消化器

内鼠径ヘルニアとは?その特徴を解説

内鼠径ヘルニアとは、Hesselbach三角という下腹壁動静脈の内側の抵抗の弱まった部分から、腹膜の袋が押し出されて外鼠径輪(そけいりん)に脱出する病気です。Hesselbach三角は、下腹壁の中で最も抵抗の弱い部分であり、ここに腹膜の袋が押し出されやすくなります。外鼠径輪とは、太ももの付け根にある筋肉と靱帯の隙間で、精管や血管が通る場所です。内鼠径ヘルニアは、この外鼠径輪を通り抜けて、鼠径部に脱出します。内鼠径ヘルニアは、鼠径ヘルニアの一種ですが、鼠径ヘルニアの中では比較的まれな病気です。男性に多く、女性はまれです。内鼠径ヘルニアは、鼠径部の膨らみや痛み、吐き気や嘔吐などの症状を引き起こすことがあります。また、内鼠径ヘルニアは、嵌頓(かんとん)を起こすことがあります。嵌頓とは、ヘルニアが脱出した後に元の位置に戻らなくなる状態のことです。嵌頓を起こすと、ヘルニアが壊死を起こして、腹膜炎や敗血症を引き起こすことがあります。内鼠径ヘルニアは、手術によって治療します。手術は、腹腔鏡手術で行うことが多いです。腹腔鏡手術とは、腹部に小さな穴を開けて、そこからカメラや手術器具を挿入して手術を行う方法です。腹腔鏡手術は、従来の手術よりも侵襲が少なく、術後の回復が早いというメリットがあります。
消化器

膵炎ってどんな病気?

膵炎とは、膵臓が炎症を起こす病気です。膵臓は、胃と小腸の間にある臓器で、消化液とインスリンを産生しています。膵炎は、急性と慢性に分けられます。急性膵炎は、突然発症する膵臓の炎症で、重症化すると死に至ることもあります。慢性膵炎は、長期にわたって膵臓が炎症を起こす病気で、膵臓の機能が徐々に低下していきます。膵炎の主な症状は、腹痛、悪心、嘔吐、下痢などです。膵炎の原因には、胆石、アルコールの過剰摂取、薬剤の副作用などがあります。膵炎の治療は、原因となるものを取り除くことから始めます。急性膵炎の場合は、絶食や輸液などの治療が行われます。慢性膵炎の場合は、膵臓の機能をサポートする薬剤や、痛みを和らげる薬剤などが使用されます。
内分泌・代謝・栄養

看護師必携!ホルモン基礎知識

ホルモンとは、体内のさまざまな組織や器官の間で情報を伝達する化学物質のことです。ホルモンは、内分泌腺から分泌され、血液を介して全身に運ばれます。ホルモンは、成長発育、生殖、代謝、気分など、さまざまな体の働きを調節する役割を持っています。 ホルモンには、さまざまな種類があります。代表的なホルモンには、成長ホルモン、甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、性ホルモン、インスリン、グルカゴン、副腎髄質ホルモンなどがあります。成長ホルモンは、成長発育を促進する働きがあります。甲状腺ホルモンは、代謝を調節する働きがあります。副腎皮質ホルモンは、ストレスに対抗する働きがあります。性ホルモンは、生殖機能を調節する働きがあります。インスリンは、血糖値を下げる働きがあります。グルカゴンは、血糖値を上げる働きがあります。副腎髄質ホルモンは、心拍数と血圧を上昇させる働きがあります。 ホルモンは、体の働きを調節する上で重要な役割を果たしています。ホルモンの分泌が乱れると、さまざまな病気の原因となります。例えば、成長ホルモンの分泌が不足すると、小人症になります。甲状腺ホルモンの分泌が不足すると、甲状腺機能低下症になります。副腎皮質ホルモンの分泌が不足すると、副腎皮質機能低下症になります。性ホルモンの分泌が不足すると、不妊症になります。インスリンの分泌が不足すると、糖尿病になります。グルカゴンの分泌が不足すると、低血糖症になります。副腎髄質ホルモンの分泌が過剰になると、高血圧症になります。 ホルモンは、体の働きを調節する上で重要な役割を果たしています。ホルモンの分泌が乱れると、さまざまな病気の原因となります。ホルモンの働きを理解することで、病気の予防や治療に役立てることができます。
職種・資格

医療コーディネーターとは何か?

医療コーディネーターの役割は、患者と医療スタッフとの間の窓口となり、患者の治療計画の調整や、治療の進捗状況を患者やその家族に説明したり、患者やその家族からの質問に答えたりすることです。また、患者の治療費用の見積もりや、保険会社との交渉など、患者の治療にかかわる事務的な仕事も担当します。さらに、患者の治療計画に合わせて、医療スタッフのスケジュールを調整したり、患者の治療のために必要なリソースを確保したりすることも医療コーディネーターの役割です。 医療コーディネーターは、患者の治療を円滑に進めるために重要な役割を担っています。患者の治療計画の調整や、治療の進捗状況の説明、患者やその家族からの質問への回答など、患者の治療にかかわるさまざまな業務を担当します。また、患者の治療費用の見積もりや、保険会社との交渉など、患者の治療にかかわる事務的な仕事も担当します。さらに、患者の治療計画に合わせて、医療スタッフのスケジュールを調整したり、患者の治療のために必要なリソースを確保したりすることも医療コーディネーターの役割です。
脳・神経

看護師に必須!『球麻痺』を理解しよう

球麻痺とは、脳幹の下部にある延髄と呼ばれる部分に位置する脳神経核が障害される病気です。この障害により、口、舌、喉の運動が困難になり、構音障害(呂律が回らない)や嚥下障害(食べ物を飲み込むのが困難になる)などの症状が現れます。また、呼吸や循環が困難になることもあります。球麻痺は、脳卒中、外傷、腫瘍、感染症などが原因で起こることがあります。球麻痺の症状は、その原因や重症度によってさまざまです。構音障害や嚥下障害は、比較的軽度の症状ですが、呼吸や循環の障害は、生命を脅かす可能性があります。球麻痺の治療法は、その原因によって異なります。脳卒中が原因の場合、血栓を溶解する薬剤や血圧を下げる薬剤などが用いられます。外傷が原因の場合、外科手術が必要になることがあります。腫瘍が原因の場合、放射線療法や抗がん剤治療が行われます。感染症が原因の場合、抗菌薬や抗ウイルス薬などが用いられます。球麻痺は、早期に発見され適切な治療を受ければ、症状が改善したり、進行を遅らせることができる病気です。
皮膚科

看護師の基礎知識:口角びらん症とは

口角びらん症は、唇の両端にある口角が炎症を起こす皮膚の疾患で、口角炎とも呼ばれます。カンジダなどの真菌による感染、ビタミンB群やビタミンAの不足、噛み合わせやよだれ(唾液)の付着、義歯による口角への刺激が主な原因です。糖尿病や貧血などの疾患や、薬剤などが原因になることもあります。 主な症状は、口角の発赤、かゆみ、腫れ、びらん、亀裂、出血などです。このため、口を開くと痛みを訴えることがあります。亀裂の患部から出血することが多く、その後かさぶたになります。
血液・造血

出血性ショックについて学ぶ

出血性ショックとは、出血によって血液循環量の低下が原因で起こるショックのことである。循環血液量減少性ショックの一つである。 出血性ショックは、大量の出血によって起こる。出血の原因は、外傷、手術、消化管出血、産科出血など様々である。出血性ショックは、出血量が多いほど重症となる。出血性ショックの症状は、血圧の低下、脈拍の増加、呼吸促迫、顔面蒼白、冷汗、意識障害などである。出血性ショックは、重症化すると死に至ることもある。 出血性ショックの治療は、出血を止め、輸血を行うことである。出血を止めるには、止血帯を巻いたり、手術をしたりする。輸血は、失われた血液を補うために必要である。出血性ショックの治療は、早ければ早いほど有効である。
内分泌・代謝・栄養

看護師が知っておくべきアセトンの知識

アセトンとは、ケトン体の一つであり、有機溶媒の一種です。有機溶媒とは、他の物質を溶かす性質を持つ液体のことです。アセトンは揮発性物質であるため、体内でケトン体が上昇すると、血中ではなく肺から呼気中に放出されます。そのため、ケトン体が上昇すると呼気からケトン臭(アセトン臭)と呼ばれる独特の臭いが生じます。 アセトンは、常温常圧では無色透明の液体で、特有の甘いにおいがあります。水と混和しやすく、アルコール、油脂、ワックスなどにも溶けます。アセトンは、酢酸とアセチレンから製造されます。アセトンは、塗料、接着剤、インク、化粧品、医薬品などの製造に使用されます。また、脱脂剤、洗浄剤としても使用されます。 アセトンは、引火性があり、蒸気を吸うと頭痛、吐き気、嘔吐を引き起こすことがあります。また、皮膚に接触すると炎症や火傷を引き起こすことがあります。アセトンを扱う際は、手袋や保護メガネを着用し、換気を十分に行う必要があります。
皮膚科

知っておきたい看護師用語『コラーゲン』

コラーゲンは、人間の全タンパク質の約30%を占めるタンパク質の一種です。真皮、靭帯、腱、骨、軟骨などのさまざまな組織に強度と弾力性を与える役割を果たしています。コラーゲンは、アミノ酸が鎖状に結合した構造をしています。この鎖は、3本がねじれて三重らせん構造を形成しています。三重らせん構造は、コラーゲンに強度と弾力性を与えています。 コラーゲンは、体内で合成されます。コラーゲンの合成には、ビタミンC、亜鉛、銅などの栄養素が必要です。コラーゲンの合成は、加齢とともに減少します。そのため、加齢とともに、肌のたるみやシワ、関節の痛みなどの症状が現れます。 コラーゲンは、サプリメントや化粧品など、さまざまな製品に配合されています。サプリメントを摂取することで、コラーゲンの生成を促進し、肌のたるみやシワ、関節の痛みなどの症状を改善することができます。化粧品を塗ることで、コラーゲンの生成を促進し、肌の弾力性を高めることができます。
アレルギー・膠原病

アナフィラキシーショックとは?その症状と対処法

アナフィラキシーショックとは、食べ物、薬物、昆虫の刺傷など、さまざまなアレルゲンが体内に侵入した際に起こる、生命を脅かす可能性がある深刻なアレルギー反応です。アナフィラキシーショックは、全身の血管が拡張し、血圧が低下する(ショック状態)ことで起こります。また、呼吸困難、発疹、吐き気、嘔吐などの症状を引き起こすこともあります。アナフィラキシーショックは、軽度から重度までさまざまな程度で起こり得ます。軽度の場合は、じんましんや鼻水などの症状が出るだけですが、重度の場合は、血圧低下や意識障害を引き起こし、死に至る可能性もあります。アナフィラキシーショックは、適切な治療を受けなければ、死に至る可能性があるため、早期の診断と治療が重要です。
その他

看護師に必須の用語『NC(non-contributory)』とは?

NC(NC(えぬしー、non-contributory)とは、「特記すべきことなし」の意味を持つ言葉である。経過観察などの記録をつける際、特に目立った変化がないことを伝える時に用いる。n.p.(not particular, nothing particular)も同様の意味で用いる。 医療の現場では、患者さんの状態を正確に把握し、適切な処置を施すために、日々の経過観察が欠かせません。その中で、看護師は患者さんの状態を記録する必要があります。その際に、特記すべき変化がないことを伝えるために使用されるのが、NC(non-contributory)という用語です。 NCは、ラテン語の「non」と「contributory」を組み合わせた言葉で、「特記すべきことなし」という意味です。経過観察などの記録をつける際、特に目立った変化がないことを伝える時に使用します。 例えば、患者さんのバイタルサイン(血圧、脈拍、呼吸数、体温)を測定し、その結果に変化がないことを記録する場合に、「NC」と記載します。また、患者さんの傷口の状態を観察し、特に異常がないことを記録する場合にも「NC」と記載します。 NCは、看護師が患者さんの状態を正確に把握し、適切な処置を施すために欠かせない用語です。
皮膚科

看護師が知っておきたい爪に関する知識

爪の構造と役割 爪は、タンパク質の一種であるケラチンでできており、表皮と毛の両方の特徴を併せ持つ組織です。爪は、手足それぞれの指先を保護しており、指腹に加える力を支えています。足の爪は、安定して身体を支え、歩行時には爪先に力を入れる役割があります。 爪は、爪の根元にある爪母基で生成されます。爪母基の細胞が分裂して新しい爪を作り、その爪が押し出す力で爪先へと伸びていきます。爪の伸びる速度は、個人差がありますが、一般的に成人で1日約0.1mmです。爪全体の再生には、6~12か月かかります。 爪は、爪甲、爪根、爪母基、爪先、爪床、爪郭、黄線、爪半月、爪上皮の9つの部分から構成されています。 爪甲は、一般的に「爪」と呼ばれる、露出した部分です。死んだ細胞の集合体であり、切っても痛みを感じません。指先を保護する役割を持っています。 爪根は、皮膚の下に隠れた爪の根元の部分です。できて間もない爪のため柔らかく、後爪郭という部位で保護されています。 爪母基は、爪根にあり、新しい爪を作る細胞が集結している部分です。爪母細胞の細胞分裂で増加することにより、新しい爪が生成され、それが押し出す力で爪先へと伸びていきます。 爪先は、爪甲の先端部にあり、爪が爪床から離れて外側へと伸びる部分です。別名、遠離縁とも呼ばれます。爪が伸びることにより、水分は爪床から補われにくくなります。水分不足をもたらすことで、爪は剥がれたり折れたり二枚爪になります。 爪床は、爪甲の裏側にあり、薄いピンク色で皮膚に密着している皮膚のことです。爪が伸びることにより爪床からは離れ、色は透明から白色へと変わり爪床となります。 爪郭は、爪甲の両側にあり、やや盛り上がった皮膚の部分です。側爪廓は爪甲の左右両側を囲む部分で、後爪郭は爪根を覆っている部分をいいます。 黄線は、爪床と爪先の境界線で、爪と皮膚が離れる部分です。 爪半月は、形は半月状で、爪甲の根元にある白色の部分です。生成したての新しい爪は角質化がまだで、水分が多いため白色に見えます。爪半月が大きい=健康というわけではありません。 爪上皮は、皮膚との境界線を覆う角質で、爪甲の根元にある部分です。いわゆる甘皮で、爪の根元にある薄い皮膚のことです。新しく生成されたばかりの爪甲を保護する働きがあります。乾燥によりささくれができるのはこの部分です。
循環器

【看護師必見】経皮経冠動脈血栓溶解療法とは?

経皮経冠動脈血栓溶解療法(PTCR)とは、冠動脈の閉塞を治療するためのカテーテル治療法のひとつです。カテーテルを患者の動脈に挿入し、ガイドワイヤーを閉塞した血管まで送り込み、血栓を砕いて血流を改善する薬剤を注入します。PTCRは、急性心筋梗塞の治療に有効な方法とされていますが、発症からの経過時間が重要で、心筋梗塞発症から6時間以内に実施することが最も効果的とされています。 PTCRは、発症から6時間以内の急性心筋梗塞の患者に適用されます。カテーテル治療は、発症後の経過時間によって、救急カテーテルと緊急カテーテルに分類されます。救急カテーテルは、発症後12時間以内に実施され、緊急カテーテルは発症後12時間以上経過してから実施されるカテーテル治療です。PTCRは、救急カテーテルとして行われます。 PTCRは、局所麻酔下で行われます。まず、患者の太ももの動脈にカテーテルを挿入し、ガイドワイヤーを閉塞した血管まで送ります。次に、血栓を砕く薬剤を注入します。薬剤が血栓を溶かし始めると、血流が改善され、患者の症状が軽減されます。PTCRは、通常1時間以内に完了します。 PTCRは、急性心筋梗塞の治療に有効な方法ですが、合併症のリスクもあります。最も多い合併症は、出血と血管損傷です。他の合併症には、不整脈、腎不全、脳卒中などがあります。PTCRを受ける前に、医師と合併症のリスクについて話し合うことが大切です。
産婦人科

看護師に必須の用語『STS』とは?

STSとは、梅毒検査法の一つで、カルジオピリン、レシチンなどのリン脂質を抗原とする脂質抗原を用いて感染の有無を診断する方法である。脂質抗原法ともいう。STSは、梅毒トレポネーマという細菌が引き起こす感染症である梅毒の診断に使用される。梅毒は、初期には痛みを伴わない潰瘍を引き起こし、その後、発疹、関節痛、心臓病、神経障害などの症状を引き起こすことがある。STSは、梅毒感染の有無を調べるために、血液を採取して行われる検査である。STSは、梅毒感染の早期発見と治療に役立つ。
呼吸器

看護師に必須の用語『呼吸運動』

呼吸運動とは、外界の空気を肺に取り込んだり、排出したりするために、肺の拡張・収縮を行うことです。肺は、胸壁内腔を覆う壁側胸膜と肺を包む肺胸膜という2つの膜で覆われており、両膜の間は陰圧なので、胸郭や横隔膜を動かすことによって受動的に肺の拡張・収縮を行うことができます。 呼吸運動には、大きく分けて吸気と呼気の2つがあります。吸気は、横隔膜が収縮し、胸郭が拡張することによって行われます。呼気は、横隔膜が弛緩し、胸郭が収縮することによって行われます。 呼吸運動は、生命を維持するために不可欠な機能です。呼吸運動によって、酸素を肺に取り込み、二酸化炭素を排出することができます。また、呼吸運動は、体温を調節したり、血液を循環させたりする役割も果たしています。
その他

看護師に必須の用語「NED」とは

NEDとは、「疾患の所見なし」を意味する略語であり、カルテや看護記録で使用される用語です。似た表現に、NAD(nothing abnormal detected)があり、どちらも患者に疾患の徴候や症状がないことを示しています。NEDは、がんの治療が成功したことを示すために使用されることが多く、患者が寛解状態であることを意味します。しかし、NEDは必ずしもがんが治癒したことを意味するわけではありません。NEDは、がんが再発する可能性があることを意味しており、定期的な検査を受けることが重要です。
整形外科

キャストとは?その種類と用途について解説

キャストとは、骨折や疼痛のある捻挫を固定するための固定具のことです。プラスチックとガラス繊維から構成されており、一般にギプスとも呼ばれます。キャストは、患部を固定し、可動域を制限することで、治癒を促進する役割を果たします。 キャストは、骨折や捻挫の治療に広く使用されています。骨折の場合、キャストは患部を固定し、骨が正しく癒合するようにします。捻挫の場合、キャストは患部を固定し、痛みや腫れを軽減します。 キャストは、患部の状態に合わせて、さまざまな種類のものがあります。長期間固定が必要な場合は、硬質のキャストが使用されます。短期間の固定が必要な場合は、軟質のキャストが使用されます。また、患部の形状に合わせて、さまざまな形のものもあります。 キャストは、患部を固定する際に使用する固定具です。骨折や捻挫の治療に広く使用されており、患部の治癒を促進する役割を果たします。
循環器

看護師に必須の用語『肺動脈楔入圧』

肺動脈楔入圧とは、バルーンカテーテルを右心房から肺動脈へ挿入し、バルーンを膨らませて肺動脈を塞いだときにカテーテルの先端にかかる圧のことである。肺動脈楔入圧は、左心房圧および左室拡張末期圧の指標にできるため、左心系の機能評価や診断に用いられる。正常値は5~13mmHgである。 肺動脈楔入圧を測定するためには、まずバルーンカテーテルを右心房から肺動脈へ挿入する。次に、バルーンを膨らませて肺動脈を塞ぐ。すると、カテーテルの先端にかかる圧が肺動脈楔入圧である。肺動脈楔入圧を測定することで、左心房圧や左室拡張末期圧を推定することができる。 肺動脈楔入圧は、左心系の機能評価や診断に有用な指標である。肺動脈楔入圧が高い場合、左心系の機能が低下している可能性がある。逆に、肺動脈楔入圧が低い場合、左心系の機能が亢進している可能性がある。肺動脈楔入圧を測定することで、左心系の機能評価や診断を行うことができる。
血液・造血

同種末梢血幹細胞移植とは?なぜ必要?

同種末梢血幹細胞移植は、一般に末梢血幹細胞移植(PBSCT)とも呼ばれ、末梢血から採取した造血幹細胞を使用して行う造血幹細胞移植のことです。この方法は、骨髄から採取する造血幹細胞を使用した骨髄移植とは異なり、末梢血から採取した造血幹細胞を使用するため、骨髄穿刺の必要がなく、侵襲が少ないという利点があります。また、末梢血から採取した造血幹細胞は、骨髄から採取した造血幹細胞よりも回収が早く、移植後の回復も早いという特徴があります。 同種末梢血幹細胞移植は、白血病、悪性リンパ腫、再生不良性貧血などの血液疾患の治療法としてよく使用されます。また、多発性骨髄腫や神経芽腫などの固形がんの治療法としても使用されることがあります。 同種末梢血幹細胞移植は、一般に以下の手順で行われます。 1. ドナーの選択移植する造血幹細胞を提供するドナーを選択します。ドナーは、患者さんとHLA(ヒト白血球抗原)型が合致している必要があり、健康状態が良好である必要もあります。 2. 前処置移植の前に行う治療で、患者の免疫力を低下させ、移植した造血幹細胞が拒絶されるのを防ぎます。前処置には、大量の抗がん剤投与や全身放射線照射などが含まれます。 3. 末梢血幹細胞の採取ドナーから末梢血幹細胞を採取します。末梢血幹細胞の採取は、末梢血幹細胞アフェレーシスという方法で行われます。末梢血幹細胞アフェレーシスは、ドナーの血液を専用の機械に通して、末梢血幹細胞を回収する方法です。 4. 移植採取した末梢血幹細胞を患者さんに輸注します。移植は、点滴で行われます。 5. 移植後の経過観察移植後は、患者の状態を経過観察します。移植後には、感染症や拒絶反応などの合併症が起こることがあります。
感染

エボラって何?看護師が知っておくべき基礎知識

エボラ出血熱は、エボラウイルスによる感染症です。感染症法で一類感染症に定められており、大変危険な病気です。すべての患者が出血症状を示すわけではないため、現在では「エボラウイルス病(Ebola virus disease;EVD)」と呼ばれています。 エボラウイルスは、動物を介して人に感染するウイルスです。感染した動物の血液や体液に触れることで感染します。また、感染した人の血液や体液に触れることで感染することもあります。 エボラ出血熱の潜伏期間は2~21日です。潜伏期間中に症状は現れません。症状が現れると、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、疲労感などの症状が現れます。その後、下痢、嘔吐、腹痛などの消化器症状が現れます。重症化すると、出血傾向が現れます。 エボラ出血熱の治療法はありません。対症療法が行われます。エボラ出血熱は、大変危険な病気ですが、感染予防策を講じることで感染を防ぐことができます。
循環器

看護師に必須の用語『V5』とは?

医療分野におけるV5とは、12誘導心電図における胸部誘導の1つです。黒の電極を用いて、V4と同じ高さの水平線と左前腋窩線上の交点から心臓の電気活動を捉えます。V5は、心臓の左室後壁の電気活動を最もよく反映する誘導であり、心筋梗塞や狭心症、心筋症などの心臓疾患の診断に役立ちます。 V5は、12誘導心電図を施行する際に、必ず記録される誘導のひとつです。12誘導心電図とは、心臓の電気活動を12方向から捉える検査方法であり、心臓の異常を診断する上で重要な検査です。V5は、心臓の左室後壁の電気活動を最もよく反映する誘導であり、心筋梗塞や狭心症、心筋症などの心臓疾患の診断に役立ちます。 V5は、12誘導心電図を施行する際に、患者さんの左胸部に電極を貼付して記録します。電極は、V1からV6までの6個が胸部に、aVL、aVR、aVFの3個が四肢に貼付されます。V5の電極は、左胸部の第5肋間隙、左前腋窩線上に貼付されます。 V5の波形は、P波、QRS波、T波の3つの部分から構成されています。P波は、心房の収縮によって生じる波であり、QRS波は、心室の収縮によって生じる波であり、T波は、心室の拡張によって生じる波です。V5の波形は、心臓の異常を診断する上で重要な情報となります。
消化器

看護師必須の用語『肛門』

肛門とは、消化管の末端で体外へと繋がる開口部であり、たまった便を体外へ排出する働きをする器官です。また、直腸から肛門に至る箇所は肛門管と呼ばれ、直腸と肛門管の境界は、粘膜が歯のようにいりくんだ格好をしているため歯状線と呼ばれます。 肛門には、内肛門括約筋と外肛門括約筋という2つの筋肉があります。内肛門括約筋は、意思に従って動かすことのできない平滑筋で、外肛門括約筋は、意思に従って動かすことのできる横紋筋です。通常、外肛門括約筋は、排便時以外は収縮し便が漏れないように作用しています。
検査・診断

クレアチンキナーゼを知る

クレアチンキナーゼとは、生体内の酵素の一種で、クレアチンリン酸とアデノシン二リン酸(ADP)からクレアチンとアデノシン三リン酸(ATP)を生成する反応の触媒として働く。クレアチンリン酸は、筋肉や脳などの組織に蓄えられているエネルギー貯蔵物質であり、ATPは、細胞内のエネルギー通貨である。クレアチンキナーゼは、これらの物質を相互に変換することで、筋肉や脳などの組織が必要に応じてエネルギーを産生できるようにしている。 クレアチンキナーゼは、筋肉、脳、心臓などの組織に存在する。筋肉に含まれるクレアチンキナーゼは、筋肉型クレアチンキナーゼ(CK-MM)と呼ばれ、脳に含まれるクレアチンキナーゼは、脳型クレアチンキナーゼ(CK-BB)と呼ばれ、心臓に含まれるクレアチンキナーゼは、心筋型クレアチンキナーゼ(CK-MB)と呼ばれる。これらのアイソザイムは、それぞれ異なる組織に特異的に分布しており、クレアチンキナーゼの総活性を測定することで、筋肉、脳、心臓などの組織の損傷を診断することができる。
血液・造血

看護師必須!クレアチニンってなに?

クレアチニンは、筋肉で作られる老廃物の一種です。ほとんどのクレアチニンは腎臓の糸球体から排泄されます。クレアチニンは、腎機能の指標として用いられます。腎機能が低下すると、クレアチニンの血中濃度が上昇します。クレアチニンの血中濃度を測定することで、腎機能を評価することができます。 クレアチニンは、筋肉中のクレアチンが代謝されて生成されます。クレアチンは、筋肉のエネルギー源として重要な役割を果たしています。クレアチニンは、腎臓の糸球体から濾過されて尿中に排泄されます。糸球体の機能が低下すると、クレアチニンの排泄が低下し、血中濃度が上昇します。血中クレアチニン濃度が上昇すると、腎機能の低下が疑われます。腎機能の低下は、腎臓病や心不全など様々な原因で起こります。クレアチニンの血中濃度を測定することで、腎機能を評価することができます。