看護師必須の用語！『口腔自浄作用』とは？

看護師必須の用語！『口腔自浄作用』とは？

口腔自浄作用とは？

口腔自浄作用とは、口腔内でおこる咀嚼や唾液の分泌といった動作・現象によって自然に生じる清浄力のことです。口腔自浄作用は、口腔内の汚れや細菌を除去し、口腔内の健康を維持するのに役立ちます。

口腔自浄作用には、唾液分泌による自浄効果、摂食による歯・粘膜の付着物除去効果、含嗽による殺菌・消毒効果、歯磨きなどで頬・唇粘膜が刺激されることによる付着物除去効果と口腔内の筋力トレーニング効果などがあります。

唾液分泌による自浄効果は、唾液に含まれる抗菌物質や酵素が口腔内の細菌を除去する働きがあります。摂食による歯・粘膜の付着物除去効果は、食物を噛むことで歯や粘膜の付着物が除去される働きがあります。含嗽による殺菌・消毒効果は、含嗽液に含まれる殺菌成分が口腔内の細菌を殺菌・消毒する働きがあります。歯磨きなどで頬・唇粘膜が刺激されることによる付着物除去効果と口腔内の筋力トレーニング効果は、歯磨きなどで頬・唇粘膜が刺激されることで付着物が除去され、口腔内の筋力が鍛えられる働きがあります。

口腔自浄作用の主な効果

口腔自浄作用は、口腔内を清潔に保つために重要な役割を果たしています。その主な効果は次の4つです。

1）唾液分泌による自浄効果唾液には、口腔内の細菌を洗い流したり、酸を中和したりする作用があります。また、唾液に含まれる酵素は、食べ物のカスや汚れを分解する働きもあります。

2）摂食による歯・粘膜の付着物除去効果食べ物を噛むことで、歯や粘膜に付着した汚れや細菌が除去されます。また、食べ物を飲み込むことで、口腔内の汚れが洗い流されます。

3）含嗽による殺菌・消毒効果含嗽剤には、口腔内の細菌を殺菌したり、消毒したりする作用があります。含嗽剤を使用することで、口腔内の細菌数を減らし、口腔内の衛生状態を改善することができます。

4）歯磨きなどで頬・唇粘膜が刺激されることによる付着物除去効果と口腔内の筋力トレーニング効果歯磨きや舌磨きなどで頬や唇の粘膜が刺激されると、粘膜が引き締まって汚れが付きにくくなります。また、口腔内の筋力が鍛えられることで、口腔内の汚れを洗い流しやすくなります。

経口摂取を行っていない場合のリスク

経口摂取を行っていない場合のリスク

経口摂取を行っていない場合、口腔内の自浄作用は低下し、細菌が増殖しやすくなります。これは、唾液の分泌量が減り、口腔内の清掃効果が低下するためです。また、経口摂取を行わないことで、口の動きが制限され、歯や粘膜に付着した食べカスや汚れが除去されにくくなります。

経口摂取を行わない場合のリスクとして、以下のことが挙げられます。

* 口腔内の細菌が増殖し、虫歯や歯周病などの感染症にかかりやすくなる。
* 口腔内の汚れが蓄積し、口臭が強くなる。
* 口腔内の粘膜が乾燥し、傷つきやすくなる。
* 口腔内の筋力が低下し、嚥下障害を起こしやすくなる。

経口摂取を行わない場合は、口腔ケアを十分に行うことが大切です。口腔ケアには、歯磨き、舌磨き、うがいなどが含まれます。また、定期的に歯科を受診し、口腔内の状態をチェックしてもらうことも大切です。

口腔ケアの重要性

口腔ケアの重要性

口腔ケアは、口腔内の健康を維持するために不可欠です。口腔内には、細菌が数多く存在しており、これらがむし歯や歯周病などの口腔疾患を引き起こすことがあります。また、口腔内の汚れは、口臭の原因にもなります。口腔ケアを怠ると、これらの口腔疾患や口臭のリスクが高まります。

口腔ケアは、歯磨きやデンタルフロス、うがいなどで行うことができます。歯磨きでは、歯の表面に付着した汚れやプラークを除去することができます。デンタルフロスでは、歯と歯の間の汚れを除去することができます。うがいでは、口腔内の汚れや細菌を洗い流すことができます。

口腔ケアは、毎日行うことが大切です。歯磨きやデンタルフロス、うがいを毎日行うことで、口腔内の汚れや細菌を除去し、口腔疾患や口臭のリスクを下げることができます。また、口腔ケアは、口腔内の健康を維持し、全身の健康にもつながります。