周産期医療:看護師が知っておくべきこと

看護師の研究家
看護師に必須の用語『周産期医療』について教えてください。

看護師になりたい
周産期医療とは、周産期(妊娠22週~生後1週間未満の期間)の妊娠、分娩に関わる母体・胎児管理と出生後の新生児管理を主に対象とする医療体制のことです。

看護師の研究家
周産期医療は、母体と胎児の健康を守るために重要な医療体制ですね。周産期医療には、どのような専門職の人が携わっているのでしょうか?

看護師になりたい
周産期医療には、産婦人科医、小児科医、助産師、看護師、保健師など、さまざまな専門職の人が携わっています。それぞれの専門職が協力して、母体と胎児の健康を守っています。
周産期医療とは。
周産期医療とは、赤ちゃんが生まれてくる前(妊娠22週目以降)から、生まれてから1週間までの間の母親と赤ちゃんの健康管理を行う医療体制のことです。周産期医療は、妊娠、出産、新生児のケアを専門とする医師や看護師が行います。周産期医学とも呼ばれます。
周産期医療とは?

周産期医療とは、妊娠22週から生後1週間未満までの期間を対象とした、母体と胎児の健康管理を行う医療体制のことです。「周産期医学」とも呼ばれ、産科、小児科、産婦人科、新生児科など、さまざまな分野の専門家が協力して診療にあたります。周産期医療の目的は、母体の健康を守り、胎児の発育を促し、安全に分娩を迎え、新生児の健康を守ることです。周産期医療では、妊婦の定期健診や分娩前の指導、胎児の超音波検査や心拍モニターによる観察、分娩時の医学的介入、新生児のケアなど、さまざまな医療行為が行われます。
周産期医療の歴史

周産期医療の歴史は長く、古代ギリシャ、古代ローマの時代までさかのぼることができます。古代ギリシャでは、ヒポクラテスやアリストテレスが周産期医学について論じており、古代ローマでは、ソラヌスやカエサリアンが帝王切開術について述べています。
中世ヨーロッパでは、周産期医療は停滞しましたが、ルネサンス期に入ると、解剖学や生理学の発展に伴って周産期医学も再び脚光を浴びるようになりました。16世紀には、スイスの医師パラーケルススが帝王切開術について論じ、17世紀には、イギリスの医師ウィリアム・ハーベーが血液循環について明らかにしました。
18世紀になると、周産期医療はさらに発展し、1733年にフランスの医師モーリスオーが産科書を出版しました。また、1741年には、イギリスの医師ウィリアム・スメリーが産科鉗子を発明しました。
19世紀には、周産期医療は飛躍的に進歩し、1847年にアメリカ合衆国の医師ジェームズ・シンプソンがクロロホルムによる麻酔を開発しました。また、1861年には、イギリスの医師ジョセフ・リスターが消毒法を確立しました。
20世紀に入ると、周産期医療はさらに発展し、1928年にアメリカ合衆国の医師ディキンスン・リチャーズが新生児保育器を発明しました。また、1952年には、スウェーデンの医師アルフレッド・ノバックが新生児集中治療室を設立しました。
このように、周産期医療は長い歴史を持ち、多くの医師や科学者の努力によって発展してきました。その結果、周産期医療は現在では、妊産婦や新生児の死亡率を大幅に低下させることに成功しています。
周産期医療の重要性

周産期医療は、周産期(妊娠22週~生後1週間未満の期間)の妊娠、分娩に関する母体・胎児管理と出生後の新生児管理を主に対象とする医療体制のことです。周産期医学などとも呼ばれます。周産期医療は、母子ともに健康な出産をサポートするためには欠かせない医療分野です。
周産期医療の重要性は、大きく分けて以下の3つです。
1つ目は、母体の健康を守るためです。妊娠中は、母体の体に大きな負担がかかります。周産期医療では、母体の健康状態を管理し、妊娠中のトラブルを予防・早期発見・治療を行います。また、分娩時にも、母体の安全を確保しながら分娩をサポートします。
2つ目は、胎児の健康を守るためです。周産期医療では、胎児の成長状態を管理し、胎児に異常がないかチェックします。また、胎児に異常が見つかった場合、適切な治療を行います。
3つ目は、新生児の健康を守るためです。周産期医療では、新生児の健康状態を管理し、新生児に異常がないかチェックします。また、新生児に異常が見つかった場合、適切な治療を行います。
周産期医療は、母子ともに健康な出産をサポートするためには欠かせない医療分野です。周産期医療の重要性を理解し、周産期医療のサポートを受けながら、妊娠・出産・育児に臨むことが大切です。
周産期医療の課題

周産期医療の課題は、日本国内においても様々な問題が指摘されています。そのうちの重要な課題の一つが、周産期死亡率の高さです。周産期死亡率とは、妊娠22週以降から生後1週間未満の期間に胎児または新生児が死亡する割合のことを指します。日本国内の周産期死亡率は、世界的に見ても高い水準にあり、平成29年度の厚生労働省の調査によると、周産期死亡率は1,000出生児あたり3.0人と報告されています。これは、欧米諸国の周産期死亡率と比較しても高く、改善が求められています。
周産期医療の課題のもう一つが、早産や低出生体重児の増加です。早産とは、妊娠37週未満で出産すること、低出生体重児とは、出生時に体重が2,500g未満の新生児のことを指します。早産や低出生体重児は、周産期死亡のリスクが高いだけでなく、出生後の健康状態にも影響を与えることが知られています。そのため、早産や低出生体重児の増加は、周産期医療において大きな課題となっています。
周産期医療の課題を解決するためには、周産期医療体制の整備や周産期医療従事者の教育など、様々な対策が必要とされています。周産期医療体制の整備としては、周産期センターの設置や周産期医療専門医の育成などが挙げられます。周産期医療従事者の教育としては、周産期医療に関する知識や技術を身につけるための研修の実施などが挙げられます。これらの対策を講じることで、周産期死亡率の低下や早産や低出生体重児の減少が期待されています。
