看護師業界ウォッチャー

脳・神経

脳梗塞とは?|看護師に必須の用語

脳梗塞は、脳動脈の狭窄や閉塞により灌流域の虚血が起こり、脳組織が壊死に陥る疾患である。脳梗塞には、脳血栓症、脳塞栓症、脳出血、脳静脈血栓症などの種類があり、それぞれ原因や症状が異なる。 脳血栓症は、動脈硬化や高血圧、糖尿病などの生活習慣病が原因で脳動脈が狭窄し、血栓が形成されて脳梗塞が起こる。脳塞栓症は、心臓や大動脈から脳動脈に血栓が飛んできて脳梗塞が起こる。脳出血は、脳動脈が破れて脳内に血液が流れ出し、脳組織が圧迫されて脳梗塞が起こる。脳静脈血栓症は、脳の静脈が血栓で閉塞して脳梗塞が起こる。 脳梗塞の症状は、障害部位によりさまざまである。片麻痺や感覚障害、構音障害、失語、失認などの皮質症状や意識障害が見られる。脳梗塞は、早期に治療を開始することで後遺症を軽減することができるため、発症したらすぐに病院を受診することが大切である。
血液・造血

看護師が知っておきたい『リンパ球』について

リンパ球は、生体防御に関わる重要な細胞であり、骨髄、胸腺、脾臓、リンパ節、扁桃などのリンパ組織に豊富に存在しています。リンパ球にはいくつかの種類があり、それぞれ異なる役割と機能を持っています。 リンパ球の主な役割は、異物を認識して排除することです。異物には、細菌、ウイルス、寄生虫、がん細胞などさまざまなものがあります。リンパ球は、これらの異物を認識すると、抗体やサイトカインを産生して排除します。 抗体は、異物を特異的に認識して結合するタンパク質です。抗体は、異物を無毒化したり、マクロファージや好中球などの食細胞が異物を貪食するのを助けたりします。 サイトカインは、免疫細胞の活動を調節するタンパク質です。サイトカインは、免疫細胞の増殖や分化を促進したり、抗体やサイトカインの産生を促進したりします。 リンパ球は、生体防御において重要な役割を果たす細胞です。リンパ球がなければ、私たちはさまざまな感染症にかかりやすくなり、がんを発症するリスクも高くなります。
感染

尿道炎の基礎知識

尿道炎とは、膀胱から尿が排泄されるときに通る管である、尿道の感染症である。尿道炎は、細菌、ウイルス、真菌、寄生虫などの感染によって引き起こされる。尿道炎の症状には、排尿時の痛み、排尿の増加、尿の混濁、尿の悪臭、会陰部の痛みなどがある。尿道炎の治療には、抗生物質、抗ウイルス薬、抗真菌薬、抗寄生虫薬などが使用される。尿道炎を予防するためには、性行為の際にはコンドームを使用すること、尿道を清潔に保つこと、排尿後は手を洗うことなどが大切である。
その他

看護師に必須の用語「NED」とは

NEDとは、「疾患の所見なし」を意味する略語であり、カルテや看護記録で使用される用語です。似た表現に、NAD(nothing abnormal detected)があり、どちらも患者に疾患の徴候や症状がないことを示しています。NEDは、がんの治療が成功したことを示すために使用されることが多く、患者が寛解状態であることを意味します。しかし、NEDは必ずしもがんが治癒したことを意味するわけではありません。NEDは、がんが再発する可能性があることを意味しており、定期的な検査を受けることが重要です。
呼吸器

看護師必携!吃逆の知識と対応方法

吃逆とは、横隔膜の収縮運動と合わせて、気道(空気の通り道)中の声門が閉塞すると起こる現象のことである。しゃっくりともいう。一定間隔で“ヒック”という音が出ることが特徴。症状が続く場合、睡眠が妨げられたり体力が失われたりすることで生活に支障が出るため、治療が必要である。 吃逆は、横隔膜の収縮運動が強すぎたり、弱すぎたり、不規則になったりすることで起こる。横隔膜は、胸腔と腹腔を隔てる筋肉で、呼吸をコントロールしている。横隔膜が収縮すると、胸腔が拡大して空気を吸い込む。横隔膜が弛緩すると、胸腔が縮小して空気を吐き出す。 吃逆が起こると、横隔膜が不規則に収縮して、気道中の声門が閉塞する。これにより、息を吸おうとしたときに“ヒック”という音がする。吃逆は、通常は数分以内に自然に治まるが、中には数時間から数日続く場合もある。
アレルギー・膠原病

看護師に必須!レイノー現象を知ろう

レイノー現象とは、主として手指・足趾を栄養する小動脈に発作的に血流異常が起こり冷感・皮膚の色の変化がみられる現象である。寒冷刺激やストレスをきっかけにして、末梢の動脈が攣縮して血流が悪くなることで起こる。 レイノー現象は、女性に多く発症し、20~40歳の若い人に多い。原因不明の場合が多いが、膠原病(こうげんびょう)や動脈硬化、糖尿病などの他の疾患に伴って起こることもある。 レイノー現象の症状は、手指や足趾が冷たくなり、色が白または青紫色に変わり、しびれや痛みを伴う。発作は数分から数時間続き、その後、皮膚の色が赤色に戻り、熱感やほてりを感じる。 レイノー現象の治療は、原因となる疾患を治療することが基本である。原因不明のレイノー現象に対しては、保温や血管拡張薬を投与するなどの対症療法が行われる。
その他

看護師に欠かせない用語「ナート」

ナートとは、縫合、もしくは縫合する、という意味の業界用語です。「縫う」を意味するドイツ語、Nahtに由来しており、医療現場で利用されています。処置に関する業界用語としては、他に、ホウコウやアンプタなどが挙げられます。ナートは、主に外科手術や傷の治療において使用されます。例えば、外科手術では、切開した部分を縫合して元の状態に戻すためにナートが行われます。また、傷の治療においても、傷口を縫合することで傷の治癒を促進することができます。ナートを行う際には、まず、傷口を洗浄して消毒します。次に、傷口の両端を縫合針で固定します。最後に、縫合針を糸で結んで縫合を完了させます。ナートは、医療従事者によって行われる処置であり、患者さんの安全と健康を守るために重要な役割を果たしています。
その他

看護師必須!パターナリズムの基礎知識

パターナリズムとは、強い立場にある者が弱い立場の者の意志に反して、弱い立場の者の利益になるという理由から、その行動に介入したり、干渉したりすることである。日本語では家父長主義、父権主義などと訳される。 パターナリズムは、医療現場においても起こり得る。例えば、医師が患者の同意を得ずに治療を行ったり、患者の希望に反して治療方針を決定したりすることがある。これは、医師が患者の利益を最優先に考えているために行われることが多く、患者のために良いと医師が信じていれば、患者の同意を得ずに治療を行うことは正当化されるという考え方である。 しかし、パターナリズムは、患者の自己決定権を侵害する可能性がある。患者の自己決定権とは、患者が自分の健康状態や治療方針について自ら決定する権利である。パターナリズムは、患者の自己決定権を侵害し、患者の尊厳を傷つける可能性がある。 そのため、医療現場においては、パターナリズムを避けることが重要である。医師は、患者の同意を得た上で治療を行うべきであり、患者の希望に反して治療方針を決定すべきではない。また、患者は、自分の健康状態や治療方針について自ら決定する権利があることを認識し、医師と治療方針について話し合うことが重要である。
医療機器・設備・器具

看護師に必須の用語『持針器』

持針器とは、主に外科的な手術に使用される、縫合針を把持するための金属製の器具です。器具の特徴は先端が短く把持部分が長くなっており、てこの原理によって縫合針が挟まれて固定されます。持針器は、縫合時に針を正確に操作し、組織を傷つけないようにするために使用されます。持針器は、さまざまな形状やサイズがあり、手術の種類や縫合する部位によって使い分けられます。持針器は、手術に欠かせない重要な器具の一つです。 持針器は、外科医が手術中に縫合を行う際に使用する器具です。持針器は、縫合針を保持し、組織を貫通させやすくする役割を果たします。持針器には、さまざまな種類があり、手術の種類や縫合する部位によって使い分けられます。持針器は、外科医にとってなくてはならない重要な器具の一つです。
小児科

看護師が理解しておくべき自閉スペクトラム症の基礎知識

自閉スペクトラム症の特徴は、社会的なコミュニケーションと相互作用の障害、パターン化された行動や興味、感覚的な問題などが挙げられます。 社会的なコミュニケーションと相互作用の障害としては、他者と目線を合わせるのが難しい、非言語的なコミュニケーションがうまく理解できない、会話のやり取りが困難、自分の興味のあることばかりを話して相手の話を聞かない、などの症状があります。 パターン化された行動や興味としては、特定の動作を繰り返し行う、特定の物に強く執着する、変化を嫌がるなどの症状があります。 感覚的な問題としては、特定の音や光に過敏に反応する、触られることを嫌がる、味覚や嗅覚が過敏になるなどの症状があります。 自閉スペクトラム症の特徴は、人によって程度や症状の内容が異なります。そのため、一人ひとりの特徴に合わせて、適切な支援を行う必要があります。
皮膚科

看護師に必須の用語『瘡蓋』について

瘡蓋は、傷口を保護し、感染を防ぐために皮膚が形成する自然なバリアです。外傷やその他の損傷によって皮膚が破れると、体液、血液、膿などの物質が傷口からにじみ出てきます。これらの物質が乾燥すると、瘡蓋が形成されて傷口を覆います。 瘡蓋は、傷口の治癒を促進するのに役立ちます。瘡蓋は、傷口を保護し、感染を防ぎ、治癒を促進するタンパク質や成長因子を含む保護膜の役割を果たします。瘡蓋はまた、傷口の痛みを軽減し、外観を改善するのに役立ちます。 瘡蓋は通常、数週間で自然に脱落します。瘡蓋をむしったり剥がしたりすると、傷口が感染したり、治癒が遅れたりする可能性があるため、避けるべきです。
医療機器・設備・器具

体温計について

体温計の種類 体温計には、電子体温計、水銀体温計、赤外線体温計、耳式体温計など、様々な種類があります。電子体温計は、最も一般的な体温計で、測定結果がすぐにデジタル表示されます。水銀体温計は、ガラス製の体温計で、水銀の膨張と収縮によって体温を測定します。赤外線体温計は、皮膚の表面から放射される赤外線を読み取ることで体温を測定します。耳式体温計は、耳の鼓膜の温度を測定することで体温を測定します。 それぞれの体温計には、長所と短所があります。電子体温計は、測定結果がすぐにデジタル表示されるので便利です。しかし、水銀体温計よりも高価です。水銀体温計は、電子体温計よりも安価ですが、測定結果が出るまで時間がかかります。赤外線体温計は、非接触で体温を測定できるので、感染症の予防に役立ちます。しかし、電子体温計や水銀体温計よりも高価です。耳式体温計は、測定結果がすぐにデジタル表示されるので便利です。しかし、赤外線体温計よりも高価です。 体温計の種類を選ぶ際には、自分のニーズや予算を考慮することが大切です。
循環器

看護師に必須の用語『肺動脈楔入圧』

肺動脈楔入圧とは、バルーンカテーテルを右心房から肺動脈へ挿入し、バルーンを膨らませて肺動脈を塞いだときにカテーテルの先端にかかる圧のことである。肺動脈楔入圧は、左心房圧および左室拡張末期圧の指標にできるため、左心系の機能評価や診断に用いられる。正常値は5~13mmHgである。 肺動脈楔入圧を測定するためには、まずバルーンカテーテルを右心房から肺動脈へ挿入する。次に、バルーンを膨らませて肺動脈を塞ぐ。すると、カテーテルの先端にかかる圧が肺動脈楔入圧である。肺動脈楔入圧を測定することで、左心房圧や左室拡張末期圧を推定することができる。 肺動脈楔入圧は、左心系の機能評価や診断に有用な指標である。肺動脈楔入圧が高い場合、左心系の機能が低下している可能性がある。逆に、肺動脈楔入圧が低い場合、左心系の機能が亢進している可能性がある。肺動脈楔入圧を測定することで、左心系の機能評価や診断を行うことができる。
その他

看護師に必須の用語「ナラティブ」の魅力とは?

ナラティブとは、英語で「説話」「物語」「語り」などを意味し、医療現場においては医療従事者が患者の経験したことや出来事の語りを聞き、患者の視点で受け止めることで、患者と医療従事者が良い関係を築き、双方が満足できる医療を行うことを指す言葉である。 ナラティブに基づいた医療(ナラティブ・ベイスト・メディスン、NBM)ともいう。 ナラティブは、患者の病気を単なる医学的な問題としてではなく、患者の個人的な経験として捉えることを重視する。 医療従事者は、患者のナラティブを聞くことで、患者の病気をより深く理解し、患者のニーズに合った医療を提供することができる。 また、ナラティブを聞くことで、医療従事者は患者との関係を築くことができ、患者の満足度を向上させることができる。
救急・ICU

COPDとは?症状や原因、治療法をわかりやすく解説

COPDは、慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease)の略称です。これは、気道や肺胞の異常による慢性的な呼吸器症状を特徴とする肺疾患です。COPDの最も重要な危険因子は喫煙であり、受動喫煙やバイオマス燃料の煙を含むその他の曝露も原因となります。 COPDの主な症状には、息切れ、咳、痰などがあります。これらの症状は、通常、徐々に進行し、日常生活に支障をきたすこともあります。COPDは、肺気腫や慢性気管支炎などの複数の肺疾患を合わせたものです。肺気腫は、肺胞が破壊され、肺の表面積が減少します。慢性気管支炎は、気管支が炎症を起こし、狭くなる病気です。 COPDは、進行性の病気であり、治療法はありません。しかし、症状をコントロールし、進行を遅らせるための治療法はあります。治療法には、禁煙、薬物治療、肺リハビリテーションなどがあります。COPDは、重症化すると命に関わることもあります。そのため、早期発見と適切な治療が重要です。
産婦人科

看護師が知っておくべき体外受精の基礎知識

体外受精とは、採取した卵子と精子を体外で受精させる生殖補助医療技術である。体外受精後に受精した胚を女性の子宮内に戻す(胚移植)ことで不妊治療が成立する。 体外受精は、1978年、ロンドンにある私立不妊治療専門クリニックのロバート・エドワーズ博士とパトリック・ステプトー博士が世界で初めて成功させた。その後、体外受精の技術は世界中に広まり、現在では広く行われている不妊治療である。 体外受精は、精子が卵子に到達して受精するまでの過程を体外で行う方法です。体外受精の目的は、精子と卵子を体外で受精させ、受精卵を女性の体内に移植して妊娠させることです。 体外受精は、精子量や精子質に問題がある男性や、卵管が詰まったり、損傷したりしている女性など、さまざまな原因で不妊症に苦しむカップルにとって有効な治療法となり得る。
脳・神経

メラトニンとは?睡眠・覚醒リズムを調節するホルモン

メラトニンは、脳の松果体で合成されるホルモンです。睡眠・覚醒リズムを調節する働きがあり、周囲が薄暗くなることを感知して分泌が亢進され、午後11時〜午前3時頃に血中濃度はピークを迎えます。ヒトにおいては睡眠を促進する効果があるため、これにより、昼行性の日内リズムを作っているとされています。 また、メラトニンの分泌量は季節によっても変動し、夜が長い秋・冬のほうが、春・夏に比べて血中濃度が高くなることが知られています。このため、季節性情動障害の一因と言われています。
血液・造血

抗がん薬シクロホスファミドの基礎知識と特徴

シクロホスファミドはアルキル化剤の一種です。アルキル化剤とは、DNAに結合し、細胞の分裂を阻止する薬です。シクロホスファミドは、リンパ腫、白血病、多発性骨髄腫、卵巣癌、乳癌、肺癌、膀胱癌など、さまざまな癌の治療に使用されます。 シクロホスファミドの作用機序は、DNA合成の阻害です。DNA合成とは、DNAを複製するプロセスであり、細胞分裂には不可欠です。シクロホスファミドはDNA合成を阻害することで、細胞の分裂を阻止します。また、シクロホスファミドは免疫抑制剤でもあります。免疫抑制剤とは、免疫機能を抑制する薬です。シクロホスファミドは、免疫機能を抑制することで、癌細胞の増殖を抑えます。 シクロホスファミドの主な副作用は、吐き気、嘔吐、下痢、脱毛、骨髄抑制、感染症などです。骨髄抑制とは、骨髄の機能が低下して、血球の産生が減少する状態です。感染症とは、細菌やウイルスなどの病原体による感染です。シクロホスファミドは、免疫機能を抑制するため、感染症にかかりやすくなります。
組織・制度

医療クラークの役割と資格

医療クラークとは、医療機関において、医師や看護師の指示に従って、患者のカルテを管理し、診療費を計算し、薬局や他の医療機関との連絡を行うなどの事務作業を行う医療事務職です。医療クラークは、患者の個人情報を扱うため、守秘義務が厳しく求められます。また、医療機関の経営状況を把握し、改善するために、経営に関する知識も必要です。 医療クラークは、医療機関の重要な業務を担うため、その役割は非常に重要です。医療クラークが適切に業務を行うことで、医療機関の円滑な運営に貢献することができます。また、医療クラークは、患者と医療機関の架け橋となり、患者の満足度を高める役割も果たしています。 医療クラークになるには、医療事務の専門学校や大学で学び、資格を取得する必要があります。医療事務の資格は、医療事務士、医療事務管理士、医療事務専門士などがあります。また、医療クラークとして働くためには、パソコンの操作スキルやコミュニケーション能力も必要です。 医療クラークは、医療機関の重要な業務を担うため、その役割は非常に重要です。医療クラークが適切に業務を行うことで、医療機関の円滑な運営に貢献することができます。また、医療クラークは、患者と医療機関の架け橋となり、患者の満足度を高める役割も果たしています。
脳・神経

看護師必見!日本脳炎の基本知識

日本脳炎とは、日本脳炎ウイルスに感染することによって引き起こされる感染症です。蚊を介して感染し、高熱、頭痛、嘔吐などの症状が現れます。重症化すると、脳炎や髄膜炎を起こし、死に至ることもあります。日本脳炎は、東南アジア、東アジア、西太平洋地域で多く発生しています。日本でも、毎年数千人の患者が発生しています。 日本脳炎ウイルスは、フラビウイルス科フラビウイルス属に属するウイルスです。直径は約50nmで、エンベロープを有しています。日本脳炎ウイルスのゲノムは、一本鎖RNAで、約10,000塩基から構成されています。日本脳炎ウイルスは、蚊を介して感染します。蚊が日本脳炎ウイルスに感染した鳥や豚を吸血すると、ウイルスが蚊の体内で増殖します。その後、蚊が人間を吸血すると、ウイルスが人間に感染します。 日本脳炎の潜伏期間は、10日から14日です。発症すると、高熱、頭痛、嘔吐などの症状が現れます。重症化すると、脳炎や髄膜炎を起こし、死に至ることもあります。日本脳炎の治療法は、対症療法が中心となります。重症例には、抗ウイルス薬が使用されることもあります。 日本脳炎は、予防接種で予防することができます。日本脳炎ワクチンは、生ワクチンと不活化ワクチンがあります。生ワクチンは、弱毒化した日本脳炎ウイルスを使用しており、不活化ワクチンは、日本脳炎ウイルスの抗原を不活化したものです。日本脳炎ワクチンは、1期から3期に分けて接種されます。1期は1歳から2歳の間、2期は3歳から4歳の間、3期は11歳から12歳の間です。
血液・造血

ホジキンリンパ腫の基礎知識

ホジキンリンパ腫は、悪性リンパ腫の一種です。リンパ腫とは、リンパ球ががん化したものです。リンパ球は、免疫系の一部を担っており、感染症から体を守る役割を持っています。ホジキンリンパ腫は、リンパ節にできるリンパ腫の一種です。リンパ節は、リンパ液が流れる途中にあり、リンパ球が集まっている場所です。ホジキンリンパ腫は、リンパ節が腫れて硬くなり、痛みを伴うことがあります。また、発熱、体重減少、倦怠感などの症状が出ることもあります。ホジキンリンパ腫は、15~35歳と50歳以上の2峰性にピークがあるのが特徴です。日本では悪性リンパ腫の5%前後であるのに対し、欧米では悪性リンパ腫の30%前後を占めています。
血液・造血

看護師必須!腹水検査とは

腹水検査とは、腹腔内に腹水が認められる場合に、その性状を確認し原因疾患を推定する目的で行われる検査のことである。腹水とは、腹腔内に貯まる液体のことで、通常は少量しか存在しないが、何らかの原因で腹水が貯まると、腹部の膨満や圧迫感などの症状が現れる。腹水検査は、腹水の原因を診断するために行われ、腹腔内に針を刺して腹水を採取し、その性状を調べる。腹水の色、透明度、粘稠度、細胞数、タンパク質量、糖度、細菌の有無などが調べられ、原因疾患を推定する。腹水検査は、腹腔内感染症、肝硬変、心不全、腎不全、悪性腫瘍など、さまざまな疾患で実施される。
皮膚科

看護師必須用語『紫斑病』について

紫斑病とは、皮膚内の出血によって起こる紫から鮮紅色の斑を認める疾患のことです。紫斑は、毛細血管からの出血が皮膚に染み出したもので、出血が点状の場合は点状出血、出血が小さな丸い斑点状の場合は紫斑、出血が大きい場合は皮下出血と呼ばれます。紫斑病の原因は、血管壁の障害、血液凝固異常、血小板減少などさまざまです。血管壁の障害は、感染症、薬剤、外傷などによって起こることがあります。血液凝固異常は、遺伝性疾患、肝臓疾患、ビタミンK欠乏症などによって起こることがあります。血小板減少は、感染症、薬剤、脾腫などによって起こることがあります。紫斑病の症状は、紫斑が皮膚に出現すること以外に、出血傾向、貧血、疲労感などがあげられます。紫斑病の治療は、原因によって異なります。血管壁の障害が原因の場合は、感染症の治療や薬剤の中止などを行います。血液凝固異常が原因の場合は、凝固因子の補充や肝臓疾患の治療などを行います。血小板減少が原因の場合は、感染症の治療や脾腫の摘出などを行います。
看護技術

エンジェルメイクの知っておくべきこと

エンジェルメイクとは、病院などで患者が死亡した際、看護師などによってほどこされる死化粧のことです。死後の処置(エンゼルケア)のひとつで、エンゼルメイク、ラストメイクなどともいわれています。患者の苦悶の表情などを和らげ生前の姿に近づけることで、家族が心穏やかに最後の別れを告げることができるよう処置を施すという役割もあります。 エンジェルメイクは、看護師や介護士による死後のケアのひとつとして行われてきました。近年では、家族と共に死後の身だしなみを整えることで遺族の悲しみを和らげる、グリーフケアとしての側面が注目されるようになってきています。その背景には、病院や介護施設での看取りが増えていること、また、死をタブー視する風潮が薄れつつあることが挙げられます。 エンジェルメイクを行うことで、遺族は故人と心穏やかに最後の別れを告げることができ、悲しみを和らげる一助となります。また、故人が安らかに旅立てるよう、看護師や介護士の想いが込められています。