は、子宮筋層、卵巣、卵管、腹膜など、子宮以外の様々な場所に発生し、痛みや不妊だけでなく、月経異常や排便痛、性交痛などの症状を引き起こすこともある。子宮内膜症は、月経血が逆行して子宮以外の場所に流れ着き、そこで子宮内膜組織が発生することによって起こると考えられている。子宮内膜症は、子宮腺筋症や子宮外妊娠と混同されることがあるが、いずれも異なる疾患である。子宮腺筋症は、子宮筋層内に子宮内膜様組織が発生する疾患であり、子宮外妊娠は、受精卵が子宮腔内ではなく、子宮以外の場所に発生する疾患である。
精神科

看護師必須用語『急性リチウム中毒』

急性リチウム中毒とは、炭酸リチウムを大量に摂取することによって起こる中毒のことです。炭酸リチウムは、躁うつ病の治療薬として使用されている薬剤で、リチウムイオン製剤のひとつです。リチウムイオンは、細胞内のイオン濃度を変化させることで、神経伝達物質のバランスを整える作用があります。急性リチウム中毒は、炭酸リチウムを大量に摂取することによって、このリチウムイオンの濃度が急激に上昇し、中枢神経系や消化器系、循環器系に様々な症状を引き起こす状態です。急性リチウム中毒の症状としては、嘔吐、下痢、脱水症状、手足の震え、けいれん、意識障害などがみられます。重症例では、昏睡状態に陥ったり、死に至ることもあります。
整形外科

看護師が知っておくべき「鵞足炎」

鵞足炎の原因は主に膝への負担が挙げられます。陸上競技やサッカーなど、膝をよく使う競技を行っていたり、X脚であったりすると鵞足炎になりやすいと言われています。また、長時間立ちっぱなしや歩きすぎ、階段の上り下りなども鵞足炎の原因となる場合があります。 鵞足炎は、膝の使いすぎや、膝への負担が大きい動作を繰り返すことで起こることが多いです。例えば、ランニングやサッカーなどのスポーツをする人や、長時間立ち仕事をする人などに多く見られます。また、膝の関節が緩い人や、X脚やO脚の人も、鵞足炎になりやすい傾向があります。
循環器

一回拍出量とは?看護師が知っておくべき心臓に関する用語

一回拍出量とは、心臓の左心室が1回の収縮によって大動脈へ拍出する血液の量のことです。一般的に一回拍出量は、子どもから大人へと成長するに伴い増加します。単位はmLで、心臓のポンプ機能の指標として用いられます。 一回拍出量は、心臓の収縮力と心室の容積によって決まります。心臓の収縮力が強いほど、一回拍出量は増加します。また、心室容積が大きいほど一回拍出量も増加します。 左室の筋肉の収縮によって血液を排出する量であり、安静時の成人で約70~80mlです。 一回拍出量は、心臓のポンプ機能を表す重要な指標のひとつです。 一回拍出量が低下すると、全身の臓器や組織に十分な血液が供給されなくなり、疲労感、息切れ、むくみなどの症状が出現する可能性があります。 一回拍出量は、心臓のポンプ機能が低下する疾患、例えば冠動脈疾患、心筋梗塞、心不全などで減少することがあります。健康診断などで一回拍出量を測定することで、心臓のポンプ機能を評価することが可能であり、心臓疾患の早期発見につながることがあります。
検査・診断

知っておきたい!看護師に必須の用語『pH』

pHとは、水素イオン濃度を数値化したもので、その液体が酸性なのか、アルカリ性なのかを表す指標です。pHの値は0から14までの範囲で示され、7が中性、7より小さい値が酸性、7より大きい値がアルカリ性となります。 pHは、さまざまな要因によって影響を受けますが、特に重要なのは肺の機能を反映する動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)と腎臓の機能を反映する重炭酸イオン(HCO3⁻)です。PaCO2が高いとpHは低下し、PaCO2が低いとpHは上昇します。HCO3⁻が高いとpHは上昇し、HCO3⁻が低いとpHは低下します。 医療分野においては、特に血液中の水素イオン濃度を指すことが多く、血液のpH値は通常7.35~7.45の範囲で維持されています。血液のpH値が正常範囲から外れると、さまざまな病態が発生する可能性があります。例えば、pH値が低下するとアシドーシス、pH値が上昇するとアルカローシスが起こります。
産婦人科

顕微授精:不妊治療の希望の光

顕微授精とは、受精の過程を人為的に顕微鏡下に操作し、受精を助ける体外受精方法のことである。卵子と精子を体外に取り出して、顕微鏡を見ながら精子を卵子に直接注入する方法である。顕微授精は、男性不妊症や女性不妊症、原因不明の不妊症など、さまざまな不妊原因に対応できる方法である。 顕微授精は、体外受精の一種であり、体外で受精させた卵子を子宮に戻す方法である。体外受精は、不妊症の治療法として広く行われており、顕微授精は体外受精の中でも、より高度な技術を必要とする方法である。
整形外科

看護師に必須の用語『変形性膝関節症』について

変形性膝関節症とは、加齢により膝関節機能が低下して、軟骨の摩耗、半月板の変性・断裂、骨の変性・変形が生じる疾患です。膝関節は、大腿骨、脛骨、膝蓋骨の3つの骨で構成される関節で、体重を支えたり、歩行や屈伸などの動きを可能にしています。変形性膝関節症になると、膝関節の軟骨が摩耗してすり減り、半月板が変性したり断裂したりして、骨同士が直接触れ合うようになります。これにより、痛み、腫れ、可動域の制限などが起こります。変形性膝関節症は、主に加齢によって起こる疾患ですが、肥満、外傷、過度の運動などによっても発症する可能性があります。変形性膝関節症の治療法は、薬物療法、運動療法、装具療法、手術療法などがあります。
消化器

ICGテストとは?肝機能を調べる検査

ICG検査とは、肝機能を調べる検査のひとつです。肝臓には、体内に取り込まれた有害な物質を分解して無害にする解毒作用があります。この解毒作用が低下すると、血液中に有害な物質が蓄積されてしまいます。ICG検査では、体内に緑色の色素であるインドシアニングリーン(ICG)を注射し、一定時間おきに採血して血液中のICG濃度を測定します。ICGは肝臓で分解されて胆汁中に排泄されるため、血液中のICG濃度を測定することで肝臓の解毒機能を評価することができます。 ICG検査は、肝機能障害の有無や程度を調べるために用いられます。また、肝臓移植後の経過観察や、肝臓がんの治療効果の判定にも用いられます。ICG検査は、比較的簡便な検査ですが、まれに注射部位の痛みや発疹などの副作用がみられることがあります。
循環器

看護師のための完全置換型人工心臓(TAH)の基礎知識

完全置換型人工心臓(Total Artificial Heart、TAH)とは、患者の心臓の代わりに全身の血液循環を担うポンプ装置のことです。患者の心臓を完全に取り除き、人工心臓を元の位置に入れて心臓の代わりとして使用します。TAHは、1982年より臨床使用され、心臓移植を行うまでの心臓機能の代用として使用されてきました。現在でも、欧米における末期心不全患者に対する心臓移植までのブリッジ(つなぎ)としての使用が主ですが、近年では必ずしも移植を目的とせず、最終的な在宅治療を目的としたTAHの使用も開始されています。日本では、TAHは使用されたことがありません(2017年6月現在)。
その他

看護師に必須の用語『う蝕』とは?

う蝕は、歯の感染症の一種で、歯の組織が溶けて穴が開く病気です。う蝕の原因は、口腔内の細菌(主にミュータンスレンサ球菌)が作り出した酸によって、歯のカルシウムやリンを溶かすことです。う蝕は、進行段階によって、エナメル質う蝕、象牙質う蝕、歯髄う蝕の3つに分類されます。エナメル質う蝕は、う蝕の初期段階で、歯の表面のエナメル質が溶け始めます。この段階では、歯の表面の色が白濁したり、褐色や黒色になったりします。象牙質う蝕は、エナメル質う蝕が進行して、歯の象牙質が溶け始めます。この段階では、歯がしみたり、痛みを感じたりします。歯髄う蝕は、象牙質う蝕がさらに進行して、歯の神経が入っている歯髄にまで達した状態です。この段階では、激しい痛みを感じたり、歯が壊死したりします。
その他

夜勤専従勤務のメリットとデメリット

夜勤専従勤務とは、夜勤のみに従事する働き方です。雇用形態は常勤、非常勤、パート、アルバイトなどは問われませんが、一般的には非常勤、パート、アルバイトとしての採用が多いです。夜勤専従勤務には、昼間の時間を有効活用できる、常勤職員と勤務する時には、働く時間を短くすることを仕組みとして位置付けることが一般に推奨されている、夜勤手当がつくため、収入増が期待できるなどのメリットがあります。しかし、生活リズムが不規則になり、健康、安全、生活のリスク管理が難しい、子育てや介護が必要な状況では対応が難しい、夜間の急変に対応できる高いスキルが求められるなどのデメリットもあります。