看護師業界ウォッチャー

皮膚科

看護師が知っておきたい爪に関する知識

爪の構造と役割 爪は、タンパク質の一種であるケラチンでできており、表皮と毛の両方の特徴を併せ持つ組織です。爪は、手足それぞれの指先を保護しており、指腹に加える力を支えています。足の爪は、安定して身体を支え、歩行時には爪先に力を入れる役割があります。 爪は、爪の根元にある爪母基で生成されます。爪母基の細胞が分裂して新しい爪を作り、その爪が押し出す力で爪先へと伸びていきます。爪の伸びる速度は、個人差がありますが、一般的に成人で1日約0.1mmです。爪全体の再生には、6~12か月かかります。 爪は、爪甲、爪根、爪母基、爪先、爪床、爪郭、黄線、爪半月、爪上皮の9つの部分から構成されています。 爪甲は、一般的に「爪」と呼ばれる、露出した部分です。死んだ細胞の集合体であり、切っても痛みを感じません。指先を保護する役割を持っています。 爪根は、皮膚の下に隠れた爪の根元の部分です。できて間もない爪のため柔らかく、後爪郭という部位で保護されています。 爪母基は、爪根にあり、新しい爪を作る細胞が集結している部分です。爪母細胞の細胞分裂で増加することにより、新しい爪が生成され、それが押し出す力で爪先へと伸びていきます。 爪先は、爪甲の先端部にあり、爪が爪床から離れて外側へと伸びる部分です。別名、遠離縁とも呼ばれます。爪が伸びることにより、水分は爪床から補われにくくなります。水分不足をもたらすことで、爪は剥がれたり折れたり二枚爪になります。 爪床は、爪甲の裏側にあり、薄いピンク色で皮膚に密着している皮膚のことです。爪が伸びることにより爪床からは離れ、色は透明から白色へと変わり爪床となります。 爪郭は、爪甲の両側にあり、やや盛り上がった皮膚の部分です。側爪廓は爪甲の左右両側を囲む部分で、後爪郭は爪根を覆っている部分をいいます。 黄線は、爪床と爪先の境界線で、爪と皮膚が離れる部分です。 爪半月は、形は半月状で、爪甲の根元にある白色の部分です。生成したての新しい爪は角質化がまだで、水分が多いため白色に見えます。爪半月が大きい=健康というわけではありません。 爪上皮は、皮膚との境界線を覆う角質で、爪甲の根元にある部分です。いわゆる甘皮で、爪の根元にある薄い皮膚のことです。新しく生成されたばかりの爪甲を保護する働きがあります。乾燥によりささくれができるのはこの部分です。
血液・造血

知っておきたい看護師必須用語「免疫抑制薬」とは?

免疫抑制薬とは、体内で起こっている異常な免疫反応や炎症反応を抑える薬剤のことである。免疫抑制薬は、臓器移植、自己免疫疾患、癌などの治療に使用される。免疫抑制薬は、免疫系の働きを抑制することによって、それらの疾患の症状を軽減する。免疫抑制薬には、シクロスポリン、タクロリムス、ミコフェノール酸モフェチル、アザチオプリン、メトトレキサートなどがある。免疫抑制薬は、医師の指示に従って服用することが重要である。免疫抑制薬の服用中は、感染症にかかりやすくなるため、注意が必要である。また、免疫抑制薬は、腎臓や肝臓に負担がかかるため、定期的に検査を受ける必要がある。
耳鼻咽喉科

看護師が知っておくべき慢性穿孔性中耳炎の基礎知識

慢性穿孔性中耳炎は、中耳炎後に鼓膜が穿孔したままの状態が続く病気です。鼓膜の穿孔のみであれば難聴を認めるも生命を脅かす危険性は少ないですが、炎症が遷延すると耳漏が持続し、さらに顔面神経麻痺、めまいや頭蓋内合併症(髄膜炎、脳膿瘍)を来すこともあります。また穿孔部位から真珠腫性中耳炎を併発することがあり注意が必要です。 慢性穿孔性中耳炎の病態と所見について説明します。急性中耳炎や外傷など鼓膜に穿孔が生じた場合、自然治癒により鼓膜は閉鎖されます。しかし穿孔が大きかったり、細菌感染を併発したりした場合は治癒が障害され、鼓膜は穿孔したままの状態となり、常に外部と交通し細菌が入りやすい状態となります。また耳管機能が悪い患者では鼓室のガス換気や貯留液の排出が悪いため、中耳炎症が遷延して本症をきたしやすいです。
消化器

看護師に必須の用語:腸洗浄

腸洗浄とは、肛門および直腸を経由してぬるま湯や薬液を注入し、大腸内に溜まった残留物(便)の洗浄を行うことである。洗腸、灌注排便法ともいう。腸洗浄は、便秘、下痢、大腸炎、大腸がんの手術前など、様々な状況で行われる。腸洗浄によって、大腸内の残留物を洗浄し、大腸を清潔にすることで、症状の改善や手術の安全性を高めることができる。 腸洗浄は、医療機関で行われることが多いが、自宅で行うことも可能である。自宅で腸洗浄を行う場合は、医師や看護師の指導に従うことが重要である。腸洗浄には、様々な方法があるが、最も一般的な方法は、浣腸である。浣腸は、肛門に専用の器具を挿入し、ぬるま湯や薬液を注入する方法である。浣腸は、ドラッグストアなどで市販されている。 腸洗浄は、一時的に症状を改善することができるが、根本的な治療法ではない。便秘や下痢が続く場合は、医師に相談することが重要である。
組織・制度

看護師が知っておくべきDPC制度

DPC制度とは、平成15年に導入された、急性期入院医療を対象とした診療報酬の包括評価制度のことである。DPC/PDPSとも呼ばれ、英表記は、diagnosis procedure combination/ per-diem payment systemである。 DPC制度は、従来の出来高払い制度では、医療機関が提供した医療サービスの量に応じて診療報酬が支払われていたが、この制度では、医療機関が提供した医療サービスの質に応じて診療報酬が支払われることになる。 DPC制度では、医療機関が提供した医療サービスを、診断群分類(DPC)に基づいて分類し、各診断群分類ごとに診療報酬が定められている。医療機関は、患者が入院した際に、患者の診断群分類を決定し、その診断群分類に応じた診療報酬を請求することになる。 DPC制度は、医療機関の経営効率化を促進し、医療の質を向上させることを目的としている。
耳鼻咽喉科

看護師必知!オマリズマブのすべて

オマリズマブは、重症アトピー型(アレルギー型)喘息の治療と特発性の慢性蕁麻疹の治療に用いられる注射薬です。分子標的治療薬の一つです。オマリズマブは、ヒト化抗IgEモノクローナル抗体であり、体内のIgE抗体を阻害することで、アレルギー症状を軽減します。 オマリズマブは、IgE抗体に結合することで、IgE抗体が肥満細胞や好塩基球の表面にあるFcεRI受容体に結合するのを阻害します。これにより、肥満細胞や好塩基球が活性化されて、ヒスタミンやロイコトリエンなどのアレルギー反応を引き起こす物質が放出されるのを抑えます。 オマリズマブは、重症アトピー型喘息の治療に用いられます。重症アトピー型喘息は、気管支が炎症を起こして狭くなり、呼吸困難や喘鳴などの症状が現れる病気です。オマリズマブは、気管支の炎症を抑え、喘息の発作を予防します。 オマリズマブは、特発性の慢性蕁麻疹の治療にも用いられます。特発性の慢性蕁麻疹は、原因不明の慢性的な蕁麻疹です。オマリズマブは、蕁麻疹の原因となっているIgE抗体を阻害することで、蕁麻疹の症状を軽減します。 オマリズマブは、注射薬であり、通常は2週間に1回、皮下注射されます。オマリズマブの投与量は、患者の体重や症状の程度によって異なります。オマリズマブは、一般的に安全な薬剤とされていますが、注射部位の痛みや発赤などの副作用が現れることがあります。
循環器

看護師さんが知っておきたい用語『大動脈解離』

看護師は大動脈解離の症状を認識し、適切な治療を迅速に開始することが重要です。大動脈解離の症状は、胸痛、背部痛、呼吸困難、失神、麻痺などです。大動脈解離が疑われる場合は、直ちに病院に搬送する必要があります。 大動脈解離の治療は、解離を修復し、合併症を防ぐことを目的としています。治療には、薬物療法、外科手術、ステントグラフト挿入術などがあります。薬物療法は、血圧を下げ、心臓の負担を軽減するために使用されます。外科手術は、解離を修復するために、大動脈を切開して縫合します。ステントグラフト挿入術は、ステントグラフトという金属製の筒を大動脈に挿入して、解離を修復する方法です。 大動脈解離は、重篤な疾患ですが、早期診断と適切な治療により、救命できる可能性があります。看護師は、大動脈解離の症状を認識し、適切な治療を迅速に開始することが重要です。
アレルギー・膠原病

看護師必須!知っておきたい用語『CXCL8』とは

CXCL8とは、CXCファミリーの炎症性ケモカインで、別名IL-8(インターロイキン8)とも呼ばれ、サイトカインの一種でもあります。サイトカインとは、細胞間でシグナル伝達を行うタンパク質であり、炎症や免疫応答に重要な役割を果たしています。CXCL8は、単球、マクロファージ、好中球などの白血球から産生され、これらの細胞を炎症部位に誘引する働きがあります。 CXCL8は、感染症や組織損傷などによって産生され、炎症反応を惹起します。CXCL8は、単球、マクロファージ、好中球などの白血球を炎症部位に引き寄せ、これらの細胞による組織の修復や異物の除去を促進します。また、CXCL8は、血管透過性を亢進させ、炎症部位への血流を増加させることで、白血球の浸潤を促進します。 CXCL8は、感染症や炎症性疾患の際に血中濃度が上昇することが知られています。そのため、CXCL8の血中濃度を測定することで、感染症や炎症性疾患の診断や重症度の評価に役立てることができます。また、CXCL8の産生を抑制することで、炎症を抑えることができるため、CXCL8は炎症性疾患の治療薬の開発にも期待されています。
医療機器・設備・器具

看護師必須用語『ジャクソンリース』とは?

ジャクソンリースの概要 ジャクソンリースはバックバルブマスク(BVM)の1つで、バッグに換気調整弁を有し、気道内圧調整能を有したBVMである。主に人工呼吸器使用時に用いられ、病院での手術時に用いられるBVMである。ジャクソンリースのバッグは柔らかく自然に膨らまないため、使用時はガス供給源からの接続が必要である一方、自発呼吸をバッグの動きで感知できる利点がある。 ジャクソンリースは、1954年にアメリカの医師であるジャクソンによって開発された。ジャクソンリースは、従来のBVMよりも気道内圧を調整しやすく、自発呼吸を感知しやすいという利点があるため、人工呼吸器使用時のBVMとして広く用いられるようになった。 ジャクソンリースは、バッグ、マスク、換気調整弁、気道内圧調整弁で構成されている。バッグは柔らかく自然に膨らまないため、使用時はガス供給源からの接続が必要である。マスクは、患者の口と鼻を覆うように装着される。換気調整弁は、バッグとマスクの間に取り付けられ、気道内圧を調整する。気道内圧調整弁は、マスクと気管の間に取り付けられ、気道内圧を調整する。 ジャクソンリースの使用方法は、次のとおりである。 1. バッグをガス供給源に接続する。 2. マスクを患者の口と鼻を覆うように装着する。 3. 換気調整弁を調整して、気道内圧を適切なレベルに設定する。 4. 気道内圧調整弁を調整して、自発呼吸をバッグの動きで感知できるようにする。 5. バッグを押し下げて、患者の肺に空気を送り込む。 6. バッグを緩めて、患者の肺から空気を排出する。 ジャクソンリースは、人工呼吸器使用時のBVMとして広く用いられている。ジャクソンリースは、従来のBVMよりも気道内圧を調整しやすく、自発呼吸を感知しやすいという利点があるため、人工呼吸器使用時のBVMとして適している。
循環器

看護師が知っておきたい心係数の重要性とは?

心係数とは、心拍出量を個々人の体格差を補正するために、体表面積当たりに換算した心機能を表す指標である。血行動態学を把握する指標の一つである。単位はL/min/m2を用いる。心係数は、心拍数と1回の心拍出量を掛け合わせて計算する。心拍数は、1分間の心臓の拍動数であり、心拍出量は、1回の心拍で心臓から送り出される血液の量である。心係数は、個人の体格に関係なく、心機能を評価することができるため、臨床現場において広く用いられている。心係数は、正常値は2.5~4.0L/min/m2である。心係数が正常範囲よりも低い場合、心不全や心筋症などの心臓疾患が疑われる。また、心係数が正常範囲よりも高い場合、甲状腺機能亢進症や貧血などの疾患が疑われる。
耳鼻咽喉科

看護師に必須の用語『手話』とは?

-1. 手話の定義と歴史- 手話は、主に聴覚障害者が用いる意思疎通の手段であり、手の位置や形、動きを組み合わせて表現を行う視覚的・動作的言語である。手話は、世界各国でそれぞれ独自に発達しており、その数は200以上と言われている。 手話の起源については、はっきりとしたことはわかっていないが、古代エジプトや古代ギリシャの時代には、すでに手話を用いていたという記録が残っている。日本では、1878年に京都府の盲学校で手話が導入され、その後、全国の盲学校や聾学校に広がっていった。 現在の日本では、手話は「障害者の日常生活及び社会生活を円滑にするための障害者の移動等の円滑化の促進に関する法律」によって、障害者のコミュニケーション手段の一つとして認められている。また、手話は「手話通訳士法」によって、手話通訳士という国家資格が創設されており、手話通訳士は、聴覚障害者と聴者との間のコミュニケーションを円滑にするために必要な知識と技能を有する者として認定されている。
医療機器・設備・器具

看護師に必須の用語『胃管』とは?

胃管とは、鼻あるいは口から胃に挿入して使用するチューブのことである。マーゲンチューブ、stomach tubeともいう。胃洗浄、胃液採取、減圧、経管栄養のために用いられる。 胃管は、さまざまな医療処置に使用される。胃洗浄は、胃の洗浄に使用され、胃液採取は、胃液の採取に使用される。減圧は、胃の減圧に使用され、経管栄養は、経口摂取が困難な場合に使用される。 胃管は、さまざまな種類がある。鼻から挿入する胃管を鼻腔胃管といい、口から挿入する胃管を経口胃管という。胃管の太さは、患者さんの年齢や体重によって異なる。 胃管は、医療従事者によって挿入される。胃管を挿入する際には、患者さんの鼻または口に局所麻酔薬を塗る。その後、胃管を鼻または口から挿入する。胃管は、胃に到達したら固定される。 胃管は、挿入後にさまざまな処置に使用される。胃洗浄は、胃を洗浄するために使用され、胃液採取は、胃液の採取に使用される。減圧は、胃の減圧に使用され、経管栄養は、経口摂取が困難な場合に使用される。 胃管は、さまざまな医療処置に使用される医療機器である。胃管は、医療従事者によって挿入され、挿入後にさまざまな処置に使用される。
血液・造血

看護師知っておきたい『多血症』とは

多血症とは、末梢血中の赤血球、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値が基準範囲を超えて増加している状態のことを言います。赤血球増加症とも呼ばれます。多血症には、真性多血症と偽性多血症の2種類があります。真性多血症は、骨髄での赤血球の産生が亢進して起こるもので、偽性多血症は、脱水や肺疾患などによって血液が濃縮されることによって起こるものです。多血症の症状としては、頭痛、めまい、息切れ、倦怠感、発赤、毛細血管拡張、静脈怒張などがあります。多血症が重症化すると、脳梗塞や心筋梗塞などの血栓症を起こすことがあります。多血症の治療としては、瀉血や薬物療法などが行われます。
アレルギー・膠原病

自己免疫疾患について知ろう

自己免疫疾患とは、体外から侵入する異物に対して攻撃する機能(免疫)が、異常な自己免疫反応により自己を異物と判断し、攻撃してしまうことで発症する疾患の総称です。通常、免疫は細菌やウイルスなどの外敵から体を守ってくれますが、自己免疫疾患では、免疫が自分の体の一部を誤って攻撃し、炎症を引き起こします。これにより、さまざまな症状が現れます。 自己免疫疾患の原因は、遺伝的要因、感染症、環境要因など、さまざまな要因が考えられていますが、まだ完全には解明されていません。自己免疫疾患には、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、多発性硬化症、クローン病、潰瘍性大腸炎など、さまざまな種類があります。それぞれの疾患によって症状は異なりますが、共通する症状としては、関節の痛みや腫れ、筋肉痛、疲労感、発熱などがあります。 自己免疫疾患の治療法は、疾患の種類や症状に応じて異なります。一般的には、免疫抑制剤やステロイド剤などの薬物治療が行われます。また、疾患によっては、手術や放射線治療が行われることもあります。
アレルギー・膠原病

看護師必須!CD14とは?

CD14とは、主に単球やマクロファージに発現するタンパク質です。単球とは、血液中に存在する白血球の一種で、マクロファージとは、組織や器官に存在する白血球の一種です。CD14は、グラム陰性菌の表面に存在するリポ多糖(Lipopolysaccharide;LPS)に結合し、Toll様レセプター(Toll-like receptor;TLR)による認識を促します。TLRは、病原体の成分を認識する受容体です。LPSは、グラム陰性菌の細胞壁に存在する脂質であり、病原性の重要な因子です。CD14は、LPSを認識してTLRに結合することで、TLRを活性化し、病原体を認識するシグナルを細胞内に伝達します。このシグナルによって、貪食作用(菌やその他の固形物を取り込む作用)が促進され、貪食細胞の中で病原体が死滅します。
脳・神経

看護師に必須の用語『運動』とは?

-運動の種類- 運動は、大きく分けて随意運動と不随意運動の2種類に分類されます。随意運動とは、自分の意思で行う運動のことです。例えば、歩いたり、走ったり、物を持ち上げたりするなどはすべて随意運動です。一方、不随意運動とは、自分の意思に関わらず起こる運動のことです。例えば、心臓の鼓動や、呼吸、胃腸の蠕動などはすべて不随意運動です。 随意運動は、さらに反射運動と随意運動に分類されます。反射運動とは、特定の刺激に対して反射的に起こる運動のことです。例えば、膝を叩くと膝が伸びる膝蓋腱反射などは反射運動です。随意運動とは、自分の意思で意識的に行う運動のことです。例えば、歩いたり、走ったり、物を持ち上げたりするなどはすべて随意運動です。 不随意運動は、さらに自律運動と異常運動に分類されます。自律運動とは、心臓の鼓動や、呼吸、胃腸の蠕動など、生命を維持するために必要な運動のことです。異常運動とは、自分の意思に関わらず起こる異常な運動のことです。例えば、てんかん発作時のけいれんや、パーキンソン病の震えなどはすべて異常運動です。
呼吸器

看護師必携!用語『Torr』を徹底解説!

Torr とは、圧力の単位の一つで、1Torr=1mmHgである。血液ガス検査で酸素分圧や二酸化炭素分圧の単位として使用されている。Torrという名前は、イタリアの数学者・物理学者であるエヴァンジェリスタ・トリチェリにちなんで名付けられた。トリチェリは、水銀柱の高さを使って大気圧を測定する方法を開発し、1気圧を760mmHgと定義した。Torrは、この760mmHgを1000で割った値である。 Torrは、医学や生理学で広く使用されている。例えば、血液ガス検査では、酸素分圧(PaO2)や二酸化炭素分圧(PaCO2)を測定するためにTorrが使用される。また、動脈血ガス分析や静脈血ガス分析でも、Torrが使用される。 Torrは、圧力の単位としてmmHgと並んでよく使用される。しかし、mmHgはTorrよりも古く、18世紀から使用されている。Torrは、1905年に導入されて以来、mmHgに取って代わりつつある。
脳・神経

看護師必須の用語『神経毒』とは?

神経毒とは、摂取すると神経細胞に作用する毒のことである。ヘビやクモなどの生物が防御のために使用する毒に多いほか、植物に含まれるものもある。摂取した場合、しびれや筋肉の麻痺、呼吸困難などの症状が急速に現れる。神経毒にはテトロドトキシンやスロトキシンなどがあり、毒によって作用する部位が異なる。 神経毒は、神経細胞に直接作用したり、神経伝達物質の産生や放出を阻害したり、神経細胞のイオンチャネルを阻害したりすることで神経系を障害する。神経毒には、テトロドトキシン、スロトキシン、ボツリヌストキシン、サキシトキシン、シガトキシンなどがある。 テトロドトキシンは、フグやアンコウなどの魚類に含まれる神経毒である。テトロドトキシンは、ナトリウムチャネルを阻害し、神経細胞の興奮を阻止する。スロトキシンは、サソリに含まれる神経毒である。スロトキシンは、カリウムチャネルを阻害し、神経細胞の興奮を促進する。ボツリヌストキシンは、ボツリヌス菌が産生する神経毒である。ボツリヌストキシンは、アセチルコリン放出を阻害し、筋肉の麻痺を引き起こす。 サキシトキシンは、貝類に含まれる神経毒である。サキシトキシンは、ナトリウムチャネルを阻害し、神経細胞の興奮を阻止する。シガトキシンは、サンゴ礁に住むプランクトンに含まれる神経毒である。シガトキシンは、神経細胞のイオンチャネルを阻害し、神経細胞の死を引き起こす。
脳・神経

看護師に必須!『球麻痺』を理解しよう

球麻痺とは、脳幹の下部にある延髄と呼ばれる部分に位置する脳神経核が障害される病気です。この障害により、口、舌、喉の運動が困難になり、構音障害(呂律が回らない)や嚥下障害(食べ物を飲み込むのが困難になる)などの症状が現れます。また、呼吸や循環が困難になることもあります。球麻痺は、脳卒中、外傷、腫瘍、感染症などが原因で起こることがあります。球麻痺の症状は、その原因や重症度によってさまざまです。構音障害や嚥下障害は、比較的軽度の症状ですが、呼吸や循環の障害は、生命を脅かす可能性があります。球麻痺の治療法は、その原因によって異なります。脳卒中が原因の場合、血栓を溶解する薬剤や血圧を下げる薬剤などが用いられます。外傷が原因の場合、外科手術が必要になることがあります。腫瘍が原因の場合、放射線療法や抗がん剤治療が行われます。感染症が原因の場合、抗菌薬や抗ウイルス薬などが用いられます。球麻痺は、早期に発見され適切な治療を受ければ、症状が改善したり、進行を遅らせることができる病気です。
その他

看護師が知っておくべき「カクテル療法」とは?

カクテル療法とは、複数の薬を、患者の症状や病気の進行度などに応じて組み合わせて使う治療法のことです。相乗効果で薬の効き目が高まるとともに、1つ1つの薬の使用量が少なく済むこともあり、副作用が現れにくいというメリットがあります。後天性免疫不全症候群(エイズ)や原発性糸球体腎炎などの治療に用いられています。 カクテル療法は、単一の薬剤を用いるよりも、複数の薬剤を組み合わせることで、より高い治療効果が期待できる治療法です。これは、複数の薬剤がそれぞれ異なる作用機序を持ち、互いに相乗的に作用することで、病気をより効果的に治療できるためです。また、カクテル療法は、単一の薬剤を用いるよりも、副作用が少ないというメリットもあります。これは、複数の薬剤を組み合わせることで、1つ1つの薬剤の使用量が少なく済むためです。 カクテル療法は、さまざまな病気の治療に使用されています。その代表的な例が、エイズの治療です。エイズは、HIVウイルスに感染することで引き起こされる病気で、発症すると免疫機能が低下し、さまざまな感染症や腫瘍が発生します。カクテル療法は、エイズの治療に用いられる薬剤の組み合わせであり、HIVウイルスの増殖を抑え、免疫機能を回復させる効果があります。 カクテル療法は、原発性糸球体腎炎の治療にも用いられています。原発性糸球体腎炎は、腎臓の糸球体が炎症を起こす病気で、腎臓の機能が低下します。カクテル療法は、原発性糸球体腎炎の治療に用いられる薬剤の組み合わせであり、糸球体の炎症を抑え、腎臓の機能を回復させる効果があります。
脳・神経

看護師に必須の用語『カタプレキシー』とは何か?

カタプレキシーとは、喜怒哀楽、恐れや羞恥といった過度の感情の高ぶりによって、全身あるいは膝や腰、あご、まぶたなどの筋力が抜けてしまう発作である。情動脱力発作とも呼ばれる。 カタプレキシーは、ナルコレプシーに伴って併発するケースが多い。オレキシン神経が失われているために扁桃体の活動が過剰になり、脱力を起こす。 発作中、意識はしっかり保たれており、しばらくすると元に戻って、自然に力が入るようになる。 カタプレキシーは、日常生活に支障をきたすことが多く、転倒やけがのリスクが高くなる。また、人前で発作を起こすと、恥ずかしい思いをしたり、周囲に迷惑をかけてしまうことがある。 カタプレキシーの治療法は、ナルコレプシーの治療法と同じく、オレキシン神経の働きを高める薬物を使用する。また、生活習慣を改善することで、発作の頻度や重症度を軽減できる。
脳・神経

看護師に必須の用語『髄膜炎』について

髄膜炎とは何か? 髄膜炎とは、髄膜、すなわち脳と脊髄を覆う3層の膜に炎症が起こる病気です。髄膜には、くも膜、軟膜、そしてその2つに囲まれたくも膜下腔があります。髄膜炎は、細菌、ウイルス、真菌、寄生虫など、さまざまな感染症によって引き起こされます。また、けがやその他の外傷、薬剤の副作用、自己免疫疾患によっても起こる可能性があります。髄膜炎は、年齢や健康状態にかかわらず、誰にでも起こり得る病気です。しかし、新生児、乳幼児、高齢者、免疫不全者などは、髄膜炎にかかりやすく、重症化するリスクが高いとされています。
皮膚科

看護師に必須の用語『そばかす』について

そばかすとは、皮膚にできる色素斑の一種であり、雀卵斑とも呼ばれます。そばかすは、一般的に直径2~5mm程度の小さな斑点で、肌の色よりも濃い色をしています。そばかすは、顔、首、腕、脚などにできることが多く、特に日光に当たる部分にできやすい傾向があります。そばかすは、遺伝的な要因や紫外線の影響などによってできると考えられています。そばかすは、病気ではなく、治療の必要はありません。しかし、そばかすを気にしている場合は、日焼け止めを塗ったり、そばかすを隠すための化粧品を使用したりすることで、そばかすを目立たなくすることができます。
呼吸器

看護師が知っておくべきコンプライアンスとは

コンプライアンスとは、肺の膨らみやすさを表す指標です。肺コンプライアンスとも呼ばれます。人は横隔膜や肋間筋などを連動して動かすことで、胸腔内の圧力を上下させ、肺に空気を取り込んで膨らませたり、縮ませたりしています。1回の換気量を得るためにどれだけ圧力を変化させる必要があるか、これがコンプライアンスです。単位はmL/cmH2Oで、例えば「コンプライアンスが60mL/cmH2O」であれば「1cmH2Oの圧で肺が60mL膨らむことができる」と解釈することができます。