看護師必須の[側臥位]を徹底解説!

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看護師必須の[側臥位]を徹底解説!

看護師の研究家

看護師に必須の用語『側臥位』の意味について教えてください。

看護師になりたい

側臥位とは横を向いて寝た状態を指します。麻酔下の患者や集中治療室の患者、脳梗塞後で片麻痺がある患者などでは褥瘡や神経障害といった合併症を招く恐れがあるため注意が必要です。

看護師の研究家

褥瘡や神経障害を防ぐために側臥位の患者にはどのような体位保持が必要でしょうか?

看護師になりたい

(1)上腕神経叢:手術台と身体との接触面に腋窩枕を挿入することで静脈叢のうっ血や神経障害を予防する。(2)橈骨・尺骨・正中神経:前腕は回内・回外中間位として肘関節の過伸展や圧迫を避ける。(3)腕神経叢:頭と脊柱が水平になるように枕の高さを調整し頚部の過伸展を防ぐ。肩関節外転の角度を90度以下とする。(4)総腓骨神経:腓骨小頭への圧迫を避ける

側臥位とは。

側臥位とは、横向きに寝た状態のことです。自分で体位変換ができる患者は問題ありませんが、全身麻酔下や集中治療室の患者、脳梗塞後で片麻痺のある患者などは、褥瘡や神経障害などの合併症のリスクが高いため、注意が必要です。

手術室での側臥位では、まず褥瘡予防が必要です。褥瘡ができやすい部位は、耳介部、肩峰部、胸部側面、大転子部、膝の内側顆や外側顆などです。手術室の手術台はクッション性が乏しいため、事前にこれらの部位にフィルムドレッシングを貼ったり、リモイス®パッドやソフトナース®などのクッション性の良い素材のパッドを敷くなどの対策を施します。

次に、神経障害の予防も重要です。側臥位患者で起こりやすい神経障害の部位は、上腕神経叢、橈骨神経、尺骨神経、正中神経、腕神経叢、総腓骨神経などです。上腕神経叢を予防するためには、手術台と身体との接触面に腋窩枕を挿入することが有効です。橈骨・尺骨・正中神経を予防するには、前腕を回内・回外中間位として、肘関節の過伸展や圧迫を避けることが重要です。腕神経叢を予防するには、頭と脊柱が水平になるように枕の高さを調整して頚部の過伸展を防ぎ、肩関節外転の角度を90度以下にします。総腓骨神経を予防するには、腓骨小頭への圧迫を避けるようにします。

病棟での側臥位では、褥瘡予防マットなどを使用するため、手術室ほど厳密な体位保持は必要ありません。ただし、脳卒中患者で側臥位になる場合は、麻痺側を下にしないように注意する必要があります。また、人工呼吸器管理下患者の場合、気道からの分泌物が下葉に垂れ込みやすいため、排出しやすくするように側臥位をとることもあります。重度の肺障害が認められる患者では、うつ伏せに近い前傾側臥位をとることもあります。

手術室での側臥位の注意点

手術室での側臥位の注意点

手術室での側臥位の注意点

手術室での側臥位では、褥瘡や神経障害が発生する可能性があるため注意が必要です。褥瘡予防のためには、耳介部、肩峰部、胸部側面、大転子部、膝の内側顆や外側顆など、褥瘡ができやすい部位にあらかじめフィルムドレッシングを貼付することや、接触面との間にリモイス®パッド、手術台の上にソフトナース®というクッション性に優れた素材のパッドを敷くことで予防を行います。

また、神経障害を予防するためには、上腕神経叢、橈骨神経、尺骨神経、正中神経、腕神経叢、総腓骨神経など、神経障害が起こりやすい部位に注意が必要です。(1)上腕神経叢については、手術台と身体との接触面に腋窩枕を挿入することで静脈叢のうっ血や神経障害を予防します。(2)橈骨・尺骨・正中神経については、前腕は回内・回外中間位として肘関節の過伸展や圧迫を避け、(3)腕神経叢については、頭と脊柱が水平になるように枕の高さを調整し頚部の過伸展を防ぎ、肩関節外転の角度を90度以下とします。(4)総腓骨神経については、腓骨小頭への圧迫を避けるようにします。

病棟での側臥位の注意点

病棟での側臥位の注意点

病棟での側臥位の注意点

病棟では褥瘡予防マット(体圧分散寝具)などが用いられるため、手術室ほど厳密な体位保持は必要ではありません。ただし、脳卒中患者で側臥位になる場合は麻痺側を下にしないように注意する必要があります。また、人工呼吸器管理下患者の場合、気道からの分泌物が下葉に垂れ込みやすいため排出しやすくするように側臥位をとることもあります。重度の肺障害が認められる患者ではより前述の効果を期待し、うつ伏せに近い前傾側臥位をとることもあります。

側臥位による合併症の予防

側臥位による合併症の予防

側臥位での合併症を防ぐには、褥瘡の予防と神経障害の予防の両方に注意する必要があります。

褥瘡を防ぐためには、褥瘡ができやすい部位にクッションを入れたり、保護材を貼ったりして、体圧がかからないようにすることが大切です。また、定期的に体位変換を行うことも重要です。

神経障害を防ぐためには、神経が圧迫されないように、適切な体位を保つ必要があります。例えば、上腕神経叢を保護するためには、腋窩枕を挿入して、静脈叢のうっ血や神経障害を予防することができます。また、橈骨・尺骨・正中神経を保護するためには、前腕を回内・回外中間位にして、肘関節の過伸展や圧迫を避けることが大切です。

病棟での側臥位では、手術室ほど厳密な体位保持は必要ありませんが、褥瘡予防マットや体圧分散寝具などを用いて、褥瘡の予防に努めることが大切です。また、脳卒中患者さんで側臥位になる場合は、麻痺側を下にしないように注意する必要があります。人工呼吸器管理下患者の場合、気道からの分泌物が下葉に垂れ込みやすいため、排出しやすくするように側臥位をとることもあります。重度の肺障害が認められる患者では、より前述の効果を期待して、うつ伏せに近い前傾側臥位をとることもあります。