検査・診断

看護師のためのPET検査の基礎知識

PET検査とは、陽電子放射断層撮影(positron emission tomography)の略で、陽電子(ポジトロン)の検出を利用した画像検査のことです。放射能を含む薬剤を用いる核医学検査の一種です。 PET検査では、まず、放射性同位元素で標識した薬剤を患者に投与します。この薬剤は、患者の体内で代謝され、がん細胞や炎症部位に集まります。次に、患者の周りに設置されたPETスキャナーが、薬剤から放出される陽電子を検出します。陽電子は、周囲の電子と反応して消滅し、その際にガンマ線が発生します。PETスキャナーは、このガンマ線を検出して画像を再構成します。 PET検査は、がんの診断、転移の検出、治療効果の評価などに使用されます。また、心臓疾患、脳疾患、感染症などの診断にも使用されます。
呼吸器

看護師に必須!『ラッセル音』とは?

ラッセル音とは、肺の聴診で聞かれる異常呼吸音のことです。ラ音とも呼ばれ、ラッセル・ウィリアムスというイギリスの医師が初めて報告したことに由来しています。ラッセル音は、肺胞内の痰が気道に詰まることで発生すると考えられています。痰が詰まると、気道が狭くなり、空気の流れが阻害されます。その結果、呼吸音が大きくなり、異常な音が聞こえるようになります。ラッセル音は、肺炎、気管支炎、喘息、肺気腫などの肺疾患でよく聞かれます。また、肺癌や肺結核でもラッセル音が聞こえることがあります。ラッセル音は、肺疾患の診断や経過観察に役立つ重要な聴診所見です。
呼吸器

肺胞-毛細管ブロック症候群とは?

肺胞-毛細管ブロック症候群は、肺胞と毛細管の間でガス交換が障害される状態です。この障害は、肺胞の炎症や浮腫、毛細管の狭窄や閉塞など、さまざまな原因によって引き起こされます。 肺胞-毛細管ブロック症候群の原因としては、以下のものが挙げられます。 * 肺炎や肺水腫などの肺の感染症 * 間質性肺炎などの肺の炎症性疾患 * 肺塞栓症などの肺の血管閉塞性疾患 * 心不全や腎不全などの全身性疾患 * 薬剤や毒物の影響 肺胞-毛細管ブロック症候群は、肺のガス交換を障害するため、低酸素血症や高二酸化炭素血症を引き起こします。また、肺胞の炎症や浮腫は、肺コンプライアンスの低下や気道の閉塞を招き、呼吸困難を引き起こすこともあります。 肺胞-毛細管ブロック症候群の治療は、原因となる疾患の治療を基本とします。肺の感染症であれば抗菌薬、間質性肺炎であればステロイド薬や免疫抑制剤、肺塞栓症であれば血栓溶解薬や抗凝固薬を使用します。また、低酸素血症や高二酸化炭素血症を改善するために、酸素投与や機械的人工呼吸を行うこともあります。
血液・造血

看護師必須『血球貪食症候群』について

血球貪食症候群は、自己血球が骨髄やリンパ節で活性化した組織球やマクロファージによって貪食される疾患です。これは、免疫系が何らかの原因で異常を起こし、自分の細胞を攻撃してしまうことで起こります。 血球貪食症候群の症状と特徴は、以下のようなものがあります。 * 発熱 * リンパ節の腫れ * 肝臓や脾臓の腫れ * 皮膚の湿疹や発疹 * 貧血 * 白血球減少 * 血小板減少 * 黄疸 * 肝機能障害 * 腎機能障害 * 肺障害 * 中枢神経障害 血球貪食症候群は、重篤な疾患であり、適切な治療を受けなければ死に至る可能性があります。治療法としては、原因となる疾患の治療、ステロイド薬や免疫抑制剤の投与、造血幹細胞移植などが行われます。
職種・資格

診療情報管理士とは?その役割と資格

診療情報管理士とは、電子カルテを始めとする各種診療情報を管理する職種のことである。診療情報管理士の資格は民間資格であり、四病院団体協議会(日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会、日本精神科病院協会)および医療研修推進財団が共同で付与する認定資格である。診療情報管理士と1996年に名称変更される前の診療録管理士とで合わせて、33,306人が全国で認定を受けている(2017年5月現在)。 診療情報管理士の主な業務は、カルテや看護記録、検査伝票など診療に関わる記録を収集し、漏れや誤記がないかを確認した上で保存することである。また、上記の診療記録のデータベース化や、データベースを生かした「情報の有効活用」などを行う。特に近年、WHOが定めた国際的な疾病分類基準(ICD)を用いた疾病データ管理が普及していることから、これに沿った疾病の分類作業(コーディング)は診療情報管理士の重要な業務の一つとなっている。
その他

アクティブバースとは?メリットや注意点

アクティブバースは、医療的な介入を最小限に抑えた出産方法です。フリースタイル分娩とも言われ、医療機器に繋がれずに、分娩台の上で仰臥位のまま出産するスタイルが一般的となっているなか、アクティブバースは可能な限り医療機器を使わず、また分娩台も使用しない出産法です。 アクティブバースの特徴は、妊婦が主体となって出産するという点です。医師や助産師は、あくまでもサポート役に徹し、妊婦が自分の身体と赤ちゃんの力を信じて、出産を進めていきます。アクティブバースでは、妊婦が自由に動き回ることが推奨されており、分娩の進み具合に合わせて、最適な姿勢を選択することができます。また、陣痛の痛みを和らげるために、水中出産やアロマテラピーなど、様々な方法を組み合わせることができます。 アクティブバースは、妊婦の身体と赤ちゃんの力を最大限に引き出す出産方法であり、自然分娩に近い形で行うことができます。そのため、産後の回復が早い、母子ともに健康状態が良好であるなどのメリットがあります。また、アクティブバースは、妊婦が主体となって出産するという経験を通じて、自己肯定感や自信を高める効果も期待できます。
脳・神経

看護師に必須の用語「シナプス」

シナプスとは、神経細胞であるニューロンと、次のニューロンをつなぐ接合部のことである。シナプスは、電気信号や化学信号を伝達して、ニューロン間の情報を伝達する働きをしている。 シナプスは、ニューロンの軸索末端と、次のニューロンの細胞体や樹状突起が接合する部分に形成される。シナプスには、電気シナプスと化学シナプスの2種類がある。電気シナプスは、ニューロンの細胞膜が直接接合しており、電気信号を直接伝達する。化学シナプスは、ニューロンの細胞膜が直接接合しておらず、化学伝達物質を介して信号を伝達する。 電気シナプスは、ニューロン間の情報伝達が速く、化学シナプスは、ニューロン間の情報伝達が遅いという特徴がある。電気シナプスは、主にニューロンの同期化や、ニューロンの興奮性の制御などに用いられている。化学シナプスは、主にニューロン間の情報伝達や、ニューロンの興奮性の制御などに用いられている。 シナプスは、神経系の機能に重要な役割を果たしている。シナプスの機能が障害されると、神経系の機能が障害され、さまざまな症状が現れる。シナプスの機能障害は、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患の原因の一つと考えられている。
略語

看護師に必須の用語『プルス』について

プルスとは、脈拍を意味する医療業界の用語である。脈拍とは、心臓が1分間に拍動する回数である。1分間に何回の脈拍があるかを測定することを、脈拍測定という。脈拍は、心臓の健康状態を判断するのに重要な指標であり、脈拍が速すぎたり遅すぎたりすると、心臓に問題がある可能性がある。脈拍を測定する際には、指を患者の手首に当て、1分間にどれだけの脈拍があるかを数える。正常な脈拍は、1分間に60~100回である。 脈拍が速すぎる状態を頻脈といい、脈拍が遅すぎる状態を徐脈という。頻脈には、運動や緊張、発熱など、さまざまな原因がある。徐脈には、心臓の機能低下や甲状腺機能低下症など、さまざまな原因がある。脈拍が異常な場合は、心臓に問題がある可能性があるため、医師の診察を受ける必要がある。
血液・造血

看護師必須用語『鉄剤』

鉄剤は、主に鉄欠乏性貧血の治療に使用される薬剤であり、市販のサプリメントでも購入することが可能です。また、内服が困難な場合は注射剤も使用されます。鉄剤を使用した治療期間は特に決まっておらず、血液検査で血清鉄やヘモグロビン値を測定し、医師が判断して決定します。 鉄剤は、体内の鉄分量を増やすことで赤血球を増加させ、貧血を改善する働きがあります。赤血球は、酸素を全身の細胞に運ぶ役割を担っており、鉄分は赤血球を作るために必要な成分です。鉄分が不足すると、赤血球の数が減少し、貧血が起こります。 鉄剤には、経口鉄剤と注射剤の2種類があります。経口鉄剤は、錠剤やカプセル状の薬剤で、内服して服用します。注射剤は、静脈注射や筋肉注射によって投与されます。 鉄剤を服用すると、副作用として、胃腸障害、便秘、下痢、吐き気、嘔吐、腹痛などの症状が現れることがあります。また、鉄剤を過剰に摂取すると、鉄過剰症を引き起こす可能性があります。鉄過剰症になると、肝臓や心臓に障害が起こることもあります。 そのため、鉄剤を服用する際には、医師の指示を守って服用することが大切です。また、定期的に血液検査を行い、血清鉄やヘモグロビン値を測定することが重要です。
小児科

看護師必須!母乳とは?

母乳は、母親の乳腺から分泌される分泌物のことである。母乳は、赤ちゃんにとって必要な栄養素をすべて含んでおり、消化吸収しやすい。また、母乳には、赤ちゃんの免疫力を高める抗体が含まれている。 母乳の分泌量は、出産後数日で増加し、生後1~2か月でピークに達する。その後、母乳の分泌量は徐々に減少していくが、生後6か月までは母乳だけで赤ちゃんを育てることができる。 母乳育児には、多くのメリットがある。母乳育児をしている赤ちゃんは、人工乳育児をしている赤ちゃんよりも、病気になりにくい。また、母乳育児をしている赤ちゃんは、人工乳育児をしている赤ちゃんよりも、知能が高くなる傾向がある。 母乳育児は、母親にとってもメリットがある。母乳育児をしている母親は、乳がんや卵巣がんになるリスクが低くなる。また、母乳育児をしている母親は、産後うつになりにくい。 母乳育児には、多くのメリットがあるが、中には母乳育児ができない母親もいる。母乳育児ができない母親は、人工乳で赤ちゃんを育てることができる。
検査・診断

看護師に必須!『カットオフ値』とは?

カットオフ値とは、ある検査の陽性、陰性を分ける値のことである。病態識別値とも呼ばれる。その検査結果によって、特定の疾患に罹患した患者と罹患していない患者を分ける境界値である。 カットオフ値は、検査の感度と特異度によって決定される。感度とは、疾患にかかっている患者を正しく陽性と判定する確率であり、特異度とは、疾患にかかっていない患者を正しく陰性と判定する確率である。カットオフ値を高く設定すると、感度は高くなるが特異度は低くなり、カットオフ値を低く設定すると、感度は低くなるが特異度は高くなる。 カットオフ値は、検査によって異なる。例えば、血糖値のカットオフ値は120mg/dLであり、この値を超えると糖尿病と診断される。血圧のカットオフ値は140/90mmHgであり、この値を超えると高血圧と診断される。 カットオフ値は、医師が病気の診断をするために使用する重要な指標である。しかし、カットオフ値は絶対的なものではなく、患者の年齢、性別、病歴、その他の要因によって異なる場合がある。そのため、医師はカットオフ値を参考にしつつ、患者の全体的な状態を考慮して診断を下す必要がある。
耳鼻咽喉科

看護師必知!オマリズマブのすべて

オマリズマブは、重症アトピー型(アレルギー型)喘息の治療と特発性の慢性蕁麻疹の治療に用いられる注射薬です。分子標的治療薬の一つです。オマリズマブは、ヒト化抗IgEモノクローナル抗体であり、体内のIgE抗体を阻害することで、アレルギー症状を軽減します。 オマリズマブは、IgE抗体に結合することで、IgE抗体が肥満細胞や好塩基球の表面にあるFcεRI受容体に結合するのを阻害します。これにより、肥満細胞や好塩基球が活性化されて、ヒスタミンやロイコトリエンなどのアレルギー反応を引き起こす物質が放出されるのを抑えます。 オマリズマブは、重症アトピー型喘息の治療に用いられます。重症アトピー型喘息は、気管支が炎症を起こして狭くなり、呼吸困難や喘鳴などの症状が現れる病気です。オマリズマブは、気管支の炎症を抑え、喘息の発作を予防します。 オマリズマブは、特発性の慢性蕁麻疹の治療にも用いられます。特発性の慢性蕁麻疹は、原因不明の慢性的な蕁麻疹です。オマリズマブは、蕁麻疹の原因となっているIgE抗体を阻害することで、蕁麻疹の症状を軽減します。 オマリズマブは、注射薬であり、通常は2週間に1回、皮下注射されます。オマリズマブの投与量は、患者の体重や症状の程度によって異なります。オマリズマブは、一般的に安全な薬剤とされていますが、注射部位の痛みや発赤などの副作用が現れることがあります。
組織・制度

トリアージナースとは?その役割と重要性

トリアージナースの役割は、災害時あるいは救急外来で、患者の重症度を判断し、診察の優先順位を決めることです。多数の傷病者が同時発生した際に、傷病者のけがの程度や呼吸,循環,意識状態等の緊急度や重症度に応じて病院搬送や治療の順番を決めます。救命率の向上を目的に、災害医療や救急の現場で用いられます。日本では、トリアージナースは病院ごとに設置・導入する任意的な役割で、資格があるわけではありません。ただ、患者の容体を瞬時に判断する能力が求められるため、豊富な経験や資格を持つ看護師が必要とされます。
皮膚科

看護師必携!乾癬について学ぼう

乾癬(かんせん/psoriaris)とは、皮膚の炎症性角化症であり、尋常性乾癬、滴状乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、関節症性乾癬の5病型に分類されます。世界人口の約2~3%が乾癬に罹患しており、日本では約200万人が乾癬を患っていると推定されています。乾癬の原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因や免疫異常、環境要因などが関与していると考えられています。乾癬は、皮膚に赤い斑点や丘疹が生じ、鱗屑(りんせつ)を伴うのが特徴です。症状は軽度なものから重度なものまで様々で、患部の大きさや数、形状なども患者によって異なります。乾癬は、皮膚の炎症や痛み、かゆみを引き起こし、患者さんのQOL(生活の質)を低下させる可能性があります。
血液・造血

看護師が押さえておくべき基礎知識:慢性疾患に伴う貧血とは?

慢性疾患に伴う貧血とは、基礎疾患によって好中球、マクロファージ、リンパ球などから放出されたサイトカインが過剰となって生じる貧血である。サイトカインは、炎症や免疫反応を調節する物質であり、貧血の原因となるインターフェロンやインターロイキンなどがある。これらのサイトカインは、赤血球を産生する骨髄の造血幹細胞の働きを抑制したり、赤血球の寿命を短くしたりすることで、貧血を引き起こす。慢性疾患に伴う貧血は、鉄欠乏性貧血やビタミンB12欠乏性貧血とは異なり、鉄剤やビタミンB12を投与しても改善しないのが特徴である。慢性疾患に伴う貧血の治療は、基礎疾患の治療が中心となる。また、貧血の症状を緩和するために、輸血やエリスロポエチン製剤の投与が行われることもある。
検査・診断

看護師知っておきたい「ヘモグロビン」

ヘモグロビンの役割を知る ヘモグロビンは、体内の各組織に酸素を運ぶはたらきをする複合タンパク質です。ヘモグロビンは、赤血球に含まれる鉄を含むタンパク質で、酸素と二酸化炭素を結合したり、放出したりすることができます。酸素は肺から取り込まれ、ヘモグロビンと結合して体内の各組織に運ばれます。二酸化炭素は体内の各組織から発生し、ヘモグロビンと結合して肺に運ばれ、排出されます。 ヘモグロビンは、体内で酸素を運搬する重要な役割を果たしています。ヘモグロビンが不足すると、酸素が体内の各組織に十分に運搬されなくなり、貧血になります。貧血は、疲労感、息切れ、動悸、めまいなどの症状を引き起こします。 ヘモグロビンの基準値は、男性で14~18g/dL、女性で12~16g/dLです。ヘモグロビンの値が基準値よりも低い場合は、貧血の可能性があります。貧血の原因は、鉄分不足、ビタミンB12不足、葉酸不足、慢性疾患などがあります。貧血が疑われる場合は、医師に相談して検査を受けましょう。
感染

看護師に知っておいてほしい!インフルエンザ基礎知識

* -インフルエンザとは?- インフルエンザは、インフルエンザウイルスによるウイルス性呼吸器感染症です。世界的な大流行により大量の死者を出しうるウイルスとして知られています。 インフルエンザウイルスは、毎年流行するウイルスです。ウイルス粒子の表面にあるヘマグルチニン(赤血球凝集素)とノイラミニダーゼの構造を変化させることで流行を繰り返します。この変化の過程は連続抗原変異と呼ばれ、抗体を持たない多くの人にウイルスが感染し流行を起こします。 インフルエンザの症状は、発熱、咳、のどの痛み、筋肉痛、関節痛、頭痛などです。症状は通常数日から1週間続きます。インフルエンザは、重症化すると肺炎や脳炎などの合併症を起こすことがあります。 インフルエンザの治療は、安静と水分補給が基本です。解熱鎮痛剤や抗ウイルス薬を使用することもあります。
循環器

看護師に必須の用語『肺動脈楔入圧』

肺動脈楔入圧とは、バルーンカテーテルを右心房から肺動脈へ挿入し、バルーンを膨らませて肺動脈を塞いだときにカテーテルの先端にかかる圧のことである。肺動脈楔入圧は、左心房圧および左室拡張末期圧の指標にできるため、左心系の機能評価や診断に用いられる。正常値は5~13mmHgである。 肺動脈楔入圧を測定するためには、まずバルーンカテーテルを右心房から肺動脈へ挿入する。次に、バルーンを膨らませて肺動脈を塞ぐ。すると、カテーテルの先端にかかる圧が肺動脈楔入圧である。肺動脈楔入圧を測定することで、左心房圧や左室拡張末期圧を推定することができる。 肺動脈楔入圧は、左心系の機能評価や診断に有用な指標である。肺動脈楔入圧が高い場合、左心系の機能が低下している可能性がある。逆に、肺動脈楔入圧が低い場合、左心系の機能が亢進している可能性がある。肺動脈楔入圧を測定することで、左心系の機能評価や診断を行うことができる。
精神科

看護師が知っておきたい摂食障害

摂食障害とは、摂食行動に関わることに問題が現れる精神疾患です。中枢性摂食異常症とも呼ばれます。摂食障害には、神経性食欲不振症、神経性過食症、過食性障害、異食症などがあります。 摂食障害は、身体的にも精神的にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。身体的には、栄養失調、脱水症状、電解質異常、骨粗しょう症、貧血、心臓発作、脳卒中などにつながる可能性があります。精神的には、うつ病、不安障害、強迫性障害、パニック障害などにつながる可能性があります。 摂食障害の原因は、まだ完全には解明されていませんが、遺伝的要因、心理的要因、社会的要因などが関与していると考えられています。摂食障害は、思春期や青年期に発症することが多く、女性に多い傾向があります。 摂食障害の治療は、栄養失調の改善、精神療法、薬物療法などを組み合わせて行われます。摂食障害は、早期に発見して治療を開始することが重要です。
消化器

看護師に必須の用語:腸洗浄

腸洗浄とは、肛門および直腸を経由してぬるま湯や薬液を注入し、大腸内に溜まった残留物(便)の洗浄を行うことである。洗腸、灌注排便法ともいう。腸洗浄は、便秘、下痢、大腸炎、大腸がんの手術前など、様々な状況で行われる。腸洗浄によって、大腸内の残留物を洗浄し、大腸を清潔にすることで、症状の改善や手術の安全性を高めることができる。 腸洗浄は、医療機関で行われることが多いが、自宅で行うことも可能である。自宅で腸洗浄を行う場合は、医師や看護師の指導に従うことが重要である。腸洗浄には、様々な方法があるが、最も一般的な方法は、浣腸である。浣腸は、肛門に専用の器具を挿入し、ぬるま湯や薬液を注入する方法である。浣腸は、ドラッグストアなどで市販されている。 腸洗浄は、一時的に症状を改善することができるが、根本的な治療法ではない。便秘や下痢が続く場合は、医師に相談することが重要である。
呼吸器

看護師必見! 頻呼吸とは何かを徹底解説

頻呼吸とは、呼吸回数が25回/分以上で、浅い呼吸の状態を指します。通常、呼吸回数は1分間に12~20回であり、それ以上になると頻呼吸とみなされます。頻呼吸は、さまざまな原因で起こり、その中には、運動、ストレス、不安、感染症、薬物、心臓病、肺疾患などがあります。 頻呼吸になると、体内の二酸化炭素濃度が低下し、酸素濃度が上昇します。これにより、呼吸困難、めまい、頭痛、動悸、胸痛、疲労感などの症状が現れることがあります。また、頻呼吸が長く続くと、意識が遠のいたり、けいれんを起こしたりすることがあります。 頻呼吸の治療法は、その原因によって異なります。運動やストレスが原因の場合は、休息をとったり、リラックスしたりすることで症状が改善することがあります。感染症が原因の場合は、抗生物質などの投薬が必要になります。薬物が原因の場合は、薬の服用を中止する必要があります。心臓病や肺疾患が原因の場合は、その疾患の治療が必要になります。 頻呼吸は、さまざまな原因で起こる可能性があるため、症状が現れた場合は、医師に相談することが大切です。
循環器

看護師に必須の用語『生体弁』とは?種類や長所・短所を解説

生体弁は、異種生体弁、同種生体弁、自己生体弁の3種類に分けられる。 -異種生体弁-は、人間以外の動物の生体材料でつくった生体弁である。主にウシの心膜やブタの心臓弁が使用され、ヒトの心臓に使用するため入念に処理される。臨床で最も使用される生体弁である。 -同種生体弁-は、ヒトの死体、または脳死体から摘出した弁を凍結処理したものである。通称ホモグラフト -自己生体弁-は、患者の肺動脈弁を大動脈弁に移植する。オートグラフトとも呼ばれる。
精神科

全人的苦痛:ケアの重要性

全人的苦痛とは、身体的、精神的、社会的、スピリチュアルな苦痛を含む、複雑な苦痛のことである。末期癌など予後不良の患者が体験していることが多く、近代ホスピス運動の創始者であるシシリー・ソンダースが、末期癌患者との関わりを通して提唱した概念である。ソンダースは、以下の4つの要因が患者の全人的苦痛を形成していると述べている。 ・身体的苦痛体の痛みや症状、日常生活動作の支障など。 ・精神的(心理的)苦痛不安、いらだち、うつ状態、孤独感など。 ・社会的苦痛経済、仕事、家庭、人間関係、相続等に関する問題。 ・スピリチュアル(霊的)な苦痛人生の意味への問い、自責の念、死への恐怖、価値観の変化、死生観に対する悩みなど。
消化器

看護師に必須!経皮経肝的胆嚢ドレナージ

経皮経肝的胆嚢ドレナージ(PTGBD)とは、右肋間の皮膚と肝臓を介して胆嚢に細い管を入れ、溜まっている胆汁を体外に排出する治療のことである。急性胆嚢炎や閉塞性黄疸の治療として採用される。 PTGBDは、胆嚢の機能が低下して胆汁が排出されなくなった場合に行われる。胆汁が排出されないと、胆汁が胆嚢に溜まって胆嚢炎や閉塞性黄疸を引き起こす。PTGBDは、胆汁を排出することでこれらの症状を改善することができる。 PTGBDは、局所麻酔下で行われる。右肋間に小さな切開を入れ、そこから肝臓を介して胆嚢に細い管を入れる。この管を通して胆汁を体外に排出する。PTGBDは、通常数日から数週間行われる。 PTGBDは、一般的に安全な治療法である。しかし、まれに合併症が起こる可能性がある。合併症としては、出血、感染症、胆管損傷などがある。