食道

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耳鼻咽喉科

看護師必見!「咽頭」とは?

咽頭は、鼻腔、口腔に続き、下方は喉頭、食道に至る管腔で、気道および消化管の一部です。咽頭は、上咽頭、中咽頭、下咽頭に分けられます。 上咽頭は、鼻腔の奥にあり、アデノイドがある場所です。中咽頭は、口蓋垂と扁桃腺がある場所です。下咽頭は、喉頭と食道の間にある場所です。 咽頭は、粘膜で覆われており、その粘膜には、線毛と杯細胞があります。線毛は、粘膜を覆う薄い膜の上で、常に動いており、異物を取り除きます。杯細胞は、粘液を分泌しており、粘液は、咽頭の粘膜を潤し、保護します。 咽頭は、呼吸と消化の両方に関与しています。呼吸では、咽頭は、鼻腔や口腔から吸い込まれた空気を通過させます。消化では、咽頭は、口腔で噛み砕かれた食物を食道に送り込みます。
循環器

看護師に必須の用語『開胸器』

開胸器を使用することで、いくつかのリスクが発生する可能性があります。 まず、血管損傷、神経損傷、大腸機能不全、膀胱機能不全、勃起不全、射精不全、感覚異常などの神経障害が発生する可能性があります。また、手術機械を適切に洗浄、滅菌しなかったために起こる感染症にも注意が必要です。 さらに、手術機械のすべりや誤配置による周辺の血管や神経の損傷、内臓の穿孔、空気、血管凝固等による塞栓、骨折(特に、重度骨粗鬆症、腎臓透析、骨減少症の患者などでは、骨折を来しやすいので注意する必要があります)、過敏症(普通は反応を示さない程度の弱い刺激に過敏に反応して一定の症状を呈するような状態をいう。アレルギーやアナフィラキシー、特異体質などが含まれる)、麻痺、手術機械の手術中の組み立て、分解によって起こる患者の組織損傷や手術従事者の損傷、歯車の部分に手袋が挟まって、手袋が破損することがあります。 これらのリスクを回避するため、医師および医療スタッフが正しい手技をもつこと、鋭利な部分がある器具は誤って取扱い者がけがをする可能性があり、破損、変形しやすいため、特に取扱いに注意すること、使用目的に応じた器具の使い方であっても、無理な使い方をしないこと、使用時に異常を感じたときには直ちに使用をやめること、汚れが付着した機械を滅菌、消毒すると汚れの固着、無菌性の低下が起こり、さびの原因となることがあるため処理の前に汚れが付着していないことを確認すること、汚れが付着した機械は洗浄し、汚れのないことを確認してから滅菌、消毒を行うことが大切です。
呼吸器

看護師が知っておくべきスタイレットの基礎知識

-スタイレットの使い方- スタイレットは、気管挿管する際に気管チューブ内に通す柔らかい金属製あるいはプラスチック製の医療器具です。スタイレットを使用することで気管チューブの形状を保持することができ、スムーズに気管内にチューブを留置することが可能となります。 スタイレットを使用する手順は以下の通りです。 1. 患者の体格に合った気管チューブを選択する。 2. キシロカイン®スプレーで内腔を湿らせる。 3. スタイレットを気管チューブに挿入する。 4. 気管チューブを用手的に任意の形状に曲げる。この時、ホッケーのスティックのようにJの形にすることが多い。 5. 気管チューブの先端よりスタイレットの先端が1~2cm手前の位置になるようにストッパーで固定する。スタイレットの先端が気管チューブの先端から出てしまうと気管チューブを留置した際に気管損傷を起こすので注意を要する。 6. 気管チューブの先端が患者の声門を越えたところで、中のスタイレットをゆっくりと抜去する。スタイレットを挿入したまま気管チューブを気管内に進めてしまうと気管損傷を起こす。また、勢いよくスタイレットを抜去するとチューブが気管から抜け食道に入り込むこともあるため注意する。 以上の点に留意し、正しくスタイレットを使用することで気管挿管をスムーズに行うことができます。
消化器

看護師の知識を広げる!食道の構造と機能

食道の構造は、食道両端部分、食道、食道壁の3つに分けられます。 食道両端部分には、上部食道括約筋と下部食道括約筋があります。上部食道括約筋は、食物を感知して蠕動運動を起こす働きがあり、下部食道括約筋は、食物を胃に送り込むと同時に胃の内容物の逆流を防いでいます。 食道は、上から頸部食道、胸部食道、腹部食道の3つの部位に分かれ、胸部食道がもっとも長く、腹部食道は胃とつながるわずかな長さの部分をさします。食道の働きである食物を胃に送り込む作業は、食道を覆う筋肉が担っています。頸部食道は横紋筋、下がるにしたがって平滑筋が増え、胸部食道と腹部食道は平滑筋が主になります。 食道壁は、粘膜上皮、粘膜固有層、粘膜筋板、粘膜下層、固有筋層、外膜で構成され、漿膜を欠きます。粘膜上皮は、扁平上皮という平たい細胞が何重にも重なってできています。粘膜固有層は、様々な機能をもつ細胞が存在する緩い結合組織です。粘膜筋板は、消化管を覆う柔軟で強い筋肉の膜です。固有筋層は、筋肉の膜です。外膜は、内臓の1番外側を囲む膜で、粘膜下部にある筋肉層を囲みます。食道には、多くの内臓に存在する漿膜が存在せず、食道にがんができると外に進展しやすいです。