看護師が知っておくべき甲状腺に関する基礎知識
看護師の研究家
今日は『甲状腺』について勉強していきます。
看護師になりたい
甲状腺って何ですか?
看護師の研究家
甲状腺は、気管の前面にある、血管の豊富な内分泌腺です。大きさは、縦横ともに4~5cmほどで、重さは15~20gほどです。顕微鏡的に見ると、濾胞細胞と傍濾胞細胞が腺を構成します。
看護師になりたい
甲状腺ホルモンはどんな働きをしているんですか?
甲状腺とは。
甲状腺とは、首の前方の気管を覆うように位置する、小さな臓器です。蝶の形に似ていて、大きさは縦横ともに約4~5cm、重さは15~20gほどです。甲状腺は、濾胞細胞と傍濾胞細胞の2種類の細胞で構成されています。濾胞細胞は甲状腺ホルモンを分泌し、傍濾胞細胞はカルシトニンを分泌します。甲状腺ホルモンは全身の代謝を高め、交感神経を興奮させます。また、胎児や小児の成長や発達にも関与しています。カルシトニンは、血中カルシウム濃度を下げ、骨の吸収を抑制します。
甲状腺とは?
甲状腺とは、気管の前面にある蝶のような形をした内分泌腺です。大きさは縦横ともに4~5cmほどで、重さは15~20gほどです。甲状腺は、濾胞細胞と傍濾胞細胞で構成されており、濾胞細胞は甲状腺ホルモンを分泌し、傍濾胞細胞はカルシトニンを分泌します。甲状腺ホルモンは、全身の代謝を高めたり、交感神経を興奮させたりする働きがあります。また、胎児や小児の成長や発達にも関与しています。カルシトニンは、血中カルシウム濃度を調整する働きがあります。
甲状腺の機能
甲状腺は、各種のホルモンを分泌して、全身の代謝や成長を調整する重要な臓器です。甲状腺の主な機能は、以下の通りです。
-1. 甲状腺ホルモンの分泌-
甲状腺は、チロキシン(T4)とトリヨードチロニン(T3)という2つの甲状腺ホルモンを分泌しています。これらのホルモンは、全身の細胞の代謝を促進する働きがあります。代謝とは、細胞がエネルギーを産生したり、物質を合成したり分解したりする一連の化学反応のことです。甲状腺ホルモンは、代謝を促進することによって、体温を維持したり、心臓や脳の働きを正常に保ったり、筋肉や骨の成長を促進したりするなどの働きをしています。
-2. カルシトニンの分泌-
甲状腺は、カルシトニンというホルモンも分泌しています。カルシトニンは、血中のカルシウム濃度を低下させる働きがあります。カルシウムは、骨や歯の形成に重要なミネラルですが、血中のカルシウム濃度が高くなりすぎると、骨が弱くなったり、腎臓結石ができやすくなったりするなどの問題が起こります。カルシトニンは、血中のカルシウム濃度を低下させることによって、これらの問題を防いでいます。
甲状腺ホルモンの働き
-甲状腺ホルモンの働き-
甲状腺ホルモンは、甲状腺濾胞細胞によって分泌されるホルモンです。甲状腺ホルモンには、チロキシン(T4)とトリヨードチロニン(T3)の2種類があり、T4がT3に変換されて作用します。
甲状腺ホルモンの主な働きは、以下の通りです。
* 新陳代謝の促進甲状腺ホルモンは、全身の代謝を促進し、エネルギー消費量を増やします。
* 交感神経の興奮甲状腺ホルモンは、交感神経を興奮させ、心拍数や血圧を上昇させます。
* タンパク質の合成甲状腺ホルモンは、タンパク質の合成を促進します。
* 骨の発達甲状腺ホルモンは、骨の発達を促進します。
* 脳の発達甲状腺ホルモンは、脳の発達を促進します。
甲状腺ホルモンは、身体の様々な組織や器官に作用し、その機能を調整しています。甲状腺ホルモンの分泌量が低下すると、甲状腺機能低下症となり、身体の様々な機能が低下します。逆に、甲状腺ホルモンの分泌量が亢進すると、甲状腺機能亢進症となり、身体の様々な機能が亢進します。
甲状腺異常症とは?
甲状腺異常症とは、甲状腺の機能が低下したり、高まったりする病気の総称です。甲状腺ホルモンの分泌異常によって引き起こされるため、全身の様々な臓器や組織に影響を及ぼします。甲状腺機能低下症と甲状腺機能亢進症の2つに大別され、それぞれ症状や治療法が異なります。
甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌量が低下する病気です。主な症状は、倦怠感、疲労感、集中力の低下、体重増加、便秘、肌の乾燥、月経不順などです。治療法は、甲状腺ホルモン剤を服用することです。
一方、甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンの分泌量が多すぎる病気です。主な症状は、動悸、息切れ、発汗、体重減少、下痢、眼球突出、イライラ、不眠などです。治療法は、抗甲状腺薬を服用することや、甲状腺の一部を切除する手術を行うことです。