ドナー由来の免疫担当細胞

記事内に広告が含まれています。
血液・造血

急性GVHDとは?その原因と症状、治療法を解説

急性GVHDは、骨髄移植や幹細胞移植を受けた患者に起こる合併症です。ドナー由来の免疫担当細胞が、患者の細胞を攻撃することで引き起こされます。急性GVHDは、移植後早期に発症し、皮膚、消化管、肝臓、肺など、さまざまな臓器を攻撃します。 急性GVHDの原因は、ドナーと患者の組織適合性の違いです。組織適合性は、HLA(ヒト白血球抗原)と呼ばれる遺伝子によって決まります。HLAが一致していない場合、ドナー由来の免疫担当細胞が、患者の細胞を異物と認識して攻撃します。 急性GVHDの症状は、臓器によって異なります。皮膚症状としては、発疹、紅斑、水疱などがみられます。消化管症状としては、下痢、嘔吐、腹痛などがみられます。肝臓症状としては、黄疸、肝機能障害などがみられます。肺症状としては、呼吸困難、咳嗽などがみられます。
血液・造血

看護師必須用語「移植片対腫瘍効果」とは?

移植片対腫瘍効果とは、ドナー由来の免疫担当細胞(主にT細胞)がレシピエント(患者)体内に残存する腫瘍細胞を攻撃し、原病の治癒や制御がもたらす現象のことをいう。同種造血幹細胞移植で期待される、抗腫瘍効果である。移植片対白血病・リンパ腫効果、GVT(graft versus tumor effect)ともいう。 移植片対腫瘍効果は、T細胞が腫瘍細胞を認識して攻撃することで発揮される。T細胞は、腫瘍細胞表面に発現している抗原を認識して活性化され、腫瘍細胞を破壊する。この反応は、移植片対宿主反応(GVHD)の一種である。GVHDとは、ドナー由来の免疫担当細胞がレシピエントの正常細胞を攻撃することで起こる反応である。移植片対腫瘍効果は、GVHDの副作用の一つであるが、同時に、腫瘍を治癒する可能性を秘めた治療法でもある。 移植片対腫瘍効果は、白血病やリンパ腫などの血液のがん患者に対して行われる同種造血幹細胞移植で期待される抗腫瘍効果である。同種造血幹細胞移植とは、患者とHLA(ヒト白血球抗原)が一致したドナーから造血幹細胞を移植する治療法である。造血幹細胞は、骨髄や末梢血に存在する細胞であり、白血球、赤血球、血小板などの血液細胞に分化することができる。同種造血幹細胞移植を行うことで、患者の造血機能を回復させ、がん細胞を排除することができる。