脳・神経

ミオクローヌスってなに?看護師に必須の用語

ミオクローヌスとは、自分の意思や意識とは無関係に、繰り返し起こる電撃的で突発的な体の特定の筋肉の素早い運動のことです。通常は意識の消失は起こらず、手足の遠位部、顔面、体幹に生じます。ミオクローヌスは、てんかん、脳卒中、多発性硬化症、パーキンソン病、アルツハイマー病などの様々な神経学的疾患でみられます。また、薬物、アルコール、カフェインなどの一部の薬物や物質によっても引き起こされることがあります。ミオクローヌスは、通常は軽微な症状ですが、重症になると日常生活に支障をきたすこともあります。治療法としては、基礎疾患の治療や薬物、運動療法などがあります。
循環器

看護師に必須!低心拍出量症候群を理解しよう

低心拍出量症候群(LOS)とは、心拍出量が減少する病態のことである。心臓手術の直後や急性心筋梗塞、心肺蘇生を行った後などに起こり、心係数が2.2L/min/m2以下の場合、低心拍出量症候群と診断される。 LOSは、心不全の一種であり、心臓が十分な量の血液を全身に送り出すことができない状態のことである。LOSは、心臓の収縮機能が低下したり、心拍数が減少したり、血管が収縮して血流が低下したりすることが原因で起こる。 LOSの症状は、疲労感、息切れ、浮腫、尿量減少、冷や汗、意識障害などである。LOSは、重症化すると死に至ることもあるため、早期発見と治療が必要である。 LOSの治療は、原因となっている疾患の治療を行うとともに、心拍出量を増やすための薬物療法や、心臓の収縮機能を改善するための外科的治療が行われる。
感染

看護師に必須の用語『緑膿菌』

緑膿菌とは、土壌やヒトの皮膚、粘膜、消化管にも存在するグラム陰性桿菌です。栄養が乏しい環境でも増殖、生存可能で、水回りを好むが乾燥には弱く、数時間で死滅します。緑膿菌は、病院や老人ホームなどの医療施設でよく見られる細菌であり、尿路感染症、肺炎、敗血症などのさまざまな感染症を引き起こす可能性があります。緑膿菌は、抗生物質への耐性が強く、治療が困難な場合があります。また、緑膿菌は、バイオフィルムを形成する能力があり、バイオフィルムは、細菌を抗生物質から保護し、感染症をより治療困難にします。緑膿菌は、医療従事者にとって重要な病原体であり、感染予防と治療について十分な知識を持つことが重要です。
検査・診断

看護師に必須!『カットオフ値』とは?

カットオフ値とは、ある検査の陽性、陰性を分ける値のことである。病態識別値とも呼ばれる。その検査結果によって、特定の疾患に罹患した患者と罹患していない患者を分ける境界値である。 カットオフ値は、検査の感度と特異度によって決定される。感度とは、疾患にかかっている患者を正しく陽性と判定する確率であり、特異度とは、疾患にかかっていない患者を正しく陰性と判定する確率である。カットオフ値を高く設定すると、感度は高くなるが特異度は低くなり、カットオフ値を低く設定すると、感度は低くなるが特異度は高くなる。 カットオフ値は、検査によって異なる。例えば、血糖値のカットオフ値は120mg/dLであり、この値を超えると糖尿病と診断される。血圧のカットオフ値は140/90mmHgであり、この値を超えると高血圧と診断される。 カットオフ値は、医師が病気の診断をするために使用する重要な指標である。しかし、カットオフ値は絶対的なものではなく、患者の年齢、性別、病歴、その他の要因によって異なる場合がある。そのため、医師はカットオフ値を参考にしつつ、患者の全体的な状態を考慮して診断を下す必要がある。
産婦人科

看護師が知っておきたい用語『合計特殊出生率』

合計特殊出生率とは、15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもののことです。合計特殊出生率は、一人の女性がその年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子どもの数に相当します。合計特殊出生率は国や地域によって異なります。人口動態統計を調査・分析する指標であり、日本の場合は厚生労働省が、各種の調査から算出しています。合計特殊出生率は、人口増減や社会保障制度の持続可能性など、さまざまな問題に関連しています。 合計特殊出生率には、期間合計特殊出生率とコーホート合計特殊出生率の2つがあります。期間合計特殊出生率は、ある時点の年齢別出生率を合計したものであり、コーホート合計特殊出生率は、ある年齢層の女性の年齢別出生率を合計したものです。期間合計特殊出生率は、現在の人口動態を反映する指標であり、コーホート合計特殊出生率は、将来の人口動態を予測する指標として用いられます。 合計特殊出生率は、人口増減に影響を与える重要な指標です。合計特殊出生率が2.07を上回れば人口が増加し、下回れば人口が減少します。日本では、合計特殊出生率は1970年代以降低下を続け、2020年には1.34と過去最低を記録しました。この合計特殊出生率の低下は、少子高齢化社会の進行に拍車をかけており、社会保障制度の持続可能性が懸念されています。
医療機器・設備・器具

看護師の必須用語『エプロン』の役割と重要性

看護師用エプロンとは、スタンダードプリコーションの際に使用する個人防護具の一つで、ウイルスや細菌感染から身を守るために着用するものです。エプロンの着用目的としては、衣類の汚染を防ぎ、血液や体液の暴露を防ぐことと、汚染された衣類を介しての交差感染を防ぐことなどが挙げられます。 エプロンを着用することによって、感染性のある物質から身を守ることができ、院内感染を防ぐことができます。また、患者のプライバシーを守るためにもエプロンの着用は重要です。
検査・診断

看護師に必須の用語『Rh血液型』とは

Rh血液型の歴史と背景 Rh血液型は、1940年にカール・ラントシュタイナーとアレクサンダー・ウィーナーによって発見された比較的新しい血液型です。当初、この血液型は「Rh因子」として知られていましたが、後に「Rh抗原」と呼ばれるようになりました。Rh抗原は、赤血球の表面にあるタンパク質です。Rh抗原を持っている人はRh陽性、持っていない人はRh陰性です。 Rh血液型は、輸血や妊娠に重要な役割を果たしています。Rh陰性の女性がRh陽性の男性と子供を授かった場合、母親の免疫系が胎児のRh抗原を異物と認識し、攻撃する可能性があります。これをRh不適合といい、胎児に溶血性貧血や黄疸を引き起こす可能性があります。Rh不適合を防ぐため、Rh陰性の女性には妊娠中に抗D免疫グロブリンを投与します。抗D免疫グロブリンは、母親の免疫系が胎児のRh抗原を攻撃するのを防ぐ抗体です。 Rh血液型は、臓器移植にも重要な役割を果たしています。臓器移植を行う際には、ドナーとレシピエントのRh血液型が一致している必要があります。一致していない場合、レシピエントの免疫系がドナーの臓器を攻撃する可能性があります。
産婦人科

卵円孔とは何か?看護師が知っておくべき心臓の穴

卵円孔とは、胎児期の心臓に存在する穴のことである。胎児期は肺が機能していないため、左心房と右心房を卵円孔がつなぐことで血液の循環が行われる。 通常は出生後、肺機能の活動開始および呼吸の開始と共に卵円孔は自然に閉鎖する。しかし、何らかの原因で卵円孔が閉鎖せず、開き続ける状態を卵円孔開存という。 卵円孔開存は、大多数の人は無症状であるが、一部の人では息切れ、動悸、失神、脳梗塞などの症状が現れる場合がある。 卵円孔開存の治療法は、症状がない場合は経過観察となるが、症状がある場合は経カテーテル的卵円孔閉鎖術(PFO閉鎖術)という手術が行われる。
その他

看護師に必須の用語『インシデントレポート』とは?

インシデントレポートとは、医療機関において、医療の提供に関わる業務遂行中、医療を受ける人またはその家族への実際の危害に結びついていないような事例または医療提供行為中に発生したヒヤリハット事象を報告するレポートのことである。インシデントレポートは、医療の質を向上させるために、医療機関がインシデントから学ぶために使用されます。また、医療過誤を防ぐためにも使用することができる。インシデントレポートは、医療従事者であれば誰でも報告することができる。医療従事者がインシデントレポートを報告することは、医療の質を向上させるために重要なことであり、医療過誤を防ぐためにも重要なことである。医療機関は、医療従事者がインシデントレポートを報告しやすい環境を作り、報告されたインシデントレポートを適切に調査して、医療の質を向上させるための対策を講じることが重要である。
検査・診断

看護師に必須!ウィルムス腫瘍を理解しよう

ウィルムス腫瘍とは、腎臓に発生する小児悪性腫瘍の一種です。別名「腎芽腫」とも呼ばれます。小児の三大固形悪性腫瘍のひとつであり、10%以下の頻度で腎臓の両側発生が見られます。ウィルムス腫瘍は、乳幼児期に発症することが多く、男児よりも女児に多く見られます。 ウィルムス腫瘍の症状は、腹部膨満感、血尿、発熱、体重減少などです。また、腹部を触ると、しこりが触れることもあります。ウィルムス腫瘍が疑われる場合は、超音波検査やCT検査などの画像検査が行われます。また、腫瘍の組織を採取して、病理検査を行うこともあります。 ウィルムス腫瘍の治療法は、手術、化学療法、放射線療法などです。手術は、腫瘍を切除する手術で、化学療法は、抗がん剤を使用した治療法です。放射線療法は、腫瘍に放射線を照射する治療法です。ウィルムス腫瘍の治療成績は、近年では向上しており、5年生存率は90%以上となっています。
組織・制度

NANDA看護診断とは?~看護診断の定義と統一化のために~

NANDA看護診断とは、看護師が患者の健康状態を評価し、看護ケアの計画を立てるために使用する用語集です。NANDA看護診断は、北米看護診断協会(NANDA)によって開発され、現在では世界中の看護師に使用されています。 NANDA看護診断には、200以上の用語が登録されており、それぞれに定義、関連因子、診断基準が定められています。看護師は、患者の健康状態を評価する際に、これらの用語を使用して患者の問題点を特定します。そして、患者の問題点に合わせて看護ケアの計画を立てます。 NANDA看護診断を使用することで、看護師は患者の健康状態をより正確に評価し、より効果的な看護ケアを提供することができます。また、NANDA看護診断は看護師同士のコミュニケーションを円滑にし、看護ケアの質を向上させるのに役立ちます。
救急・ICU

看護師に必須の用語『緊急室開胸手術』について

緊急室開胸手術とは、初療室等で実施される開胸手術のことである。救急室開胸手術ともいう。手術室まで移動出来ない、一刻をあらそう状態の重篤患者に対して行われる。 緊急室開胸手術は、心臓や肺、食道などの胸部の臓器が損傷した患者に対して行われる。交通事故、転落事故、刺傷、銃撃などの外傷によって胸部を損傷した場合や、心臓発作、肺塞栓症、大動脈解離などの病気によって胸部の臓器が損傷した場合に緊急室開胸手術が行われる。 緊急室開胸手術は、救急医や外科医によって行われる。救急医は、患者の状態を評価し、緊急室開胸手術の必要性を判断する。外科医は、緊急室開胸手術を実施し、損傷した臓器を修復する。 緊急室開胸手術は、救命率の低い手術である。しかし、緊急室開胸手術を受けることで、患者の救命率が高まる場合がある。
呼吸器

看護師が知っておくべき用語『SpO2』

SpO2とは、経皮的動脈血酸素飽和度(saturation of percutaneous oxygen)の略で、動脈血中の赤血球に含まれるヘモグロビンのうち、酸素と結合したヘモグロビンの割合を経皮的に測定した値である。サチュレーション(saturation)とも呼ばれる。 SpO2は、動脈血酸素飽和度(SaO2)を非侵襲的に測定する方法として広く使用されており、患者の呼吸状態や酸素化状態を評価するために重要である。SpO2の正常値は95%以上であり、90%未満になると低酸素血症とみなされる。 SpO2を測定するには、パルスオキシメーターという装置を使用する。パルスオキシメーターは、患者の指先にクリップを装着して、光を当てて酸素と結合したヘモグロビンと酸素と結合していないヘモグロビンの量を測定する。測定結果は、患者の呼吸状態や酸素化状態を評価するために使用される。 SpO2は、看護師が患者の呼吸状態や酸素化状態を評価するために重要な指標である。SpO2の値が低下している場合は、低酸素血症の疑いがあり、医師の診察を受ける必要がある。
消化器

食中毒とは何ですか?

食中毒には、細菌性食中毒、ウイルス性食中毒、寄生虫性食中毒、化学性食中毒、自然毒性食中毒の5種類があります。 細菌性食中毒は、サルモネラ菌、大腸菌、黄色ブドウ球菌、リステリア菌、ボツリヌス菌など、細菌が原因で起こる食中毒です。症状は、下痢、嘔吐、腹痛、発熱などです。代表的な病原菌としては、サルモネラ、カンピロバクター、病原性大腸菌などがあげられる。 ウイルス性食中毒は、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなど、ウイルスが原因で起こる食中毒です。症状は、下痢、嘔吐、腹痛、発熱などです。代表的な病原菌としては、ノロウイルス、ロタウイルス、インフルエンザウイルスなどがあげられる。 寄生虫性食中毒は、アニサキス、サナダムシ、回虫、トキソカラなど、寄生虫が原因で起こる食中毒です。症状は、下痢、嘔吐、腹痛、発熱などです。代表的な病原菌としては、アニサキス、サナダムシ、回虫、トキソカラなどがあげられる。 化学性食中毒は、農薬、殺虫剤、除草剤、着色料、保存料など、化学物質が原因で起こる食中毒です。症状は、下痢、嘔吐、腹痛、発熱などです。代表的な病原菌としては、ヒ素、水銀、鉛、カドミウムなどがあげられる。 自然毒性食中毒は、フグ毒、貝毒、キノコ毒など、自然毒が原因で起こる食中毒です。症状は、下痢、嘔吐、腹痛、発熱などです。代表的な病原菌としては、フグ毒、貝毒、キノコ毒などがあげられる。
脳・神経

看護師が知っておくべき血栓について

血栓とは、血管の中で形成される血の塊のことです。血栓は、血小板やフィブリンなどの血液成分が集まって形成されます。血栓が血管を塞いでしまうと、その先の組織に血液が流れなくなり、組織が壊死してしまいます。血栓は、脳卒中、心筋梗塞、肺塞栓症などの原因となります。 血栓は、血液が固まりやすくなったり、血管壁が傷ついたりすると形成されやすくなります。血液が固まりやすくなる原因としては、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙、飲酒、運動不足などがあります。血管壁が傷つく原因としては、動脈硬化、血管炎、外傷などがあります。 血栓が形成されるのを防ぐためには、血液が固まりにくくする薬を服用したり、血管を傷つけないようにしたりすることが大切です。血液が固まりにくくする薬には、抗凝固薬や抗血小板薬があります。血管を傷つけないようにするためには、高血圧や糖尿病などの基礎疾患をしっかりコントロールしたり、禁煙したり、適度な運動をしたりすることが大切です。
その他

看護師に必須の用語『急性期』について

急性期とは、症状が急激に現れる時期のことである。病気になり始めの時期、と言うこともできる。急性期は、通常数日から数週間続く。急性期には、様々な症状が現れる可能性がある。例えば、発熱、咳、喉の痛み、下痢、嘔吐などである。急性期は、重症になる可能性があるため、早期に治療を開始することが重要である。急性期には、安静にして十分な栄養と水分を摂ることが大切である。また、医師の指示に従って薬を服用することも重要である。急性期を乗り越えれば、症状は徐々に改善していく。しかし、急性期を乗り越えた後も、しばらくは体調が優れないことがある。このような場合は、無理をせずにゆっくりと休養をとることが大切である。
精神科

看護師に必須の用語『エリクソンの漸成的発達理論』とは?

エリクソンの漸成的発達理論とは、E・H・エリクソンが提唱した、人間の発達を包括的に捉える理論である。エリクソンは、人間の生涯を8つの段階に分け、各段階で起こる心理的課題や葛藤を明らかにした。また、各段階において、環境や周囲の人との相互作用がいかに発達に影響を与えるかについても考察した。エリクソンの漸成的発達理論は、心理学や教育学をはじめ、さまざまな分野で広く活用されている。 エリクソンの漸成的発達理論の8つの段階は以下のとおりである。 1. 乳児期(0歳から1歳半)基本的信頼感と基本的不安感の葛藤 2. 幼児前期(1歳半から3歳)自律性と恥と疑惑の葛藤 3. 幼児後期(3歳から5歳)主導性と罪悪感の葛藤 4. 学童期(6歳から12歳)勤勉性と劣等感の葛藤 5. 青年期(12歳から18歳)同一性と同一性の混乱の葛藤 6. 若年成人期(18歳から25歳)親密性と孤立の葛藤 7. 成人期(25歳から65歳)生産性と停滞の葛藤 8. 老年期(65歳以降)統合性と絶望の葛藤 エリクソンの漸成的発達理論は、人間の発達を包括的に捉える理論として、心理学や教育学をはじめ、さまざまな分野で広く活用されている。
検査・診断

看護師に必須の用語『マンマ(マンマ)とは』について

マンマ(まんま)とは、乳癌または乳腺外科のことである。Mammary Cancerが由来であり、乳腺の癌である乳癌を意味する。また、乳房や幼児語でご飯を指すこともある。乳房は、女性の胸にある器官であり、母乳を分泌する役割を持つ。ご飯は、穀物を炊いて調理した食品であり、日本人の主食である。マンマは、乳房やご飯以外にも、様々な意味を持つ言葉である。例えば、イタリア語では「お母さん」を意味し、スペイン語では「食べ物」を意味する。また、英語では「ママ」を意味する。このように、マンマは世界中で使用されている言葉であり、様々な意味を持つ。
精神科

看護スタッフに欠かせない感情失禁の基礎知識

感情失禁の原因はまだ完全には解明されていませんが、いくつかの要因が関与していると考えられています。そのうちのひとつは、感情を制御する脳の領域である前頭葉の損傷です。前頭葉は、感情の抑制や衝動の制御に関与しており、この領域が損傷すると、感情を適切にコントロールすることが難しくなります。 また、感情失禁の原因の一つとして考えられているのが、感情を認識したり表現したりする能力に関わる神経伝達物質の異常です。感情失禁は、感情の調節に関与する神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンのバランスが乱れることで引き起こされると考えられています。 さらに、感情失禁は、ストレスやトラウマなどの心理的な要因によっても引き起こされることがあります。極度のストレスやトラウマを経験すると、感情を制御する脳の機能が低下し、感情失禁が起こりやすくなります。 また、感情失禁は、薬物やアルコールの乱用によっても引き起こされることがあります。薬物やアルコールは、感情を制御する脳の機能を低下させ、感情失禁が起こりやすくなります。
薬

看護師のためのインスリン理解講座

インスリンとは、膵臓のランゲルハンス島のβ細胞から分泌されるホルモンであり、血糖値を下げる働きを担っています。血糖値が高い場合は、血液から肝臓、筋肉、脂肪などに糖を取り込ませます。インスリン分泌障害やインスリン抵抗性によって、血糖値が高くなる状態が続くと、糖尿病を引き起こします。糖尿病が進行すると、インスリン分泌障害が起こり、皮下注射が必要になります。インスリンは、経口摂取した場合は胃で分解されてしまうため、注射で投与する必要があります。
検査・診断

看護師が知っておきたいHLAとは

HLAの役割 HLAは、体の細胞が自己と非自己を判別するために使用される重要な分子である。自己の細胞はHLA分子によって認識され、非自己の細胞はHLA分子によって認識されない。このシステムにより、体は自分の細胞を攻撃するのを防ぐことができる。 HLAは、臓器移植の成功に不可欠な役割を果たしている。臓器移植を行う際には、ドナーとレシピエントのHLA型が一致している必要がある。HLA型が一致していない場合、レシピエントの体は移植された臓器を異物として認識し、攻撃してしまう。 HLAは、感染症に対する免疫応答にも重要な役割を果たしている。HLA分子は、感染細胞の表面にある抗原を提示することで、T細胞とB細胞が感染細胞を認識できるようにする。T細胞とB細胞は、感染細胞を攻撃して排除することで、感染症から体を守る。 HLAは、自己免疫疾患の発症にも関与していると考えられている。自己免疫疾患は、体の免疫システムが自分の細胞を攻撃してしまう病気である。自己免疫疾患を発症する人のHLA型は、特定のHLA型に偏っていることが知られている。
消化器

ナースに必須の用語 腸炎とは?

腸炎とは、腸に発生する炎症の総称です。さまざまな原因で起こり、症状は下痢、腹痛、血便、発熱、嘔吐などです。病変の部位、程度、びらん・潰瘍の有無、通過障害の有無などにより症状は異なります。 腸炎の原因には、細菌やウイルスなどの感染症、薬剤や放射線の影響、自己免疫疾患、遺伝性疾患などがあります。感染症による腸炎は、食中毒、旅行者下痢、ウイルス性腸炎などがあります。薬剤や放射線の影響による腸炎は、抗生物質や抗がん剤、放射線治療などがあります。自己免疫疾患による腸炎は、潰瘍性大腸炎やクローン病などがあります。遺伝性疾患による腸炎は、先天性巨腸症や家族性大腸ポリポーシスなどがあります。 腸炎の症状は、下痢、腹痛、血便、発熱、嘔吐などです。下痢は、水様便や粘血便、血便などがあります。腹痛は、下腹部や右下腹部などに起こります。血便は、鮮血便や暗赤色便などがあります。発熱は、38℃以上になることがあります。嘔吐は、嘔気や吐き気を伴うことがあります。 腸炎の治療は、原因によって異なります。感染症による腸炎は、抗菌薬や抗ウイルス薬で治療します。薬剤や放射線の影響による腸炎は、薬剤や放射線の投与を中止します。自己免疫疾患による腸炎は、ステロイド薬や免疫抑制剤で治療します。遺伝性疾患による腸炎は、外科手術で治療します。 腸炎は、適切な治療を受ければ、ほとんどの場合治癒します。しかし、重症化すると、脱水症や電解質異常、腸穿孔などの合併症を起こすことがあります。そのため、早期に受診することが大切です。
整形外科

看護師に必須の用語『体性痛』について

体性痛とは、発生部位によって分類された疼痛の種類の一つです。体性痛は、皮膚、筋肉、骨、関節、腱、靭帯など、身体の組織に直接的な損傷がある場合に起こります。体性痛は、鋭い、鈍い、ズキズキする、刺すような、灼熱感があるなど、様々な感覚で表れます。また、体性痛は、持続的な痛みや、断続的な痛み、または、活動によって悪化する痛みなど、様々なパターンで現れます。 体性痛の原因は、怪我、病気、感染症、炎症、変性性疾患など、様々なものがあります。体性痛は、しばしば、身体的な症状を伴いますが、精神的な症状を伴うこともあります。体性痛は、日常生活に支障をきたすことが多く、患者の生活の質を低下させる可能性があります。 体性痛の治療は、原因によって異なります。怪我の場合は、安静や固定が必要となる場合があります。病気や感染症の場合は、薬物治療や外科手術が必要となる場合があります。炎症の場合は、抗炎症薬や冷却療法が必要となる場合があります。変性性疾患の場合は、理学療法や作業療法が必要となる場合があります。 体性痛は、患者の生活に大きな影響を与える可能性のある疾患です。体性痛でお悩みの方は、早めに医師にご相談ください。
アレルギー・膠原病

看護師に必須の用語『プロスタグランジン』ってなに?

-プロスタグランジンって何?- プロスタグランジンとは、細胞膜に存在する脂質から合成される生体活性物質のひとつです。体内のあらゆる臓器や組織に分布しており、幅広い生理作用を持っています。その主な役割としては、血管拡張、気管支拡張、子宮収縮、発熱、炎症などがあげられます。また、痛みを軽減したり、血小板の凝集を抑制したりする作用も持っています。 プロスタグランジンは、アラキドン酸という脂質から合成されます。アラキドン酸は、細胞膜のリン脂質に多く含まれており、プロスタグランジン合成酵素によってプロスタグランジンに変換されます。プロスタグランジン合成酵素には、シクロオキシゲナーゼ(COX)とリポキシゲナーゼ(LOX)の2種類があり、COXによってプロスタグランジンE2(PGE2)やプロスタグランジンI2(PGI2)が、LOXによってプロスタグランジンF2α(PGF2α)やプロスタグランジンD2(PGD2)が合成されます。 プロスタグランジンは、合成されるとすぐに分解されます。プロスタグランジンを分解する酵素には、プロスタグランジン分解酵素(PGデグラデーゼ)とプロスタグランジンEシンターゼ(PGES)の2種類があり、PGデグラデーゼによってプロスタグランジンE2(PGE2)やプロスタグランジンI2(PGI2)が、PGESによってプロスタグランジンF2α(PGF2α)やプロスタグランジンD2(PGD2)が分解されます。 プロスタグランジンは、体内の様々な生理機能に関与しており、その働きは多岐にわたっています。そのため、プロスタグランジンは薬の開発においても重要な役割を果たしており、解熱剤、鎮痛剤、抗炎症剤、気管支拡張剤、子宮収縮剤など、様々な薬剤に利用されています。