内分泌・代謝・栄養

看護師必須用語『代謝』とは何か?

代謝とは、生体内で生じる全ての化学変化とエネルギー変換のことであり、さまざまな栄養素が合成・分解されていく過程を指します。代謝の過程を物質の面からみた場合を物質代謝と呼び、エネルギー変化の面からみた場合をエネルギー代謝と呼びます。物質代謝には異化と同化の2つの過程があり、異化は栄養素を分解してエネルギーを産生する過程、同化は栄養素を合成して貯蔵する過程です。エネルギー代謝には基礎代謝・活動代謝・食事誘導性熱代謝の3種類があり、基礎代謝は安静時に消費されるエネルギー、活動代謝は運動時に消費されるエネルギー、食事誘導性熱代謝は食事を摂取した後に消費されるエネルギーです。代謝は生命維持に不可欠なプロセスであり、その異常はさまざまな疾患の原因となります。
その他

看護師に欠かせない用語「ナート」

ナートとは、縫合、もしくは縫合する、という意味の業界用語です。「縫う」を意味するドイツ語、Nahtに由来しており、医療現場で利用されています。処置に関する業界用語としては、他に、ホウコウやアンプタなどが挙げられます。ナートは、主に外科手術や傷の治療において使用されます。例えば、外科手術では、切開した部分を縫合して元の状態に戻すためにナートが行われます。また、傷の治療においても、傷口を縫合することで傷の治癒を促進することができます。ナートを行う際には、まず、傷口を洗浄して消毒します。次に、傷口の両端を縫合針で固定します。最後に、縫合針を糸で結んで縫合を完了させます。ナートは、医療従事者によって行われる処置であり、患者さんの安全と健康を守るために重要な役割を果たしています。
耳鼻咽喉科

看護師の基礎知識『ロイコトリエン』

ロイコトリエンとは、生理活性物質の一種であり、脂肪酸代謝によって生成されるエイコサノイドの一種です。エイコサノイドは、20個の炭素原子を持つ脂肪酸から生成される脂質分子であり、さまざまな生理活性を持っています。 ロイコトリエンは、主に白血球やマクロファージなどの炎症細胞から生成されます。炎症反応において重要な役割を果たしており、好中球の走化性を活性化したり、気管支収縮作用、血管拡張作用、血管透過性の亢進などを引き起こしたりします。また、ロイコトリエンは、喘息やアレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患や、関節リウマチや潰瘍性大腸炎などの自己免疫疾患の発症にも関与していると考えられています。
精神科

看護師が理解しておきたいPTSDとは?

PTSDとは、生命を脅かすような極限的な体験に遭遇し、その体験を受け入れられず、様々な精神症状を呈する病態のことである。心的外傷後ストレス障害ともいう。PTSDは、災害、事故、暴力、虐待など、強いストレスを受ける出来事を経験した後に発症する。PTSDの症状は、フラッシュバック、悪夢、不眠、過覚醒、易刺激性、集中困難、罪悪感、自己嫌悪などである。PTSDは、適切な治療を受けなければ、慢性化して様々な問題を引き起こす可能性がある。PTSDの治療には、薬物療法、精神療法、トラウマセラピーなどがある。
産婦人科

妊娠初期とは?その期間と胎児の成長について

妊娠初期の期間と特徴 妊娠初期とは、妊娠0週~15週6日までの期間を指します。妊婦にとっては妊娠の実感が薄いかもしれませんが、胎児は急速に成長し、各器官が形成されていく重要な時期です。 この期間には、子宮が大きくなり始め、胎児が成長するスペースを確保するために子宮口が閉じます。また、血液量が増加し、胎盤が形成され始め、胎児に栄養や酸素を供給するようになります。 この時期に起こる体の変化としては、月経が止まり、乳房が大きくなったり、柔らかくなったりすることがあります。また、吐き気や嘔吐、疲労感、眠気、尿意の増加、便秘などの症状が出ることもあります。 妊娠初期は、胎児が最も成長が早く、奇形が生じやすい時期でもあります。そのため、この期間は葉酸を積極的に摂取することが推奨されています。葉酸は、胎児の神経管閉鎖障害を予防する効果があります。 妊娠初期は、胎児が急速に成長し、各器官が形成される大切な時期です。この時期に健康的な生活を送ることで、胎児の健やかな発育を促すことができます。
循環器

看護師のための完全置換型人工心臓(TAH)の基礎知識

完全置換型人工心臓(Total Artificial Heart、TAH)とは、患者の心臓の代わりに全身の血液循環を担うポンプ装置のことです。患者の心臓を完全に取り除き、人工心臓を元の位置に入れて心臓の代わりとして使用します。TAHは、1982年より臨床使用され、心臓移植を行うまでの心臓機能の代用として使用されてきました。現在でも、欧米における末期心不全患者に対する心臓移植までのブリッジ(つなぎ)としての使用が主ですが、近年では必ずしも移植を目的とせず、最終的な在宅治療を目的としたTAHの使用も開始されています。日本では、TAHは使用されたことがありません(2017年6月現在)。
整形外科

看護師の必需品:腹痛の意味と種類

腹痛とは、腹部に自覚される疼痛全般を指す。腹痛は、さまざまな原因によって引き起こされる可能性があり、その原因によって、その性質や程度は異なる。腹痛は、急性または慢性に分類される。急性腹痛は、突然発症し、数日から数週間続く痛みである。一方、慢性腹痛は、数か月または数年間にわたって続く痛みである。 腹痛の原因は、消化器系の問題、婦人科系の問題、泌尿器系の問題など、さまざまなものがある。消化器系の問題としては、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がん、大腸がん、憩室炎、過敏性腸症候群などがある。婦人科系の問題としては、子宮内膜症、卵巣囊腫、子宮筋腫などがある。泌尿器系の問題としては、尿路結石、膀胱炎、前立腺炎などがある。 腹痛は、さまざまな症状を伴う可能性がある。腹痛に加えて、吐き気、嘔吐、下痢、便秘、発熱、悪寒、 Gewichtsloss などがみられることがある。腹痛がひどい場合は、緊急を要する可能性がある。以下のような症状が見られる場合は、すぐに医師の診察を受ける必要がある。 * 急性の強い腹痛 * 腹部が腫れている * 発熱がある * 吐き気や嘔吐が激しい * 下痢や便秘がひどい * Gewichtsloss がある * 腹部を触ると痛みがある
アレルギー・膠原病

看護師が知っておくべきアレルゲンの基礎知識

アレルゲンとは、アレルギー反応を引き起こす物質のことです。アレルギーとは、免疫系が正常な物質を攻撃してしまうことで起こる反応です。アレルゲンは、花粉、ハウスダスト、ダニ、食物、ペットの毛、ラテックスなど、さまざまなものが存在します。 アレルゲンが体内に侵入すると、免疫系が抗体を作って攻撃します。この抗体がアレルゲンと結合すると、ヒスタミンなどの化学物質が放出されます。ヒスタミンは、くしゃみ、鼻水、目の痒み、咳、発疹、息切れなどの症状を引き起こします。 アレルギーは、遺伝と環境の両方の要因によって起こります。アレルギーの家族歴がある人は、アレルギーを発症するリスクが高くなります。また、空気汚染や喫煙などの環境要因も、アレルギーの発症リスクを高めます。 アレルギーの治療法は、アレルゲンの回避と薬物治療が主なものです。アレルゲンの回避とは、アレルゲンを吸入したり、接触したりすることを避けることです。薬物治療には、抗ヒスタミン薬、ステロイド薬、抗アレルギー薬などがあります。 アレルギーは、適切な治療によって症状をコントロールすることができます。しかし、アレルギーは完治することが難しい病気でもあります。そのため、アレルゲンの回避と薬物治療を継続することが大切です。
検査・診断

看護師が知っておくべき『キャリア』とは?

キャリアとは、病原性のあるウイルスに感染しながら、その後発症することなく、持続的に感染している状態にある人のことを指します。キャリアは、病原体を保有しており、その病原体を他の健康な人に感染させる可能性があるため、公衆衛生上の問題となります。キャリアは、病原体保有期間が短期間である場合と、長期間にわたって病原体を保有する場合があります。短期間のキャリアは、通常、感染後数週間から数カ月の間に病原体を排出しますが、長期間のキャリアは、数年、場合によっては数十年間にわたって病原体を排出します。 キャリアは、感染源となり、他の健康な人に病原体を感染させる可能性があるため、公衆衛生上の問題となります。キャリアは、感染後、症状が現れず、健康な状態を維持しているように見えるため、感染源となっていることに気づかないことが多くあります。また、キャリアは、感染源となっていることを知っていても、病原体を排出していることを隠したり、感染予防対策を怠ったりすることがあるため、感染拡大を防ぐことが困難となります。 キャリアは、公衆衛生上の問題となるため、キャリアの早期発見と感染予防対策が重要となります。キャリアの早期発見には、定期的な健康診断や感染症の検査などが有効です。また、感染予防対策としては、手洗い、マスクの着用、ワクチンの接種などが有効です。
腎・泌尿器

看護師に必須の用語『尿失禁』

尿失禁とは、自分の意思とは関係なく尿が漏れることです。治療が必要な尿失禁とは、これに加えて、社会的・衛生的に支障を生じるような客観的な尿漏れを認める状態です。正確な罹患率は不明ですが、年齢が上がるごとに罹患率が上昇し、高齢者については一般的に在宅者の10%、病院・老人施設入所者については50%にみられるといわれています。 尿失禁には、様々な原因があります。最も多いのは、加齢に伴う膀胱機能の低下です。膀胱は、尿を貯めておく袋のような臓器ですが、加齢によって膀胱の筋肉が弱り、尿を貯めておくことができなくなります。また、妊娠・出産、肥満、神経障害、前立腺肥大症などの病気によっても尿失禁が起こることがあります。 尿失禁は、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。尿漏れを恐れて外出を控えたり、人と接するのを避けたりする人もいます。また、尿漏れによる皮膚炎や感染症を起こすこともあります。 尿失禁は、治療可能な病気です。尿失禁の原因を特定し、適切な治療を行うことで、尿失禁を改善したり、治癒したりすることが可能です。尿失禁でお悩みの方は、早めに医療機関を受診しましょう。
その他

看護師に必須!続発性とは何か?

続発性とは、ある事柄の結果として起こることを説明する用語です。医学分野では、続発性は、別の原因によって生じた疾患、障害、症状を指すために使用されます。続発性疾患は、二次性疾患とも呼ばれ、原発性疾患とは対比されます。原発性疾患は、それ自体が原因不明の疾患であり、続発性疾患は、原発性疾患によって引き起こされる疾患です。 続発性疾患の例としては、高血圧、糖尿病、心臓病などが挙げられます。高血圧は、肥満、過食、運動不足などの生活習慣が原因となって起こることが多く、糖尿病は、遺伝的要因や食生活が原因となって起こることが多く、心臓病は、高血圧、糖尿病、喫煙、肥満などの危険因子によって起こることが多いです。 続発性疾患は、原発性疾患を治療することによって予防したり、進行を遅らせたりすることができる場合があります。また、続発性疾患そのものの治療法が開発されている場合もあります。
医療機器・設備・器具

シリンジポンプとは?

シリンジポンプは、機械的に静脈注射を行うために用いられる医療機器です。シリンジの外筒を固定し、内筒をポンプの力で押し出すことで、あらかじめ設定した一定量の薬剤が注入されます。この仕組みによって、流量を細かく設定でき、輸液ポンプよりも精度の高い注入が可能となります。そのため、カテコラミンや麻薬性鎮痛薬など、細かな容量調節が必要な薬剤の投与時に用いられます。 シリンジポンプの仕組みは、基本的に以下の4つの部分で構成されています。 1. シリンジホルダーシリンジを固定する部分です。 2. ポンプシリンジの内筒を押し出す部分です。 3. コントロールパネル流量や注入時間などの設定を行う部分です。 4. アラーム薬剤の注入が終了した時や、電池残量が少なくなった時などに知らせる部分です。 シリンジポンプを使用する際には、まずシリンジホルダーにシリンジを固定します。次に、コントロールパネルで流量や注入時間を設定します。最後に、ポンプを起動すると、シリンジの内筒が押し出され、薬剤が注入されます。薬剤の注入が終了すると、アラームが鳴って知らせます。
内分泌・代謝・栄養

HDLコレステロールとは?善玉コレステロールの働きと動脈硬化抑制効果

HDLコレステロールは、末梢から過剰なコレステロールを回収することで、動脈硬化を抑制する役割を果たしています。動脈硬化とは、血管の内側にコレステロールが蓄積して血管が硬くなったり狭まったりする病気です。動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気を引き起こす可能性があります。 HDLコレステロールは、血管壁に蓄積した過剰なコレステロールを回収して肝臓に運ぶことで、動脈硬化を予防するのに役立っています。また、HDLコレステロールは、血管を拡張して血流を改善する働きもあります。そのため、HDLコレステロール値が高い人は、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの発症リスクが低いことがわかっています。 HDLコレステロール値を上げるためには、生活習慣を見直すことが大切です。具体的には、以下の点に注意しましょう。 * バランスのとれた食事を心がける * 適度な運動を習慣にする * 禁煙する * 節酒する * ストレスをためない HDLコレステロール値が低い人は、生活習慣を見直すことで、値を改善することができます。また、薬物療法でHDLコレステロール値を上昇させることも可能です。ただし、薬物療法は副作用のリスクがあるため、医師と相談の上で行う必要があります。
医療機器・設備・器具

看護師必携!陰圧室とは?

陰圧室とは、室内の空気や空気感染する可能性のある細菌が外部に流出しないように、気圧を低くしてある病室のことである。空気感染隔離室とも呼ばれる。主に、空気感染力が高い疾患(結核やSARS、水痘、麻疹)の治療室として使用される。陰圧室自体が設置されていない病院もあるが、院内の感染防止のため、すべての病棟に設けることが望ましい。 陰圧室は、空気感染する疾患の患者を他の患者や医療従事者から隔離するために使用される。陰圧室は、通常、他の病室よりも気圧が低くされており、これにより、空気感染する病原体が部屋から外部に流出するのを防ぐことができる。陰圧室には、専用の換気システムが設置されており、このシステムは、病室内から空気を排出し、外気に放出する。陰圧室は、空気感染する疾患の患者を治療するための安全な環境を提供することができる。
循環器

看護師が知っておきたい大動脈解離

大動脈解離とは、大動脈に生じた入口部から中膜内に血液が流入して大動脈壁が解離することで生じる疾患です。流入した血液は入口部から前方または後方に進展し、流入した血液で満たされた腔は偽腔と呼ばれます。偽腔から元の腔(真腔)への出口(re-entry)や、新たな入口部を形成することがあります。 大動脈解離は、胸部大動脈解離と腹部大動脈解離の2つに分類されます。胸部大動脈解離は、大動脈の胸部にある部分に解離が生じるもので、腹部大動脈解離は、大動脈の腹部にある部分に解離が生じるものです。胸部大動脈解離は、腹部大動脈解離よりも頻度が高く、症状もより重篤です。 大動脈解離の症状は、胸痛、背部痛、腹痛、下肢痛、失神、意識障害などがあります。胸痛は、最も頻度の高い症状であり、突然激しく始まります。背部痛は、胸痛に次いで頻度の高い症状であり、鈍痛または灼熱痛を伴うことがあります。腹痛は、腹部大動脈解離の症状であり、下肢痛は、胸部大動脈解離の症状です。失神や意識障害は、大動脈解離の重篤な症状であり、すぐに医療機関を受診する必要があります。 大動脈解離の診断は、胸部X線検査、心臓超音波検査、CT検査、MRI検査などによって行われます。治療は、薬物療法、外科治療、血管内治療などがあります。薬物療法は、血圧を下げて大動脈の負担を軽減し、解離の進行を抑制することを目的として行われます。外科治療は、解離した大動脈を縫合して修復することを目的として行われます。血管内治療は、ステントグラフトを挿入して解離した大動脈を修復することを目的として行われます。
消化器

看護師が知っておくべき『多臓器不全』

多臓器不全とは、心臓、腎臓、肺、肝臓、中枢神経などの生命維持に不可欠な臓器が同時に機能不全に陥る状態を指します。凝固系、免疫系、内分泌系などの生理学的システムの機能障害も含みます。多臓器不全症候群、多臓器障害(multiple organ dysfunction syndrome;MODS)とも呼ばれます。 多臓器不全は、重篤な感染症、外傷、手術、火傷などの様々な原因で起こり得ます。また、敗血症や重篤な全身性炎症反応(SIRS)などの全身性疾患でも起こることがあります。多臓器不全が起こると、全身の臓器や組織に酸素や栄養が十分に供給されなくなり、多臓器不全が悪化し、最終的には死に至る可能性があります。 多臓器不全の治療は、原因となっている疾患の治療と、臓器機能を維持するための支持療法が中心となります。支持療法としては、人工呼吸、輸血、透析などが行われます。また、多臓器不全を予防するためには、重篤な疾患の早期発見・早期治療と、感染予防が重要です。
その他

看護師に必須の用語『看護計画』について

看護計画とは、看護の対象が抱える問題を解決するために、アセスメントに基づいて、個別的な看護目標を達成するための計画を記載したものです。看護計画は、看護過程の重要なステップであり、看護師が対象者に適切な看護を提供するために必要不可欠なものです。 看護計画は、対象者の健康状態や生活状況、抱えている問題などを考慮して作成されます。看護師は、対象者とのコミュニケーションを図り、対象者のニーズを把握した上で、看護計画を作成します。看護計画は、対象者の問題を解決するための目標や介入方法を具体的に記載したものであり、看護師が対象者に適切な看護を提供するために指針となります。 看護計画は、看護師が対象者に適切な看護を提供するために必要不可欠なものです。看護計画を作成することで、看護師は対象者の問題を明確に把握し、その問題を解決するための具体的な目標と介入方法を定めることができます。これにより、看護師は対象者に適切な看護を提供することができ、対象者の健康状態の改善に貢献することができます。
検査・診断

看護師に必須の用語『SpO2』について

-SpO2とは何か- SpO2とは、経皮的動脈血酸素飽和度(saturation of percutaneous oxygen)の略で、動脈血中の赤血球に含まれるヘモグロビンのうち、酸素と結合したヘモグロビンの割合を経皮的に測定した値である。サチュレーション(saturation)とも呼ばれる。SpO2は、動脈血酸素分圧(PaO2)とほぼ同じ値を示し、呼吸器の状態や酸素供給量を評価するのに有用な指標である。SpO2は、パルスオキシメーターと呼ばれる機器を使用して測定される。パルスオキシメーターは、指先や耳たぶに装着し、光の吸収量を測定することでSpO2を算出する。 SpO2は、正常値は95%以上とされている。SpO2が90%未満になると、酸素欠乏状態(低酸素血症)となり、意識障害や呼吸困難などの症状が現れる。SpO2が80%未満になると、生命を脅かす状態となる。 SpO2を低下させる要因には、呼吸器疾患、心臓疾患、貧血、ショックなどがある。また、喫煙や飲酒、薬物の服用などもSpO2を低下させることがある。 SpO2が低下している場合は、酸素吸入や人工呼吸などの治療が必要となる。また、SpO2を低下させる原因となっている疾患の治療も行う必要がある。
呼吸器

在宅酸素療法:慢性呼吸不全患者のQOLを向上させる治療法

在宅酸素療法とは、慢性的な呼吸不全があるものの、病状が安定している患者が、自宅などの病院以外の場所で酸素を吸入する治療法です。在宅酸素療法によって、家庭生活や職場への復帰が可能となり、患者のQOLを高めることにつながります。 在宅酸素療法は、酸素濃縮器と呼ばれる機械を使用して、空気中の酸素を濃縮し、患者の鼻や口に送ります。酸素濃縮器は、小型で持ち運びが可能なので、自宅や外出先でも使用できます。 在宅酸素療法を開始する際には、医師の診察を受け、酸素投与量や使用時間などを決めてもらう必要があります。在宅酸素療法中は、定期的に医師の診察を受け、酸素投与量や使用時間などを調整していきます。 在宅酸素療法は、慢性的な呼吸不全のある患者にとって、重要な治療法です。在宅酸素療法によって、患者のQOLを高め、より快適な生活を送ることができるようになります。
アレルギー・膠原病

看護師が知っておくべき抗リン脂質抗体症候群

抗リン脂質抗体症候群(APS)は、抗リン脂質抗体の存在を特徴とする自己免疫疾患の一種です。抗リン脂質抗体は、リン脂質という脂肪の一種に対する抗体であり、血液凝固を制御するタンパク質の働きを阻害します。このため、APSの患者さんは血栓症(血液の塊が血管を塞いでしまう病気)のリスクが高くなります。 APSは、女性に多く発症する病気で、20歳から40歳の間に発症することが多いです。また、SLE(全身性エリテマトーデス)や関節リウマチなどの他の自己免疫疾患を合併している患者さんに多くみられます。 APSの症状は、血栓症の種類によって異なります。脳梗塞や心筋梗塞などの動脈血栓症の場合、手足のしびれや脱力、胸の痛みなどの症状が出現します。肺梗塞などの静脈血栓症の場合、息切れや胸の痛み、咳などの症状が出現します。また、皮膚や粘膜に血栓ができてしまう皮膚静脈血栓症の場合、赤い斑点や線状の発疹が出現します。 APSの診断は、抗リン脂質抗体の検査と血栓症の既往歴を組み合わせて行われます。抗リン脂質抗体には、狼瘡アンチコアグラント(LA)と抗カルジオリピン抗体(aCL)の2種類があり、どちらか一方でも陽性であればAPSと診断されます。 APSの治療は、血栓症の予防と治療が中心となります。血栓症の予防には、抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)が使用されます。抗凝固薬には、ワルファリンやヘパリンなどがあり、患者さんの状態に合わせて使い分けられます。血栓症の治療には、血栓を溶かす薬(溶栓薬)や血栓を取り除く手術(血栓除去術)が行われます。
腎・泌尿器

尿管結石とは?原因と症状、予防法を紹介

尿管結石の原因と症状 尿管結石の原因は、尿の中に溶け込まなくなった結晶質が結石を形成することによるものです。結晶質は、尿中のカルシウム、シュウ酸、尿酸などの成分が過剰になると生じます。尿管結石の原因となる結晶質には、以下のものがあります。 *シュウ酸カルシウム尿管結石の原因となる結晶質の中で最も多く見られます。シュウ酸は、ほうれん草、紅茶、コーヒーなどに含まれる成分です。カルシウムは、牛乳、チーズ、ヨーグルトなどに含まれる成分です。 *リン酸カルシウムこちらも、尿管結石の原因となる結晶質の中で多く見られます。リン酸は、肉類、魚介類、乳製品などに含まれる成分です。カルシウムは、牛乳、チーズ、ヨーグルトなどに含まれる成分です。 *尿酸尿管結石の原因となる結晶質の中では、比較的少ないですが、痛みが強い結石になりやすい傾向があります。尿酸は、肉類、魚介類、アルコールなどに含まれる成分です。 尿管結石の症状は、結石の大きさや場所によって異なります。結石が小さい場合は、無症状であることが多く、健康診断などで偶然発見されることもあります。結石が大きくなったり、尿管を塞いでしまうと、激痛を伴う腎盂腎炎や尿路感染症を引き起こすことがあります。また、結石が尿管を傷つけると、血尿や蛋白尿などの症状が現れることもあります。
検査・診断

看護師に必須の移植に関する知識

移植とは、医療の領域では、臓器や組織を移し替えることを意味します。主には健康な臓器や組織を、機能不全に陥った臓器や組織と取り替えることです。移植は、臓器や組織の機能を回復させるための治療法であり、多くの場合、患者の命を救うことができます。 移植には、自己移植と他家移植の2種類があります。自己移植とは、自分の臓器や組織を別の部位に移し替えることです。他家移植とは、他人の臓器や組織を移植することです。自己移植は、他家移植よりも拒絶反応のリスクが低いですが、移植できる臓器や組織の種類は限られます。他家移植は、自己移植よりも拒絶反応のリスクが高いですが、移植できる臓器や組織の種類は豊富です。 臓器の移植としては、最もよく知られているのは心臓移植、肺移植、腎臓移植、肝臓移植などでしょうか。しかし、心臓、肺、腎臓、肝臓よりも多くの臓器が移植されています。 組織の移植とは、例えば、心臓弁の移植、角膜の移植、骨髄の移植などがあります。皮膚の移植、筋肉の移植、靭帯の移植などもあります。 移植の成功率は、移植される臓器や組織の種類、患者の状態、移植手術の技術などによって異なります。しかし、近年では移植手術の技術が進歩しており、移植の成功率は向上しています。
その他

看護士に必須の用語『u/a』

u/aとは、検尿のことである。検尿を意味する英語Urinalysisに由来する。カルテに記載する場合に利用される、医療業界の略語である。 尿検査は、尿の分析を通じて、健康状態を調べる検査である。尿には、体内の老廃物が含まれているため、尿検査をすることで、体内の状態を調べることができる。尿検査は、腎臓の機能、肝臓の機能、糖尿病の有無などを調べることができる。また、尿検査は、感染症や尿路結石の有無なども調べることができる。 尿検査は、尿を容器に採取して行う。尿を採取する際には、清潔な容器を使用することが大切である。尿を採取したら、すぐに検査機関に提出する必要がある。尿検査の結果は、数日後に知らされることが多い。
耳鼻咽喉科

看護師が知っておきたい滲出性中耳炎

滲出性中耳炎とは、中耳鼓室に浸出液が貯留して起こる病気です。この病気は、3~6歳の小児によくみられます。副鼻腔炎やアデノイド増殖症などが原因で起こることが多く、急性中耳炎の合併症として起こることもあります。滲出性中耳炎の症状としては、耳の痛みや耳閉感、難聴などがあります。検査では、鼓膜の所見や聴力検査、ティンパノグラムなどが行われます。治療としては、副鼻腔炎や上咽頭炎などの原疾患の治療、耳管通気法、鼓膜切開・鼓膜換気チューブ留置術などが行われます。