循環器

看護師に必須!低心拍出量症候群を理解しよう

低心拍出量症候群(LOS)とは、心拍出量が減少する病態のことである。心臓手術の直後や急性心筋梗塞、心肺蘇生を行った後などに起こり、心係数が2.2L/min/m2以下の場合、低心拍出量症候群と診断される。 LOSは、心不全の一種であり、心臓が十分な量の血液を全身に送り出すことができない状態のことである。LOSは、心臓の収縮機能が低下したり、心拍数が減少したり、血管が収縮して血流が低下したりすることが原因で起こる。 LOSの症状は、疲労感、息切れ、浮腫、尿量減少、冷や汗、意識障害などである。LOSは、重症化すると死に至ることもあるため、早期発見と治療が必要である。 LOSの治療は、原因となっている疾患の治療を行うとともに、心拍出量を増やすための薬物療法や、心臓の収縮機能を改善するための外科的治療が行われる。
その他

看護師に必須の用語『プロトコル』とは?

プロトコルとは、臨床試験(治験)などにおいて、あらかじめ定められた試験/治療計画のことである。プロトコルともいう。臨床試験では、新しい医薬品や治療法の安全性と有効性を評価するために、被験者に試験薬や治療法を投与してその効果を調べる。この際、被験者に投与する試験薬や治療法の量や投与回数、投与方法、投与期間、評価方法などは、プロトコルに記載されている。プロトコルは、臨床試験の安全性と有効性を確保するために重要な役割を果たしている。 プロトコルには、試験の目的、試験対象者、試験方法、試験期間、試験評価方法などが記載されている。また、プロトコルには、試験中に被験者に起こり得る副作用や有害事象、その対応方法についても記載されている。プロトコルは、臨床試験の実施前に倫理委員会の承認を得る必要がある。
アレルギー・膠原病

看護師に必須の用語:タクロリムス

タクロリムスは、臓器移植時の拒絶反応の制御や、ベーチェット病、関節リウマチ、乾癬性関節炎、皮膚筋炎、多発筋炎、全身性エリテマトーデス、クローン病、ネフローゼ症候群など、自己免疫性疾患やサイトカイン異常疾患にも用いられる薬物です。 タクロリムスは、免疫抑制剤の一種であり、T細胞の活性化を抑制することで、免疫反応を抑制します。T細胞は、免疫系において重要な役割を果たす白血球の一種であり、体内の異物や感染症に対して攻撃を行います。しかし、自己免疫疾患の場合、T細胞が自分の体の組織を攻撃してしまい、炎症や組織破壊を引き起こしてしまいます。タクロリムスは、T細胞の活性化を抑制することで、自己免疫疾患の症状を改善します。 また、臓器移植において、タクロリムスは拒絶反応を予防するために使用されます。拒絶反応とは、移植された臓器が体内で異物として認識され、攻撃される反応のことです。タクロリムスは、T細胞の活性化を抑制することで、拒絶反応を予防します。 タクロリムスは、経口投与される薬物です。通常、1日2回に分けて服用します。タクロリムスの副作用としては、腎機能障害、高血圧、高血糖、肝障害、高カリウム血症などがあります。また、タクロリムスは他の薬物との相互作用があるため、他の薬物を使用している場合は、医師に相談することが大切です。
医療機器・設備・器具

LDRの全てをわかりやすく解説

LDR室は、陣痛、分娩、回復期まで、移動することなく、一つのベッド、一つの個室で過ごすことができる出産施設です。LDR室には、分娩台、モニター、吸引装置など、出産に必要な設備がすべて揃っています。また、家族の付き添いや、宿泊もできる作りになっている施設もあります。 LDR室の特徴は、以下の通りです。 ・陣痛、分娩、回復期まで、一つの個室で過ごすことができる。 ・家族の付き添いや、宿泊もできる作りになっている施設もある。 ・分娩台、モニター、吸引装置など、出産に必要な設備がすべて揃っている。 ・プライバシーが確保されている。 ・リラックスした雰囲気の中で出産を行うことができる。
循環器

看護師に必須!心音『クリック』について

クリックとは、収縮期中期から後期に聴取されるパチンとう高音の過剰心音のことです。僧帽弁の逸脱に伴って生じることが多い心音であり、正常な心音と区別するために「クリック」と呼ばれています。僧帽弁の逸脱とは、僧帽弁が正しく閉じずに隙間ができることで、血液が逆流する可能性があります。クリックは、僧帽弁の逸脱以外にも、僧帽弁狭窄や僧帽弁閉鎖不全など、さまざまな心疾患によって引き起こされることがあります。 クリックは、心電図や心エコー検査によって診断されます。心電図では、クリックはクリック音が発生するタイミングでQRS波に異常が現れます。心エコー検査では、クリック音が発生するタイミングで僧帽弁の逸脱やその他の心疾患が確認できます。 クリックは、多くの場合、無症状ですが、まれに胸痛や息切れ、動悸などの症状を引き起こすことがあります。クリックは、僧帽弁の逸脱やその他の心疾患のサインとなる可能性があるため、クリックが疑われる場合は、医師の診察を受けることが大切です。
医療機器・設備・器具

コットとは?:看護師が知っておきたい新生児用キャリーベッド

そもそもコットとは、新生児用のキャリーベッドのことを指します。キャスターのついた、足の長いワゴンのような外観をしており、上段が透明なケース状になっています。保育器(クベース)のように、新生児や未熟児の体温管理や呼吸を助ける機械はついていません。 コットは、産婦人科や小児科で使用されることが多いです。新生児や未熟児を診察したり、処置をしたりする際に、赤ちゃんを寝かせたまま移動させることができます。また、新生児や未熟児を長時間抱っこし続ける必要がなくなるため、看護師の負担を軽減することができます。 コットは、新生児や未熟児にとって、快適な環境を提供することができます。透明なケース状になっているため、看護師は赤ちゃんの様子を常に観察することができます。また、キャスターがついているため、移動させるのも楽です。 コットは、新生児や未熟児のケアに欠かせないアイテムです。看護師は、コットの正しい使い方を理解し、安全に使用することが大切です。
腎・泌尿器

看護師が知っておきたい膀胱直腸障害とは?

膀胱直腸障害とは、膀胱や直腸に機能障害が生じることをいいます。膀胱機能の障害としては、尿失禁、残尿、頻尿、尿路感染などがあります。一方、直腸障害としては、便失禁、便秘、頻便が挙げられます。膀胱直腸障害の原因は、神経損傷、加齢、肥満、妊娠、出産など様々です。また、糖尿病や多発性硬化症などの基礎疾患がある場合にも、膀胱直腸障害が起こりやすくなります。膀胱直腸障害は、日常生活に支障をきたすだけでなく、社会的な孤立や抑うつなどの精神的な問題を引き起こすこともあります。そのため、膀胱直腸障害の症状がある場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。
血液・造血

血友病について―看護師に必須の知識―

血友病とは、血液凝固因子の1つである第Ⅷ因子、または第Ⅸ因子の先天的な活性低下により、出血傾向をきたす遺伝性疾患です。第Ⅷ因子に起因する血友病を血友病A、第Ⅸ因子に起因する血友病を血友病Bといいます。血友病Aは、男性に多く、血友病Bは、男性と女性に均等に発症します。血友病の症状は、出血傾向が主な症状です。出血は、外傷や手術だけでなく、日常生活のちょっとした動作でも起こることがあります。出血が止まらない場合や、関節内に出血が起こると、関節炎を起こすことがあります。また、脳出血を起こすこともあります。血友病の治療は、欠乏している凝固因子を補充する凝固因子製剤の投与が主体となります。凝固因子製剤は、静脈注射により投与されます。出血が起きたときや、手術前には、凝固因子製剤の投与量を増やします。血友病の患者さんは、日常生活において、出血を予防することが大切です。出血しやすいスポーツは避け、鋭利なものを取り扱わないようにしましょう。また、定期的に凝固因子製剤を投与することで、出血を予防することができます。
医療機器・設備・器具

現場の看護師が覚えておきたい!注射針の太さを表す「ゲージ」

ゲージとは、注射針の太さを表す単位のことである。Gと記す。数字が大きくなるほど、注射針の太さは細くなる。通常の採血や点滴で使われる注射針は21G~23G、献血で使用される注射針は17G~18G程度である。太い方が、より短時間に多くの液体を吸引することができる。一方、局所麻酔や予防接種など、薬液の皮下注射を行う場合は26G~27Gといった細い針を使う場合もある。 看護師は、患者の状態や治療内容に合わせて適切なゲージの注射針を選択することが重要である。例えば、採血や点滴を行う場合は、21G~23Gの注射針を使用することが多い。一方、局所麻酔や予防接種を行う場合は、26G~27Gの細い注射針を使用することがある。また、患者の血管が細い場合は、より細いゲージの注射針を使用することがある。 看護師は、ゲージと注射針の太さの関係を理解し、患者の状態や治療内容に合わせて適切な注射針を選択することが求められる。
呼吸器

看護師に必須!『ベンチレーター』とは?

ベンチレーターは、自発呼吸だけでは換気が不十分な患者を補助するための機械です。人工呼吸器や人工換気装置とも呼ばれます。ベンチレーターは、気道を介して肺に空気を取り込み、送り出すことで、患者の呼吸をサポートします。 ベンチレーターは、主に以下のような場合に使用されます。 * 呼吸器疾患による呼吸不全 * 神経筋疾患による呼吸不全 * 手術中や集中治療室での患者 * 意識障害や昏睡状態の患者 ベンチレーターは、患者の状態に合わせて様々な設定が行われます。例えば、呼吸回数、1回の呼吸量、酸素濃度などが設定されます。また、ベンチレーターは、患者の呼吸に合わせて自動的に調整される機能を備えているものもあります。 ベンチレーターを使用する際には、患者の状態を注意深く観察することが重要です。ベンチレーターの設定が適切でない場合、患者の状態が悪化することがあります。また、ベンチレーターを使用することで合併症が起こることがあります。主な合併症としては、肺炎、気胸、肺水腫などがあります。
精神科

看護師が知っておくべき知的障害について

知的障害とは、精神遅滞とも言われ、知的発達の障害を指します。知的障害は、IQ(知能指数)が70未満であること、社会適応に困難を来すことが診断基準とされています。知的障害には、軽度、中等度、重度、最重度の4段階の重症度があり、それぞれに必要な支援が異なります。 知的障害の原因は、遺伝的なもの、脳損傷、周産期のトラブルなど、さまざまです。知的障害は、出生前、乳幼児期、学童期、成人期など、さまざまな時期に発症する可能性があり、早期発見と早期療育が重要です。 知的障害は、学習や社会適応に困難を来すことが多いため、特別支援教育や就労支援、生活支援などのサポートが必要となります。知的障害のある人たちは、適切なサポートを受ければ、社会の中で自立した生活を送ることができます。
小児科

看護師必須用語『蒙古斑』の豆知識

蒙古斑とは、新生児期から学童期に、主に腰部から殿部にかけて認められる境界がやや不鮮明の青色斑のことである。モンゴル人種に多く認められることからこの名前がついたが、人種を問わず認められる。 蒙古斑は、メラニン色素が皮膚の真皮層に沈着したもので、青色に見えるのはメラニン色素が光を散乱するためである。蒙古斑は良性のものであり、自然に消えていくことが多いが、まれに成人まで残ることもある。 蒙古斑は、通常は痛みもかゆみもなく、健康に害を及ぼすものではない。しかし、まれに蒙古斑が大きくなりすぎたり、形が不規則になったりした場合は、悪性腫瘍の可能性もあるため、医師の診察を受ける必要がある。
感染

看護師が知っておくべきはしかの基礎知識

はしかとは、麻疹を指す。麻疹は、麻疹ウイルスによって引き起こされる感染症である。世界中で非常に感染力の強い病気であり、ワクチン接種がなければ、多くの子どもたちが麻疹にかかり、重大な合併症が起こる可能性がある。麻疹は、空気感染によって広がり、感染した人が咳やくしゃみをすると、空気中に麻疹ウイルスが放出され、それを吸い込んだ人が感染する。麻疹の症状は、発熱、咳、鼻水、目の充血、発疹などである。発疹は、通常、顔から始まり、徐々に身体全体に広がる。麻疹は、重大な合併症を引き起こす可能性があり、肺炎、脳炎、死亡などが含まれる。麻疹のワクチン接種は、麻疹にかかるリスクを大幅に減らすことができる。麻疹のワクチン接種は、通常、1歳と4歳で2回接種される。
アレルギー・膠原病

看護師のための用語解説 ゲルとは

ゲルとは、液体を媒質としたコロイドであり、固体のコロイド粒子が沈殿またはゼリー状をなしたものである。ゲル状物質は、自然界に広くみられる物質状態であり、固化した寒天や豆腐、こんにゃく、ゼラチンなどが一例である。ゲルは、その構造によって、コロイドゲル、アソシエーションゲル、ネットワークゲル、ミセルゲルなどの種類に分類される。コロイドゲルは、コロイド粒子が互いに凝集して形成されるゲルである。アソシエーションゲルは、分子間力が働いて形成されるゲルである。ネットワークゲルは、高分子鎖が架橋して形成されるゲルである。ミセルゲルは、界面活性剤のミセルが凝集して形成されるゲルである。
循環器

塞栓子を知ろう!看護師に役立つ基礎知識

塞栓子とは、血管を閉塞させる原因の物質のことです。塞栓物とも呼ばれ、血栓、腫瘍、脂肪、空気など、さまざまなものがあります。塞栓子によって血流が遮断されると、塞栓症という状態になります。塞栓症は、脳、心臓、肺、腎臓など、さまざまな臓器で起こる可能性があります。症状は、塞栓症が起こった部位によって異なりますが、一般的には、痛み、腫れ、発熱、機能障害などがみられます。塞栓症は、重症化すると死に至る場合もあるので、早期発見と治療が必要です。
感染

尿道炎の基礎知識

尿道炎とは、膀胱から尿が排泄されるときに通る管である、尿道の感染症である。尿道炎は、細菌、ウイルス、真菌、寄生虫などの感染によって引き起こされる。尿道炎の症状には、排尿時の痛み、排尿の増加、尿の混濁、尿の悪臭、会陰部の痛みなどがある。尿道炎の治療には、抗生物質、抗ウイルス薬、抗真菌薬、抗寄生虫薬などが使用される。尿道炎を予防するためには、性行為の際にはコンドームを使用すること、尿道を清潔に保つこと、排尿後は手を洗うことなどが大切である。
循環器

看護師必見!トルサード・ド・ポアントとは?

トルサード・ド・ポアント(とるさーど・と・ぽあんと、torsades de pointes;TdP)とは、不整脈のうち、多形性心室頻拍の一種である。失神発作、突然死を起こすこともある重症不整脈で、幅広いQRS波が上下の振幅を変化させながら、ねじれるように連続する。トルサデポアン、倒錯型心室頻拍、一過性心室細動ともいう。 TdPは、通常、薬剤の副作用として起こる。抗不整脈薬、抗うつ薬、抗精神病薬、抗ヒスタミン薬などがTdPを引き起こす可能性がある。また、低カリウム血症、低マグネシウム血症、徐脈、冠動脈疾患などの基礎疾患がある場合にもTdPが起こりやすくなる。 TdPの症状は、失神、めまい、動悸、胸痛などである。TdPが重症化すると、突然死に至ることもある。 TdPの治療は、TdPを引き起こしている薬剤の使用を中止することから始まる。また、カリウムやマグネシウムの投与、不整脈を治療するための薬剤の投与、電気的除細動などが行われる。
その他

看護師のための治療指数(TI)ガイド

治療指数とは、薬の治療効果と副作用の比を表した値のことです。治療係数、安全域とも呼ばれています。治療指数が高いほど、薬の治療効果は強く、副作用は弱くなります。逆に治療指数が低いほど、薬の治療効果は弱く、副作用は強くなります。 治療指数は、薬の開発段階で動物実験や臨床試験を行い、その結果から算出されます。治療指数を算出する際には、薬の投与量と治療効果や副作用の発現率を調べます。治療指数は、薬の投与量に依存するため、投与量が増えるにつれて治療指数は低下します。 治療指数は、薬の安全性や有効性を評価する上で重要な指標です。治療指数が高い薬は、副作用が少なく、安全に使用することができます。逆に治療指数が低い薬は、副作用が強く、慎重に使用しなければなりません。
検査・診断

p53とは?癌抑制遺伝子の重要性

p53とは、がん抑制遺伝子の一つとして重要な役割を果たしているタンパク質です。細胞分裂の調整やDNAの損傷の修復などに深く関与しており、細胞をがん化から守る働きをしています。p53遺伝子が変異すると、がん細胞の増殖を抑制できなくなり、がんが発生しやすくなります。 p53は、1979年にアメリカの生物学者であるアーノルド・J・レヴィンによって発見されました。レヴィンは、サルコーマウイルスに感染した細胞を研究している際に、p53タンパク質が細胞分裂を抑制していることを発見しました。その後、p53ががん抑制遺伝子であることが明らかになりました。 p53は、細胞核に存在するタンパク質です。細胞が分裂する際には、p53が活性化されて細胞分裂を抑制します。また、DNAが損傷を受けると、p53が活性化されてDNAの損傷を修復します。p53は、細胞をがん化から守るために重要な働きをしています。 p53遺伝子が変異すると、p53タンパク質の働きが失われてしまいます。すると、細胞分裂が抑制できなくなり、がん細胞が増殖しやすくなります。p53遺伝子の変異は、さまざまな種類のがんに見られます。
脳・神経

看護師が知っておくべき硬膜下血腫に関する知識

硬膜下血腫の原因は、頭部外傷、脳腫瘍、血液凝固異常、新生児や小児の虐待、低髄圧などがあります。 頭部外傷は、硬膜下血腫の最も一般的な原因です。頭蓋骨が骨折したり、脳が揺さぶられたりすると、脳表動脈や架橋静脈が損傷したり断裂したりして、出血が起こります。頭部外傷による硬膜下血腫は、軽度のものから重度のものまであります。軽度の場合は、自然に治癒することもありますが、重度の場合は、手術が必要になることもあります。 脳腫瘍も、硬膜下血腫の原因になることがあります。脳腫瘍が大きくなると、脳表動脈や架橋静脈を圧迫して、出血が起こることがあります。脳腫瘍による硬膜下血腫は、脳腫瘍の種類や大きさによって、症状や治療法が異なります。 血液凝固異常も、硬膜下血腫の原因になることがあります。血液凝固異常があると、血液が固まりにくくなり、出血が起こりやすくなります。血液凝固異常による硬膜下血腫は、抗凝固薬を服用している人や、血友病などの出血性疾患がある人に起こることが多いです。 新生児や小児の虐待も、硬膜下血腫の原因になることがあります。新生児や小児が虐待を受けると、頭部に強い衝撃が加わり、脳表動脈や架橋静脈が損傷したり断裂したりして、出血が起こることがあります。新生児や小児の虐待による硬膜下血腫は、非常に重篤な状態になることが多く、死亡することもあります。 低髄圧も、硬膜下血腫の原因になることがあります。髄圧が低くなると、硬膜が脳から離れて、硬膜下腔が拡大します。その結果、硬膜下腔に出血が起こりやすくなります。低髄圧による硬膜下血腫は、髄膜炎や脳脊髄液漏などの原因で、髄圧が低下したときに起こることが多いです。
アレルギー・膠原病

看護師が知っておくべきアレルゲンの基礎知識

アレルゲンとは、アレルギー反応を引き起こす物質のことです。アレルギーとは、免疫系が正常な物質を攻撃してしまうことで起こる反応です。アレルゲンは、花粉、ハウスダスト、ダニ、食物、ペットの毛、ラテックスなど、さまざまなものが存在します。 アレルゲンが体内に侵入すると、免疫系が抗体を作って攻撃します。この抗体がアレルゲンと結合すると、ヒスタミンなどの化学物質が放出されます。ヒスタミンは、くしゃみ、鼻水、目の痒み、咳、発疹、息切れなどの症状を引き起こします。 アレルギーは、遺伝と環境の両方の要因によって起こります。アレルギーの家族歴がある人は、アレルギーを発症するリスクが高くなります。また、空気汚染や喫煙などの環境要因も、アレルギーの発症リスクを高めます。 アレルギーの治療法は、アレルゲンの回避と薬物治療が主なものです。アレルゲンの回避とは、アレルゲンを吸入したり、接触したりすることを避けることです。薬物治療には、抗ヒスタミン薬、ステロイド薬、抗アレルギー薬などがあります。 アレルギーは、適切な治療によって症状をコントロールすることができます。しかし、アレルギーは完治することが難しい病気でもあります。そのため、アレルゲンの回避と薬物治療を継続することが大切です。
感染

看護師必須!抗生物質について知ろう

抗生物質は、微生物(細菌、真菌、寄生虫など)によって産生される化学物質であり、他の微生物の増殖を阻害したり、死滅させたりする働きを有しています。抗生物質は、微生物の感染症を治療するために使用される薬剤として知られており、細菌による感染症の治療に広く使用されています。 抗生物質は、細菌の細胞壁の生成を阻害したり、細菌が分裂するのを防いだり、細菌のタンパク質の合成を阻害したりするなど、さまざまなメカニズムで細菌の増殖を阻害します。抗生物質は、細菌感染症の治療に非常に有効であり、多くの感染症の死亡率を大幅に低下させました。 しかし、抗生物質は、細菌に対してのみ有効であり、ウイルス感染症には効果がありません。また、抗生物質を誤用したり、長期間使用したりすると、細菌が抗生物質に対して耐性を獲得することがあります。抗生物質の耐性化は、抗生物質が効かなくなることを意味し、感染症の治療を困難にします。
精神科

看護スタッフに欠かせない感情失禁の基礎知識

感情失禁の原因はまだ完全には解明されていませんが、いくつかの要因が関与していると考えられています。そのうちのひとつは、感情を制御する脳の領域である前頭葉の損傷です。前頭葉は、感情の抑制や衝動の制御に関与しており、この領域が損傷すると、感情を適切にコントロールすることが難しくなります。 また、感情失禁の原因の一つとして考えられているのが、感情を認識したり表現したりする能力に関わる神経伝達物質の異常です。感情失禁は、感情の調節に関与する神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンのバランスが乱れることで引き起こされると考えられています。 さらに、感情失禁は、ストレスやトラウマなどの心理的な要因によっても引き起こされることがあります。極度のストレスやトラウマを経験すると、感情を制御する脳の機能が低下し、感情失禁が起こりやすくなります。 また、感情失禁は、薬物やアルコールの乱用によっても引き起こされることがあります。薬物やアルコールは、感情を制御する脳の機能を低下させ、感情失禁が起こりやすくなります。
組織・制度

看護師に必須の用語『皮膚排泄ケア』とは?

皮膚排泄ケアとは、褥瘡などの創傷や、ストーマ(人工肛門・人工膀胱)、失禁などの排泄ケアのことである。創傷(Wound)、ストーマ(Ostomy)、失禁(Continence)の頭文字をとってWOCケア(ウォックケア)と呼ばれることもある。皮膚排泄ケアは看護師の働きの中でも重要な役割の1つであり、「皮膚・排泄ケア認定看護師」は、救急看護とならんで最も早く、日本看護協会による認定が始まった領域でもある。