検査・診断

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医療機器・設備・器具

看護師必須!カテーテルとは

カテーテルとは、医療用に用いられる、柔らかい管のことである。血管や消化管、尿管、または胸腔、腹腔などに挿入し、体液の排出や薬剤・造影剤などの注入などを行う。カテーテルは用途によって材質や太さがまちまちで、ゴム製やシリコン・金属・プラスチック製のもの、太さ1mmのものから10mm程度のもの、長さも数cmから2m近くあるものまでさまざまである。なかにはIABP(intra-aortic balloon pumping)で使われるバルーンカテーテルのように、カテーテルの先にバルーンがついているものなどもある。ちなみに、カテーテルの太さ(外径)を表す単位はFr(フレンチ)といい、3Fr=1mmで換算される。
医療機器・設備・器具

知っておきたい心電図モニターの基礎知識

心電図モニターとは、心電図波形を持続的にモニター画面に表示する医療機器、またはそのシステムのことである。胸部と手足に電極を装着して心臓活動電位を計測し、そのデータを有線または無線でモニターに送信している。心電図モニターは、患者の心機能をモニタリングし、不整脈や心臓発作などの異常を早期に発見することができる。また、心電図モニターは、手術中の患者の心機能をモニタリングするためにも使用される。 心電図モニターは、主に以下の3つの部分で構成されている。 1. 電極患者の胸部と手足に装着して、心臓活動電位を計測する。 2. レコーダー電極から送信されたデータを記録する。 3. ディスプレイレコーダーに記録されたデータを波形として表示する。 心電図モニターは、患者の心機能をモニタリングし、不整脈や心臓発作などの異常を早期に発見することができる。また、心電図モニターは、手術中の患者の心機能をモニタリングするためにも使用される。
血液・造血

看護師に必須!サリドマイドを理解しよう

サリドマイドの歴史 サリドマイドは、1950年代に西ドイツの化学・製薬会社であるゲーデオン・リヒターによって開発された抗てんかん薬です。当初、その安全性と効果により絶賛され、妊婦を含む幅広い人々に処方されました。しかし、1961年にドイツの医師であるヴィデキント・レナッハは、サリドマイドを服用した妊婦の出産した子供に奇形があることを発見し、サリドマイドの服用を中止するよう警告しました。 この警告にもかかわらず、サリドマイドはいくつかの国で販売され続けました。その結果、世界中で約12,000人の子供がサリドマイドの副作用を受けて生まれました。これらの子供たちは、四肢の欠損、聴覚障害、心臓病、その他の障害を患っていました。 サリドマイドの悲劇は、世界中の医薬品規制を強化するきっかけとなりました。また、妊婦に対する薬の処方のリスクについても改めて認識されるようになりました。サリドマイドは今日でも、再発・治療抵抗性の多発性骨髄腫、ハンセン病のらい性結節性紅斑の治療に使用されています。しかし、これらの薬剤は厳格に規制されており、妊婦には処方されません。
アレルギー・膠原病

看護師必須用語『CX3CL1』とは?

CX3CL1とは、細胞膜結語型ケモカインの一つであり、別名Fractalkine(フラクタルカイン)とも呼ばれています。ケモカインは、細胞間での情報伝達に関与するタンパク質の一種であり、CX3CL1は特に免疫細胞の活性化に関与していることが知られています。CX3CL1は、マクロファージや樹状細胞などの免疫細胞の表面に発現しており、これらの細胞が病原体や異物を認識すると、CX3CL1が放出されます。放出されたCX3CL1は、同じ免疫細胞の表面にあるCX3CR1という受容体に結合し、免疫細胞の活性化や炎症反応の亢進を引き起こします。CX3CL1は、アテローム性動脈硬化やアルツハイマー病などの様々な疾患の発症や進行に関与していることが示唆されており、現在、これらの疾患の治療薬の開発が盛んに行われています。
その他

看護師に必須の用語 『コロナリー』

コロナリーとは、冠動脈を意味する用語です。冠動脈は、心臓の表面を囲むように走行する血管で、心臓に血液を供給しています。コロナリーアンギオとは、冠状動脈造影のことを指し、カテーテルを手首や肘、鼠径部の動脈から冠動脈に挿入し、造影剤を使ってX線撮影をすることで、冠状動脈の形態や病変を診断する検査方法です。 コロナリーアンギオは、狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患の診断に広く用いられています。また、心臓バイパス手術や冠動脈ステント留置術などの治療法を選択する際にも、コロナリーアンギオの結果が活用されます。 コロナリーアンギオは、一般的には安全な検査ですが、まれに合併症が起こる可能性があります。主な合併症としては、造影剤のアレルギー反応、穿刺部位の出血、心臓発作、不整脈などがあげられます。
その他

看護師のための非侵襲的用語集

非侵襲的とは、生体を傷つけないような手技のことを指す。身体に負担を与えないことを意味し、皮膚や身体の開口部に器具の挿入を必要としない手技に対して用いられる。看護師は、患者の状態や病態を把握し、適切な看護ケアを提供するために、様々な非侵襲的な手技を用いる。例えば、患者の体温を測る際には、非侵襲的に測定できる体温計を用いる。また、患者の血圧を測る際には、非侵襲的に測定できる血圧計を用いる。さらに、患者の心拍数を測る際には、非侵襲的に測定できる心拍数計を用いる。これらの非侵襲的な手技を用いることで、患者の状態や病態を正確に把握し、適切な看護ケアを提供することができる。
その他

奏効率を知る!がん治療の効果を測る指標

奏効率とは、あるがん治療法を患者に用いた際、その治療を実施した後にがん細胞が縮小もしくは消滅した患者の割合を示したものです。治療法の評価の基準として用いられます。 奏効率は、臨床試験において、治療法の有効性を評価するために使用されます。臨床試験では、参加した患者を治療群と対照群に分けて、治療法を比較します。治療群では、新しい治療法を受け、対照群では、従来の治療法またはプラセボを受けます。 臨床試験の結果、治療群の奏効率が対照群の奏効率よりも高い場合、新しい治療法は従来の治療法よりも有効であると判断されます。奏効率は、がん治療法の有効性を評価する上で重要な指標です。
アレルギー・膠原病

抗リウマチ薬とは?知っておきたい基礎知識

抗リウマチ薬とは、リウマチの活動を抑制する薬剤のことです。疾患修飾性抗リウマチ薬(disease modifying anti-rheumatic drugsDMARDs)とも呼ばれ、リウマチの進行を遅らせ、関節の破壊を防ぐ効果があります。抗リウマチ薬には、メトトレキサート、レフルノミド、サラゾスルファピリジン、ヒドロキシクロロキン、スルファサラジンなどがあります。これらの薬剤は、単独で使用されることもあれば、併用されることもあります。抗リウマチ薬は、リウマチの症状を改善し、日常生活を楽にすることができます。しかし、副作用のリスクもあるため、医師と相談しながら服用することが大切です。