血液・造血

看護師が知っておきたいサイトカインの基礎知識

サイトカインは、細胞同士の情報伝達作用を持ち、特異的な受容体に結合することで、免疫反応の増強、制御、細胞増殖、分化の調節などを行うホルモン様タンパク質です。サイトカインは、様々な種類の細胞によって合成され、狭い範囲の近傍の細胞にのみ作用することが特徴です。サイトカインは、免疫系、炎症系、造血系、神経系など、様々な生理機能に関与しています。サイトカインは、その作用により、炎症性サイトカイン、抗炎症性サイトカイン、増殖因子、分化因子、免疫調節因子など、様々なグループに分類されます。サイトカインは、細胞の増殖、分化、活性化、アポトーシスなど、様々な細胞機能に関与しています。サイトカインは、感染症、炎症、アレルギー、自己免疫疾患、癌など、様々な疾患に関与しています。
その他

看護師が知っておきたい『吐き気(嘔気)』について

吐き気とは、嘔吐しそうな不快感のことである。嘔気ともいう。吐き気は、様々な原因で起こり得る。例えば、乗り物酔い、食べ過ぎ、二日酔い、妊娠、病気などである。吐き気は、通常は一時的なものであり、自然に治まる。しかし、中には、慢性的な吐き気に悩まされる人もいる。このような場合は、医師の診察を受ける必要がある。 吐き気を催す主な原因には、以下のものがある。 * 乗り物酔い * 過食 * 二日酔い * 妊娠 * 病気(胃腸炎、インフルエンザ、尿路感染症など) * 薬の副作用 吐き気が続く場合や、嘔吐を伴う場合は、医師の診察を受ける必要がある。医師は、吐き気の原因を特定し、適切な治療法を決定する。吐き気を和らげるために、医師は吐き止め薬を処方したり、食事や生活習慣についてアドバイスしたりする。
内分泌・代謝・栄養

看護師必見!クッシング症候群とは

クッシング症候群とは、副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が過剰に分泌されることで起こる症候群であり、副腎過形成、副腎腫瘍、下垂体腺腫などが原因となる。 クッシング症候群は、男性よりも女性に多く、発症年齢は30~50歳代がピークである。症状としては、満月様顔貌、中心性肥満、高血圧、糖尿病、骨粗しょう症、筋肉萎縮、易疲労感、月経異常などが挙げられる。 クッシング症候群の原因として、副腎過形成、副腎腫瘍、下垂体腺腫などが挙げられる。副腎過形成とは、副腎が肥大してコルチゾールの分泌が過剰になる疾患であり、副腎腫瘍とは、副腎に腫瘍が発生してコルチゾールの分泌が過剰になる疾患である。下垂体腺腫とは、下垂体に腫瘍が発生して副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌が過剰になる疾患であり、ACTHの過剰分泌によって副腎が刺激されてコルチゾールが過剰に分泌される。 クッシング症候群の診断は、血液検査、尿検査、画像検査などによって行われる。血液検査では、コルチゾール値の上昇、尿検査では、コルチゾール排泄量の増加が認められる。画像検査では、副腎過形成、副腎腫瘍、下垂体腺腫などの病変が認められる。 クッシング症候群の治療は、原因によって異なる。副腎過形成の場合は、副腎を摘出する手術が行われる。副腎腫瘍の場合は、腫瘍を摘出する手術が行われる。下垂体腺腫の場合は、腫瘍を摘出する手術が行われるか、放射線治療が行われる。
血液・造血

看護師が知っておくべき多発性骨髄腫について

多発性骨髄腫とは、骨髄にある形質細胞と呼ばれる白血球の一種ががん化して増殖する病気です。形質細胞は、通常、細菌やウイルスなどの異物を攻撃する抗体を作る役割をしていますが、多発性骨髄腫では、形質細胞ががん化して増殖してMタンパクと呼ばれる異常な抗体を産生します。Mタンパクは、血液や尿中に分泌され、さまざまな合併症を引き起こします。 多発性骨髄腫は、造血器腫瘍の一種であり、年間4000人程度が死亡する病気です。発症率、死亡率ともに増加しており、日本では10万人当たり2~4人が発症します。好発年齢は60代ですが、どの年代でも発症する可能性があります。
その他

ジャパンコーマスケールって知ってる?

ジャパンコーマスケール(Japan Coma Scale、JCS)は、日本で最も普及している意識障害の評価方法です。JCSは、1974年に日本脳神経外科学会の意識障害評価委員会によって作成されました。JCSは、意識障害の程度を3段階で評価します。 ・覚醒期(A期)刺激を加えなくても、患者さんが自発的に反応を示す。 ・昏睡期(C期)刺激を加えないと反応を示さない。 ・中間期(B期)刺激を加えると反応を示すが、自発的な反応は示さない。 JCSは、それぞれ段階がさらに3段階で評価されます。覚醒期は、A1からA3まで、昏睡期はC1からC3まで、中間期はB1からB3までです。JCSのスコアは、JCS 300のように、3桁の数字で表されます。最初の数字は覚醒期の段階、2番目の数字は中間期の段階、3番目の数字は昏睡期の段階を示しています。 JCSは、意識障害の重症度を評価するのに有用なツールです。JCSのスコアが高いほど、意識障害の重症度が高いことを示しています。JCSは、意識障害患者の治療経過を追跡するのにも有用です。
脳・神経

看護師に必須の用語『ドーパミン』

ドーパミンは、脳内で情報を伝達する役割を担う神経伝達物質です。別名ドパミンとも呼ばれています。ドーパミンは、脳の様々な部位に存在しており、運動、気分、報酬、学習、記憶などに関与しています。 ドーパミンは、チロシンというアミノ酸から生成されます。チロシンは、食事から摂取したタンパク質が分解された際に生成されるアミノ酸です。ドーパミンは、チロシンが酵素によって変換されることで生成されます。 ドーパミンは、脳の様々な部位に存在しており、それぞれ異なる働きをしています。例えば、運動に関与するドーパミンは、大脳基底核に存在しています。気分に関与するドーパミンは、辺縁系に存在しています。報酬に関与するドーパミンは、中脳辺縁系に存在しています。学習に関与するドーパミンは、前頭葉に存在しています。記憶に関与するドーパミンは、海馬に存在しています。 ドーパミンは、脳の様々な働きに関与する重要な神経伝達物質です。ドーパミンの異常は、様々な精神疾患や神経疾患の発症に関与すると考えられています。
整形外科

髄内釘と骨折治療

髄内釘とは、骨折部位を固定するために骨髄内に挿入する釘のことである。ネールやネイル、ロッドと呼ばれることもある。骨の端の部分から髄腔(ずいくう骨の中にある空洞)に打ち込むため、骨折した部分の骨を切開する必要がない。比較的大きな骨の骨幹部が骨折した場合に用いることが多い。 髄内釘は髄腔に挿入しやすいよう細長い形状になっている。骨内で動いてしまわないようにスクリュー状の釘がサイドから埋め込まれているものや、骨折部分に適度な圧力をかけて骨癒合(こつゆごう骨折部分の修復)を促すために斜めにスクリュー状の釘が埋め込まれているものもある。 髄内釘は一般的に金属でできており、軽さだけでなく錆びにくさを追求したチタンなどの特殊金属が利用されていることも多い。
循環器

ペースメーカー植え込み術とは?

ペースメーカー植え込み術の目的は、ペースメーカーを植え込んで徐脈性不整脈の治療を行い、心拍数を一定に保つことです。徐脈性不整脈とは、心拍数が遅くなる不整脈で、めまい、息切れ、失神などの症状を引き起こすことがあります。ペースメーカーは、心臓に電気刺激を与えることで心拍数を一定に保ち、これらの症状を改善します。 ペースメーカー植え込み術は、局所麻酔下で行われます。胸の皮膚を切開して、ペースメーカーを心臓に埋め込みます。ペースメーカーは、心臓の心房または心室に埋め込まれ、心臓に電気刺激を与えます。 ペースメーカー植え込み術は、通常、1~2時間程度で終了します。その後、数日間、病院に入院して経過を観察します。退院後は、定期的に医師の診察を受けて、ペースメーカーの機能を確認します。 ペースメーカー植え込み術は、徐脈性不整脈の治療に有効な方法です。ペースメーカーを埋め込むことで、心拍数を一定に保ち、症状を改善することができます。
その他

看護師が知っておきたいケモカインの基本

ケモカインとは、サイトカインの一種であり、主に白血球の遊走を誘導するもののことを指す。細胞から放出され、細胞間の相互作用を媒介するタンパク質である。ケモカインは、様々な細胞から産生され、その種類は40種類以上にもなる。ケモカインは、白血球の遊走を誘導する働きを持つことから、感染症や炎症反応において重要な役割を果たしている。また、ケモカインは、腫瘍の増殖や転移にも関与していることが知られており、近年では、ケモカインをターゲットとした癌治療薬の開発が進んでいる。
消化器

看護師に必須の用語『多臓器不全』とは

多臓器不全とは、心臓、腎臓、肺、肝臓、中枢神経などの生命維持臓器が進行性の機能障害を起こす状態です。また、凝固系、免疫系、内分泌系などの生理学的システムの機能障害も含みます。この状態は、多臓器不全症候群(MOF)または多臓器障害(MODS)とも呼ばれます。 多臓器不全は、重篤な感染症、外傷、大手術、火傷など、さまざまな原因で起こり得ます。これらの原因は、臓器に直接損傷を与えるか、全身の炎症反応を引き起こして臓器の機能を損なうことで、多臓器不全を引き起こします。 多臓器不全は、さまざまな症状を引き起こします。主な症状としては、呼吸困難、低血圧、尿量減少、黄疸、意識障害などがあります。多臓器不全は、早期に適切な治療を受けなければ、死に至ることもあります。 多臓器不全の治療は、原因の治療と支持療法の2つに分かれます。原因の治療は、感染症の場合には抗生物質、外傷の場合は手術、火傷の場合は傷の処置などを行います。支持療法は、人工呼吸器、透析、輸血などを行い、臓器の機能をサポートします。 多臓器不全は、重篤な疾患ですが、早期に適切な治療を受ければ、救命できる可能性があります。多臓器不全の予防のためには、感染症を予防し、外傷や火傷のリスクを減らすことが重要です。
看護技術

看護師に必須の用語『チームナーシング』とは

チームナーシングとは、看護師が互いに協力し合い、患者様のニーズに応える看護方式のことです。チームナーシングでは、看護師がチームを組み、チームリーダーがチームを統括します。チームリーダーは、チームのメンバーに指示を与え、チームの活動を調整します。チームのメンバーは、チームリーダーの指示に従って、患者様の看護を行います。チームナーシングでは、看護師が互いに協力し合うことで、患者様のニーズに迅速かつ適切に対応することができます。また、チームナーシングでは、看護師が互いに学び合うことで、看護の質を向上させることができます。 チームナーシングは、1950年代にアメリカ合衆国で開発されました。チームナーシングは、それまでの看護方式である個別看護や機能別看護に比べて、患者様のニーズに迅速かつ適切に対応することができるというメリットがあります。そのため、チームナーシングは、現在では世界中の多くの病院で採用されています。
検査・診断

看護師に必須の用語『血液検査』とは?

血液検査とは、血液に含まれる成分を調べることで体の異常を検出する方法の一つである。血液検査は、採血によって採取された血液を検査室に送り、そこで様々な検査が行われる。血液検査で調べられる項目は、赤血球数、白血球数、血小板数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値、血清クレアチニン値、血清尿素窒素値、血清グルコース値、アミノトランスフェラーゼ値、アルカリフォスファターゼ値など多岐にわたる。血液検査の結果は、体の異常の有無や、異常の程度を判断するのに役立つ。例えば、赤血球数が少ないと貧血の可能性があり、白血球数が多いと感染症の可能性がある。また、血清クレアチニン値が高いと腎機能障害の可能性があり、血清尿素窒素値が高いと肝機能障害の可能性がある。血液検査は、体の異常を早期に発見し、適切な治療につなげるために重要な検査である。
呼吸器

手術前後の看護、覚えておくべき呼吸訓練器具

呼吸訓練器具の種類 呼吸訓練器具には、吸う力を訓練する器具と、呼出する力を訓練する器具の2種類があります。 吸う力を訓練する器具は、ゆっくりと空気を吸う速度を可視化して、最大限の吸気を維持させる訓練を補助するものです。これにより、最大吸気持続時間(最大限に吸い込んだ状態を保つ時間)を長くし、肺胞に十分な空気を取り込ませ、拡張させることができます。 呼出する力を訓練する器具は、空気を呼出する時に一定の抵抗を与えて、呼吸の訓練を補助するものです。この抵抗によって、肺から空気を呼出する時に一定の圧力がかかり、肺胞の虚脱を減らし、肺胞を拡張させることができます。 どちらの器具も、呼吸機能の改善と肺合併症の予防に効果があるとされています。
組織・制度

看護師の必修用語『インフォームド・コンセント』って?

インフォームド・コンセントとは、患者とその家族が、医師や医療チームからの正しい情報提供に基づいて、病気、検査、治療の内容を十分に理解し、その上で判断や意思決定が行えるように支援する考え方のことである。英語ではinformed consentという言葉のほかに、informed decision、shared decision makingという呼び方も使われている。 インフォームド・コンセントの原則は、患者の自己決定権を尊重し、患者の意思決定を支援することである。そのためには、医師や医療チームは、患者とその家族に、病気や検査、治療の内容について、わかりやすく十分な情報を提供する必要がある。また、患者とその家族は、医師や医療チームから提供された情報を理解し、納得した上で、治療を受けるかどうかを決めることができる必要がある。 インフォームド・コンセントは、医療行為の透明性と信頼性を高め、患者の自己決定権を尊重するために重要な考え方である。
耳鼻咽喉科

看護師必須の用語『指甲』について

指甲とは、口腔咽頭の触診の際に、開いた口の中に指を入れたときにかまれないようにするための装具のことである。アイスパックという名称で販売されている物でもある。主に、耳鼻咽喉科などで使用される装具である。 指甲は、金属やプラスチックなどで作られた小さな道具で、指の先に装着する。指の先に装着することで、指を保護し、かまれるのを防ぐことができる。指甲は、さまざまな形状や大きさのものがあり、使用者の手指のサイズに合わせて選択することができる。 指甲は、耳鼻咽喉科の診察や治療の際に、医師や看護師が使用する。耳鼻咽喉科の診察や治療では、医師や看護師が患者さんの口の中に指を入れて、喉の奥や耳の奥を診察したり、治療を行ったりすることがある。このとき、患者さんが医師や看護師のかむのを防ぐために、指甲を使用することがある。指甲を使用することで、医師や看護師は安心して診察や治療を行うことができる。 指甲は、耳鼻咽喉科の診察や治療の際に使用する装具である。指甲を使用することで、医師や看護師は安心して診察や治療を行うことができる。
皮膚科

サルコイドーシスを理解!看護師に必須の用語

サルコイドーシスは、皮膚、リンパ節、肺、眼、心臓などの多臓器にわたり非乾酪性類上皮細胞肉芽腫が出現する原因不明の多臓器疾患です。非乾酪性類上皮細胞肉芽腫とは、肉芽腫の一種で、乾酪壊死を伴わないものです。サルコイドーシスは、日本を含む世界各地で報告されており、男女比はほぼ同等です。好発年齢は20~40歳代ですが、小児や高齢者でも発症することがあります。サルコイドーシスの原因は不明ですが、遺伝的要因、環境要因、感染症などが関与していると考えられています。
組織・制度

周産期医療:看護師が知っておくべきこと

周産期医療とは、妊娠22週から生後1週間未満までの期間を対象とした、母体と胎児の健康管理を行う医療体制のことです。「周産期医学」とも呼ばれ、産科、小児科、産婦人科、新生児科など、さまざまな分野の専門家が協力して診療にあたります。周産期医療の目的は、母体の健康を守り、胎児の発育を促し、安全に分娩を迎え、新生児の健康を守ることです。周産期医療では、妊婦の定期健診や分娩前の指導、胎児の超音波検査や心拍モニターによる観察、分娩時の医学的介入、新生児のケアなど、さまざまな医療行為が行われます。
アレルギー・膠原病

看護師に知っておいて欲しい過敏症の知識

過敏症とは、薬剤や食品などによって、通常では示さない有害な症状を来すことである。アレルギー疾患と同義である。過敏症は、Ⅰ型からⅣ型までの4種類に分類される。 Ⅰ型過敏症は、即時型過敏症とも呼ばれ、アレルゲンが体内に侵入するとすぐに症状が現れる。症状としては、鼻汁、鼻づまり、くしゃみ、結膜炎、目の掻痒感などがある。 Ⅱ型過敏症は、細胞傷害型過敏症とも呼ばれ、アレルゲンが細胞に結合すると、細胞が破壊されて症状が現れる。症状としては、貧血、血小板減少症、顆粒球減少症などがある。 Ⅲ型過敏症は、免疫複合体型過敏症とも呼ばれ、アレルゲンと抗体が結合して免疫複合体を形成すると、免疫複合体が血管壁に沈着して炎症を起こす。症状としては、関節炎、腎炎、血管炎などがある。 Ⅳ型過敏症は、遅延型過敏症とも呼ばれ、アレルゲンが体内に侵入してから数日後に症状が現れる。症状としては、接触性皮膚炎、薬疹、結核反応などがある。
腎・泌尿器

看護師必須用語『尿道炎』を徹底解説!

尿道炎とは、膀胱から尿が排泄されるときに通る管である、尿道の感染症のことです。尿道炎の原因には、性行為感染症(STI)や、大腸菌などの細菌による感染などがあります。症状としては、排尿時の痛みや灼熱感、頻尿、尿が濁るなどがあります。尿道炎は、抗生物質や抗菌剤で治療することができます。 尿道炎は、性行為感染症(STI)によって引き起こされることが多く、クラミジア、淋菌、トリコモナス症、ヘルペスなどが原因となります。また、大腸菌などの細菌が尿道に侵入することによっても起こります。 尿道炎の症状としては、排尿時の痛みや灼熱感、頻尿、尿の濁りなどがあります。また、男性の場合は、亀頭の痛みや分泌物、女性の場合は、膣からの分泌物や外陰部の痛みなどを伴うこともあります。 尿道炎の治療には、抗生物質や抗菌剤が用いられます。クラミジアや淋菌などの性行為感染症が原因の場合は、パートナーにも治療が必要となります。 尿道炎は、早期に治療することで合併症を防ぐことができます。排尿時の痛みや灼熱感、頻尿などの症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
消化器

看護師が知っておきたい『門脈』とは?

門脈とは、消化管を流れた血液が集まって肝臓に注ぐ部分の血管のことである。肝門脈ともいう。門脈には胃、小腸、大腸、膵臓、脾臓、胆嚢などの消化器から流れ出る静脈が集まっており、腸管で吸収されたアミノ酸、膵臓で作られたインスリンをはじめとしたホルモン、脾臓から排出された分解物などを肝臓に運ぶ。 門脈は肝臓の右葉と左葉の間で分枝し、多数の毛細血管に分かれる。毛細血管は肝細胞の間を流れて肝細胞に酸素や栄養素を供給し、肝細胞から排出された老廃物を回収する。老廃物は門脈を介して肝臓から排出され、最終的には腎臓でろ過されて尿として体外に排出される。 門脈は消化器系の重要な血管であり、肝臓の働きに欠かせない。門脈に何らかの異常が生じると、肝機能障害や消化器系の疾患を引き起こすことがある。
アレルギー・膠原病

看護師に必須の用語『CD3』とは?

CD3とは、T細胞レセプター(TCR)の構成成分であり、T細胞のマーカーとして最も汎用されます。T細胞は、免疫応答の始動、調節、制御において中心的役割を果たす細胞(リンパ球)です。マウスに対しては、Thy-1抗原がT細胞のマーカーとして最も広く用いられてきましたが、現在ではT細胞レセプター(TCR)、もしくはTCRと複合体を形成するCD3分子が、ヒトも含めて、T細胞のマーカーにおいて最も汎用されています。言い換えると、TCRまたはCD3の発現が、リンパ球をT細胞と判定する根拠となります。 CD3は、TCRとともに、抗原認識に関与します。TCRが抗原を認識すると、CD3がリン酸化され、T細胞の活性化が開始されます。CD3はまた、T細胞の増殖や分化にも関与しています。 CD3は、T細胞の表面に発現しているため、抗体によって検出することができます。CD3抗体は、T細胞を他のリンパ球から区別するために使用されます。また、T細胞の活性状態を調べるために使用されることもあります。
精神科

知っておきたい『自閉スペクトラム症』

自閉スペクトラム症(ASD)は、社会的コミュニケーションや対人関係の相互作用における障害、限定された興味や活動、繰り返しのある行動を特徴とする発達障害です。ASDは、アスペルガー症候群、自閉症、その他の広汎性発達障害を含む広範囲の症状を有するスペクトル障害です。 ASDの原因は完全には分かっていないものの、遺伝的要因と環境要因の両方が関与していると考えられています。ASDは生涯続く障害であり、現在、治癒法はありません。しかし、早期介入と適切なサポートにより、ASDのある人々は、充実した生活を送ることができます。 ASDの症状は、個人によって大きく異なります。最も一般的な症状としては、以下のようなものがあります。 * 社会的コミュニケーションや対人関係の相互作用における障害 * 限定された興味や活動 * 繰り返しのある行動 * 感覚過敏や感覚鈍麻 * こだわりや儀式的な行動 * 不安やこだわり ASDの診断は、医学的な検査や心理検査に基づいて行われます。ASDの治療法はありませんが、早期介入と適切なサポートにより、ASDのある人々は、充実した生活を送ることができます。早期介入には、行動療法、言語療法、作業療法などが含まれます。サポートとしては、特別支援教育や社会福祉サービスなどが挙げられます。
その他

看護師が押さえておくべき必須用語「KOT」

KOTとは、大便を意味する業界用語である。ドイツ語のKotに由来する。医療現場では、カルテなどに「KOT−3」(3日間排便なし)というように記載されることがある。これは、患者の排便状況を記録するためのものである。 KOTは、看護師にとって重要な用語である。患者の排便状況を把握することは、患者の健康状態を判断する上で重要である。また、排便障害のある患者に対しては、適切なケアを行う必要がある。 KOTに関する用語には、他にも「KOT便」「KOT塊」「KOT失禁」などがある。これらの用語は、いずれも大便に関する状態や症状を表している。看護師は、これらの用語を正しく理解し、適切なケアを提供することが求められている。
その他

看護師のための用語解説『PaCO2』

PaCO2の正常値は35~45 Torrです。PaCO2は、血液中の二酸化炭素分圧を表します。二酸化炭素は、体内で発生した老廃物であり、肺から排出されます。PaCO2が正常値より低い場合、過換気である可能性があります。過換気とは、必要な以上に呼吸をしてしまう状態です。原因としては、発熱、疼痛、せん妄、感染症、代謝性アシドーシスなどがあります。PaCO2が正常値より高い場合、低換気である可能性があります。低換気とは、必要な以上に呼吸をしない状態です。原因としては、喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)のような気道が閉塞する病態、中枢から神経を通って筋肉に伝わる換気の伝達機構の障害などがあります。