看護師に必須の用語『狂犬病』
狂犬病とは、狂犬病ウイルスを保持するさまざまな哺乳類動物(イヌ、ネコ、コウモリなど)に噛まれたり引っ掻かれたりすることで起こる感染症です。人畜共通感染症の一つであり、全数報告対象である4 類感染症に定められています。
狂犬病ウイルスは、動物の唾液を介して感染します。狂犬病ウイルスに感染した動物が人を噛んだり引っ掻いたりすると、ウイルスが傷口から体内に侵入します。ウイルスの潜伏期間は数日から数ヶ月と幅広く、平均的には2~3ヶ月です。潜伏期間中は、通常は症状は現れません。
潜伏期間が過ぎると、狂犬病の症状が現れます。初期症状は、発熱、頭痛、筋肉痛、食欲不振などの一般的なインフルエンザ様の症状です。その後、数日~数週間かけて症状が進行し、不眠、興奮、幻覚、けいれん、麻痺などの神経症状が現れます。最終的には、呼吸不全や心不全で死亡します。
狂犬病を発症すると、ほとんどの場合死亡します。現在のところ、狂犬病に特効薬はありません。治療法としては、支持療法とワクチン接種が行われます。支持療法とは、症状を緩和するための治療法であり、ワクチン接種とは、狂犬病ウイルスに対する免疫力を獲得するための治療法です。
狂犬病は、ワクチン接種によって予防することができます。狂犬病ワクチンは、犬や猫などのペットに接種することが義務付けられています。また、狂犬病の流行地域に旅行する際には、渡航前に狂犬病ワクチンを接種することが推奨されています。