看護師業界ウォッチャー

検査・診断

看護師に必須の用語『Rh血液型』とは

Rh血液型の歴史と背景 Rh血液型は、1940年にカール・ラントシュタイナーとアレクサンダー・ウィーナーによって発見された比較的新しい血液型です。当初、この血液型は「Rh因子」として知られていましたが、後に「Rh抗原」と呼ばれるようになりました。Rh抗原は、赤血球の表面にあるタンパク質です。Rh抗原を持っている人はRh陽性、持っていない人はRh陰性です。 Rh血液型は、輸血や妊娠に重要な役割を果たしています。Rh陰性の女性がRh陽性の男性と子供を授かった場合、母親の免疫系が胎児のRh抗原を異物と認識し、攻撃する可能性があります。これをRh不適合といい、胎児に溶血性貧血や黄疸を引き起こす可能性があります。Rh不適合を防ぐため、Rh陰性の女性には妊娠中に抗D免疫グロブリンを投与します。抗D免疫グロブリンは、母親の免疫系が胎児のRh抗原を攻撃するのを防ぐ抗体です。 Rh血液型は、臓器移植にも重要な役割を果たしています。臓器移植を行う際には、ドナーとレシピエントのRh血液型が一致している必要があります。一致していない場合、レシピエントの免疫系がドナーの臓器を攻撃する可能性があります。
循環器

陳旧性心筋梗塞とは?その症状や治療法を解説します

陳旧性心筋梗塞は、心筋の一部が壊死する病気である。冠動脈が閉塞して心臓に十分な血液が供給されなくなり、心筋に酸素や栄養が届かなくなることが原因で起こる。陳旧性心筋梗塞は、発症から30日以上経過した心筋梗塞を指す。 陳旧性心筋梗塞の症状は、胸痛、息切れ、動悸、疲労感などである。胸痛は、心臓の血管が狭窄したり詰まったりすることで起こる。息切れは、心臓が十分に血液を送り出せなくなることで起こる。動悸は、心臓の拍動が速くなったり不規則になったりすることで起こる。疲労感は、心臓が十分に働けなくなることで起こる。 陳旧性心筋梗塞は、心筋梗塞の重症度や発症部位、患者の年齢や基礎疾患などによって、症状の現れ方が異なる。中には、自覚症状がほとんどなく、健康診断などで偶然発見されるケースもある。
循環器

看護師に知っておいてほしい!心電図とその重要性

心電図とは、心臓が拍動する際に生じる心筋細胞の電気的興奮を体表面の電極で波形として記録するものである。心電図は、心臓の異常を診断するために使用される重要な検査である。 心電図は、心臓の機能を評価するために使用される非侵襲的な検査である。心電計と呼ばれる機械を使用して行われ、体の特定の場所に電極を配置することによって、心臓の電気活動を記録する。 心電図は、心臓の電気的異常を検出するために使用される。これらの異常には、不整脈、心筋梗塞、心肥大、心筋炎などがある。心電図は、心臓の機能を評価するためにも使用される。これらの評価には、心臓の拍動数、心臓の収縮力、心臓の電気伝導速度などがある。 心電図は、心臓の異常を診断するために使用される重要な検査である。心電図は、非侵襲的な検査であり、短時間で簡単に実施することができる。心電図は、心臓の電気的異常を検出するために使用され、心臓の機能を評価するためにも使用される。
その他

看護師に必須の用語『亢進』について

-亢進とはどういう意味?- 亢進とは、病勢などが高い度合いまで進むことを意味します。病名に「亢進」を含む疾病には甲状腺機能亢進症や門脈圧亢進症などがあります。 亢進は、病勢が悪化して生命を脅かす状態になることを意味します。甲状腺機能亢進症の亢進は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで起こります。このホルモンは、新陳代謝を高め、体重減少、不眠、動悸、発汗などの症状を引き起こします。門脈圧亢進症の亢進は、門脈に圧力がかかり、肝臓に損傷を与えることで起こります。この圧力は、腹水、黄疸、消化管出血などの症状を引き起こします。 亢進は、生命を脅かす状態になる可能性があるため、早期に治療することが重要です。治療法は、亢進の原因によって異なります。甲状腺機能亢進症の亢進は、抗甲状腺薬や放射性ヨウ素療法によって治療されます。門脈圧亢進症の亢進は、利尿薬やβ遮断薬によって治療されます。
産婦人科

看護師が知っておくべき体外受精の基礎知識

体外受精とは、採取した卵子と精子を体外で受精させる生殖補助医療技術である。体外受精後に受精した胚を女性の子宮内に戻す(胚移植)ことで不妊治療が成立する。 体外受精は、1978年、ロンドンにある私立不妊治療専門クリニックのロバート・エドワーズ博士とパトリック・ステプトー博士が世界で初めて成功させた。その後、体外受精の技術は世界中に広まり、現在では広く行われている不妊治療である。 体外受精は、精子が卵子に到達して受精するまでの過程を体外で行う方法です。体外受精の目的は、精子と卵子を体外で受精させ、受精卵を女性の体内に移植して妊娠させることです。 体外受精は、精子量や精子質に問題がある男性や、卵管が詰まったり、損傷したりしている女性など、さまざまな原因で不妊症に苦しむカップルにとって有効な治療法となり得る。
小児科

看護師必須用語『蒙古斑』の豆知識

蒙古斑とは、新生児期から学童期に、主に腰部から殿部にかけて認められる境界がやや不鮮明の青色斑のことである。モンゴル人種に多く認められることからこの名前がついたが、人種を問わず認められる。 蒙古斑は、メラニン色素が皮膚の真皮層に沈着したもので、青色に見えるのはメラニン色素が光を散乱するためである。蒙古斑は良性のものであり、自然に消えていくことが多いが、まれに成人まで残ることもある。 蒙古斑は、通常は痛みもかゆみもなく、健康に害を及ぼすものではない。しかし、まれに蒙古斑が大きくなりすぎたり、形が不規則になったりした場合は、悪性腫瘍の可能性もあるため、医師の診察を受ける必要がある。
産婦人科

TORCH症候群とは~胎児に奇形を引き起こす感染症の総称~

TORCH症候群の原因となる主な感染症は、以下の通りです。 サイトメガロウイルス (CMV) CMVは、ヘルペスウイルス科サイトメガロウイルス属に属するウイルスの名称です。感染しても、無症状で経過することが多いですが、免疫不全者では重症化することがあります。妊婦が初感染すると、胎児や新生児に感染し、奇形や発育遅延を引き起こすことがあります。 トキソプラズマ症 トキソプラズマ症は、原虫であるトキソプラズマ・ゴンディを原因とする感染症です。猫の糞便中に排出されるオーシストを介して感染することが多く、妊婦が感染すると、胎児や新生児に感染して、奇形や発育遅延を引き起こすことがあります。 風疹 風疹は、風疹ウイルスを原因とする感染症です。感染すると、発疹、発熱、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。妊婦が感染すると、胎児や新生児に感染して、先天性風疹症候群を引き起こすことがあります。先天性風疹症候群は、白内障、緑内障、心臓病、難聴などの重篤な障害を引き起こす可能性があります。 ヘルペスウイルス ヘルペスウイルスは、ヘルペスウイルス科に属するウイルスの総称です。ヘルペスウイルスには、単純ヘルペスウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルス、サイトメガロウイルスなどがあります。妊婦がヘルペスウイルスに感染すると、胎児や新生児に感染して、奇形や発育遅延を引き起こすことがあります。 梅毒 梅毒は、梅毒トレポネーマを原因とする性感染症です。感染すると、初期には、硬性下疳と呼ばれる潰瘍が陰部や肛門に現れます。その後、皮膚や粘膜に発疹が現れ、全身に広がります。妊婦が感染すると、胎児や新生児に感染して、奇形や発育遅延を引き起こすことがあります。
小児科

カンガルーケアの重要性

カンガルーケアとは、出産後すぐに、新生児を母親の素肌(裸の乳房)に抱き、対面・保育する方法です。早産児に対するカンガルーケアが、医療行為として考えられているのに対し、正期産後のカンガルーケアは、分娩後のよりよい母子の愛着関係を進めるためのケアとして推奨されます。ただし、必須のものではなく、目的が母子関係の強化や確立であるため、児にとっての安全が何よりも求められます。 カンガルーケアは、母親の胸に直接新生児を乗せることにより、新生児が母親の体温を維持し、呼吸を安定させ、体重を増やすのに役立ちます。また、母乳分泌が増加し、母乳保育の期間が長くなることが知られています。さらに、カンガルーケアは、母親と新生児の愛着を深めるのに役立ち、母親の未熟児出産による喪失感の克服にも役立ちます。
消化器

看護師に必須の用語『鉄分』

鉄分とは、生物に必須な微量元素であり、体内で様々な役割を果たしています。鉄分は酸素を運ぶヘモグロビンや、エネルギーを産生するミトコンドリアの酵素の構成成分であり、また免疫機能や認知機能を担う酵素の構成成分でもあります。鉄分は、鉄分の吸収を助けるビタミンCや、鉄分を貯蔵するフェリチンと相互に作用して、体内でバランスを保っています。 鉄分の重要性は、貧血を防ぐことです。貧血は、鉄分が不足することで起こる症状で、息切れ、動悸、倦怠感などの症状が現れます。また、鉄分は、免疫機能や認知機能を正常に保つためにも重要です。鉄分が不足すると、免疫機能が低下し、感染症にかかりやすくなったり、疲労感や集中力の低下などの症状が現れたりします。また、鉄分は、胎児の発育や、子どもの成長にも重要です。
血液・造血

看護師必須の用語『HLA』とは

HLAとは、ヒト白血球抗原(Human Leukocyte Antigen)の略で、ヒトの主要組織適合遺伝子複合体(MHC)である。第6染色体に存在する遺伝子によって決定され、1954年に白血球の血液型として発見された。その後、ほぼすべての細胞に発現していることが判明した。HLAは、細胞が自己と非自己を認識するために必要な分子であり、臓器移植や輸血の際に拒絶反応が起こらないようにするための重要な役割を果たしている。また、HLAは感染症や自己免疫疾患の発症にも関与している。
循環器

看護師に必須の用語:不整脈を理解する

不整脈とは、何らかの原因によって心拍が不規則になるなど、心臓の電気興奮のリズム(調律)が異常になった状態をいう。不整脈は、心臓の電気信号が正しく伝達されなくなった結果、心拍数が早くなったり遅くなったり、不規則になったりすることがある。 不整脈は病名ではなく、病態の総称である。さまざまな病気が不整脈を引き起こす可能性があり、また健康な人でも一時的に不整脈を起こすことがある。不整脈は多くの場合無害であるが、生命を脅かす可能性のある重篤な不整脈もある。 不整脈は、心電図検査によって診断される。心電図検査では、心臓の電気信号を記録し、そのリズムを分析する。不整脈にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる症状を引き起こす。 不整脈の症状としては、動悸、息切れ、胸痛、めまい、失神などがある。不整脈が重篤な場合は、心臓発作や脳卒中を引き起こす可能性がある。 不整脈の治療は、その原因と重症度によって異なる。無害な不整脈は治療を必要としないが、重篤な不整脈は薬物治療やペースメーカーの植え込みなどの治療が必要になる。
組織・制度

プリセプターとは?その役割とメリット

プリセプターとは、新人看護師のマンツーマンで指導・支援を担当する看護師のことです。プリセプターは新人看護師に知識と技術を教え、新人看護師の成長を支える役割を担っています。プリセプターは新人看護師の知識と技術の向上を図り、自身も成長できるというメリットがあります。 プリセプターは、新人看護師にとって知識・技術を教えてくれる人というだけでなく、質問したり相談できたりする人です。プリセプターは、新人看護師が不慣れな環境に慣れるまで、拠り所にもなります。プリセプターは、新人看護師の成長を支える重要な存在です。
皮膚科

看護師が知るべきセラミドとは?

セラミドは、表皮の角質層に存在する細胞間脂質の構成成分の一つです。角質細胞間脂質は、セラミドの他にコレステロールや遊離脂肪酸、硫酸コレステロールなどからなり、角質層の水分保持やバリア機能を担っています。セラミドは、角質細胞間脂質の構成成分の約50%を占め、中心的な役割を果たしています。 セラミドは、スフィンゴシンと脂肪酸からなる脂質の一種です。スフィンゴシンは、アミノ酸の一種であるセリンから合成されます。脂肪酸は、食事から摂取したり、体内で合成されたりします。セラミドは、角質細胞間脂質の構成成分として、角質層の水分保持やバリア機能を担っています。また、セラミドは、角質細胞の増殖や分化を調節する働きも持っています。 セラミドは、加齢や紫外線、乾燥などによって減少します。セラミドが減少すると、角質層の水分保持能力が低下し、乾燥肌や小じわの原因となります。また、セラミドが減少すると、角質層のバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなります。
その他

看護師が知っておくべきロードアンドゴー

ロードアンドゴーとは、重傷を負った外傷患者をできるだけ早く病院に搬送するために、現場で観察と救命・応急処置を施した後、速やかに救急車に収容して搬送することです。 ロードアンドゴーの目的は、患者の生命と手足を救うことです。そのため、観察と救命・応急処置は迅速かつ正確に行うことが重要です。また、搬送中は患者の状態を常に監視し、必要に応じて処置を行う必要があります。 ロードアンドゴーは、救急救命の現場では必須の処置です。そのため、救急隊員や看護師は、ロードアンドゴーについて十分な知識と技能を身につけておく必要があります。 ロードアンドゴーで重要なのは、患者の状態を迅速かつ正確に観察することです。そのためには、救急隊員や看護師は、患者の意識レベル、呼吸、脈拍、血圧などのバイタルサインを測定し、外傷の有無や程度を確認しなければなりません。また、患者の既往歴や服用中の薬剤についても確認することが重要です。 観察の結果、患者の状態が重篤であると判断された場合、ロードアンドゴーを実施します。ロードアンドゴーでは、まず、患者の気道を確保し、呼吸と循環を安定させます。その後、外傷の処置を行い、患者の状態を安定させます。 患者の状態が安定したら、救急車に収容して病院に搬送します。搬送中は、患者の状態を常に監視し、必要に応じて処置を行います。
内分泌・代謝・栄養

生体腎移植とは?その重要性とメリットを解説

生体腎移植とは、慢性腎不全の患者に、生きたドナーから摘出した腎臓を移植する外科的処置です。生体腎移植は、腎不全の患者にとって有効な治療法であり、透析療法よりも生存率や生活の質が高いことが示されています。 生体腎移植は、ドナーとレシピエントの適合性が重要です。ドナーとレシピエントの血液型、組織型、体重、年齢などが適合している必要があります。また、ドナーは健康状態が良好である必要があります。 生体腎移植の手術は、通常、全身麻酔で行われます。手術時間は、ドナーとレシピエントの状態によって異なりますが、通常は数時間です。手術後、ドナーとレシピエントは数日間入院し、経過観察が行われます。 生体腎移植は、大きな手術であり、ドナーとレシピエントの両方にリスクが伴います。しかし、生体腎移植は、腎不全の患者にとって有効な治療法であり、透析療法よりも生存率や生活の質が高いことが示されています。
その他

看護師が知っておくべきミゾリビンの知識

ミゾリビンは、DMARDs(疾患修飾性抗リウマチ薬)の一種であるプリン代謝拮抗薬です。製品名はブレディニン®です。ネフローゼ症候群、ループス腎炎、関節リウマチなどの治療に用いられます。ミゾリビンは、プリンの代謝を阻害することで、プリンの生成を抑制し、尿酸の産生を減少させます。尿酸は、体内で生成される老廃物であり、高尿酸血症になると、痛風や腎障害を引き起こすことがあります。ミゾリビンは、尿酸の産生を減少させることで、高尿酸血症を改善し、痛風や腎障害を予防・治療します。ミゾリビンは、プリン代謝拮抗薬であり、プリンの代謝を阻害することで、プリンの生成を抑制し、尿酸の産生を減少させます。尿酸は、体内で生成される老廃物であり、高尿酸血症になると、痛風や腎障害を引き起こすことがあります。ミゾリビンは、尿酸の産生を減少させることで、高尿酸血症を改善し、痛風や腎障害を予防・治療します。
その他

看護師必見!心電図用語解説『V5とは?』

心電図とは、心臓の電気活動を記録したものです。心臓は、心筋細胞が興奮することで収縮し、血液を送り出しています。この心筋細胞の興奮は、電気信号として伝播します。心電図は、この電気信号を記録することで、心臓の働きを検査することができるのです。 心電図は、通常、12本の電極を身体に貼り付けて行われます。これらの電極は、心臓の周りに配置され、心臓の電気信号を捉えます。電極で捉えた電気信号は、増幅されて記録装置に送られ、波形として描かれます。この波形が心電図です。 心電図は、心臓の様々な異常を検出するために使用されます。例えば、心筋梗塞、不整脈、心肥大、心筋症などの病気を診断することができます。また、心臓の機能を評価するためにも使用されます。
循環器

心電図モニターとは何か?

心電図モニターとは、心臓の電気的活動を監視するために使用される医療機器である。12の電極を体の特定の部位に取り付け、これらの電極が心臓の電気的活動を検出する。検出された電気信号はモニターに送信され、心電図波形として表示される。 心電図波形は、心臓の収縮と拡張のパターンを示している。心臓が正常に機能していれば、心電図波形は規則正しく、一定のパターンを示している。しかし、心臓に問題があると、心電図波形が不規則になったり、一定のパターンを示さなくなったりする。 心電図モニターは、心臓の健康状態を評価するために使用される。心電図波形をモニターすることで、不整脈、心筋梗塞、心不全などの心臓の異常を検出することができる。また、心電図モニターは、手術中や集中治療室での患者さんの心臓の状態を監視するためにも使用される。
その他

看護師のための用語解説『PaCO2』

PaCO2の正常値は35~45 Torrです。PaCO2は、血液中の二酸化炭素分圧を表します。二酸化炭素は、体内で発生した老廃物であり、肺から排出されます。PaCO2が正常値より低い場合、過換気である可能性があります。過換気とは、必要な以上に呼吸をしてしまう状態です。原因としては、発熱、疼痛、せん妄、感染症、代謝性アシドーシスなどがあります。PaCO2が正常値より高い場合、低換気である可能性があります。低換気とは、必要な以上に呼吸をしない状態です。原因としては、喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)のような気道が閉塞する病態、中枢から神経を通って筋肉に伝わる換気の伝達機構の障害などがあります。
呼吸器

看護師必須用語「CO2ナルコーシス」

CO2ナルコーシスとは、呼吸の自動調整能が破綻し、二酸化炭素(CO2)が体内に貯留することで意識障害が出現する病態の総称です。一般的には、慢性的に低酸素状態にある慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者に高濃度酸素を投与することで、体内に酸素が過剰と判断され呼吸抑制もしくは停止する。肺胞低換気となり、二酸化炭素の体内貯留によりアシドーシスや意識障害を呈する。バックバルブ換気や気管挿管下呼吸器による換気などで強制的に換気を行い、体内から二酸化炭素を出すことで症状改善の期待ができます。
整形外科

看護師必須用語:胸郭出口症候群

胸郭出口症候群とは、胸郭出口を通る神経や血管が圧迫されて起こる症状の総称です。胸郭出口とは、第1肋骨、鎖骨、前斜角筋で構成される部分で、腕神経叢と鎖骨下動脈が通過しています。胸郭出口症候群は、これらの神経や血管が圧迫されることで、腕や手に痛み、しびれ、脱力感などの症状を引き起こします。 胸郭出口症候群は、腕を繰り返し使用する仕事をしている人や、姿勢が悪い人、首や肩にケガをした人などに多く見られます。また、生まれつき胸郭出口が狭い人も、胸郭出口症候群になりやすいと言われています。 胸郭出口症候群の症状は、神経や血管の圧迫される部位によって異なります。腕神経叢が圧迫されると、腕や手に痛み、しびれ、脱力感などの症状が現れます。鎖骨下動脈が圧迫されると、腕や手に冷感、チアノーゼ(青紫色に変色)、脈拍低下などの症状が現れます。 胸郭出口症候群と診断するためには、医師による診察と検査が必要です。診察では、腕や手の症状について詳しく聞かれるほか、腕や手の神経や血管の状態を調べるための検査が行われます。検査には、レントゲン検査、神経伝導検査、血管造影検査などがあります。 胸郭出口症候群の治療は、症状の程度や原因によって異なります。薬物療法、理学療法、手術療法などがあります。薬物療法では、痛みや炎症を抑える薬や、神経の働きを改善する薬などが使用されます。理学療法では、腕や肩の筋肉をほぐしたり、姿勢を改善するための運動が行われます。手術療法は、神経や血管の圧迫を解除するために、胸郭出口を広げる手術が行われます。
脳・神経

看護師必須の用語『傾眠』とは?

傾眠とは、意識障害(意識混濁)の程度の一つであり、周囲からの刺激があれば覚醒するが、すぐに意識が混濁する状態を指します。別名として、昏迷とも呼ばれます。傾眠は、見当識傷害(場所と時間が分からなくなる)、健忘(直前の出来事の記憶がない)、自発的運動の低下(ベッドに寝たきりの生活になりやすくなる)、摂食嚥下障害(食事は口に入れると自ら咀嚼し、嚥下できることもある)などの症状を引き起こす可能性があります。
組織・制度

トリアージナースとは?その役割と重要性

トリアージナースの役割は、災害時あるいは救急外来で、患者の重症度を判断し、診察の優先順位を決めることです。多数の傷病者が同時発生した際に、傷病者のけがの程度や呼吸,循環,意識状態等の緊急度や重症度に応じて病院搬送や治療の順番を決めます。救命率の向上を目的に、災害医療や救急の現場で用いられます。日本では、トリアージナースは病院ごとに設置・導入する任意的な役割で、資格があるわけではありません。ただ、患者の容体を瞬時に判断する能力が求められるため、豊富な経験や資格を持つ看護師が必要とされます。
組織・制度

プリセプターシップとは?新人看護師のための支援制度を解説

プリセプターシップとは、新人看護師が、職場に適応し、職業人として自立できるよう支援する制度である。新人看護師一人に対して、一定期間、教育・指導をマンツーマンで先輩看護師が行うことで、深刻なリアリティーショックやカルチャーショックを防ぐことを目的として運用される。 プリセプターシップは、新人看護師の教育・指導を目的とした制度であるため、先輩看護師は、新人の指導に当たるための教育・訓練を事前に受ける必要がある。また、プリセプターシップを実施する期間は、新人看護師のニーズや、先輩看護師のスケジュールなどに応じて、施設ごとに設定されるのが一般的である。 プリセプターシップは、新人看護師にとって、職場に適応し、職業人として自立するための貴重な機会である。先輩看護師から、看護師として必要な知識や技能を学ぶことができるだけでなく、先輩看護師の経験談を聞くことで、看護師として働く上での心構えを学ぶことができる。また、プリセプターシップを通じて、先輩看護師と良好な関係を築くことができ、新人看護師にとって、職場での居場所を見つける助けになる。