看護師に必須の用語『ALT』とは?

看護師の研究家
ALT(えーえるてぃー)は、アラニン(血清)アミノトランスフェラーゼの略語です。肝機能や肝疾患の評価に用いられます。ALTについて説明してください。

看護師になりたい
ALTは、肝臓で作られる酵素です。肝臓の細胞が損傷すると、ALTが血液中に放出されます。ALTの値が高いと、肝臓の炎症や損傷が疑われます。

看護師の研究家
そうですね。ALTは、肝臓の炎症や損傷を評価する上で重要な検査項目です。ALTの値が正常範囲内であっても、他の肝機能検査の結果と合わせて総合的に判断することが重要です。

看護師になりたい
わかりました。ALTの値が高い場合は、肝臓の炎症や損傷が疑われるということですね。他の肝機能検査の結果と合わせて総合的に判断することが大切なのですね。
ALTとは。
ALTとは、肝臓の働きを調べる検査の1つです。ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)は、肝臓に多く存在する酵素で、ALTの数値が高いと、肝臓にダメージを受けている可能性があります。
ALTとは?

ALT(えーえるてぃー、Alanine Aminotransferase)は、アラニン(血清)アミノトランスフェラーゼの略語であり、肝機能や肝疾患の評価に用いられる。ALTは、肝細胞内でアミノ酸のアラニンとケトグルタル酸の間のアミノ基を転移させる酵素であり、肝細胞が損傷を受けると血中に放出される。そのため、ALT値が高いと肝細胞の損傷が疑われ、肝機能障害や肝疾患の可能性が高くなる。
ALTは、肝機能検査の項目のひとつとして測定されることが多く、正常値は男性で10~40U/L、女性で7~35U/Lとされている。ALT値が正常値よりも高い場合、肝細胞が損傷を受けている可能性があり、肝機能障害や肝疾患が疑われる。ALT値が高い原因としては、ウイルス性肝炎、アルコール性肝炎、薬物性肝炎、自己免疫性肝炎、肝硬変、肝臓がん、胆石、胆管炎などがあげられる。
ALT値が高い場合は、さらに詳しい検査を行う必要がある。血液検査では、AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)、γ-GTP(γ-グルタミルトランスペプチダーゼ)、ALP(アルカリフォスファターゼ)、総ビリルビン、直接ビリルビン、間接ビリルビンなどを測定する。また、画像検査では、腹部エコー、CTスキャン、MRIなどが行われる。これらの検査結果をもとに、肝機能障害や肝疾患の原因を診断する。
ALT値が高い場合は、肝機能障害や肝疾患の可能性があるため、早めに医療機関を受診することが重要である。また、肝機能障害や肝疾患を予防するためには、アルコールの過剰摂取を避け、バランスのとれた食事を心がけ、適度な運動を行うことが大切である。
ALTの正常値

ALTの正常値は、年齢や性別によって異なります。一般的に、男性のALT正常値は10~40 IU/L、女性のALT正常値は7~35 IU/Lです。ただし、これらの値はあくまでも目安であり、個人差があります。また、ALTの値は、食事や運動、飲酒などによっても変動することがあります。そのため、ALTの値が高かったり低かったりした場合は、医師に相談して原因を調べる必要があります。
ALTの値が正常範囲内であっても、肝臓に何らかの異常がある場合があります。例えば、脂肪肝や肝炎、肝硬変などの肝疾患では、ALTの値が正常範囲内であっても、肝臓に炎症や障害があることがあります。そのため、健康診断などでALTの値を測定した場合は、医師に相談して肝臓の状態を詳しく検査してもらうことが大切です。
ALTの上昇が疑われる症状

-ALT上昇が疑われる症状-
ALTは、肝臓の健康状態を反映する酵素です。ALTの上昇は、肝臓のダメージや疾患を示す可能性があります。ALT上昇が疑われる症状には、次のようなものがあります。
* 疲労感
* 食欲不振
* 体重減少
* 吐き気
* 嘔吐
* 腹痛
* 黄疸(皮膚や白目の黄変)
* 尿の色が濃くなる
* 便の色が淡くなる
* 下痢
* 発熱
* 体の痛み
* かゆみ
これらの症状は、他の疾患でも見られる可能性があります。ALT上昇が疑われる場合は、医師の診察を受けることが大切です。医師は、血液検査や画像検査などを行い、ALT上昇の原因を診断します。
ALT上昇の原因が肝臓の疾患である場合、治療が行われます。治療法は、疾患の種類や重症度によって異なります。軽症の肝疾患であれば、食事療法や生活習慣の改善で改善することが可能です。中等症以上の肝疾患の場合は、薬物療法や外科手術が必要になります。
ALTの上昇が原因となる病気

ALTの上昇が原因となる病気
ALTの上昇は、肝臓の細胞が損傷したときに起こります。肝臓の細胞が損傷する原因となる病気には、以下のようなものがあります。
・急性肝炎ウイルス、細菌、薬物、アルコールなどによって引き起こされる肝臓の炎症です。
・慢性肝炎急性肝炎が長期間続く場合や、ウイルス性肝炎が慢性化した場合に起こります。
・肝硬変肝臓の組織が線維化して硬くなる病気です。慢性肝炎が進行すると、肝硬変に至ることがあります。
・肝がん肝臓にできる悪性腫瘍です。
・薬物性肝障害薬物の副作用によって起こる肝臓の障害です。
・自己免疫性肝炎免疫システムが自分の肝臓を攻撃して炎症を起こす病気です。
ALTの上昇は、これらの病気の早期発見に役立ちます。しかし、ALTが上昇しても、必ずしも肝臓の病気があるわけではありません。筋肉が損傷した場合や、アルコールを大量に摂取した場合にも、ALTが上昇することがあります。そのため、ALTの上昇が原因となる病気かどうかを判断するためには、他の検査結果や症状を総合的に評価する必要があります。
