看護師業界ウォッチャー

消化器

看護師が知っておくべき虚血性大腸炎の基礎知識

虚血性大腸炎とは、大腸の血流が一時的に遮断されることで、大腸の組織が酸素と栄養素を十分に得られず、障害が起こる病気です。虚血性大腸炎は、大腸のどの部分でも起こりえますが、最も影響を受けやすいのは、大腸の左側です。虚血性大腸炎は、高齢者や心臓病、糖尿病、高血圧などの持病がある人に多くみられます。虚血性大腸炎は、突然激痛が起こったり、下痢や血便などの症状が起こったりします。治療は、腸の血流を回復させるための薬物や手術が行われます。虚血性大腸炎は、重症化すると命に関わることもある病気です。早期発見と早期治療が大切です。
検査・診断

心係数の理解 – 看護師のための重要な指標

心係数とは、心拍出量を個々人の体格差を補正するために、体表面積当たりに換算した心機能を表す指標のことです。心拍出量とは、1分間に心臓から送り出される血液の量であり、心機能の重要な指標となります。しかし、心拍出量は個人差が大きく、体格によって異なるため、そのままでは心機能を比較することができません。 そこで、心係数は心拍出量を体表面積で割ることで、個人差を補正しています。体表面積とは、体重と身長から算出される値であり、その人の体格を表す指標となります。心係数は、L/min/m2という単位を用いて表されます。正常値は2.5~4.0L/min/m2であり、これより低い場合は心機能が低下している可能性があります。 心係数は、血行動態学を把握する指標の一つであり、心臓のポンプ機能や末梢血管抵抗などを評価するために使用されます。心不全やショックなどの疾患では、心係数が低下することが多く、その重症度を評価するために使用されます。また、心臓手術やカテーテル検査などの際に、心機能をモニタリングするためにも使用されます。
整形外科

看護師が理解しておくべき『五十肩』

五十肩とは、肩関節の痛みと可動域の制限を引き起こす一般的な状態です。正式名称は「肩関節周囲炎」ですが、「四十肩」と呼ばれることもあります。五十肩は、40~50歳以降の方に発症することが多く、男性よりも女性の方がなりやすい傾向があります。かつては、腱板損傷や石灰沈着性腱板炎なども五十肩に含まれていましたが、現在では、これらのような炎症の原因が明らかな疾患は五十肩には含まれません。 五十肩の原因は、はっきりとはわかっていませんが、加齢や肩の使い過ぎなどが関係していると考えられています。五十肩になると、肩の痛みや可動域の制限のほか、夜間の痛みや腫れ、寝返りが打ちにくいなどの症状が現れることがあります。五十肩の治療法は、保存療法が中心となります。保存療法には、痛み止めや消炎剤の投与、理学療法、運動療法などがあります。保存療法で症状が改善しない場合は、手術が行われることもあります。
感染

看護師必見!ワ氏とは?

ワ氏とは、梅毒患者のことを指す俗称です。梅毒の感染を検出するワッセルマン(Wassermann)反応に由来しています。ワッセルマン反応とは、梅毒トレポネーマという細菌に対する抗体を検出する検査法です。この検査法は、1906年にドイツの医師アウグスト・フォン・ワッセルマンによって開発されました。ワッセルマン反応は、梅毒の診断に広く使用されていましたが、現在はより正確な検査法が開発されているため、あまり使用されなくなっています。しかし、ワ氏という俗称は、現在でも使用されています。
救急・ICU

グリーフケアを知ることで看護師として患者さんに寄り添う

グリーフケアとは、身近な人との死別を経験し、悲嘆に暮れる人を、悲しみから立ち直れるように支援することである。グリーフとは、深い悲しみを意味する。グリーフケアでは、遺族に寄り添う姿勢が大切であるとされている。悲しみを表現する機会を設けたり、悲しみの感情を理解したりすることで、遺族の悲しみを軽減することができる。また、グリーフケアでは、遺族が悲しみを乗り越えて前に進むための支援も行われる。遺族が悲しみを乗り越えるためのサポートを行うことで、遺族が悲しみから立ち直れるようにすることができる。
消化器

知っておきたい!看護師必見の『アウエルバッハ神経叢』

アウエルバッハ神経叢とは、消化管にある平滑筋の運動調節に関与している神経組織である。交感神経線維と副交感神経線維の両方を持っている。ドイツの神経解剖学者レオポルト・アウエルバッハが名称の由来である。 アウエルバッハ神経叢は、消化管の粘膜下層に位置しており、平滑筋の収縮を制御している。消化管の運動調節は、食べ物や水分を消化管内を移動させるために重要である。アウエルバッハ神経叢は、消化管内の圧力や伸展を検知し、平滑筋の収縮を調節することで、消化管内の圧力を一定に保っている。 アウエルバッハ神経叢は、消化管の運動調節以外にも、分泌や吸収などの機能にも関わっている。例えば、アウエルバッハ神経叢は、胃酸や胆汁などの分泌を調節しており、消化管からの栄養素の吸収も調節している。 アウエルバッハ神経叢は、消化管の運動調節を担う重要な神経組織である。アウエルバッハ神経叢の異常は、消化管の運動障害や分泌障害を引き起こす可能性がある。
検査・診断

看護師必携!抗原検査について知っておくべきこと

抗原検査とは、免疫応答を引き起こす物質(抗原)を検出する検査です。抗原は、細菌やウイルスなどの病原体だけでなく、花粉やダニなどのアレルギー物質も含まれます。抗原検査は、血液、尿、便、喀痰などの検体を用いて行われます。抗原検査は、感染症の診断やアレルギーの原因を特定するために使用されます。また、抗原検査は、ワクチンの有効性を評価するためにも使用されます。抗原検査は、一般的に、迅速検査として行われます。迅速検査は、数分で結果が得られるため、感染症の早期診断や治療開始に役立ちます。抗原検査は、感染症の早期発見や治療開始に役立つ重要な検査です。
その他

看護師に必須の用語『モヒ』について

モヒとは、モルヒネの略語です。モヒ水(モルヒネ水溶液)、塩モヒ(塩酸モルヒネ)などで使用されます。同様の略語には、エピ(エピネフリン)、ケモ(抗がん剤)、ツッカ(局所麻酔薬)などがあります。 モルヒネは、アヘンの成分の一つであるアルカロイドで、強い鎮痛作用や、咳を鎮める作用などがあります。主にモルヒネ水溶液や塩酸モルヒネとして、疼痛緩和や、がんの化学療法に伴う吐き気・嘔吐の緩和のために使用されます。 モルヒネは、効きの強い薬なので、副作用のリスクも伴います。主な副作用としては、吐き気、嘔吐、便秘、呼吸抑制、眠気、かゆみ、発汗などがあります。 モヒは、疼痛緩和やがんの化学療法に伴う吐き気・嘔吐の緩和に使用される強い薬です。そのため、副作用のリスクを考慮して、慎重に使用することが重要です。
内分泌・代謝・栄養

甲状腺機能低下症とは:症状、原因、治療法

甲状腺機能低下症とは 甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンの分泌が低下した病態を指します。甲状腺ホルモンは、体の代謝を調整する働きをしており、その分泌量が低下すると、体の代謝が低下して様々な症状が現れます。 甲状腺機能低下症の症状 甲状腺機能低下症の症状は、疲労感、倦怠感、体重増加、便秘、寒がり、肌の乾燥、むくみ、抜け毛、月経不順、うつなどがあります。また、甲状腺機能低下症が進行すると、心臓の機能が低下したり、脳の働きが鈍くなったりするなど、命に関わるような合併症を起こすこともあります。 甲状腺機能低下症は、血液検査で甲状腺ホルモンの値を測定することで診断されます。治療は、甲状腺ホルモンの薬を服用することで行われます。甲状腺ホルモンの薬は、1日1回、朝食前に服用します。薬の服用を続けると、甲状腺機能が正常に戻り、症状が改善していきます。 甲状腺機能低下症は、適切な治療を受ければ、症状をコントロールして健康な生活を送ることができます。ただし、甲状腺機能低下症は、進行すると様々な合併症を引き起こすことがあるため、早期発見と早期治療が大切です。
その他

看護師に必須の用語『病識』について

病識とは、患者自身が病的な状態にあると自覚することを指す(insight into disease)。病識が低いと、治療を拒否したり、治療を中断したりする可能性が高くなる。病識を高めるためには、患者に病状を丁寧に説明したり、治療の必要性を納得させたりすることが重要である。 病識は、精神疾患の患者に特に重要である。精神疾患の患者は、自分の病気を自覚していないことが多く、そのため治療を拒否したり、治療を中断したりすることが多い。病識を高めるためには、患者に病状を丁寧に説明したり、治療の必要性を納得させたりすることが重要である。また、患者の家族や友人にも、患者の病状について説明し、患者の治療を支援してもらうことが大切である。 病識は、身体疾患の患者にも重要である。身体疾患の患者は、自分の病気を自覚していることが多いが、それでも治療を拒否したり、治療を中断したりすることがある。病識を高めるためには、患者に病状を丁寧に説明したり、治療の必要性を納得させたりすることが重要である。また、患者の家族や友人にも、患者の病状について説明し、患者の治療を支援してもらうことが大切である。
循環器

看護師に必須の用語『多臓器不全』とは?

多臓器不全とは、心臓、腎臓、肺、肝臓、中枢神経の生命維持などの生命維持臓器の進行性の機能障害のことです。凝固系、免疫系、内分泌系などの生理学的システムの機能障害も含みます。多臓器不全症候群、多臓器障害(multiple organ dysfunction syndrome;MODS)とも呼ばれます。 多臓器不全は、重症の病気や怪我によって引き起こされることが多く、治療が困難で死亡率が高いのが特徴です。多臓器不全の原因は、感染症、外傷、手術、薬物中毒、敗血症など様々ですが、いずれも臓器の組織が損傷を受けて機能が低下することで起こります。 多臓器不全は、臓器の機能が低下することで様々な症状を引き起こします。例えば、心臓の機能が低下すると、息切れ、動悸、胸痛などの症状が現れます。腎臓の機能が低下すると、尿が出なくなる、むくみ、高血圧などの症状が現れます。肺の機能が低下すると、呼吸困難、咳、喀痰などの症状が現れます。肝臓の機能が低下すると、黄疸、腹水、出血傾向などの症状が現れます。中枢神経の機能が低下すると、意識障害、けいれん、麻痺などの症状が現れます。 多臓器不全は、重症であり死亡率も高いため、早期発見と治療が重要です。多臓器不全が疑われる場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
精神科

ストレス:看護師に不可欠な用語

ストレスとは、外部から刺激を受けた時に生じる緊張状態のことです。ストレスは、身体的、精神的、感情的な反応を引き起こします。身体的な反応としては、心臓の鼓動の増加、血圧の上昇、筋肉の緊張、発汗、胃の不調などが挙げられます。精神的な反応としては、不安、イライラ、集中力の低下、判断力の低下などが挙げられます。感情的な反応としては、怒り、悲しみ、絶望感などが挙げられます。ストレスは、仕事、人間関係、経済的な問題、健康上の問題など、様々な要因によって引き起こされます。ストレスは、短期間であれば、問題ありませんが、長期間にわたってストレスがかかると、心身の健康に悪影響を及ぼします。ストレスを軽減するためには、運動、睡眠、健康的な食事、趣味、リラクゼーションなどの方法があります。
脳・神経

認知症とは?その概要と症状

認知症とは、一旦正常に発達した「記憶」「学習」「判断」「計画」といった脳の知的機能(認知機能)が、後天的な脳の器質障害によって持続性に低下し、日常や社会生活に支障をきたす状態をいう。かつて痴呆症と言われていたが、2004年に厚生労働省にて認知症への言い換えが決定された。認知症は、高齢化がすすむに従って急増しており、現在は65歳以上の10人に1人、85歳以上では3〜5人に1人が認知症である。 認知症の原因は多様であり、脳血管性認知症、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などが代表的である。また、認知症と診断されていても、日常生活には支障をきたしていない状態を軽度認知障害(MCI)という。 認知症の症状は、記憶障害、見当識障害、実行機能障害、理解・判断力の低下、失語、失行、失認などがみられる。また、周辺症状として、うつ、不眠、暴言・暴力、徘徊、幻覚、妄想などがみられることもある。 認知症の治療は、進行を遅らせたり、症状を軽減したりすることを目的として行われる。薬物療法、リハビリテーション、生活習慣の改善などが主な治療法である。 認知症は、本人の生活や家族の介護に大きな負担をかける疾患である。しかし、早期発見・早期治療によって、進行を遅らせたり、症状を軽減したりすることは可能である。そのため、認知症の症状が疑われる場合は、早めに医療機関を受診することが大切である。
脳・神経

看護師に必須の用語『顔面神経麻痺』とは?

顔面神経麻痺の症状は、顔面神経が障害される部位や程度によって異なります。主な症状としては、以下のものがあります。 ・顔面の左右差顔の片側が下垂したり、しわがよったりする。 ・まぶたの閉じにくさまぶたが完全に閉じられず、眼球が露出してしまう。 ・鼻唇溝の消失鼻と口の溝が消失し、平らになる。 ・口角の下垂口角が下がり、口を閉じることが難しくなる。 ・口輪筋の筋力低下口をすぼめたり、口笛を吹いたりすることが難しくなる。 また、顔面神経麻痺には、以下の症状が伴うことがあります。 ・顔面の疼痛やしびれ ・舌の前方2/3の領域における味覚障害 ・涙腺や唾液腺の分泌低下 これらの症状は、日常生活に支障をきたすことが多く、精神的な負担も大きくなります。
内分泌・代謝・栄養

看護師が知っておきたい性ステロイドホルモン

看護師が知っておきたい性ステロイドホルモン 看護師の研究家 看護師に必須の用語『性ステロイドホルモン』について説明してください。 看護師になりたい 性ステロイドホルモンとは、性腺(卵巣・精巣)から分泌されるステロイドホルモンの総称です。性ホ...
呼吸器

看護師が知っておくべき『断続性ラ音(湿性ラ音)』とは

断続性ラ音(湿性ラ音)とは 断続性ラ音は、肺や気道に分泌物がたまった状態(痰や水など)で、呼吸する際にそれらが気道を通って移動する際に生じる異常な呼吸音のことです。湿性ラ音とも呼ばれ、喀痰音や粘液音とも呼ばれることもあります。 断続性ラ音は、一般的に以下のような状態の時にみられます。 * 肺炎 * 気管支炎 * 肺水腫 * 気管支拡張症 * 肺結核 * 肺腫瘍 * 心不全 断続性ラ音は、聴診器を使って胸の音を聞いて確認することができます。断続性ラ音は、通常、吸気時に発生しますが、呼気時に発生することもあります。また、断続性ラ音は、肺のどの部分で発生しているかによって、音が異なる場合があります。 断続性ラ音がみられる場合は、その原因を特定するために、医師による検査を受ける必要があります。断続性ラ音の原因によっては、治療が必要になる場合があります。
血液・造血

看護師が押さえておきたい血清鉄の基礎知識

血清鉄とは、血液中に含まれる鉄のことです。体内の血清鉄を測定することは、鉄欠乏症や鉄過剰症などの疾患を診断するうえで重要です。血清鉄の基準値は、男性で58~188μg/dL、女性で48~170μg/dLです。血清鉄が基準値より低い場合、鉄欠乏症の可能性があります。鉄欠乏症は、貧血、疲労、息切れなどの症状を引き起こす可能性があります。血清鉄が基準値より高い場合、鉄過剰症の可能性があります。鉄過剰症は、肝臓障害、心臓障害、糖尿病などの疾患を引き起こす可能性があります。 血清鉄の測定は、血液検査で行うことができます。血液検査は、病院やクリニックで行うことができます。血清鉄の測定結果は、通常、数日でわかります。血清鉄の測定は、鉄欠乏症や鉄過剰症の診断に役立ちます。鉄欠乏症や鉄過剰症が疑われる場合、医師は血清鉄の測定を指示することがあります。
その他

看護師知っておきたい「NO CPR」ってなに?

NO CPRとは、心肺蘇生を行なわず自然の死を迎えることを意味する用語で、Non CPRともいう。蘇生放棄とも呼ばれる。CPRとは蘇生行為のことで、NO CPRは「心肺蘇生をしないでください」という意味である。心肺蘇生とは、心肺停止状態にある患者に対して、心臓マッサージや人工呼吸などの蘇生措置を行うことであり、NO CPRは「緊急時に心肺蘇生を希望しない」という意思表示でもある。NO CPRは「治療拒否」を意味するものではなく、心肺停止後の「無理・無駄な蘇生だけを拒否する」という意味である。
消化器

看護師に必須の用語『HBs抗原』とは?

HBs抗原とは、B型肝炎ウイルスの外側のタンパク質に由来する抗原です。ウイルスを中和する抗体は、通常自然に作成されますが、B型肝炎ウイルスに対する抗体が生成されない場合があり、このような場合慢性化する可能性があります。HBs抗原は、B型肝炎ウイルスの存在を示すマーカーであり、血液検査で調べることができます。基準値は陰性(-)で、B型肝炎ウイルス(HBV)に感染すると陽性(+)を示します。HBs抗原は、B型肝炎の診断、経過観察、治療効果の判定などに使用されます。HBs抗原が陽性の場合、B型肝炎ウイルスに対する免疫がないため、B型肝炎ワクチンを接種する必要があります。
消化器

過敏性腸症候群とは?症状や治療法を解説

過敏性腸症候群(IBS)とは、機能性消化管疾患の一つです。機能性消化管疾患とは、消化器症状が慢性あるいは再発性に持続する一方で、その症状を説明できる器質的病変を特定することができない疾患群です。そのうち大腸・小腸由来の消化器症状(腹痛、便秘や下痢)を呈するものを機能性腸疾患といい、過敏性腸症候群がその代表例となっています。 IBSの症状は、腹痛、便秘、下痢などです。これらの症状は、数日から数週間続き、その後、しばらくの間消失することがあります。IBSの症状は、ストレス、食事、睡眠不足などによって悪化することがあります。 IBSは、大腸や小腸に器質的な異常がないにもかかわらず、腹痛、便秘、下痢などの症状が現れる疾患です。IBSは、機能性消化管疾患の一種であり、消化器症状が慢性あるいは再発性に持続する一方で、その症状を説明できる器質的病変を特定することができない疾患群です。IBSの原因は、まだ完全には解明されていませんが、ストレス、食事、睡眠不足などによって症状が悪化することがわかっています。IBSの治療は、症状を緩和するための薬物療法や食事療法、ストレスマネジメントなどが行われます。
呼吸器

肺拡散能検査とは?

肺拡散能検査の目的は、肺のガス交換能を調べることです。肺のガス交換能とは、肺胞から血液中に酸素を取り込み、血液中から二酸化炭素を排出する能力のことです。肺拡散能検査は、間質性肺炎や肺気腫などの肺疾患を診断するために使用されます。 肺拡散能検査は、身体に害がない程度の一酸化炭素を吸い込み、10秒程度、呼吸を止めてから、吐き出すことで行われます。呼気を分析することにより、一酸化炭素がどのくらい吸収されたかを調べます。一酸化炭素が多く残っている場合は、肺拡散能が低下しており、間質性肺炎や肺気腫が疑われます。 肺拡散能検査は、肺疾患の診断に有用な検査ですが、放射線被ばくなどのリスクを伴うため、医師の指示のもとで慎重に行われる必要があります。
医療機器・設備・器具

知っておきたい!看護師業界の専門用語『W/C』

W/Cとは?その意味と略語の由来 W/Cとは、車イス(車椅子)のことである。車イス(wheelchair)を意味する略語である。単にWCと示すこともある。看護師にとっては、車イスを使用する患者をケアする機会が多いため、W/Cという用語をよく耳にすることになるだろう。 W/Cという略語は、英語の「wheelchair」の頭文字をとったものである。wheelchairとは、車輪のついた椅子という意味である。車イスは、下肢に障害のある人が移動する際に使用する補助具である。車イスの種類は、手動式と電動式の2種類がある。手動式車イスは、自分でタイヤを回して移動する車イスである。電動式車イスは、モーターでタイヤを回転させて移動する車イスである。 車イスを使用する人は、車イスを介して移動することを余儀なくされているため、日常生活に多くの困難を抱えている。看護師は、車イスを使用する患者の困難を理解し、その困難を軽減するために必要なケアを提供することが求められる。
医療機器・設備・器具

尿道カテーテルとは?使い方と種類を解説

尿道カテーテルは、その目的や構造によってさまざまな種類があります。代表的なものには、ネラトンカテーテルとフォーリーカテーテルがあります。 ネラトンカテーテルは、導尿目的に使用されるもので、使い捨てのタイプが一般的です。先端が曲がっており、尿道を傷つけないように工夫されています。 フォーリーカテーテルは、留置目的に使用されるもので、バルーン付きのタイプが一般的です。先端がバルーンになっており、尿道内で膨らませることでカテーテルを固定します。 どちらのカテーテルも、さまざまな素材で作られています。一般的には、ラテックス、シリコン、ポリウレタンなどが使用されています。ラテックスは、弾力性があり、使い捨てタイプが多いです。シリコンは、柔らかく、金属アレルギーのある人にも使用できます。ポリウレタンは、強度があり、長期留置に使用されることが多いです。 尿道カテーテルの選択は、患者の状態や目的によって異なります。医師や看護師が、患者さんに合ったカテーテルを選択し、挿入します。
検査・診断

移行上皮|尿路上皮とは?

移行上皮は、表在層、中間層、基底層の3層構造をしています。表在層は、大型で幅の広い被蓋細胞(傘細胞)で構成されています。被蓋細胞は、尿の貯留によって引き伸ばされると扁平になり、尿が排出されると丸みを帯びます。中間層は、多角形の細胞で構成されており、表在層と基底層を接続しています。基底層は、立方体の細胞で構成されており、基底膜に接しています。移行上皮は、尿路上皮とも呼ばれ、腎盂、尿管、膀胱、尿道の一部の表面を覆っています。移行上皮は、臓器の拡張および収縮機能に応じて形態が変化する特徴を有しています。