呼吸器

看護師が知っておきたい肺炎について

肺炎とは、肺の炎症の総称です。細菌、ウイルス、真菌などが原因で、肺の組織に炎症が起こります。肺炎は、軽症から重症までさまざまな程度があり、重症の場合には死に至ることもあります。肺炎は、すべての年齢層で発症しますが、特に乳幼児や高齢者、慢性疾患を有する人はかかりやすい傾向にあります。 肺炎の主な症状は、咳、痰、発熱、息切れなどです。咳は、最初は乾いた咳ですが、次第に痰を伴うようになります。痰の色は、透明、黄色、緑色などさまざまです。発熱は、38℃以上の高熱になることが多いです。息切れは、軽度の場合には階段を上るなどの軽い運動をしたときに起こりますが、重症の場合には安静にしていても起こるようになります。 肺炎の診断は、問診、身体診察、胸部X線検査などで行われます。問診では、症状や既往歴などを詳しく聞きます。身体診察では、肺の音を聴いたり、胸を叩いて異常な音がないかを確認したりします。胸部X線検査では、肺に炎症が起こっている部分が影として映ります。 肺炎の治療は、原因によって異なります。細菌性肺炎の場合は、抗菌薬を投与します。ウイルス性肺炎の場合は、抗ウイルス薬を投与することがあります。真菌性肺炎の場合は、抗真菌薬を投与します。肺炎の重症度によっては、入院して治療を受ける必要があります。
看護技術

看護師必須の[側臥位]を徹底解説!

手術室での側臥位の注意点 手術室での側臥位では、褥瘡や神経障害が発生する可能性があるため注意が必要です。褥瘡予防のためには、耳介部、肩峰部、胸部側面、大転子部、膝の内側顆や外側顆など、褥瘡ができやすい部位にあらかじめフィルムドレッシングを貼付することや、接触面との間にリモイス®パッド、手術台の上にソフトナース®というクッション性に優れた素材のパッドを敷くことで予防を行います。 また、神経障害を予防するためには、上腕神経叢、橈骨神経、尺骨神経、正中神経、腕神経叢、総腓骨神経など、神経障害が起こりやすい部位に注意が必要です。(1)上腕神経叢については、手術台と身体との接触面に腋窩枕を挿入することで静脈叢のうっ血や神経障害を予防します。(2)橈骨・尺骨・正中神経については、前腕は回内・回外中間位として肘関節の過伸展や圧迫を避け、(3)腕神経叢については、頭と脊柱が水平になるように枕の高さを調整し頚部の過伸展を防ぎ、肩関節外転の角度を90度以下とします。(4)総腓骨神経については、腓骨小頭への圧迫を避けるようにします。
循環器

看護師が知っておくべきこと:発作性心房細動とは

発作性心房細動は、300~600回/分の頻度で心房が不規則に興奮し、脈拍がばらばらになる不整脈の一種です。発生から7日以内に自然停止する心房細動を指します。心房細動は、最も一般的な不整脈であり、年齢とともに発症する確率が高くなります。発作性心房細動は、通常、心臓弁膜症、高血圧、冠動脈疾患、心臓肥大、心筋梗塞、心不全などの心臓病を患っている人に起こります。また、甲状腺機能亢進症、糖尿病、肺疾患、睡眠時無呼吸症候群などの心疾患以外の病気でも起こることがあります。発作性心房細動の症状は、動悸、息切れ、胸痛、めまい、失神などです。発作性心房細動は、心房血栓症、脳卒中、心不全などの合併症を引き起こす可能性があります。発作性心房細動の治療は、薬物療法、カテーテルアブレーション、ペースメーカー手術などがあります。
検査・診断

気管支肺胞洗浄とは?

気管支肺胞洗浄とは、肺胞の細胞数や種類、肺に関する病気の診断などのために行われる検査です。BAL(Bronchoalveolar Lavage)とも呼ばれます。気管支鏡を用いて、肺胞に生理食塩水を注入し、それを吸引して回収します。回収された生理食塩水には、肺胞の細胞やタンパク質、細菌などが含まれています。これらの成分を分析することで、肺の状態を調べることができます。気管支肺胞洗浄は、肺炎、肺癌、間質性肺疾患などの診断によく用いられます。また、肺の移植前には、肺の状態を調べるために気管支肺胞洗浄が行われることがあります。
内分泌・代謝・栄養

ケトーシスとは?知っておきたい病態と看護

ケトーシスとは、ケトン体(アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸、アセトンの総称)が血中に増加した状態のことです。脂肪組織で中性脂肪が遊離脂肪酸に分解され、肝臓で遊離脂肪酸からケトン体が合成されます。 ケトーシスは、飢餓状態や炭水化物摂取量の少ないダイエット(糖質制限ダイエット)などで、体内のエネルギー源が不足したときに発生します。また、糖尿病やアルコール依存症でもケトーシスが起こることがあります。 ケトーシスは、軽度であれば無症状ですが、進行すると、口臭や脱水症状、吐き気、嘔吐、意識障害などの症状が現れることがあります。また、ケトアシドーシスに至ると、昏睡状態に陥ることもあります。 ケトーシスは、採血や尿検査で診断されます。治療は、ケトーシスの原因となっている疾患の治療が中心となります。また、食事療法や水分補給を行うことで、ケトーシスの症状を軽減することができる場合があります。
産婦人科

看護師に必須の用語『乳房』

乳房は、哺乳類のメスが持つ授乳器官であり、乳腺組織、脂肪、およびそれらを支える支持組織からなる。乳房は、母乳を生産し、乳児を養う役割を果たす。乳房は、胸部の前面に位置し、左右対称に存在する。乳房の大きさは、個人差があり、年齢や体重、妊娠・出産の有無などによって変化する。乳房は、乳頭と乳輪で構成されており、乳頭は乳房の中央に位置し、乳輪は乳頭の周囲を取り囲む円形の領域である。乳頭と乳輪には、汗腺や皮脂腺が集まっており、母乳の分泌を助けたり、乳房を保護する役割を果たしている。
医療機器・設備・器具

小児集中治療室を知る

PICUとは、小児集中治療室の略で、重症の病気によって生命が危険な状態にある小児重症患者に対して集中治療を行う場です。英表記のPediatric Intensive Care Unitの頭文字をとり、PICUとも呼ばれます。小児専門病院や特定機能病院に設置されていますが、施設数は少なく、全国に約140施設しかありません。 PICUに入院する患児は、呼吸不全、心不全、敗血症、脳腫瘍、白血病など、生命に危険が及ぶ重篤な状態にあります。そのため、PICUには高度な医療機器が備えられ、専門的な知識と技術を持った医師や看護師が24時間体制で患児のケアにあたっています。 PICUでの治療は、患児の病態に応じて、人工呼吸器による呼吸管理、輸血、薬物投与、手術など、さまざまな方法で行われます。また、患児の家族へのサポートも行われます。 PICUでの治療により、多くの患児が救命され、社会復帰を果たしています。しかし、中には、後遺症が残ったり、亡くなってしまう患児もいます。そのため、PICUの医療スタッフは、患児とその家族に寄り添いながら、最善の治療を目指して日々努力しています。
脳・神経

看護師が知っておきたい『嗜眠』とは?

嗜眠とは、意識障害(意識混濁)の程度の一つである。放っておくと眠り続け、強い刺激を与えないと覚醒し反応しない状態であり、覚醒してもまたすぐに眠ってしまう。傾眠とほぼ同様の意味を持つが、傾眠と昏迷の間を指す意味として用いられることもある。 嗜眠は、睡眠障害や薬物の影響、脳の損傷など、さまざまな原因で起こる可能性がある。一般的な原因としては、睡眠不足、薬の副作用、アルコールや薬物の乱用、うつ病、不安障害などがあげられる。また、脳卒中、脳腫瘍、外傷性脳損傷、感染症、低血糖症なども嗜眠を引き起こす可能性がある。 嗜眠は、軽度から重度までさまざまな程度がある。軽度の嗜眠では、単に眠気を感じたり、集中力が低下したりする程度である。中等度の嗜眠では、覚醒し続けることが困難になり、強い刺激を与えても反応しないことがある。重度の嗜眠では、覚醒することができず、強い刺激を与えても反応しないことがある。 嗜眠は、意識障害の一種であるため、放置すると生命に関わる可能性がある。嗜眠が疑われる場合は、すぐに医師の診察を受ける必要がある。
整形外科

看護師に必須の用語『足底板』

足底板は、足底の生理的なアーチを保持し、足元の安定性を高めることで、さまざまな効果が期待できます。 例えば、変形性膝関節症や変形性股関節症などの変形性関節症の患者さんでは、足底板を装着することで、足にかかる衝撃を分散し、関節の痛みを軽減することができます。 また、外反母趾や内反小趾などの足の変形を矯正することで、足の痛みを軽減し、歩行を改善することもできます。 さらに、足底腱膜炎やアキレス腱炎などの足の炎症を緩和したり、腰痛を軽減したりすることも期待できます。 足底板は、小児から高齢者まで、幅広い年代の方々に適した装具です。スポーツ選手のパフォーマンス向上にも役立ちます。 足底板の効果は個人差がありますが、一般的には、数週間から数ヶ月で効果が現れると言われています。 足底板を使用する際には、医師や理学療法士などの専門家と相談して、自分の足に合ったものを選ぶことが大切です。
職種・資格

認定看護師の基礎知識と資格取得方法

認定看護師とは、熟練した看護技術と深い知識を駆使して、質の高い看護を実践する看護師のことです。認定看護師は、日本看護協会が実施する認定看護師認定審査に合格した者に対して与えられる資格です。 認定看護師は、特定の看護分野において、専門的な知識と技術を有する看護師のことをいいます。認定看護師は、日本看護協会が認定する資格であり、認定看護師認定審査に合格した者に与えられます。認定看護師は、看護の質の向上や看護の専門性の発展に貢献することが期待されています。
検査・診断

看護師必見!CT検査の基礎知識

CT検査(しーてぃーけんさ)とは、コンピューター断層撮影(Computed Tomography)検査の略で、X線を用いた画像検査の一種である。X線を体の周りを回転させながら照射し、その透過情報をコンピューターで処理することで、体の内部の断層画像を得ることができる。CT検査は、体のあらゆる部位を撮影することができ、骨や筋肉、血管、臓器など、さまざまな組織や器官の状態を詳しく調べることができる。 CT検査は、がんや脳卒中、心臓病などの診断や治療に広く利用されている。また、外傷や感染症の評価、手術前の計画立案などにも用いられる。CT検査は、比較的手軽に受けることができ、被ばく線量も比較的少ないため、安全性の高い検査である。
精神科

看護師が知っておきたい摂食障害

摂食障害とは、摂食行動に関わることに問題が現れる精神疾患です。中枢性摂食異常症とも呼ばれます。摂食障害には、神経性食欲不振症、神経性過食症、過食性障害、異食症などがあります。 摂食障害は、身体的にも精神的にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。身体的には、栄養失調、脱水症状、電解質異常、骨粗しょう症、貧血、心臓発作、脳卒中などにつながる可能性があります。精神的には、うつ病、不安障害、強迫性障害、パニック障害などにつながる可能性があります。 摂食障害の原因は、まだ完全には解明されていませんが、遺伝的要因、心理的要因、社会的要因などが関与していると考えられています。摂食障害は、思春期や青年期に発症することが多く、女性に多い傾向があります。 摂食障害の治療は、栄養失調の改善、精神療法、薬物療法などを組み合わせて行われます。摂食障害は、早期に発見して治療を開始することが重要です。
その他

看護師必須用語解説:ウォーキングカンファレンス

ウォーキングカンファレンスとは、ベッドサイドで話し合いや看護業務の引継ぎを行うことである。治療や看護に、積極的に患者を参加させることを目的としたもので、患者の病室や病床で行われることが多い。患者の状態を確認したり、看護計画を立てたり、患者の家族や他の医療スタッフと情報を共有したりする際に利用される。ウォーキングカンファレンスは、患者が自分の治療や看護に積極的に参加できるようにし、患者の満足度を高めることを目的としている。 ウォーキングカンファレンスは、医師、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、理学療法士、作業療法士など、患者のケアに関わるさまざまな医療スタッフが行う。患者の病室や病床に集まり、患者の状態を確認し、看護計画を立て、患者の家族や他の医療スタッフと情報を共有する。ウォーキングカンファレンスは、患者の病状や治療方針が大きく変化したときや、患者の家族や他の医療スタッフと情報を共有する必要がある場合などに実施される。
皮膚科

看護師が知っておきたい爪に関する知識

爪の構造と役割 爪は、タンパク質の一種であるケラチンでできており、表皮と毛の両方の特徴を併せ持つ組織です。爪は、手足それぞれの指先を保護しており、指腹に加える力を支えています。足の爪は、安定して身体を支え、歩行時には爪先に力を入れる役割があります。 爪は、爪の根元にある爪母基で生成されます。爪母基の細胞が分裂して新しい爪を作り、その爪が押し出す力で爪先へと伸びていきます。爪の伸びる速度は、個人差がありますが、一般的に成人で1日約0.1mmです。爪全体の再生には、6~12か月かかります。 爪は、爪甲、爪根、爪母基、爪先、爪床、爪郭、黄線、爪半月、爪上皮の9つの部分から構成されています。 爪甲は、一般的に「爪」と呼ばれる、露出した部分です。死んだ細胞の集合体であり、切っても痛みを感じません。指先を保護する役割を持っています。 爪根は、皮膚の下に隠れた爪の根元の部分です。できて間もない爪のため柔らかく、後爪郭という部位で保護されています。 爪母基は、爪根にあり、新しい爪を作る細胞が集結している部分です。爪母細胞の細胞分裂で増加することにより、新しい爪が生成され、それが押し出す力で爪先へと伸びていきます。 爪先は、爪甲の先端部にあり、爪が爪床から離れて外側へと伸びる部分です。別名、遠離縁とも呼ばれます。爪が伸びることにより、水分は爪床から補われにくくなります。水分不足をもたらすことで、爪は剥がれたり折れたり二枚爪になります。 爪床は、爪甲の裏側にあり、薄いピンク色で皮膚に密着している皮膚のことです。爪が伸びることにより爪床からは離れ、色は透明から白色へと変わり爪床となります。 爪郭は、爪甲の両側にあり、やや盛り上がった皮膚の部分です。側爪廓は爪甲の左右両側を囲む部分で、後爪郭は爪根を覆っている部分をいいます。 黄線は、爪床と爪先の境界線で、爪と皮膚が離れる部分です。 爪半月は、形は半月状で、爪甲の根元にある白色の部分です。生成したての新しい爪は角質化がまだで、水分が多いため白色に見えます。爪半月が大きい=健康というわけではありません。 爪上皮は、皮膚との境界線を覆う角質で、爪甲の根元にある部分です。いわゆる甘皮で、爪の根元にある薄い皮膚のことです。新しく生成されたばかりの爪甲を保護する働きがあります。乾燥によりささくれができるのはこの部分です。
脳・神経

看護師が知っておきたい錐体外路症状とは

錐体外路症状とは、錐体外路の障害で生じた症状のことです。錐体外路は、錐体路以外の全ての中枢神経系の経路のことで、姿勢・運動に対する基本的かつ無意識的な運動をコントロールし、運動が円滑に行うことができるように筋緊張などを調節しています。錐体外路症状は、自分の意思とは関係なく症状が出現し、不随意運動による症状と筋緊張の異常を認め、明らかな運動麻痺が無いことが特徴です。 錐体外路症状には、ジスキネジア(不随意運動)、ジストニア(持続的な筋収縮)、アカシジア(安静時にジッとしていられない)、ブラジキネジア(運動の遅延)、無動症状(自発的な運動ができない)などがあります。錐体外路症状は、パーキンソン病、ハンチントン病、レビー小体型認知症、多系統萎縮症など、さまざまな神経変性疾患でみられます。また、抗精神病薬の副作用として錐体外路症状が出現することもあります。
血液・造血

血友病について―看護師に必須の知識―

血友病とは、血液凝固因子の1つである第Ⅷ因子、または第Ⅸ因子の先天的な活性低下により、出血傾向をきたす遺伝性疾患です。第Ⅷ因子に起因する血友病を血友病A、第Ⅸ因子に起因する血友病を血友病Bといいます。血友病Aは、男性に多く、血友病Bは、男性と女性に均等に発症します。血友病の症状は、出血傾向が主な症状です。出血は、外傷や手術だけでなく、日常生活のちょっとした動作でも起こることがあります。出血が止まらない場合や、関節内に出血が起こると、関節炎を起こすことがあります。また、脳出血を起こすこともあります。血友病の治療は、欠乏している凝固因子を補充する凝固因子製剤の投与が主体となります。凝固因子製剤は、静脈注射により投与されます。出血が起きたときや、手術前には、凝固因子製剤の投与量を増やします。血友病の患者さんは、日常生活において、出血を予防することが大切です。出血しやすいスポーツは避け、鋭利なものを取り扱わないようにしましょう。また、定期的に凝固因子製剤を投与することで、出血を予防することができます。
血液・造血

同種造血幹細胞移植について

同種造血幹細胞移植は、造血幹細胞移植の一種であり、ドナーから採取した造血幹細胞を患者に移植する方法です。ドナーは、患者とHLA(ヒト白血球抗原)が一致するか、近く一致する必要があります。HLAは、白血球の表面にあるタンパク質で、移植の成功率を左右します。ドナーは、患者とHLAが一致する確率が最も高い近親者であることが多く、兄弟姉妹や親がドナーになることが多いです。しかし、近親者にHLAが一致するドナーがいない場合は、HLAが一致する非血縁者からドナーを探す必要があります。 移植前に、患者は化学療法や放射線療法などの前処置を受けます。これは、患者の既存の造血幹細胞を破壊し、ドナーの造血幹細胞が定着しやすいようにするためです。前処置後、ドナーの造血幹細胞が患者に移植されます。ドナーの造血幹細胞は、患者の骨髄に注入され、骨髄に定着して新しい造血幹細胞を産生します。新しい造血幹細胞は、赤血球、白血球、血小板などの血液細胞を産生し、患者の血液を回復させます。 同種造血幹細胞移植は、白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫などの血液疾患の治療法として用いられます。また、再生不良性貧血、先天性免疫不全症候群などの難病の治療法としても用いられます。同種造血幹細胞移植は、患者の生命を救うことができる治療法ですが、移植後に合併症が起こるリスクがあります。合併症には、感染症、GVHD(移植片対宿主病)、移植片拒絶反応などがあります。
腎・泌尿器

看護師が知るべき『自家移植』

-自家移植の種類- 自家移植には、植皮、自家腎移植、造血幹細胞の自家移植の3種類があります。 -植皮- 植皮は、皮膚の移植です。火傷や外傷による皮膚の欠損部位、火傷や外傷が治癒した後の瘢痕の切除部位、ケロイドなどの切除部位、痣(あざ)などの切除部位、合指症などに対して、指を切り離した後の皮膚の欠損部位などに用いられます。近年は、患者自身から皮膚の小片を採取し、大きな広い皮膚に培養してから、移植に用いる研究もおこなわれています。 -自家腎移植- 自家腎移植とは、腎臓に対する外科的な治療において、一時的に腎臓を体外に摘出し、手術操作後につなぎ直す方法のことです。狭い術創内で複雑な操作を行うよりも、安全かつ確実であることが見込まれる場合に用いられます。主な適応は、複雑な腎血管病変、単腎に発生した腫瘍、複雑な腎結石、広範囲の尿管病変、腎内の動脈瘤などです。 -造血幹細胞の自家移植- 造血幹細胞の自家移植は、悪性リンパ腫や多発性骨髄腫などの血液がん治療の一部としておこなわれます。悪性リンパ腫や多発性骨髄腫は、リンパ球が腫瘍化した疾患です。あらかじめ患者自身の造血幹細胞を採取し凍結保存し、通常と比べ大量の化学治療をおこなった後に、移植する。移植をしなければ白血球や血小板が回復しない、あるいは回復に1カ月以上の長期を要するが移植によって、患者の造血能の早期回復を期待する。自家移植に用いる造血幹細胞は、ほとんどの場合、末梢血から採取します。治療の一環として造血幹細胞の自家移植をおこなう条件は、原則65歳以下までで、重篤な臓器障害がなく抗生剤治療を要するような感染症に罹患していないこと、十分な造血能を有すること。(末梢血幹細胞の採取のため)、抗癌剤に対する十分な感受性を有することなどです。
その他

看護師に必須の用語『腹痛』について

腹痛は、腹部に自覚される疼痛全般を指す。腹痛は、急性または慢性のいずれかになる可能性があり、軽度または重度のいずれかになる可能性がある。急性腹痛は、突然始まり24~48時間以内にピークに達する。慢性腹痛は、12週間以上続く腹痛である。軽度の腹痛は、日常生活を妨げない程度の痛みである。重度の腹痛は、日常生活を妨げる程度の痛みである。 腹痛は、さまざまな原因で起こり得る。最も一般的な原因には、消化器系の問題、婦人科系の問題、尿路系の問題などがある。消化器系の問題には、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、クローン病、潰瘍性大腸炎などがある。婦人科系の問題には、月経痛、子宮内膜症、卵巣嚢腫などがある。尿路系の問題には、尿路感染症、腎結石、膀胱炎などがある。 腹痛は、さまざまな症状を伴う可能性がある。最も一般的な症状には、悪心、嘔吐、下痢、便秘などがある。その他の症状には、発熱、寒気、体重減少、疲労などがある。 腹痛は、さまざまな検査で診断できる。最も一般的な検査には、身体検査、血液検査、尿検査、画像検査などがある。身体検査では、医師は腹部の圧痛、腫れ、隆起などを調べる。血液検査では、炎症や感染の兆候などを調べる。尿検査では、尿路感染症の兆候などを調べる。画像検査では、X線撮影、CTスキャン、MRIスキャンなどを行い、腹部の臓器を調べる。 腹痛の治療は、原因によって異なる。消化器系の問題による腹痛は、薬物、食事療法、手術などで治療される。婦人科系の問題による腹痛は、薬物、ホルモン療法、手術などで治療される。尿路系の問題による腹痛は、薬物、手術などで治療される。
眼科

屈折矯正手術とは?目が良くなる手術について

屈折矯正手術とは、目の屈折異常を矯正するために行われる手術のことである。近視、遠視、乱視などの屈折異常を、角膜を切開して形状を変化させることで矯正する。屈折矯正手術には、レーシック、PRK、ICLなどの種類があり、それぞれに特徴がある。 レーシックは、角膜の表面を切開して、エキシマレーザーで角膜の形状を変化させる手術である。PRKは、角膜の表面を削って、エキシマレーザーで角膜の形状を変化させる手術である。ICLは、角膜を切開せずに、人工レンズを眼内に挿入する手術である。 屈折矯正手術は、眼鏡やコンタクトレンズを使用せずに、クリアな視界を得ることができるというメリットがある。しかし、手術には感染や角膜の損傷などのリスクもある。屈折矯正手術を受けたい場合は、医師とよく相談して、手術を受けるかどうかを決める必要がある。
循環器

看護師の心房性期外収縮入門

心房性期外収縮とは、心房での異所性興奮が本来の洞結節からの電気的興奮よりも早いタイミングで出現する不整脈である。上室性期外収縮のうち心房から異所性興奮が出現するものが心房性期外収縮で、房室接合部から異所性興奮が出現するものを房室接合部期外収縮という。心房性期外収縮は、若い健康な人にもよくみられる不整脈で、通常は心配する必要はない。しかし、心房性期外収縮が頻繁に起こったり、心臓に基礎疾患がある場合は、心房細動などのより重篤な不整脈に進行する可能性がある。心房性期外収縮の症状には、動悸、胸の痛み、息切れなどがある。また、めまい、失神、疲労感などの症状が現れることもある。心房性期外収縮の診断は、心電図検査によって行われる。心電図検査で、心房性期外収縮が頻繁に起こっていることが確認されれば、心房性期外収縮と診断される。心房性期外収縮の治療は、症状の有無や心臓の基礎疾患の有無によって異なる。症状がなく、心臓に基礎疾患のない場合は、治療は必要ない。しかし、症状がある場合や心臓に基礎疾患がある場合は、薬物療法やカテーテルアブレーションなどの治療が行われる。
感染

急性胆管炎を理解する

急性胆管炎とは、胆管の感染によって引き起こされる急性の炎症性疾患です。胆管とは、肝臓から胆汁を運ぶ細い管のことです。胆汁は、脂肪の消化を助ける役割をしています。急性胆管炎は、胆石が胆管を塞いだり、細菌が胆管に侵入したりすることで起こります。 急性胆管炎の症状には、右上腹部の痛み、発熱、悪寒、吐き気、嘔吐などがあります。また、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)を伴うこともあります。急性胆管炎は、重症化すると敗血症や肝不全を引き起こすこともあるため、早期の診断と治療が必要です。 急性胆管炎の治療には、抗菌薬による治療と、胆石を除去するための手術などが行われます。抗菌薬による治療は、通常1~2週間行われます。胆石を除去するための手術には、腹腔鏡手術や開腹手術などがあります。腹腔鏡手術は、お腹に小さな穴を開けて行う手術で、開腹手術よりも傷が小さく、回復も早いのが特徴です。開腹手術は、お腹を大きく切開して行う手術で、腹腔鏡手術よりも侵襲が大きいですが、大きな胆石や胆管の異常がある場合などに行われます。
組織・制度

看護師に必須の用語『皮膚排泄ケア』とは?

皮膚排泄ケアとは、褥瘡などの創傷や、ストーマ(人工肛門・人工膀胱)、失禁などの排泄ケアのことである。創傷(Wound)、ストーマ(Ostomy)、失禁(Continence)の頭文字をとってWOCケア(ウォックケア)と呼ばれることもある。皮膚排泄ケアは看護師の働きの中でも重要な役割の1つであり、「皮膚・排泄ケア認定看護師」は、救急看護とならんで最も早く、日本看護協会による認定が始まった領域でもある。
眼科

放射状角膜切開術とは?

放射状角膜切開術は、角膜屈折矯正手術の一つで、角膜に切開を入れて形状を変化させることで屈折矯正を行うものです。この手術は、近視、遠視、乱視を治療するために使用されます。放射状角膜切開術は、通常、外来で行われ、数分間で完了します。手術後、患者は通常、数日で視力の改善が見られます。 放射状角膜切開術は、1970年代に開発され、世界中で広く行われています。この手術は、安全で効果的であり、屈折矯正の有効な選択肢となっています。放射状角膜切開術は、レーシックやPRKなどの他の屈折矯正手術よりも侵襲性が低く、費用も安価です。