看護師のための用語解説『PaCO2』

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看護師のための用語解説『PaCO2』

看護師の研究家

それでは、PaCO2について説明します。PaCO2とは動脈血の二酸化炭素分圧のことで、動脈血中の二酸化炭素の分圧を表します。

看護師になりたい

動脈血ってなんですか?

看護師の研究家

動脈血とは、心臓から全身に血液を送り出す動脈を流れる血液のことです。動脈血には、酸素や栄養素が含まれています。

看護師になりたい

なるほど、わかりました。PaCO2は、動脈血中の二酸化炭素分圧を表す値なんですね。

PaCO2とは。

・PaCO2(ぴーえーしーおーつー)とは、動脈血中の二酸化炭素の分圧のことです。これは、動脈血ガス分析装置で測定されます。

・PaCO2は、体の酸塩基平衡にも関係しています。通常、PaCO2の正常値は35~45 Torrです。

・PaCO2が35 Torr未満の場合、換気量が増加しており、過換気の状態であることを示します。原因としては、発熱、疼痛、せん妄、感染症、代謝性アシドーシスの代償などがあります。

・PaCO2が45 Torrを超える場合、換気量が低下しており、低換気の状態であることを示します。原因としては、喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)のような気道が閉塞する病態、呼吸中枢を抑制する麻薬中毒、中枢からの信号を伝える神経の障害、呼吸筋の障害などが挙げられます。

・PaCO2を測定することで、換気の状態を調べることができます。PaCO2値から換気量の増加あるいは低下を想定することで、その原因を探すきっかけとなります。

PaCO2の正常値

PaCO2の正常値

PaCO2の正常値は35~45 Torrです。PaCO2は、血液中の二酸化炭素分圧を表します。二酸化炭素は、体内で発生した老廃物であり、肺から排出されます。PaCO2が正常値より低い場合、過換気である可能性があります。過換気とは、必要な以上に呼吸をしてしまう状態です。原因としては、発熱、疼痛、せん妄、感染症、代謝性アシドーシスなどがあります。PaCO2が正常値より高い場合、低換気である可能性があります。低換気とは、必要な以上に呼吸をしない状態です。原因としては、喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)のような気道が閉塞する病態、中枢から神経を通って筋肉に伝わる換気の伝達機構の障害などがあります。

PaCO2が低い場合

PaCO2が低い場合

PaCO2が低い場合

PaCO2が35 Torr未満の場合、過換気の状態であることを示します。過換気とは、正常よりも多くの二酸化炭素を排出している状態のことです。過換気には、さまざまな原因があります。

* 発熱
* 疼痛
* せん妄
* 感染症
* 代謝性アシドーシス

代謝性アシドーシスとは、体内のpHが酸性に傾いている状態のことです。ショックや腎不全、中毒などの際に認められます。代謝性アシドーシスになると、体内のpHを元に戻すために、CO2を体外へ過剰に呼出させるため、過換気となります。

PaCO2が低い場合の原因として考えられるのは、上記の他にも、以下のものがあります。

* 呼吸器疾患(喘息やCOPDなど)
* 肺塞栓症
* 薬物中毒(麻薬中毒など)
* 神経疾患(フグ毒中毒や筋ジストロフィーなど)

PaCO2が低い場合の原因を突き止めるためには、医師による問診や検査が必要です。

PaCO2が高い場合

PaCO2が高い場合

-PaCO2が高い場合-

PaCO2が高い場合、換気量が低下していることを示しています。これは、気道が閉塞する病態によりCO2を十分に呼出できない場合と、中枢から神経を通って筋肉に伝わる換気の伝達機構のどこかで障害が生じる場合の2つが考えられます。

気道が閉塞する病態としては、喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などがあります。これらの病気では、気道が狭くなったり、分泌物がたまったりして、CO2を十分に呼出することができなくなります。

中枢から神経を通って筋肉に伝わる換気の伝達機構の障害としては、麻薬中毒、フグ毒中毒、筋ジストロフィーなどが挙げられます。麻薬中毒では、呼吸中枢が抑制されて換気量が低下します。フグ毒中毒では、テトロドトキシンによる神経遮断により、中枢からの信号を伝える神経が障害されます。筋ジストロフィーでは、呼吸筋が障害されて換気量が低下します。

PaCO2が高い場合、その原因を特定するために、問診、身体診察、胸部X線検査、血液検査などを行います。原因が特定できれば、その原因に対する治療を行います。