看護師業界ウォッチャー

血液・造血

血友病について―看護師に必須の知識―

血友病とは、血液凝固因子の1つである第Ⅷ因子、または第Ⅸ因子の先天的な活性低下により、出血傾向をきたす遺伝性疾患です。第Ⅷ因子に起因する血友病を血友病A、第Ⅸ因子に起因する血友病を血友病Bといいます。血友病Aは、男性に多く、血友病Bは、男性と女性に均等に発症します。血友病の症状は、出血傾向が主な症状です。出血は、外傷や手術だけでなく、日常生活のちょっとした動作でも起こることがあります。出血が止まらない場合や、関節内に出血が起こると、関節炎を起こすことがあります。また、脳出血を起こすこともあります。血友病の治療は、欠乏している凝固因子を補充する凝固因子製剤の投与が主体となります。凝固因子製剤は、静脈注射により投与されます。出血が起きたときや、手術前には、凝固因子製剤の投与量を増やします。血友病の患者さんは、日常生活において、出血を予防することが大切です。出血しやすいスポーツは避け、鋭利なものを取り扱わないようにしましょう。また、定期的に凝固因子製剤を投与することで、出血を予防することができます。
アレルギー・膠原病

第1世代抗ヒスタミン薬の基礎知識

第1世代抗ヒスタミン薬とは、初期に開発された抗ヒスタミン薬のことです。ヒスタミンは、アレルギー反応や炎症反応の際に放出される物質で、くしゃみや鼻水、かゆみなどの症状を引き起こします。第1世代抗ヒスタミン薬は、このヒスタミンの作用をブロックすることで、アレルギーや炎症の症状を緩和します。 第1世代抗ヒスタミン薬は、1940年代に開発されましたが、眠気や口の渇きなどの副作用があり、長期間の使用にはあまり適していません。そのため、1980年代以降は、副作用の少ない第2世代抗ヒスタミン薬が開発され、現在では第2世代抗ヒスタミン薬が主流となっています。
看護技術

エンジェルメイクの知っておくべきこと

エンジェルメイクとは、病院などで患者が死亡した際、看護師などによってほどこされる死化粧のことです。死後の処置(エンゼルケア)のひとつで、エンゼルメイク、ラストメイクなどともいわれています。患者の苦悶の表情などを和らげ生前の姿に近づけることで、家族が心穏やかに最後の別れを告げることができるよう処置を施すという役割もあります。 エンジェルメイクは、看護師や介護士による死後のケアのひとつとして行われてきました。近年では、家族と共に死後の身だしなみを整えることで遺族の悲しみを和らげる、グリーフケアとしての側面が注目されるようになってきています。その背景には、病院や介護施設での看取りが増えていること、また、死をタブー視する風潮が薄れつつあることが挙げられます。 エンジェルメイクを行うことで、遺族は故人と心穏やかに最後の別れを告げることができ、悲しみを和らげる一助となります。また、故人が安らかに旅立てるよう、看護師や介護士の想いが込められています。
腎・泌尿器

看護士必見!紫色採尿バッグ症候群(PUBS)とは?

紫色採尿バッグ症候群(PUBS)とは、採尿バッグ(蓄尿バッグ)が紫色に染められる現象のことである。主に、長期病臥中で尿道カテーテルを長期留置している患者にみられ、女性に多い。また、尿道カテーテルの長期留置・慢性便秘・尿路細菌感染が重なると、多くみられるようになる。 紫色採尿バッグ症候群(PUBS)は、尿道カテーテルを使用している長期病臥の患者に発生する可能性がある。これは、尿道カテーテルが尿路を刺激し、出血や炎症を引き起こすことで起こる。出血や炎症は、尿の色が変化し、尿道カテーテルや採尿バッグが紫色に染まる原因となる。 紫色採尿バッグ症候群(PUBS)の症状には、以下のものがある。 * 尿の色が紫になる * 尿道カテーテルや採尿バッグが紫色に染まる * 排尿時に痛みや灼熱感がある * 尿のにおいが強い * 発熱 * 寒気 * 倦怠感 紫色採尿バッグ症候群(PUBS)は、適切に治療しなければ、重篤な合併症を引き起こす可能性がある。合併症には、以下のものがある。 * 尿路感染症 * 敗血症 * 死 紫色採尿バッグ症候群(PUBS)の治療は、原因となっている病状を治療することに重点を置く。治療法には、以下のものがある。 * 抗菌薬 * 鎮痛薬 * 排便剤 * 尿路カテーテルの交換 紫色採尿バッグ症候群(PUBS)は、予防可能な病状である。紫色採尿バッグ症候群(PUBS)を予防するためには、以下のことに注意する必要がある。 * 尿道カテーテルを清潔に保つ * 便秘を避ける * 尿路感染症の治療を徹底する
消化器

看護師必須!宿便(しゅくべん)について

宿便とは、腸内に長期間残存している便のことである。宿便は、便が腸内で硬くなり、動きづらくなった状態である。宿便は、便秘の一種であり、便秘は、便が3日以上出ない状態のことである。宿便は、便秘が長期間続くと発生する。宿便は、腸内で腐敗し、ガスや毒素を発生させる。これらのガスや毒素は、腸壁から吸収され、血液中を巡る。すると、身体の様々な臓器に悪影響を及ぼす。宿便は、腸閉塞や大腸がんの原因になることもある。宿便を防ぐためには、毎日、規則正しく排便することが大切である。また、食物繊維を多く含む食品を食べることも大切である。
血液・造血

巨赤芽球性貧血とは?原因や症状、治療法を解説

-巨赤芽球とは?- 巨赤芽球とは、通常の赤血球よりはるかに大きく、成熟していない赤血球のことです。骨髄で赤血球が作られる過程で、核が放出されずに細胞質に残り、巨大な細胞になります。巨赤芽球は、末梢血に放出される前に破壊されることが多く、貧血の原因となります。 巨赤芽球性貧血は、ビタミンB12欠乏症または葉酸欠乏症が原因で起こります。ビタミンB12は、赤血球の産生に必要なビタミンです。葉酸は、赤血球と白血球の産生に必要なビタミンです。どちらかのビタミンが欠乏すると、巨赤芽球性貧血が起こります。 巨赤芽球性貧血の症状は、貧血の症状である疲労、息切れ、動悸などです。また、舌が赤く腫れたり、爪がもろくなったりすることもあります。巨赤芽球性貧血が疑われる場合は、血液検査を行い、ビタミンB12と葉酸のレベルを測定します。 巨赤芽球性貧血の治療は、原因となっているビタミンの欠乏を補うことです。ビタミンB12欠乏症の場合は、ビタミンB12注射または経口摂取を行います。葉酸欠乏症の場合は、葉酸サプリメントを摂取します。治療により、巨赤芽球性貧血の症状は改善します。
内分泌・代謝・栄養

抗ARS抗体とは何か?その働きと関わる疾患について

-抗ARS抗体の概要- 抗ARS抗体とは、アミノアシルtRNA合成酵素(ARS)に対する自己抗体である。ARSは、タンパク質合成に必要なアミノ酸をtRNAに結合させる酵素である。抗ARS抗体は、ARSを認識して結合し、ARSの機能を阻害することができる。その結果、タンパク質合成が阻害され、細胞が正常に機能できなくなる。 抗ARS抗体は、自己免疫疾患である膠原病の一種である、混合性結合組織病(MCTD)の患者に高頻度に存在する。MCTDは、関節炎、皮膚病変、間質性肺疾患、腎障害などの多彩な症状を呈する疾患である。抗ARS抗体は、MCTDの診断マーカーとして有用である。 また、抗ARS抗体は、がんの患者にも高頻度に存在する。抗ARS抗体は、がん細胞の増殖を促進することができ、がんの悪性化に関与していると考えられている。 抗ARS抗体は、自己免疫疾患やがんの診断や治療に有用なバイオマーカーとして期待されている。
血液・造血

慢性骨髄性白血病とは?症状や治療法を解説

慢性骨髄性白血病(CML)は、造血幹細胞の遺伝子の変異により、造血幹細胞が腫瘍化し、主に顆粒球系細胞(好中球、好酸球、好塩基球)が無制限に増殖する骨髄増殖性疾患のひとつです。白血病の約20%を占め、急性骨髄性白血病が慢性化した疾患ではなく、別の病態です。 CMLは、一般的に慢性期、加速期、芽球移行期の3つの段階をたどります。慢性期では、顆粒球系細胞が過剰に増殖しますが、比較的症状は軽微です。加速期になると、白血球数が増加し、貧血や血小板減少症などの症状が現れます。芽球移行期になると、白血病細胞が骨髄や血液に大量に侵入し、発熱、出血、感染症などの重篤な症状が現れます。 CMLの治療は、病期や患者の状態に合わせて行われます。慢性期では、チロシンキナーゼ阻害剤(TKI)が第一選択薬として使用されます。TKIは、白血病細胞の増殖を阻害する薬剤で、服用することで慢性期を長期に維持することができます。加速期や芽球移行期では、TKIに加えて、化学療法や骨髄移植などの治療が行われます。
整形外科

髄内釘と骨折治療

髄内釘とは、骨折部位を固定するために骨髄内に挿入する釘のことである。ネールやネイル、ロッドと呼ばれることもある。骨の端の部分から髄腔(ずいくう骨の中にある空洞)に打ち込むため、骨折した部分の骨を切開する必要がない。比較的大きな骨の骨幹部が骨折した場合に用いることが多い。 髄内釘は髄腔に挿入しやすいよう細長い形状になっている。骨内で動いてしまわないようにスクリュー状の釘がサイドから埋め込まれているものや、骨折部分に適度な圧力をかけて骨癒合(こつゆごう骨折部分の修復)を促すために斜めにスクリュー状の釘が埋め込まれているものもある。 髄内釘は一般的に金属でできており、軽さだけでなく錆びにくさを追求したチタンなどの特殊金属が利用されていることも多い。
精神科

看護師が知っておきたい用語『防衛』

看護師が知っておきたい防衛 看護において、防衛とは、精神科領域において、危険や困難に直面した場合、受け入れがたい苦痛・状況に晒された場合に、それによる不安や体験を減弱させるために無意識に作用する心理的なメカニズムとして用いられることが多いです。防衛は、個人とその環境との間の境界線であり、個人のアイデンティティと心の健康を守るために不可欠です。しかし、防衛は、過剰に働いたり、適切に使用されなかったりすると、かえって個人の心を害することがあります。 看護師は、患者の防衛を理解し、適切にサポートすることが重要です。防衛が過剰に働いている場合は、個人が自分の感情や体験を認識するのを助け、それを受け入れるための支援が必要です。防衛が適切に使用されていない場合は、個人が自分の感情や体験をより適切に表現できるよう、支援が必要です。 看護師が患者の防衛を理解し、サポートするために、以下のようなことを行うことができます。 - 患者の話をよく聞く - 患者の感情や体験を理解しようとする - 患者の防衛が過剰に働いている場合は、個人が自分の感情や体験を認識するのを助ける - 患者の防衛が適切に使用されていない場合は、個人が自分の感情や体験をより適切に表現できるよう、支援する - 患者の防衛を尊重する - 患者の防衛を批判したり、否定したりしない 患者の防衛を理解し、サポートすることで、看護師は患者の心の健康を守り、患者の回復を支援することができます。
整形外科

看護師必須用語『大胸筋』

大胸筋とは、前胸部に位置する厚い扇状形の筋肉です。肩帯を形成する肩関節前方の筋肉の一つであり、上腕の内転・屈曲・内旋などを行う働きがあります。また、強制吸気をする際の呼吸補助筋の一部にもなっています。大胸筋は、鎖骨内側・胸骨と真肋の肋軟骨・腹直筋鞘から始まり、上腕骨大結節稜に向かって筋線維が収束して停止します。起始部から3つの部位にわかれており、鎖骨内側より起始する大胸筋鎖骨部、胸骨と肋軟骨から起始する大胸筋胸肋部、腹直筋鞘から起始する大胸筋腹部の3つが大胸筋を構成しています。支配神経は腕神経叢の枝である外側胸筋神経(C5-7)と内側胸筋神経(C8-Th11)です。身体の前面に位置する筋肉であり、最も目立つ筋肉であることから、上肢を使用する労働者やスポーツ選手などでは良く発達しています。
脳・神経

看護師が知っておくべき総頚動脈の基礎知識

総頚動脈とは、脳へ血液を送る動脈である左総頚動脈と右総頚動脈の総称である。左総頚動脈は大動脈弓から出ており、右総頚動脈は腕頭動脈から出ている。いずれの総頚動脈も、気管と咽頭の外側を通っている。総頚動脈は、甲状軟骨上縁の高さで内頚動脈と外頚動脈に分岐する。分岐部が閉塞すると、頚動脈狭窄症を引き起こす。 総頚動脈は、首の重要な血管であり、脳への血流を担っている。総頚動脈が閉塞すると、脳卒中を引き起こす可能性がある。総頚動脈の閉塞は、動脈硬化、血栓、外傷などが原因で起こる。総頚動脈の閉塞を防ぐために、健康的な生活習慣を送り、定期的に健康診断を受けることが大切である。
脳・神経

看護師に必須の用語『カタプレキシー』とは何か?

カタプレキシーとは、喜怒哀楽、恐れや羞恥といった過度の感情の高ぶりによって、全身あるいは膝や腰、あご、まぶたなどの筋力が抜けてしまう発作である。情動脱力発作とも呼ばれる。 カタプレキシーは、ナルコレプシーに伴って併発するケースが多い。オレキシン神経が失われているために扁桃体の活動が過剰になり、脱力を起こす。 発作中、意識はしっかり保たれており、しばらくすると元に戻って、自然に力が入るようになる。 カタプレキシーは、日常生活に支障をきたすことが多く、転倒やけがのリスクが高くなる。また、人前で発作を起こすと、恥ずかしい思いをしたり、周囲に迷惑をかけてしまうことがある。 カタプレキシーの治療法は、ナルコレプシーの治療法と同じく、オレキシン神経の働きを高める薬物を使用する。また、生活習慣を改善することで、発作の頻度や重症度を軽減できる。
血液・造血

看護師の知恵袋:知っておきたい『血漿』

血漿とは、血液の液体成分であり、血液の約60%を占めています。残りの40%は血球(赤血球、白血球、血小板)で構成されています。血漿は、血液を試験管に入れて遠心分離すると上清として得られる黄色い液体成分です。 血漿は、さまざまな成分で構成されており、その主な成分は水です。水の他に、タンパク質、脂質、炭水化物、電解質、ホルモン、酵素、その他の物質が含まれています。タンパク質は、血漿の約7%を占めており、アルブミン、グロブリン、フィブリノゲンなどが含まれています。脂質は、血漿の約1%を占めており、コレステロール、トリグリセリド、リン脂質などが含まれています。炭水化物は、血漿の約0.1%を占めており、グルコース、フルクトース、ガラクトースなどが含まれています。電解質は、血漿の約1%を占めており、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが含まれています。ホルモンは、血漿の微量成分であり、インスリン、グルカゴン、甲状腺ホルモンなどが含まれています。酵素は、血漿の微量成分であり、アミラーゼ、リパーゼ、プロテアーゼなどが含まれています。その他の種類の物質には、尿素、クレアチニン、ビリルビンなどが含まれています。 血漿は、身体のさまざまな機能に重要な役割を果たしています。血漿は、栄養素、酸素、老廃物を身体の細胞に運搬し、老廃物を腎臓や肝臓に運搬します。また、血漿は、体温を調節し、免疫機能を維持する役割も果たしています。
整形外科

看護師に必須の用語『体性痛』について

体性痛とは、発生部位によって分類された疼痛の種類の一つです。体性痛は、皮膚、筋肉、骨、関節、腱、靭帯など、身体の組織に直接的な損傷がある場合に起こります。体性痛は、鋭い、鈍い、ズキズキする、刺すような、灼熱感があるなど、様々な感覚で表れます。また、体性痛は、持続的な痛みや、断続的な痛み、または、活動によって悪化する痛みなど、様々なパターンで現れます。 体性痛の原因は、怪我、病気、感染症、炎症、変性性疾患など、様々なものがあります。体性痛は、しばしば、身体的な症状を伴いますが、精神的な症状を伴うこともあります。体性痛は、日常生活に支障をきたすことが多く、患者の生活の質を低下させる可能性があります。 体性痛の治療は、原因によって異なります。怪我の場合は、安静や固定が必要となる場合があります。病気や感染症の場合は、薬物治療や外科手術が必要となる場合があります。炎症の場合は、抗炎症薬や冷却療法が必要となる場合があります。変性性疾患の場合は、理学療法や作業療法が必要となる場合があります。 体性痛は、患者の生活に大きな影響を与える可能性のある疾患です。体性痛でお悩みの方は、早めに医師にご相談ください。
職種・資格

ケアマネジャーの資格取得と役割

ケアマネジャーとは、介護保険法で定められた専門職で、正式には「介護支援専門員」という。本人や家族の相談に応じて、必要な介護サービスが受けられるよう、介護サービスの給付計画(ケアプラン)を作成したり、事業所との連携を取ったりする役割を持つ。ケアマネとも呼ばれる。ケアマネジャーは、介護保険制度を利用する高齢者や障害者とその家族を支援する専門家である。介護サービスの給付計画を作成したり、サービス事業所との連携を取ったりすることで、利用者が適切な介護サービスを受けられるように支援する。また、利用者や家族の相談にも応じ、介護に関する情報を提供する。ケアマネジャーは、介護保険制度の円滑な運営に欠かせない存在である。
血液・造血

看護師必見!顆粒球とは?その働きや種類を徹底解説

顆粒球とは、白血球のうち骨髄系の細胞の一つであり、細胞質内に豊富な顆粒(殺菌作用のある成分)を有することを特徴とする。顆粒球は、好中球、好酸球、好塩基球の3種類に分類される。 顆粒球は、白血球の約60~70%を占める最も多い白血球である。顆粒球は、骨髄で産生され、血液中を循環している。顆粒球は、細菌やウイルスなどの異物を貪食して排除 する役割を担っている。 顆粒球は、3種類に分類される。好中球は、顆粒球の中で最も多く、約60~70%を占める。好中球は、細菌やウイルスなどの異物を貪食して排除する役割を担っている。好酸球は、顆粒球の中で約2~4%を占める。好酸球は、寄生虫やアレルギー反応に関与している。好塩基球は、顆粒球の中で約0.5~1%を占める。好塩基球は、アレルギー反応や炎症に関与している。 顆粒球は、生体にとって重要な役割を担っている。顆粒球が減少すると、感染症にかかりやすくなる。顆粒球が増加すると、炎症やアレルギー反応が起きやすくなる。
整形外科

看護師が知っておくべき関節リウマチ

関節リウマチとは、免疫機構の異常によって関節の内側にある滑膜と呼ばれる部分に炎症が生じ、関節の腫れや疼痛が引き起こされ、それが持続することで関節の変形を来す疾患である。関節リウマチは、女性に多くみられる疾患であり、30~50歳代に発症することが多い。関節リウマチの原因は、まだ完全には解明されていないが、遺伝的要因や環境要因が関わっていると考えられている。関節リウマチの症状としては、関節の腫れや疼痛、関節の変形、朝のこわばりなどが挙げられる。また、関節リウマチは、関節だけでなく、心臓や肺、腎臓などの他の臓器にも影響を与えることがある。関節リウマチの治療法としては、薬物療法、理学療法、手術療法などがある。
組織・制度

看護師に必須の用語『心理的デブリーフィング』とは

心理的デブリーフィングとは、トラウマとなる経験をした人々のストレスを緩和する目的で行われる対処方法のことである。トラウマとなった体験の詳細やそのときの感情を語ってもらい、医療者は共感的に聴取していくことで、ストレスの緩和を目指していく。 心理的デブリーフィングは、1980年代にアメリカの精神科医であるジェフリー・ミッチェルによって提唱された。ミッチェルは、トラウマを経験した消防士や警察官を対象とした研究を行い、心理的デブリーフィングがストレスの軽減に効果的であることを発見した。その後、心理的デブリーフィングは、災害や事故の被災者、戦争やテロの被害者など、さまざまなトラウマを経験した人々を対象に行われるようになった。 心理的デブリーフィングは、通常、グループで行われる。グループは、トラウマを経験した人々で構成され、医療者やカウンセラーがファシリテーターを務める。グループでは、参加者一人ひとりがトラウマとなった体験を語り、他の参加者はそれを聴きながら共感する。医療者やカウンセラーは、参加者の話を聴きながら、共感的に応答し、参加者がトラウマを乗り越えるためのサポートを行う。 心理的デブリーフィングは、トラウマを経験した人々のストレスを軽減し、トラウマからの回復を促進する効果があることが報告されている。しかし、心理的デブリーフィングは、すべてのトラウマを経験した人々に効果があるわけではないことに注意が必要である。また、心理的デブリーフィングは、適切な訓練を受けた医療者やカウンセラーによって行われることが重要である。
小児科

看護師に知っておいてほしい!脳性麻痺の基礎知識

脳性麻痺(のうせいまひ、cerebral palsy;CP)とは、妊娠期間から新生児期に、脳の運動野が受けた損傷が原因で起こる姿勢・運動障害の総称である。遺伝性疾患、進行性疾患は除外される。1000人に1~2人の割合で起こるとされている。脳性麻痺は、軽度なものから重度なものまで、その程度はさまざまだ。軽度の場合、歩行や日常生活に支障がないこともある。重度の場合、歩行が困難になったり、車いすが必要になったりする。脳性麻痺の原因は、脳の運動野が損傷を受けることだが、その原因はさまざまだ。早産、低出生体重児、多胎妊娠、分娩時の酸素不足、脳出血、脳梗塞、髄膜炎、脳腫瘍など、さまざまな原因が考えられる。脳性麻痺の治療法は、脳の損傷を回復させる方法はないが、リハビリテーションによって、姿勢や運動機能を改善することはできる。リハビリテーションには、理学療法、作業療法、言語療法などがある。脳性麻痺は、障害を持った子どもの成長や発達に大きな影響を与えるが、適切なリハビリテーションとサポートによって、社会生活に適応することができる。
看護技術

看護師必須の用語『ファウラー位』とは

ファウラー位の体位とは、仰臥位で下肢を水平にしたまま上半身を45度程度上げた半座位のことである。この角度が90度の場合を座位、15~30度の場合をセミファウラー位と呼ぶ。そのままでは身体がずり落ちてしまうため、頭を起こす前に足を軽度起こしておくことが重要である。 ファウラー位は、腹部の手術後にドレナージを促進させることを目的とした体位である。しかし、腹部臓器による肺の圧排を軽減することから呼吸機能の改善や体位ドレナージ、経管栄養時の逆流防止の目的にも用いられる。 ファウラー位をとる際には、長時間、同一部位(坐骨結節部など)が圧迫されることによって褥瘡ができる可能性があるので適宜体位分散を図る必要がある。また、麻痺がある場合には時間の経過とともに身体が傾いてくるため、バスタオルなどを用いて支える必要がある。基本的には2時間以内おきに体位変換をする必要があるが、患者の病態や骨の突出具合などで異なる。褥瘡が発生するリスクが高い患者には、予防的に体圧分散器具を使用する。 脳梗塞急性期、骨盤骨折や椎体骨折などのベッドをギャッジアップできない特別な理由がある場合を除き、ファウラー位以上を保つことは仰臥位と比較して離床につながり、人工呼吸器患者では人工呼吸器関連肺炎の頻度が軽減する。
その他

看護師が知っておきたいケモカインの基本

ケモカインとは、サイトカインの一種であり、主に白血球の遊走を誘導するもののことを指す。細胞から放出され、細胞間の相互作用を媒介するタンパク質である。ケモカインは、様々な細胞から産生され、その種類は40種類以上にもなる。ケモカインは、白血球の遊走を誘導する働きを持つことから、感染症や炎症反応において重要な役割を果たしている。また、ケモカインは、腫瘍の増殖や転移にも関与していることが知られており、近年では、ケモカインをターゲットとした癌治療薬の開発が進んでいる。
循環器

看護師必須の用語『心室性期外収縮』について

心室性期外収縮(PVC)とは、心臓の心室で発生する異常な心拍のことです。正常な心拍は、心臓の上心室で発生する電気信号によって開始されます。この電気信号は、心室に移動し、心室が収縮して血液を送り出すようになります。しかし、PVCでは、電気信号が心室で発生し、その結果、心室が不規則に収縮してしまいます。 PVCは、単発で発生することもあれば、連続して発生することもあります。単発のPVCは、通常、無害ですが、連続して発生するPVCは、心拍数の増加や不整脈を引き起こす可能性があります。不整脈は、心臓が正常に血液を送り出せなくなる状態であり、様々な症状を引き起こす可能性があります。これらの症状には、胸の痛み、息切れ、めまい、失神などがあります。 PVCの原因は、様々なものがあります。最も一般的な原因は、加齢による心臓の老化です。他の原因としては、高血圧、冠動脈疾患、弁膜症、糖尿病、喫煙、アルコールの過剰摂取などがあります。 PVCの治療は、その原因によって異なります。多くの場合、PVCは治療を必要としませんが、症状を引き起こしている場合は、治療が必要になることがあります。PVCの治療法としては、抗不整脈薬、カテーテルアブレーション、ペースメーカーの埋め込みなどがあります。
組織・制度

看護師必携!高度救命救急センターとは?

高度救命救急センターとは、救命救急センターに収容される患者のうち、特に広範囲熱傷、指肢切断、急性中毒などの特殊疾患患者を受け入れ、診察や治療が可能な施設を指します。高度救命救急センターは、通常の救命救急センターよりも高度な医療機器や設備を備え、特殊疾患患者を専門的に診療できる医師や看護師が配置されています。 高度救命救急センターは、1990年代初頭に、救命救急センターに収容される患者のうち、特に重症な患者や特殊疾患患者を専門的に診療することを目的として設置されました。高度救命救急センターは、救命救急センターよりも少ない数で設置されており、全国的に見てもその数は限られています。 高度救命救急センターでは、特殊疾患患者に対して、高度な医療機器や設備を用いた診療や治療が行われます。また、高度救命救急センターでは、特殊疾患患者の診療や治療に関する研究も行われています。