看護師に必須の用語『生体弁』とは?種類や長所・短所を解説

看護師の研究家
生体弁とは、どのような弁ですか?

看護師になりたい
生体弁とは、亡くなったヒトや動物の弁、心膜など生体由来の組織でつくられる弁のことです。

看護師の研究家
生体弁には、どのような種類がありますか?

看護師になりたい
生体弁は、異種生体弁、同種生体弁、自己生体弁の3種類に分けられます。
生体弁とは。
生体弁とは、元々は心臓弁の機能を果たせなくなった弁に代わって取り付ける人工弁のことで、亡くなったヒトや動物の弁、心膜など生体由来の組織でつくられる弁の一種です。
生体弁は、異種生体弁、同種生体弁、自己生体弁の3種類に分けられます。
異種生体弁は、人間以外の動物の生体材料でつくられたもので、主にウシの心膜やブタの心臓弁が使用されます。
同種生体弁は、ヒトの死体、または脳死体から摘出した弁を凍結処理したものです。
自己生体弁は、患者の肺動脈弁を大動脈弁に移植するもので、オートグラフトとも呼ばれます。
生体弁には、ステント付き弁とステントレス弁の2種類があります。
ステント付き弁は、弁を支える役割を果たしているステントが弁を維持し、カタチを整える役割を果たしています。弁の部分は牛またはブタの心膜が使用されており、弁を支えるステントの部分は人工物からできています。また、心臓に縫い付ける縫いしろの部分も人工繊維からできています。
ステントレス弁は、ステントが付いていないものであり、原材料にはブタの大動脈弁が使用されています。
生体弁の長所は、抗血栓性に優れており、手術後3~6か月以降は抗凝固剤(ワーファリン®)を服用しなくてもよいケースが多いことです。これにより、抗凝固剤による出血関連の合併症や、妊娠時の催奇形性、妊娠経過の出血などの合併症のリスクが軽減されます。
生体弁の短所は、機械弁と比べ耐久性が劣り、経年的には弁機能不全(狭窄や逆流)をきたすことです。特に小児や若年層の患者は劣化が早く進む傾向にあります。また、カルシウムの代謝で生体弁は早く劣化するため、透析の患者、カルシウム血症の患者は生体弁よりも機械弁のほうが推奨されています。10~15年で再手術が必要になる可能性があることから、若年者よりも高齢者(70歳以上)に適応されることが多いです。
生体弁の種類

生体弁は、異種生体弁、同種生体弁、自己生体弁の3種類に分けられる。
-異種生体弁-は、人間以外の動物の生体材料でつくった生体弁である。主にウシの心膜やブタの心臓弁が使用され、ヒトの心臓に使用するため入念に処理される。臨床で最も使用される生体弁である。
-同種生体弁-は、ヒトの死体、または脳死体から摘出した弁を凍結処理したものである。通称ホモグラフト
-自己生体弁-は、患者の肺動脈弁を大動脈弁に移植する。オートグラフトとも呼ばれる。
形態

生体弁には、ステント付き弁とステントレス弁の2種類があります。
-ステント付き弁-は、弁を支える役割を果たしているステントが弁を維持し、カタチを整える役割を果たしています。弁の部分は牛またはブタの心膜が使用されており、弁を支えるステントの部分は人工物からできているます。また、心臓に縫い付ける縫いしろの部分も人工繊維からできています。
ステント付き弁の長所は、弁がゆがみにくく、カフが人工弁リングの外側にあるため心臓の弁に縫い付けやすいことです。しかし、人工リングとカフの幅があることで、血液が流れる面積が狭くなってしまいます。
-ステントレス弁-は、ステントが付いていないものであり、原材料にはブタの大動脈弁が使用されています。ステントレス弁の長所は、固い部分がなく弁の柔軟性が保たれ、様々な状況で心臓に馴染むことです。また、人工部分が少なく、弁の耐用性が優れています。しかし、縫いしろが狭いため縫合に技術を必要とします。また、形状から置き換えることのできる部位が、大動脈弁と肺動脈弁に限られてしまいます。
生体弁の長所と短所

生体弁は、機械弁に比べて耐久性に劣り、経年的には弁機能不全(狭窄や逆流)をきたす可能性がある。特に小児や若年層の患者は劣化が早く進む傾向にある。また、カルシウムの代謝で生体弁は早く劣化するため、透析の患者、カルシウム血症の患者は生体弁よりも機械弁のほうが推奨されている。10~15年で再手術が必要になる可能性があることから、若年者よりも高齢者(70歳以上)に適応されることが多い。
しかし、生体弁は抗血栓性に優れているという長所もある。手術後3~6か月以降は抗凝固剤(ワーファリン®)を服用しなくてもよいケースが多く、抗凝固剤による出血関連の合併症や、妊娠時の催奇形性、妊娠経過の出血などの合併症のリスクが軽減される。このため、出産したい若い女性や肝機能障害を合併する患者、消化性潰瘍を合併する患者に使用されることも多い。
生体弁が向いている人とは?

生体弁は、様々な要因によって心臓弁の狭窄や逆流などが生じ、心臓弁機能を果たせなくなった弁を置換するための医療機器です。生体弁は、生き物を材料として加工された人工弁をさし、大きく分けて3種類あります。
1. 異種生体弁人間以外の動物の生体材料でつくられた生体弁で、主にウシの心膜やブタの心臓弁が使用されます。臨床で最も使用される生体弁です。
2. 同種生体弁ヒトの死体、または脳死体から摘出した弁を凍結処理したものです。通称ホモグラフトと呼ばれています。
3. 自己生体弁患者の肺動脈弁を大動脈弁に移植するものです。オートグラフトとも呼ばれています。
生体弁は、生体由来の組織で作られているため、抗血栓性に優れ、手術後3~6か月以降は抗凝固剤を服用しなくてもよいケースが多く、抗凝固剤による出血関連の合併症や、妊娠時の催奇形性、妊娠経過の出血などの合併症のリスクが軽減されます。このため、出産したい若い女性や肝機能障害を合併する患者、消化性潰瘍を合併する患者に使用されることも多いです。
しかし、生体弁は機械弁と比べ耐久性が劣り、経年的には弁機能不全(狭窄や逆流)をきたす可能性があります。特に小児や若年層の患者は劣化が早く進む傾向にあります。また、カルシウムの代謝で生体弁は早く劣化するため、透析の患者、カルシウム血症の患者は生体弁よりも機械弁のほうが推奨されています。10~15年で再手術が必要になる可能性があることから、若年者よりも高齢者(70歳以上)に適応されることが多いです。
