看護師業界ウォッチャー

内分泌・代謝・栄養

看護師必見!クッシング症候群とは

クッシング症候群とは、副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が過剰に分泌されることで起こる症候群であり、副腎過形成、副腎腫瘍、下垂体腺腫などが原因となる。 クッシング症候群は、男性よりも女性に多く、発症年齢は30~50歳代がピークである。症状としては、満月様顔貌、中心性肥満、高血圧、糖尿病、骨粗しょう症、筋肉萎縮、易疲労感、月経異常などが挙げられる。 クッシング症候群の原因として、副腎過形成、副腎腫瘍、下垂体腺腫などが挙げられる。副腎過形成とは、副腎が肥大してコルチゾールの分泌が過剰になる疾患であり、副腎腫瘍とは、副腎に腫瘍が発生してコルチゾールの分泌が過剰になる疾患である。下垂体腺腫とは、下垂体に腫瘍が発生して副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌が過剰になる疾患であり、ACTHの過剰分泌によって副腎が刺激されてコルチゾールが過剰に分泌される。 クッシング症候群の診断は、血液検査、尿検査、画像検査などによって行われる。血液検査では、コルチゾール値の上昇、尿検査では、コルチゾール排泄量の増加が認められる。画像検査では、副腎過形成、副腎腫瘍、下垂体腺腫などの病変が認められる。 クッシング症候群の治療は、原因によって異なる。副腎過形成の場合は、副腎を摘出する手術が行われる。副腎腫瘍の場合は、腫瘍を摘出する手術が行われる。下垂体腺腫の場合は、腫瘍を摘出する手術が行われるか、放射線治療が行われる。
内分泌・代謝・栄養

甲状腺機能低下症とは:症状、原因、治療法

甲状腺機能低下症とは 甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンの分泌が低下した病態を指します。甲状腺ホルモンは、体の代謝を調整する働きをしており、その分泌量が低下すると、体の代謝が低下して様々な症状が現れます。 甲状腺機能低下症の症状 甲状腺機能低下症の症状は、疲労感、倦怠感、体重増加、便秘、寒がり、肌の乾燥、むくみ、抜け毛、月経不順、うつなどがあります。また、甲状腺機能低下症が進行すると、心臓の機能が低下したり、脳の働きが鈍くなったりするなど、命に関わるような合併症を起こすこともあります。 甲状腺機能低下症は、血液検査で甲状腺ホルモンの値を測定することで診断されます。治療は、甲状腺ホルモンの薬を服用することで行われます。甲状腺ホルモンの薬は、1日1回、朝食前に服用します。薬の服用を続けると、甲状腺機能が正常に戻り、症状が改善していきます。 甲状腺機能低下症は、適切な治療を受ければ、症状をコントロールして健康な生活を送ることができます。ただし、甲状腺機能低下症は、進行すると様々な合併症を引き起こすことがあるため、早期発見と早期治療が大切です。
組織・制度

看護師に必須の用語『外科』

外科とは、手術によって病気や怪我を治療することを目的とした臨床医学の一分野です。外科の歴史は古く、古代ギリシャや古代ローマの時代には、外科手術が行われていました。その後、中世には外科手術はほとんど行われなくなりましたが、16世紀以降に外科手術が復活し、外科は医学の一分野として確立されました。現在では、外科は医学の中で最も重要な分野の一つとなっており、様々な病気や怪我の治療に外科手術が行われています。外科手術には、大きく分けて開腹手術と腹腔鏡手術の2種類があります。開腹手術は、患者の皮膚を切開して手術を行う方法で、腹腔鏡手術は、患者の皮膚に小さな穴を開けて、腹腔鏡と手術器具を挿入して手術を行う方法です。腹腔鏡手術は、開腹手術に比べて傷が小さく、回復が早いというメリットがあります。
医療機器・設備・器具

精神病集中治療室の役割と重要性

精神病集中治療室(PICU)とは、精神病の急性期患者や精神疾患による合併症を集中治療する施設を指します。英表記のPsychiatry Intensive Care Unitの頭文字をとり、PICUとも呼ばれます。PICUは、精神科病院や総合病院の中に設置されることが多く、24時間体制で患者を受け入れています。 PICUに入院する患者は、統合失調症、双極性障害、うつ病などの重度の精神疾患を抱えていることが多く、自殺企図や暴力行為などの危険性が高い状態にあることが少なくありません。そのため、PICUでは、患者を安全に管理し、症状をコントロールするために、様々な治療が行われます。 PICUでの治療は、薬物療法、精神療法、社会療法などが中心となります。薬物療法では、抗精神病薬や抗うつ薬などの精神安定剤が使用されます。精神療法では、患者の心理状態を理解し、問題を解決する手助けが行われます。社会療法では、患者が社会復帰できるように、様々な支援が行われます。 PICUでの治療は、患者の状態に応じて、数日から数か月間続きます。治療が終了した患者は、精神科病院や外来診療所での治療に移行します。
脳・神経

看護師に必須の用語『灰白質』

灰白質とは、神経細胞の細胞体が集合している領域のことです。脊髄の断面を見ると、脳室につながる中心管が中央に存在し、その周囲を囲んでいる「H」の形をした部分が灰白質です。大脳皮質や小脳皮質、脳幹、脊髄など、中枢神経系のさまざまな部分に存在しています。灰白質は、神経細胞の細胞体や樹状突起、シナプスなどの神経細胞の構造に加えて、毛細血管やグリア細胞など、神経細胞をサポートする細胞も含まれています。灰白質は、脳や脊髄の中で情報を処理する重要な役割を果たしています。
内分泌・代謝・栄養

看護師に必須の用語『脂質』

脂質とは、脂肪として蓄えられる3大栄養素の一つで、生体のエネルギー源となるものです。必要なときに分解され、エネルギー源として使用されるほか、細胞膜の成分やホルモンの材料として機能する側面もあります。一般的に脂質が高いと脂質異常症と診断されます。 脂質は、大きく分けてトリグリセリド、リン脂質、ステロール、脂肪酸の4つに分類されます。トリグリセリドは、エネルギーを蓄える働きを担い、リン脂質は、細胞膜の主な成分として機能します。ステロールは、ホルモンの材料として利用され、脂肪酸は、エネルギーを産生したり、ホルモンの材料として使用されます。 脂質は、体にとって重要な役割を果たしていますが、摂りすぎると健康に悪影響を及ぼすことがあります。特に、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高いと動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まります。そのため、脂質の摂取量には注意が必要です。 脂質を多く含む食品には、肉類、魚介類、卵、乳製品、ナッツ、種子などがあります。脂質の摂取量を減らすためには、これらの食品の摂取量を控え、代わりに野菜や果物、全粒穀物を多く摂る必要があります。また、調理方法にも注意が必要です。揚げ物や炒め物よりも、煮物や蒸し物、グリルなどの調理方法を選びましょう。
腎・泌尿器

看護師に知っておいてほしい!電解質とは

電解質とは、水などの溶媒に溶かしたときに正と負のイオンに分かれること(電離すること)で、その溶液が高い電気伝導性を持つようになる物質のことである。主に、体液(細胞内液や血漿)に溶けて伝導性を持つようになるミネラルイオンのことを指す。体内の水分量やpH、浸透圧のバランスを保ち、神経伝達および筋肉の運動にも深く関わっている。血液検査および尿検査にて測定することができる。 電解質は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、硫黄、塩素などの元素から構成される。これらの元素は、体内のさまざまな機能に不可欠である。例えば、ナトリウムとカリウムは、細胞内外の水分量を調節し、神経伝達の速度を調節する。カルシウムは、骨や歯を形成し、筋肉の収縮を調節する。マグネシウムは、エネルギー産生や筋肉の収縮に関与する。リンは、骨や歯を形成し、エネルギー産生に関与する。硫黄は、タンパク質やアミノ酸の合成に関与する。塩素は、体液の浸透圧を調節する。
消化器

看護師に必須の用語『直腸』

-直腸とは- 直腸とは、大腸の最後の約20cmの部分で、肛門に続く部分です。上部は腹膜に覆われており、後方は仙骨と尾骨がつくる曲面に沿って彎曲しています。下部は長さ約3cmの肛門管に移行します。直腸と肛門管の境界は粘膜が歯のようにいりくんだ格好をしているため、歯状線と呼ばれます。肛門管の外側には、意思に従って動かすことができない内肛門括約筋と、意思に従って動かすことができる外肛門括約筋があります。通常これらは、便が体外に排泄される排便時以外は収縮し、便が漏れないように作用しています。
産婦人科

看護師に必須の用語『低用量ピル』

低用量ピルには、単相と三相の2種類があります。単相ピルは、1シートに含まれるすべてのピルが同じ成分で構成されており、毎日同じピルを服用します。三相ピルは、1シートに含まれるピルの成分が3種類に分かれており、生理周期に合わせて異なるピルを服用します。 単相ピルは、三相ピルよりも飲み忘れが起こりにくいというメリットがあります。三相ピルは、生理周期に合わせてピルの成分が変化するため、生理周期を調整したり、生理痛を軽減したりする効果が期待できます。
整形外科

看護師が知っておきたい腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは、脊椎の椎骨と椎骨の間にある椎間板が、本来の位置から飛び出して神経を圧迫する状態です。腰痛の原因として最も多くみられ、男性に多く発症します。椎間板は、椎骨と椎骨の間のクッションのような役割を果たしており、椎骨の動きをスムーズにする働きをしています。しかし、加齢や外傷などによって椎間板が弱くなると、椎間板の中にある髄核という柔らかい部分が飛び出して、神経を圧迫するようになります。これが腰椎椎間板ヘルニアです。 腰椎椎間板ヘルニアは、主に30~50代の男性に多く発症し、職業的に重い荷物を運んだり、長時間座り続けるような仕事をしている人に多くみられます。また、肥満や喫煙、遺伝的な要因も発症のリスクを高めるといわれています。 腰椎椎間板ヘルニアの症状は、腰痛や下肢の痛み、しびれ、筋力低下などです。腰痛は、椎間板が神経を圧迫することによって起こるもので、下肢の痛みやしびれは、神経が圧迫される部位によって症状が異なります。また、筋力低下は、神経が圧迫されることで筋肉がうまく働かなくなるために起こります。 腰椎椎間板ヘルニアの治療は、保存療法と手術療法の2種類があります。保存療法は、薬物やリハビリテーション、コルセット療法などで症状を緩和する治療法です。手術療法は、飛び出した椎間板を取り除く手術で、症状が強い場合や保存療法で改善しない場合に行われます。
その他

看護師に必須!中枢性免疫寛容とは

-中枢性免疫寛容とは?- 中枢性免疫寛容とは、免疫寛容の一種であり、自己抗原を異物として認識しない能力を獲得するしくみのことです。自己抗原とは、自己の組織や細胞に存在する抗原のことです。免疫システムは、異物を認識すると攻撃して排除する機能を持っていますが、自己抗原を攻撃すると自己免疫疾患を引き起こしてしまいます。そのため、免疫システムは、自己抗原を認識しないようにする仕組みを備えています。これが中枢性免疫寛容です。 中枢性免疫寛容は、主に胸腺で行われます。胸腺は、胸腔内にあるリンパ器官で、T細胞が成熟する場所です。T細胞は、免疫細胞の一種で、異物を認識して攻撃する役割を担っています。胸腺では、T細胞が自己抗原と接触し、自己抗原を認識しないように教育されます。この教育を受けたT細胞は、自己抗原を攻撃しないように抑制された状態になります。これが中枢性免疫寛容です。 中枢性免疫寛容は、自己免疫疾患を防ぐために重要な役割を果たしています。中枢性免疫寛容がうまく働かないと、自己抗原を攻撃するT細胞が産生され、自己免疫疾患を引き起こしてしまいます。
その他

看護師必須用語『NPPV』とは?

NPPVの長所と短所 NPPVの長所は、挿管せずに気道に陽圧をかけ換気をさせることができることである。これにより会話なども可能であり、鎮静剤などによる鎮静をかける必要がなくなる。ただし、短所はマスクの圧迫や押される空気による不快感などがある。マスクの圧迫が強すぎると顔面に皮膚潰瘍などを生じることもあるため、注意が必要である。 マスク装着の圧迫により顔面に皮膚潰瘍などを生じることもあるため、注意が必要である。
眼科

看護師必見!レボフロキサシンを徹底解説

レボフロキサシンは、フルオロキノロン(ニューキノロン)系抗菌薬の一つです。フルオロキノロン系抗菌薬は、細菌のDNAを損傷させて殺菌する薬剤です。レボフロキサシンは、肺炎、気管支炎、尿路感染症、性感染症などの感染症の治療薬として使用されます。 レボフロキサシンは、濃度依存性の抗菌薬です。つまり、血中濃度が高いほど抗菌作用が強くなる薬剤です。レボフロキサシンは、点滴静注、経口内服、点眼など、さまざまな方法で投与することができます。
アレルギー・膠原病

看護師必須用語『CX3CL1』とは?

CX3CL1とは、細胞膜結語型ケモカインの一つであり、別名Fractalkine(フラクタルカイン)とも呼ばれています。ケモカインは、細胞間での情報伝達に関与するタンパク質の一種であり、CX3CL1は特に免疫細胞の活性化に関与していることが知られています。CX3CL1は、マクロファージや樹状細胞などの免疫細胞の表面に発現しており、これらの細胞が病原体や異物を認識すると、CX3CL1が放出されます。放出されたCX3CL1は、同じ免疫細胞の表面にあるCX3CR1という受容体に結合し、免疫細胞の活性化や炎症反応の亢進を引き起こします。CX3CL1は、アテローム性動脈硬化やアルツハイマー病などの様々な疾患の発症や進行に関与していることが示唆されており、現在、これらの疾患の治療薬の開発が盛んに行われています。
検査・診断

看護師必見!アニオンギャップとは?

アニオンギャップとは、血液中に存在する陽イオンと陰イオンの差のことである。陽イオンにはナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどがあり、陰イオンにはクロル、炭酸水素塩、リン酸塩、硫酸塩などがある。これらのイオンのバランスが崩れると、血液のpHが変化し、アシドーシスやアルカローシスなどの代謝性疾患を引き起こす。 アニオンギャップは、代謝性アシドーシスの原因を鑑別する指標となる。アニオンギャップが正常範囲内であれば、代謝性アシドーシスの原因は呼吸性アシドーシスや腎性アシドーシスである可能性が高い。アニオンギャップが正常範囲より高い場合は、代謝性アシドーシスの原因はケトアシドーシス、乳酸アシドーシス、尿毒症などである可能性が高い。
医療機器・設備・器具

看護の現場で知っておきたい重要な用語『ヘモカテ』

ヘモカテとは、大腿静脈や大腿動脈に挿入するカテーテルのことです。大腿動脈へのカテーテル挿入は、心臓カテーテル検査やPCI(経皮的冠動脈インターベンション)またIABP(大動脈内バルーンパンピング)使用時に行われます。大腿静脈へのカテーテル挿入は、中心静脈カテーテルの血管選択や、PCPS(経皮的心肺補助)・ECMO(体外膜型人工肺)の脱血時、HD(血液透析)、CHDF(持続的血液透析濾過)のブラッドアクセスとして選択されます。 ヘモカテは、患者さんの状態や治療目的に合わせて、さまざまな種類のものがあります。また、ヘモカテ挿入には、局所麻酔が必要になる場合があります。ヘモカテ挿入後は、感染予防のため、定期的なケアが必要となります。
腎・泌尿器

看護師が知っておきたい!腎盂造影検査とは?

腎盂造影検査とは、造影剤を上肢の静脈に注射し、X線撮影によって、腎盂、尿管、膀胱などの異常を調べ、病気の有無を診断する検査のことである。経静脈性腎盂造影ともいう。 腎盂造影検査は、尿路の病気の診断に広く用いられている。尿路の病気には、腎盂炎、膀胱炎、尿管結石、尿路感染症などがある。腎盂造影検査では、これらの病気の有無や程度を調べることができる。 腎盂造影検査は、通常、外来で行われる。検査時間は、約1時間である。検査中は、造影剤の注射による痛みや熱感、吐き気などの副作用が出ることがある。しかし、これらの副作用は、一時的なものである。
呼吸器

看護師が知っておくべき気管支喘息の基本知識

気管支喘息とは、慢性気道炎症の状態となっており、発作性呼吸困難、喘鳴を来す疾患です。気管支喘息には、アトピー型と非アトピー型に分けられます。 アトピー型気管支喘息は、アトピー素因を有する者に多くみられます。アトピー素因とは、アレルギーを起こしやすい体質のことです。アトピー型気管支喘息は、ダニや花粉、ハウスダストなどのアレルゲンが気道に侵入することで発作を起こします。 非アトピー型気管支喘息は、アトピー素因を有さない者にみられます。非アトピー型気管支喘息は、風邪やインフルエンザなどの感染症、運動、寒さ、ストレスなどの刺激が気道に侵入することで発作を起こします。 気管支喘息の発作症状は、呼吸困難、喘鳴、せきなどです。呼吸困難は、息苦しさや息切れとして感じられます。喘鳴は、ゼーゼー、ヒューヒューという音として聞こえます。せきは、痰を伴うことが多いです。 気管支喘息の発作は、数分間から数時間続きます。重症の発作では、命に関わることもあります。気管支喘息の発作が起きたら、すぐに医療機関を受診することが大切です。 気管支喘息の治療は、発作を予防するための長期管理と、発作を抑えるための短期管理の2つに分かれます。長期管理には、気管支拡張薬やステロイド薬などの薬物療法が行われます。短期管理には、気管支拡張薬などの薬物療法や酸素吸入などが行われます。
検査・診断

看護師必須の用語『貪食』

貪食する対象は、アポトーシス(プログラムされた細胞死)によって死滅した細胞、体内に侵入した異物や病原体、がん化した自己の細胞等である。 アポトーシスは、細胞が自ら死滅する自然なプロセスであり、細胞が老化したり、損傷したりしたときに起こる。体内に侵入した異物や病原体は、白血球によって排除されるが、その際に白血球は異物や病原体を貪食する。また、がん化した細胞は、正常な細胞とは異なるタンパク質を発現しており、そのタンパク質を貪食細胞が認識すると、がん化した細胞を貪食する。
循環器

看護師が知っておきたい『心拍出量』の基礎知識

心拍出量のしくみと役割 心拍出量は、1分間に心臓から全身に送り出される血液の量のことです。心臓の右心室から肺動脈を経て肺に送られ、酸素を取り入れた血液は肺静脈を経て左心房に戻り、左心室に送られます。左心室から大動脈を経て全身に送られ、全身を巡った血液は心臓の右心房に戻ってきます。この一連の流れが心拍出量のしくみです。 心拍出量は、身体が活動するために必要な酸素や栄養素を全身に送り、老廃物を回収するための重要な役割を果たしています。心拍出量は、身体の活動量やストレスに応じて調整されます。例えば、運動をすると心拍出量は増加し、安静にしていると心拍出量は減少します。また、ストレスを受けると心拍出量は増加します。 心拍出量は、心臓のポンプ機能と血管の抵抗によって決まります。心臓のポンプ機能が低下すると、心拍出量は減少します。血管の抵抗が高くなると、心拍出量は減少します。心拍出量が減少すると、身体に十分な酸素や栄養素が送られなくなり、老廃物が回収されなくなってしまいます。これは、様々な健康上の問題を引き起こす可能性があります。
循環器

【看護師必見】経皮経冠動脈血栓溶解療法とは?

経皮経冠動脈血栓溶解療法(PTCR)とは、冠動脈の閉塞を治療するためのカテーテル治療法のひとつです。カテーテルを患者の動脈に挿入し、ガイドワイヤーを閉塞した血管まで送り込み、血栓を砕いて血流を改善する薬剤を注入します。PTCRは、急性心筋梗塞の治療に有効な方法とされていますが、発症からの経過時間が重要で、心筋梗塞発症から6時間以内に実施することが最も効果的とされています。 PTCRは、発症から6時間以内の急性心筋梗塞の患者に適用されます。カテーテル治療は、発症後の経過時間によって、救急カテーテルと緊急カテーテルに分類されます。救急カテーテルは、発症後12時間以内に実施され、緊急カテーテルは発症後12時間以上経過してから実施されるカテーテル治療です。PTCRは、救急カテーテルとして行われます。 PTCRは、局所麻酔下で行われます。まず、患者の太ももの動脈にカテーテルを挿入し、ガイドワイヤーを閉塞した血管まで送ります。次に、血栓を砕く薬剤を注入します。薬剤が血栓を溶かし始めると、血流が改善され、患者の症状が軽減されます。PTCRは、通常1時間以内に完了します。 PTCRは、急性心筋梗塞の治療に有効な方法ですが、合併症のリスクもあります。最も多い合併症は、出血と血管損傷です。他の合併症には、不整脈、腎不全、脳卒中などがあります。PTCRを受ける前に、医師と合併症のリスクについて話し合うことが大切です。
小児科

犬吠様咳嗽とは?症状と治療法

犬吠様咳嗽とは、犬が吠えたような鳴き声の咳のことである。クループ(咽頭ジフテリア、急性声門下咽頭炎など)が発症した際の症状で、主に小児に見られる。犬吠様咳嗽とは、犬が吠えたような鳴き声の咳のことである。クループ(咽頭ジフテリア、急性声門下咽頭炎など)が発症した際の症状で、主に小児に見られる。 犬吠様咳嗽の主な原因は、上気道の炎症による浮腫である。浮腫とは、組織や細胞が水分を過剰に含んで腫れる状態を指す。上気道の炎症によって浮腫が生じると、咽頭が狭窄し、呼吸が困難になる。その結果、犬吠様咳嗽が起こる。 犬吠様咳嗽は、通常は軽症で自然に治癒する。しかし、重症化すると呼吸困難に陥る恐れもある。特に、小児は呼吸器系が未発達であるため、犬吠様咳嗽が重症化しやすい。 犬吠様咳嗽の症状としては、犬が吠えたような鳴き声の咳、呼吸困難、発熱、鼻水、頭痛などがある。犬吠様咳嗽の疑いがある場合は、すぐに医療機関を受診することが大切である。 犬吠様咳嗽の治療法は、その原因によって異なる。クループの場合は、抗菌薬やステロイド薬が用いられる。また、呼吸困難が著しい場合は、気管挿管や人工呼吸器が必要になることもある。
眼科

看護師に必須の用語『アディー症候群』

アディー症候群は、生まれつきの神経障害によって起こるまれな疾患です。副交感神経を構成する細胞が破壊され、片目の瞳孔が散瞳し、まぶしさが増す特徴があります。瞳孔が散瞳することでピントが合いづらくなり、まぶしさが増すので、特に明るい場所では見づらさを感じることが多くあります。また、アディー症候群は、片方の目にだけ起こることがほとんどで、20~40代の女性に多く見られます。アディー症候群の原因は不明ですが、自己免疫疾患やウイルス感染などが原因である可能性が考えられています。アディー症候群の治療は、まぶしさを抑えるための対症療法が中心となります。
小児科

カンガルーケアの重要性

カンガルーケアとは、出産後すぐに、新生児を母親の素肌(裸の乳房)に抱き、対面・保育する方法です。早産児に対するカンガルーケアが、医療行為として考えられているのに対し、正期産後のカンガルーケアは、分娩後のよりよい母子の愛着関係を進めるためのケアとして推奨されます。ただし、必須のものではなく、目的が母子関係の強化や確立であるため、児にとっての安全が何よりも求められます。 カンガルーケアは、母親の胸に直接新生児を乗せることにより、新生児が母親の体温を維持し、呼吸を安定させ、体重を増やすのに役立ちます。また、母乳分泌が増加し、母乳保育の期間が長くなることが知られています。さらに、カンガルーケアは、母親と新生児の愛着を深めるのに役立ち、母親の未熟児出産による喪失感の克服にも役立ちます。